バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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第七問 ミステリー・ガールとその友人

期末テストも終わり、季節は夏に移り替わりつつある今日このごろ。

今日は休みで特に用事はなく、自由に過ごしている。エリオの訓練をしたりとか、明久たちとのゲームの約束もしていないかなり暇な日だ。そして俺は、

 

―――――――パチッ パチッ パチッ

 

やっぱりガンプラを組み立てていた。今組み立てているのはダブルオーに出てくる〝ガンダムデュナメス〟だ。〝type-D〟の方は作ったのだが、本体であるデュナメスを〝作ろう作ろう〟と思っていながら結局作っていなかったのだ。例えるなら、〝宿題を後でしようと思っていながら結局は寝てしまい翌日にやる〟といった感じだ。だから今作っている。

 

作っていて思うのだが、デュナメスはパーツが少なくて早くできた。たったの3時間で作れてしまうほどパーツが少ない。時計を見ると、ちょうど12時だ。昼食が終わったら今度は塗装でもしようと思う。天気がいいからな。

 

ガチャ

 

「光輝!ハラ減った!昼作ってくれ!」

 

「いいがよォ…たまには自分で作ろうなんて思わないのか?」

 

「思わないね。自分が下手だって自覚しているからな。それにお前がいるから頼んでんだぜ」

 

(練習しないから向上しないんだろーが)

 

思っていることは決して口には出さないがジト目で抗議の意思を表すが無視されてしまった。

 

遅れてしまったがこいつの紹介をしておこう。名前は時村俊也。寮にいる理由は、兄弟が多いうえに背がでかく(俺よりちょっと大きいぐらい)て邪魔だということから。特技は射撃で、祭りの〝射的〟では狙った景品を必ず落とすらしい。休日は基本的にゲーセンでシューティングゲームを廃人プレイしているのだが、今月は小遣いをためてるらしく、最近は寮で〝地球○衛軍4〟をずっとしている。

 

「あー……今日なんかメンドイからリゾットでいい?」

 

「おう、いいぞ」

 

ピンポーン ピンポーン

 

リゾットを作ろうと思いリビングに向かおうとすると、チャイムの音が聞こえてきた。先に出るか。

 

「俺が出るから材料を用意してて。米、バター、ニンニクと玉ねぎ、それとお前が食べたい材料だな。ああ…後、塩と胡椒とチーズ、あったらワインもよろしく」

 

「了解ッス」

 

玄関に向かい靴を履く。そして扉を開けるが―――――誰もいなかった。ピンポンダッシュか? そう思いながら道路を見ても、それらしい人はいなかった。

 

ガチャ

 

その時だった。ドアから音が聞こえたのだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

今、俺は鉄球を持っていない。襲撃されるとは思っていなかったからだ。慎重にドアに近づく。

 

(シャープ、〝アイザック〟で侵入者の探索、ロトは見つかりにくい場所に配置せよ。各種プラモはSFSに乗って上空で待機だ)

 

【ドララァッ!】

 

「フゲェーーーッ」

 

ドアに近づいたら何者かに殴られた。壁にたたきつけられるが立ち上がって靴跡を探すがどこにもない。急に現れたみたいにない。俺はそのままドアから離れて庭に向かった。

 

庭からリビングを見ると、そこにはちゃんと時村がいた。材料はちゃんと用意できたようだ。それを確認した俺は、ガラスを叩いた。

 

「時村!窓を開けてくれ!」

 

「そんな顔でどうした?」

 

「侵入者だ!姿は見えねえがどこかに必ずいる!」

 

「そんなバカなことあるわけねーだろ」

 

こいつ……!絶対に空き巣に入られるタイプだこいつは。そんなことより〝敵〟は『スタンド使い』だ。モノを放すと重力によって下に落ちるように、これだけは変わらない事実。

 

「!そこッ」

 

アイザックが敵の居場所をつかんだ。窓のほうに向いている俺から右に2m。この距離は近接型の基本的な射程距離だ。襲い掛からなかったのは時村がスタンド使いの可能性を考えたからかもしれないが、その考えが命取りだ!

