バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson32 最終決戦 その④

なのはたちと別れ、下の層に向かっていく俺とクロノ。通路は狭いが縦にでかいしさらには敵の数が多い。あんまり無理はできないし、したくない。せっかくだからクロノにも忠告してあげよう。

 

「秀才君。そんなどかどか撃っても魔力の無駄遣いだろ?頭だけを最小の魔力で吹き飛ばせよ」

 

「君の『鉄球』のように弱くはないから問題ないさ」

 

〝鉄球〟は弱くはないからな!一瞬クロノの頭に鉄球を当てようかと思ったが、避けられるのがオチなのでやめておく。

 

この間にも機械人形が剣で攻撃してくる。それをさっきの部屋でパクった剣で防ぎつつ波紋を流す。剣の扱いは、一応習っているので多少は使える…ハズ。

 

銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)!」

 

波紋を機械人形に流してショートさせて機能停止させる。3mぐらいのヤツまでは少量の波紋で機能停止させることができるが、それ以上は波紋の量を増やさなくては機能停止にすることができない。そのためクロノと分担して闘っているのだが……クロノのほうが余裕がありそうなのは気のせいか?

 

ある程度進んでいくと、ボスのようなのがいる。ボスのようなものを動かすためかそれなりに広くなっている。……かなりでかい。剣の世界に駐在していた某黒の剣士はあんなにデカいのと戦っていたのか?筋力パラメータにドンぐらいつぎ込んだんだよ……。

 

「秀才君……無視して先に進むか?」

 

「倒さなくても肩にあるキャノンである程度の砲撃が厄介だ。ここで消しといて損はない」

 

「じゃあデカいのよろしく。雑魚は全部俺が引き受けるから」

 

あのデカいヤツの肩にはガンキャノンを想起させるほどのキャノンがある。でもガンキャノンのほうがデザインは圧倒的にいい。異論は認めない。

 

だがそれよりも俺が()集中すべきなのはクロノを邪魔をする雑魚の掃討だ。たとえるなら対NT狩り専用MS『ユニコーンガンダム』の戦場を整えるためにあるMS『ジェスタ』のような働きをしなければならない。

 

「しかし、空を飛ぶタイプの機械人形は〝デスアーミー〟に似ているな。……製作者は絶対ガンダム好きだろ」

 

空を飛ぶタイプのを踏み台にしてほかの機械人形のところまでジャンプし、別のところにレッキング・ボールを投げる。踏み台にした機械人形に波紋を流すのは忘れない。

 

「秀才君!まだ終わらないのか!?」

 

「シールドが固い!」

 

「貫通特化のヤツで頭を狙い打てッ。……やばっ」

 

「わかっているッ」

 

クロノに意識を向けたのが悪かった。できた一瞬のスキをこの機械人形風情がついてきた。空中では姿勢の制御ができない……!

 

だが、機械人形の攻撃は来なかった。

 

「くうん」

 

「久遠……!俺を守ってくれているのか!?」

 

「くうん♪」

 

なぜなら、久遠が電気を機械人形に放ったからだ。助かった…グラッツェ久遠。(久遠がいたことに気が付かなかったなんて口が裂けても言えない)

 

「狙い撃つ……!〝スティンガーレイ〟!」

 

クロノが放った魔力弾がシールドを貫通して機械人形の頭部に命中し機能停止する。

同時に、見える範囲での殲滅も完了する。

 

「これで下に降りれるな」

 

「エレベーターがあるらしいな。これを利用させてもらう」

 

マジか。それを利用しない手はないな。すぐ近くにあるのもいいね!……罠のにおいがプンプンするけど。

 

チーン ウィーン

 

「ふ~ん。内装は普通なんだな。ちょっと意外」

 

「ここに芸術的な何かを求めていたのか?」

 

「そりゃあいろんなところにちょっとした意匠が施されていたから」

 

「僕は君がそういったことに興味あるk{ガゴン}なんだ!?」

 

「上からっぽいな。…じゃんけんで決めようぜ」

 

「「最初はグッじゃんけんぽいっ」」

 

パー←俺 チョキ←クロノ

 

以外とクロノのノリがよかったことに驚く。まあ結果は結果なので俺は上に行って確認しなければならない。

 

