バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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問題 生物 ①~④に入る単語を書きなさい
「でんぷんをグルコースに分解するには、強い酸性にして高温で長時間加熱する必要がある。
しかし、生体内では、中性で37℃という緩やかな条件で速やかに起こる。それは、①という物質が分解を促進する触媒の働きをするからである。
でんぷんを②が④に切断し、④を③が分解してグルコースなる」

光輝・ツェペリの回答
「①酵素 ②アミラーゼ ③マルトース ④マルターゼ」

教師のコメント
「正解です。③と④は忘れがちなのですが、よく覚えていましたね」

アリシア・テスタロッサの回答
「①砂糖 ②チリソース ③マスタード ④ケチャップ」

教師のコメント
「なぜすべて調味料なのですか」


第五問 戻ってくるモノ、消えるモノ その①

「光輝……()()()()()()?」

 

「光輝さん…すみません。気になって開けてしまいまして」

 

アリシアの誘拐から1週間、今日からローウェル先輩の強化合宿が始まる。が、俺にはそんなことはどうでもよく、そんなことより俺の頭を大きく揺さぶったことが起きた。朝のランニングから帰ってきて、俺がもらった『弓と矢』が()()()()使()()()()()エンポリオによって見つかってしまったのだ。

 

「いやエリオ君は気にしなくていい。エンポリオ、〝それ〟を返せ。お宅は人のものをいじるように教育されてるのかな?」

 

「残念ながらボクのお母さんはすでに死んでるよ。それにそこまで気にしなくていいよ」

 

「ふ~ん。ともかく…だ、もう一度いうが〝そいつ〟を返せ。もう1回言わせんなよ?もう1回言わせるってことはお前の頭がアレってことだからな」

 

エンポリオにその矢の正体がばれたらヤバいかもな。こいつは『スピードワゴン財団』の孤児院出身だからな。『SPW財団』とつながっている可能性が高い。それに『SPW財団』は〝超常現象部門〟ってやつがあるって噂があるらしいからな。

 

「光輝、なんでこの『矢』を()()()()()()()()()()に怒っているのかな?いや、焦っているのかな?()()()()のはずなのに」

 

「…自分のものを勝手にいじられて怒らないやつがいるのか?いなァーーーい」

 

「ボクはこの『矢』の正体を知っている。確か〝スタンド使い〟を生み出す道具だったよね。徐倫お姉ちゃんがその『矢』で〝スタンド〟を手に入れたからね」

 

『徐倫お姉ちゃん』が誰なのかは知らねえがエンポリオの知り合いのスタンド使いってことはめんどくせーぞ。エンポリオもそいつもいろんなスタンド使いと戦っているはずだからな。

 

「ん?……ということはその〝矢〟に貫かれれば僕も〝スタンド使い〟になれるってことですか?」

 

「止めた方がいいぜ、エリオ。その『矢』は人を選ぶ。もしはずれだったら死ぬぜ」

 

「僕が選ばれる可能性もあるはずです」

 

「君が『スタンド使い』になれる素質があるかどうかがわかる方法がある。おいエンポリオ、あの『拳銃』をエリオ君に見せろよ」

 

そう言ったらエンポリオが腹から拳銃を取り出した。なぜそこから出したかはわからないがエリオに見えていないのが確かだ。つまり、エリオがスタンド使いになることはできない。

でもどうやってエリオから『矢』を取り上げる?鉄球は今ベルトにあるがエンポリオの拳銃が俺に向けられている間は取り出すことができない。気をそらさなくては。

 

「エリオ君、君はその拳銃が見えていないんだ。諦めたらどうだ」

 

「……えい」

 

「「待てッ!」」

 

エリオが諦めきれずに自分に刺そうとした。その瞬間にエンポリオがエリオの手をつかみ、俺が鉄球をエリオの手首に当てねじらせて『矢じり』が当たらない向きにして手を放す。

 

そしたら、俺に向かって矢が飛んできた。

 

「なッ!?」

 

ブスッ

 

「いてっ」

 

俺はとっさに手で防御したがこれは痛い。明久はよくこの痛みに耐えられたな。尊敬できる。

 

だが、このおかげで俺の『スタンド』が使えるようになった!!