クロノが天井に1人通れるぐらいの穴をつくり、できた穴を俺がジャンプして天井に乗る。そこには機械人形がいた。大きさは2mとちょっとぐらいなので一気に近づき波紋を流して黙らせる。

 

「上から落ちてきてんのか?そしたらもっと厄介になるな」

 

「もうすぐ最下層になるぞ。降りてきて」

 

「……了解」

 

最下層ならしょうがない。素直に降りるが上への警戒を怠らない。

 

「ところで、なんでスタンドを使わないんだ?さっきのようなことがまた起こらないとは限らないんだぞ」

 

「わかっているのに聞いてくんのはおかしいとは思うが答えるぜ。使わないんじゃあなくて使えないんだ。『ジュエルシード』を体内から取り出したからな」

 

「〝ジュエルシード〟がなかったら〝スタンド〟を使うことができないのか……」

 

最下層につき、エレベーターを降りる。降りた先には機械人形が大量にいて、機械人形を破壊しながら会話を続ける。

 

「そうだ。これは俺の推測だが『ジュエルシード』は人の才能を引き出すものだと思う。なのはが体内に入れたときには魔力が増加し、俺や明久とかは『スタンド』を発現した。違いは分からないが少なくとも〝才能〟を引き延ばす道具なんだろう。奥がふさがれているがここから届くか?」

 

「それに加え不完全ながら〝願い〟も叶えるとは……。恐ろしいと思うとともになんでこんなものを作ったのか気になるな。ああ届く。〝ブレイズキャノン〟!」

 

《Blaze Cannon》

 

クロノの砲撃は通路と同じぐらいで、すべての機械人形が巻き込まれて破壊される。歩いてもいられないので走って通路の奥に進む。波紋のレーダーは奥に4つの生命反応が出ている。恐竜の護衛だな。全く動かないのはフェルディナンドが再起不能になったからか?

 

通路の奥は広場があり、予想通りプレシア・テスタロッサがいた。

 

「初めましてだな。プレシア・テスタロッサ」

 

「あら?管理局に雇われた〝スタンド使い〟だったかしら」

 

「そうだぜ。お前さんを〝逮捕〟するためにわざわざ来てやったんだ。感謝しな」

 

「あいにくだけど…私はまだ捕まるわけにはいかないの。だから…消えなさいッ!」

 

「読んでたぜ…その攻撃。クロノ防御頼んだ!」

 

「結局は人任せかい!?」

 

そういいつつも防御するクロノ。そりゃあ俺は〝魔法〟も〝スタンド〟も使えない人間だぞ。〝鉄球〟や〝波紋〟でこんな魔法防げると思ってるのか?

 

だが、クロノがシールドを解除した瞬間に背後から攻撃が来る。だがそれも読んでいた!俺は余裕をもって避けれたが、クロノは発射地点があまりにも近くわき腹に命中する。

 

「うがッ」

 

「大丈夫かクロノ!」

 

「大丈夫さ。それよりも君のほうが大丈夫かい?いつも〝秀才君〟って呼んでる君が僕の名前を呼んでるほうが大丈夫か疑っちゃうね」

 

「そんなことを言えるからマジで大丈夫だな。クロノ…久遠を頼んだぜ」

 

「直接闘うのかい?」

 

「そうしなきゃ戦えないんでな。防御しっかりやれよ。お前はどうなっても知らんが久遠は困るんでね」

 

クロノはマジでどうなってもいい。こんなやり取りをやっていてもプレシアは攻撃を仕掛けてくる。攻撃を避けながら岩を蹴って降りる。

 

「『任務は遂行する』……『仲間も守る』。〝両方〟やらなくっちゃあいけねえのが俺のつらいところだな。覚悟はいいか?俺はできている」

 

(しかし距離は40m…か。ギリギリだな)

 

「その『鉄球』で私を攻撃するの?やってみなさい。絶対に貫けないことをわからせてあげる」

 

「じゃあやってやろうじゃあないか。いけ…レッキング・ボール!」

 

レッキング・ボールの『衛星』が散弾のように放たれる。プレシアはシールドで防御する。しかし、俺がレッキング・ボールを投げたのは別の目的がある。

 