 

「『シャープ』ッ!!」

 

そう叫び、〝ヤクト・ドーガ〟のファンネルを操作をする。かなり久しぶりに使ったせいで手に当たるギリギリのところで矢を焼き切って矢じりを抜き取りバックの中に入れる。

 

「エンポリオ……矢がほしいんだったな。やるよ………矢じりはなァ~い~がァ~なァ~~!{ダッ}」

 

「なッ!?逃がさない!」

 

「エリオ!昼はローストビーフ作ったからそれを切ってパンで挟んで食えよッ!」

 

「え?あ、はいっ」

 

途中でキッチンに寄りパンを回収してから学校に向かう。プラモを部屋に戻す途中で気づいたが、以前は『目』がなければ出来なかった『視覚の共有』が出来るようになっていた。それにほかの感覚の共有もね。

 

 

 

 

 

 

「全員動くな!鞄を机の上に置いて中身が見えるようにするんだ!」

 

鉄人が教壇に立った瞬間にそう言い放った。どうする?『矢じり』が奪われたらヤバい気がするぞ。逃げるか?そう考えるが、

 

「言っておくが、逃げようなんて考えるなよ?」

 

鉄人から逃げ切るのはかなりめんどくさいぞ。スピード、体力ともに若干鉄人が上回っているからな。しかも逃げ切った後は呼び出しがあるから逃げないで見過ごされることを祈るしかない……!

 

「よし、じゃあ見て回るぞ。授業に関係ない物はすべて没収するからな」

 

廊下側の最前列から順に見て回る鉄人。次々とトランプや雑誌などの小物が没収される。

 

「次はツェペリ、キサマだ。バックの中がよく見えるように広く開けろ」

 

「りょーかい」

 

言われたとおりに広く開けるが、矢じりは見えないように調整はするが。しかし、鉄人はバックの中にまで手を伸ばし探る。その結果、新聞や〝ロト〟が奪わた。そして……

 

「ツェペリ、この〝矢じり〟はなんだ?」

 

「さ…さあなんでしょう。おもちゃの何かがじゃあないですかね。でも切れ味が高いかもしれないので気を付けてください」

 

「いっ」

 

人の話を聞いていたのかこの教師はッ!

 

「?気のせいか………」

 

すぐに傷口は消え、鉄人はなんともなさそうだから〝スタンド使い〟になってしまったのか?鉄人がスタンドを持つってのは『鬼に金棒』ってレベルじゃあないぞ。

 

「坂本、お前はポケットの中身も見せろ」

 

「くそッ」

 

雄二はポケットの中まで確認されるほどの信頼関係を築いているようだ。しぶしぶとポケットを裏返すと、そこにはMP3プレーヤーが入っていた。

 

「やはりな。これは没収だ」

 

雄二はポケットの中まで確認されるとは思っていなかったようだ。

 

「(災難だったな雄二)」

 

「(本当に災難だ。普通ポケットの中まで確認するか?しかもそれをやったのは俺だけだぞ。しかしお前はいいのか?あの『矢じり』は…)」

 

「(わかっている。1週間以内に取り返しに行くつもりだ。俺のスタンドが戻ってきたことだしな)」

 

その奪還作戦には明久も利用しようと思う。明久はかなり持ってきているはずだからな。

 

「(光輝、何かあったの?)」

 

「(寮でちょっとな。だがそのおかげでスタンドが再び使えるようになった。つまり―――)」

 

「(―――――さっきのプラモは動かせるってことだね!)」

 

「(そゆこと)」

 

鉄人が幾人かの生徒を回り没収する。それをよく見ると、品行方正な生徒は軽くバックを開けされるのに対し、俺や雄二といったそうでない人はバックの中まで念入りにチェックされる。(ポケットの中まで確認されたのは雄二だけだけど)

 

「次はお前だ、吉井明久」

 

「はーい」

 

明久はポケットに何を入れてるんだろうな。楽しみすぎる。

 

「お前は制服を全部脱いでジャージに着替えろ」

 

「え!?それは警戒のし過ぎじゃあ!?」

 

俺の予想をはるかに上回る警戒だ。明久は俺のいないときに何をやらかしたんだ?

 

「あのォ西村先生?女子が見ている前で着替えるのはちょっと……」

 

「ダメだ。お前はズボンの中にまで隠している虞がある。ここで着替えろ」

 

「そんな!いくら僕でもそこまでしないです!少しは信頼――――」

 

ガシャッ カランコロン

 

「明久、DSが落ちたぞ」

 

「それにUMDもな」

 

「え?ああ、ありがとう。先生!少しは僕を信用してください!」

 

「お前はジャージすら着るな」

 

そこまで見せられてどう信用すればいいんだ?

 

「それにしてもゲームソフト、漫画、小説にDVD……。お前は学校をなんだと思っているんだ?」

 

これもまた俺の予想を上回っていた。俺の故郷でもこんなに持ってきたやつはいなかったぞ。せいぜいどれか1つくらいだ。

 

「これで全部か?前から言っているが学校は勉強をするところだ。授業に関係ない物は持ってこないように」

 

没収品袋を引っさげ鉄人が教壇に戻る。関係ないが、1番高いものを持ってきたのは誰なんだろうか。

 

「さて、持ち物検査に時間を取られたのでHRは省略する。1時限目はいよいよ「試験召喚実習』だからな。速やかに体育館に行くように」

 

 

 

 

 

「―――――試験召喚(サモン)ッ!」

 

体育館に響く声を聞きながら明久が俺たちに話しかける。

 

「……朝からついていないよね」

 

「まったくだ。よりによって先月買ったばかりのMP3プレーヤーが没収されるとは。クソッ」

 

「買ったばかりだったのか。そりゃあ災難だったな」

 

「高かったんだぞ畜生」

 

その気持ちはわからんが明久はよくわかるって表情をしている。

 

「明久はゲームとかだったよな。それもかなりの量」

 

「うん……。それなりの値段になったと思う。けど光輝のはもっとヤバいよね。『アレ』が没収されるなんて」

 

「むしろいいのかもしれない」

 

「なんで?」

 

「学校側がアレを処理してくれるかもしれないからな。……鉄人は『アレ』でケガをしてピンピンだったけど」

 

「それって……」

 

ああ、と答えておく。鉄人は『スタンド使い』になったのは確実だ。自分のスタンドに振り回されることはないだろうができれば一生気づかないでくれたらいいなあ。

 

「次、姫路瑞希。前に出なさい」

 

「は、はいっ」

 

「お、姫路が出るぞ。ムッツリーニ、せっかくの体操服姿だ。写真に収めなくてもいいのか?」

 

「…………デジカメは没収された」

 

「そっか。残念だったね。クラスが違うから姫路さんの体操服姿はなかなか拝めないのに」

 

「召喚実習はこれっきりだからな」

 

「………{がっくり}」

 

「ムッツリーニはなんで写真部に入ろうとしないんだ?そうすればカメラを持っといても()()何とかなるのに。ノルマをこなせばある程度何とかなるだろし」

 

俺は以前から思っていた疑問をぶつけてみた。

 

「………俺は、フリーがいいんだ」

 

「……そうか」

 

「こ、こうですか?試験召喚(サモン)ッ」

 

そんなやり取りをしていたら、姫路が召喚獣を呼び出した。自信なさげに言っているが、システムはしっかり認識しているようで、足元に幾何学的な魔方陣(なんか見たことあるような……)が浮かび上がる。そして傍らに現れる召喚獣。

 

「流石は姫路だな。召喚獣もかなり強そうだ」

 

「見た目はかわいいのにね」

 

「さらには人間の数倍の強さらしいからな。俺たちじゃあ倒すのに時間がかかりそうだな」

 

「そこで倒せないって言わないのが光輝らしいよね」

 

実際に倒せないことはないと思うけどな。それ以前に生徒のものは実体に触れないようだけど。だけど見た目は強そうだけどな。なんだって―――――

 

「あんなにごつい大剣を持っているヤツほかにはいなかったからな」

 