「『ジュエルシード』をその『鉄球』で弾いた!?」

 

「{パシッ}これで俺の実力が発揮できるな。いくぜ…〝シャープ〟!!」

 

背中のリュックから俺の軍団が現れる。『目』に対応した〝ジュエルシード〟じゃあないためか、視覚の共有できない。だが、どこを向いているかは大体わかるし問題ないだろう。

 

「『スタンド』が復活した。でも…これなら!」

 

魔方陣が俺の周りに展開される。あの魔方陣から魔力弾が放たれてオールレンジ攻撃をするんだろうが――――――

 

「――――――――こんなのはクシャトリア戦で学んでいるのでねッ!」

 

プラモを散開させ、剣を『ソレス』の構えにしながら前にダッシュする。魔力でできたビームが腕をかすめる。痛みに耐えながらプレシアに接近。切りかかるがシールドによって防御される。このまま突進しても相手にダメージを与えることはできないためすぐに横にずれる。

 

「スタンドを使わない攻撃じゃあ私を再起不能にすることはできないわ」

 

「わかっているさ。でも俺にも考えがあるのでね」

 

またプレシアに切りかかるが防御される。さっきは『ガンダム』でたとえたが、この状況はヤバい。先ほどの攻撃は、『ファンネル』と呼ばれるピッド使ったオールレンジ攻撃に対する戦術なのだが、MSでやるのと生身でやるとでは危険さは生身のほうが圧倒的に高い。なぜなら、MSだと近くで撃破すると爆発する可能性があるが、生身だと爆発するはずがない。そのため、至近距離で魔力弾を撃たないことによるメリットがないのだ。

 

「もう動く気がないようね。このままおとなしくやられるのかしら」

 

「んなわけないっしょ」

 

魔方陣を周辺に配置して問う。横にずれようとも、うまくシールドを張って動きようがない。確かにこれを考えると何にもやらなかったらここで終わりだろう。だが俺にもいろいろと準備してきているのだ。

 

「何かする前にやられなさい!」

 

()()!全弾撃ち尽くせーーーーーーッ」

 

ドオンッ ドカン ドシャン ドじゃあ~~~ン ドグオオンッ

 

「なんで!?あんなに撃ちこんだのに生きている!?それに障壁がッ」

 

「〝フィン・ファンネル・フィールド〟。〝フィン・ファンネル〟を展開してバリアを張った。安心するにはまだ早いぜ!エクシア、GNソードでシールドを切れッ!!」

 

GNアーマーtypeEと合体したエクシアが先ほど撃ちこんだ場所に大型GNソードを突き刺す。突き刺さったところからヒビが広がっていく。

 

「そんなッ。障壁が破られッ……!」

 

パキーーンッ

 

「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおっ。刻むぞ血液のビート!山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)ゥゥッ!!」

 

「これはあなた個人の力なんかじゃあない!〝スタンド〟の力、〝他人〟がいたからこその勝利!」

 

「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリィッ!!」

 

〝スタンド〟の力だってェッ!〝他人〟がいたからこその勝利だってェッ!ならこいつは何もわかっていない――――――――

 

「――――――――すべてをひっくるめて、俺の〝力〟だッ!!アリーヴェデルチッ!!」

 

ラッシュをかました影響でプレシアがポッドまで吹っ飛ぶ。

 

「勝ったのは俺だったな。あ…もう一度たっぷり言わせてもらうぜ。勝ったのは…俺だ!…たっぷり」

 

「全く。なんて奴だ。あの『偉大な魔導士』であるプレシア・テスタロッサを倒すなんてね。〝スタンド使い〟ってのはここまで恐ろしいのかな」

 

「〝スタンド使い〟が強いんじゃあない。俺()強いんだ」

 

どや顔で決めた俺をクロノが笑っている。しかしお前わき腹大丈夫なのか?久遠は俺の肩に乗って元気そうにしている。

 

「ここで終わらない。私は絶対取り戻す。私とアリシアの…過去と未来を!こんなはずじゃあなかったハズのすべてを!なぜ邪魔する!?」

 

「世界はいつだって、こんなはずじゃあなかったハズのことばっかりだよ!ずっと昔から、いつだって誰だってそうなんだ!」

 