「今呼び出されたヤツの中にもいないな」

 

―――――姫路の召喚獣は自身が小さく見えるほどの大剣(ビックサーベル)を持っているからだ。しかも軽々と。

 

 

『Cクラス 姫路瑞希 VS Cクラス 古賀あゆみ

 

総合科目 3943点 1263点 』

 

参考用の点数が表示される。アレは確か前の中間試験の点数のハズだ。

 

「なるほど。どおりで強いわけだ」

 

「4000点に近いなんて。やっぱり姫路さんは頭がいいねぇ」

 

点差が圧倒的過ぎて古賀とかいうやつは負けるのがほぼ確定だな。

 

「そういえば姫路と明久って同じ小学校じゃあなかったか?」

 

「ふ~ん。そうなんだ」

 

「う~ん。小学校の時はクラスメイトだったけど……。もう何年も話をしていないからね。忘れられてんじゃない?」

 

わざわざ話をしに行く必要もないしな。行って話がしたいって言ったら告白の前振りかなんかと思われるしな。

 

「そうなのか。来年同じのクラスになる可能性なんて皆無だし、そのままお前は姫路の中から消え去っていくんだろうな」

 

「来年って、クラス振り分け試験のこと?」

 

「それしかないだろ。姫路のあの点数を見る限り、お前が姫路と同じになれるはずないだろ?ま、姫路が()()体調不良で試験に出席しなかったら話は別だろーがな」

 

「それはそうかもしれないけど……」

 

姫路はAクラス確定、雄二はBクラスはいけるかなぁ、明久はギリDクラスって感じだからな。ムッツリーニや秀吉?そいつらはFクラス確定だろ。あと日本語が読めない島田もな。

 

「忘れられちゃうのか……。なんだか悲しいなァ……」

 

「お前のことを覚えていても一銭の価値もないからな」

 

「何を言うだーーーーッ」

 

「……なんかなまってるぞ」

 

なぜなまったんだ。謎でしかない。

 

「次!吉井明久と島田美波!」

 

ほう……次は明久か。見せてもらおうか、吉井明久の実力とやらを!

 

「んじゃ行ってくるよ」

 

「おう。お前は『観察処分者』候補だからな。しっかり召喚獣の扱いを練習してこい」

 

「オメーもだよ」

 

「……あのね。僕は雄二と違ってまったく問題児なんかじゃあないからね?」

 

「なん………だと……!?」

 

鉄人の対応を見る限りお前は完全に問題児の扱いだったぞ。

 

「光輝・ツェペリ君、コッチにくるんだ」

 

「あ?俺はあっちのクラスじゃあないんだが?」

 

「クラスの人数が足りないから呼ばれたんだろ」

 

「まあいい。行ってくる」

 

呼ばれた方に行くと、そこには金髪の少女と寮の先生がいた。

 

「アヴドゥル先生、俺はコッチのクラスじゃあないんですが」

 

「済まないな。1人休んだやつがいて人数が足りないんだ。ちょうど君のクラスも1人休んだから交換してもらったんだ」

 

「早くしなさいよ。待ちくたびれちゃったじゃない」

 

「……試験召喚(サモン)

 

少女の言葉を無視して召喚獣を呼び出す。幾何学的な魔方陣が浮かび上がって俺の召喚獣が召喚された。その姿は、俺を獣っぽくしデフォルメされたものだ。服装は冬にする俺やウェカピポ先輩の私服。武装はレッキングボールにナイフ……って完全に護衛官の武装じゃねえか!

 

「アリシアの仇……私が取るッ!試験召喚(サモン)ッ!」

 

アリシアの仇って…俺殺してねーし。それに周りを見渡すとアリシアがしっかりいるじゃあねーか。(視線に気づいたアリシアが手を振ってくるおまけつき)

 

少女の召喚獣の格好は、シャアレッドの服装に両手の籠手、武器に赤い剣を持っていて、その剣の鍔の部分に拳銃などにみられるマガジンが装着されている。

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

総合科目 4021点 VS 1632点 』

 

……ヤベー。何がヤベーっていうと点数が圧倒的に低いっていうところがヤベー。よく見るとバニングスの片手に腕輪がある。ということは特殊能力があるってことだ。

 

「さて…どうしたものか……」

 

「ふん!私の点数に虞おののたようね。このまま逝っちゃいなさい!」

 

バニングスが攻撃の動作をしようとしたため横に回避運動をしたがバニングスの召喚獣は一向に動こうとしない。それに俺はスタンドを動かすようなイメージで動いたらスムーズに動けた。ちょいと不思議に思ったが、今考えるのは目の前にいる敵のことだ。

 

「攻撃しないのかな?しないなら……俺が先にやらせてもらうッ」

 

レッキングボールをいつものイメージで〝回転〟させ、投げる。すると、俺がイメージしたようにレッキングボールがさく裂し、バニングスの召喚獣を襲う。

 

「やっと動いた!でも避けることができ……!」

 

バニングスが動くことでやつの召喚獣を動かすことができることに気づいたようだがもう遅い。『衛星』がバニングスの召喚獣を攻撃する。

 

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

 

総合科目 3821点 VS 1632点 』

 

ディスプレイを見ると、相手にあまりダメージを与えていないようだ。この作業を繰り返すとなると骨が折れる。

 

「くうぅ……!これなら……どうよ!」

 

「ちょいさーッ」

 

バニングスの召喚獣が剣を振るうが、俺の召喚獣はこれを最低限の動きで避けてナイフを胴体に刺す。

 

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

 

総合科目 2951点 VS 1632点 』

 

胴体に刺したというのに倒せていない。これは頭を狙う必要があるかな?

 

「そうよ……何を忘れてたのかしら。私には『腕輪』があるのよ……なぜそれを使わなかったのかしら…。『アイントリガー』ーーーッ」

 

嫌な予感がする。その直感にかけて右に大きく避ける。すると、さっきまで俺の召喚獣がいた場所に大きな炎の塊が現れた。そこにとどまっていたら消し炭になって負けていただろう。

 

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

 

総合科目 2751点 VS 1632点 』

 

消費点数は200点か……。だが、炎の塊はそこのとどまるだけで動こうとしない。これは好機か?一気に攻める!

 

「これ邪魔でしかないじゃない!?どういうこと!?」

 

「レッキングボール!」

 

レッキングボールを炎の上に投げ、『衛星』をさく裂される。これで決着をつける!

 

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

 

総合科目 1762点 VS 1632点 』

 

 

「「「うぉぉおおおおおおーーーーーーッ!!」」」

 

待機している生徒たちから歓声が聞こえる(かなりうるさい)のは、圧倒的の点数差をここまで縮めることができたからだろう。しかしまだ倒せていない。若干動いたのか、与えられたダメージは1000点ぐらいだ。だが、ここまで縮めることができたのだから、ここで頭に当てればほぼ確実に倒すことができるだろう。

 

「やっとわかった……()()()()()()!!『セカンドシュート』ッ!!」

 

アリサの召喚獣が炎の塊を蹴った。それと同時にレッキングボールを投げた。

 

「「いっけーーーーッ!!」」

 

 

『Bクラス アリサ・バニングス VS Dクラス 光輝・ツェペリ

 

総合科目 戦死 VS 戦死 』

 

 

その結果、俺の召喚獣はマル焦げになり、バニングスの召喚獣の頭がどんどん削れていき、倒れた。

 

「「「うぉぉおおおおおおーーーーーーッ!!」」」

 

再び生徒たちから歓声を上げる。(ホントにうるさい) 結果は引き分けか…。相手が序盤にうまく動かせなかったからよかったものの、相手が動かし方を最初からわかっていたら俺は負けていただろう。というか絶対に負けている。

 

健闘(ナイスファイト)したと思うぜ。ええと…バニング大尉?」

 

「誰がバニング大尉よ!バニングスよ!バ・ニ・ン・グ・ス!二度と間違えないでッ!」

 

こいつはいじりがいがありそうなやつだ。いじりすぎたらメンドーなヤツでもありそうだが。

 

「スイませェん。あと『アリシアの仇』ってなんだ?」

 