「そうだ。俺はこんなはずじゃあなかったハズのことばっかりの世界で生まれた育った結果だ。すべての生物がそうだ。俺はそのことを否定したくない。否定したら〝俺〟じゃあなくなってしまう」

 

遠くを見ると、フェイトとアルフがやってくる。…あっ。俺がボコしたこと知られるとヤバい気がする。

 

「こんなはずじゃあなかったことから『逃げる』か、それとも『立ち向かう』かは個人の自由だ!だけど、自分の勝手な悲しみに無関係な人間を巻き込んでいい権利なんて、どこの誰にもありはしない!」

 

「そうだ。テメーの勝手な理由で!世界が滅ぼされてたまるかッ!『ハイ・メガ・キャノン』!!」

 

「それはやめろ!」

 

「{バキッ}ぐほっ」

 

俺がプレシアにとどめを刺そうとしたらクロノに殴られて阻止された。解せぬ。

 

気づいたらフェイトがかなり近くにいた。いつの間に来たんだ。ゲルマン忍術でも習ったのか!?

 

「母さん」

 

「何しに来たの。消えなさい。もうあなたに用はないわ」

 

「あなたに言いたいことがあってきました」

 

やっぱり感動の再開って感じにはならないよね。プレシアはフェイトに現在進行形で敵意を持った感じだし。

 

「………私は…………私は、『アリシア・テスタロッサ』ではありません。あなたがつくったただの人形なのかもしれません」

 

フェイトは意を決した目をしている。茶々を入れたら全員からタコ殴りにされるし覚悟をしたなら邪魔するつもりもない。

 

「だけど…私は……『フェイト・テスタロッサ』は…あなたに生み出してもらった。育ててもらった…あなたの娘です!」

 

「ふっ…ふふあっはっはははは。だから何!?今更あなたを娘と思えというの」

 

「あなたが…それを望むなら。………それを望むなら、あなたを世界中のだれからも、どんな出来ことからも、あなたを守る」

 

それはスゴイ覚悟だと思う。俺は親父に同じことを言える気がしない。『あっそう。頑張ってね』としか言えない気がする。

 

「私が…あなたの娘だからじゃあない。あなたが私の母さんだから」

 

フェイトが手を伸ばす。プレシアの表情はさっきよりかは柔らかくなっている。迷いがあるようにも見える。

 

「くだらないわ」

 

プレシアが杖で地面をたたく。たたいた場所から魔方陣が広がるり、俺の腰あたりから電気が漏れ出して腰から出ていく。

 

「なに!?ここで暴走させる気か!?」

 

震えだす。ここだけでなく、『時の庭園』全体が震えているんだろう。

 

《艦長!ダメです!庭園が崩れます!戻ってください!この規模の崩壊なら、次元断層は起こりませんから!クロノ君たちも脱出して!崩壊まで時間がないの!》

 

足場どんどん崩れていく。クロノはすでに退避しており、俺は無理やりフェイトをクロノのところまで投げる。

 

「あんたもさっさと退避したほうがいいぜ」

 

「私は向かう。アルハザードへ。そしてすべてを取り戻す!過去も、未来もたった1つの幸福も!」

 

「逃がしはしないぜ。ババア」

 

俺はレッキング・ボールの〝衛星〟を取り出し、壁に叩き付ける。〝衛星〟は回転してツタを作る。

 

「光輝!何をする気だ!?」

 

「俺はさっき言ったろ。『任務は遂行する』ってな」

 

ツタをつかみプレシアのところまでジャンプする。当然、距離が足りないので落ちている破片を蹴って進む。

 

「一緒に行きましょう。アリシア…今度はもう離れないように」

 

「逃がさないって言ったよなあ?!届けよ…生命磁気への波紋疾走!!」

 

しかし、波紋で作ったロープは届かず、ツタも千切れる。ってあれ!?詰んだ!助けて~~!

 

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

光輝…プレシアを倒すものの久遠と一緒に『虚数空間』に落下

 

プレシア…アリシアのポッド、ジュエルシードとともに『虚数空間』に落下

 

フェルディナンド…再起不能




あと2,3話で無印が完結するハズ……!
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