「あんた、アリシアをふったでしょ?そのことよ」

 

「アレは俺も命がけだったんだけど」

 

そのままの意味だ。例えでも何でもない。それに洗脳されそうになったからな。俺がやったのは『正当なる防衛』とはっきり言えるだろう。

 

「ふ~ン?でも次アリシアを悲しませたらただじゃあおかないからね」

 

「肝に銘じときます」

 

「それならいいの」

 

バニングスが自分の友人のところに戻ったので、俺も雄二のところに戻る。

……戻った瞬間に質問攻めになるとは思わなかったが。

 

「おい光輝、あの点数差をどうやって相打ちにまで持ち込んだんだ?」

 

「さっきの試合通りだよ。それに、相手がうまく動かせなかったからここまで持ち込むことができたんだ。で、明久は?」

 

「あいつは保健室だ」

 

「…………………は?」

 

頭がフリーズしたのはいつぶりだろうか。相手がいくら島田だからってすぐ近くに鉄人がいたはず。どうやって明久を仕留めたというのだ。俺がそんな表情をしていたからか、雄二が答えてくれた。

 

「鉄人のヤツが容認したんだよ」

 

「よくそんなんで教師になれたな。驚くことしかできない」

 

「まったくだ」

 

 

 

 

 

 

俺がテストの点数を使い切ってしまったから、雄二と話した後すぐに補充テストを受けさせられ、解放されたら放課後になっていた。

 

「ふぅ……。今日は朝の持ち物検査から始まって災難な一日だったよ……」

 

「そうだなあ……朝からいいことがなかった気しかしない」

 

没収された新聞には『奇跡!川に沈んでいた男が無事に救出されるッ!』って書かれていたが、俺がそれを読もうとした矢先の持ち物検査だ。俺は何かをしたのか?

 

「明久はずいぶんと不用品を持ち込んでおったからのぅ」

 

「そういう秀吉は被害を受けなかったの?」

 

「いや、わしも衣装や小道具をやられた。演劇用と言っても取り合ってもらえなかったんじゃ」

 

まあ、この学校は小道具といったものも完備されてるからな。個人で持ってきたら没収されるのはしょうがないのかもしれない。

 

「少しくらいは見逃してくれたらいいのに。鉄人は頭が固いなァ」

 

「………{コクコク}」

 

「もしかしたら頭まで鉄でできてんかもな」

 

明久たちも同感のようだ。こいつらもいろいろ持ってきてたからな。

 

「せっかく今日は『召喚実習だけで楽な一日』だとおもっていたのにな~」

 

「俺はその『楽な一日』でテストを受けさせられたんだけどな」

 

「戦死したお前が悪いンだろーが」

 

そこが否定できないのが悔しいところだ。

 

「ハァ……。まったく、吉井ってば。ウチに掃除を押し付けてどこに隠れているんだが」

 

廊下からそんな声が聞こえてくる。確か島田だったか?ということは―――――

 

「―――――明久、お前今日掃除当番だったのか」

 

「まあね。島田さんに同じ班の任せて逃げてきちゃったけど」

 

「相変わらず、お主らは仲がいいのぅ」

 

「…………{コクコク}」

 

「あはは。そんなことないって」

 

主にネタとして見る分としてだけは面白いんだけどな。

 

「もうッ。見つけたら、手足を縛って3階から突き落ちてやるんだから」

 

いきなり殺人予告を聞いた俺はどうすればいいんだ?というよりよくそんな発想ができるな。

 

「ごめん!命にかかわりそうだから先に帰るね!」

 

「おう!じゃあな!」

 

「あ、吉井!こんなところにいた!待ちなさい!」

 

「じゃあね島田さん!それに待つ気はないから!{ガラッ}」

 

そう言って明久は窓から脱出した。その行動に島田は一瞬唖然としたが、教室から出ていき明久を捕まえに行った。

 

……帰ったらエンポリオに『矢じり』についてどうごまかそうかなぁ。

 

 

 

TO BECONTINUED...




警告:カップ麺に「MATCH」を混ぜるな!死ぬほどマズイぞ。
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