 

【ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラァーーーッ】

 

上空7,8mから弾幕が形成される。弾幕をつくっているが、放たれる銃弾は様々なものがある。ビームマシンガン、ビームライフル、ビームランチャー………。当たってはいるかはわからないが牽制にはなっているはずだ。

 

「早く中に入れて……ッ!」

 

【ドラララララララララララララララララララララァッ!】

 

「プギャーーーーッ」

 

「いきなり光輝が吹っ飛んだーーーッ!?」

 

時村に中に入れるよう急かしたらまた敵スタンドにに全身をラッシュされた。敵の『能力』は姿を消すことか?ああ……でも意識が…………

 

ドォォォーーーz―――ン

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()。まさか〝時〟を戻したのか?これはリンゴォ・ロードアゲインの『スタンド能力』だったはず。それにリンゴォは俺が倒したはずだ。とすると、この能力はリンゴォに乗っ取られた少年の……。

 

「〝6秒〟だ。きっかり〝6秒〟戻してやったぞ光輝。感謝しろ」

 

時村が右手にある時計のねじを戻していた。とすると、時村は7年前の戦いに巻き込まれた少年だった!時を戻してくれたのは助かった。今度のラッシュは2,3発もらったがほとんどはは避けられる。

 

「なっ」

 

「そこかァァ!」

 

敵から驚愕の声が聞こえる。ボイスチェンジャーを使っていないのなら敵は女だ。そしてェ、声が聞こえたことによりテメエの位置がわかったァァァ!

 

【ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラァッ!】

 

【ドラララララララララララララララララララララララララァッ!】

 

俺と敵のラッシュ対決。だがァァ!『銃は拳より強し』!拳が銃器に勝てるわけねえだろうがァァァ!

 

「うがあああああ」

 

ラッシュをすればするほど相手の拳が溶けていく。それに耐えられなくて遂に敵のスタンド能力が解除された。やはり俺を攻撃してきたヤツは女だった。黒くて長い髪を持った美人さん。だが、俺のスタンドとのラッシュの影響で手が溶けている。

 

「さて、俺を襲った理由や君の目的を話してもらおうか。ぜェ~~ンぶだからな」

 

「聞きたい?ホントォに聞きたいの?」

 

「聞きたいね。それに君はそんなことが言える立場だと思っているのか?今の俺と君の距離は5m。それは君のスタンドの射程範囲外のはずだ。そして、俺のスタンドは君をいつでも撃てるように待機している。なんなら、君を気絶させて暗示をかけてから聞きだしてやってもいいんだぜ」

 

上にいるガンプラたちは敵の攻撃をよけるため適当に動いている。捉えられるとは思わないがいつでも別の場所にスナイパーも待機している。

 

「……あたしの目的は『弓と矢』を回収する事。町に被害が出ないうちに回収しなければならない。あんたが持っているって聞いたからあたしはあんたを襲った」

 

「ああ……そのことなんだが……」

 

『矢』のことをきかれたからか、歯切れが悪くなってしまう。

 

「『矢じり』の部分がな…盗まれてしまって…ちょ待!スタンドを構えるな!俺だって盗まれるなんて思わなかったんだ!」

 

こいつ……クレイジーすぎる。人の弁明を聞こうだなんて思っていないだろ!?

 

「(そういえばこいつ誰?)」

 

「(光輝は知らなかったのか?あいつは――――――)」

 

「あたしの名前は『静・ジョースター』。あんたは『矢』を学校に持ってきてたけど…なぜかあんたのことが悪人には見えないんだけどどうして?」

 

「「((聞かれてた!?))」」

 

静・ジョースターってあの!?『ニューヨークの不動産王』でSPW財団のご意見番といわれるあの『ジョセフ・ジョースター』の娘!?

 

「『矢』を持ってきた人間なのに……」

 

「『矢』を持ってきたから使うってわけねえだろうが。俺が持っているのは誰かが持つなら俺が持ってたほうが安心できるからだ」

 

「あんたは悪人じゃあなさそう。……どう、一緒に探さない?」

 

こいつ…自分の言ってるのが何なのかわかっているのか?いきなり襲ってきて組もうなんて虫が良すぎるんじゃあないか?

 

「自分が何を言っているかはわかっている。でもそれ以上にアレは人の手に余るものなの!」

 

「…………信用しよう。だが、SPW財団にはしっかりいっといでくれよ、あいつら俺の言ってること信用してくれないんだよ」

 

電話しても『はいはいイタズラ電話はやめてくださいね』って言われて何日か続けたら常連さん扱いされたんだからな。

 

「わかったわ、伝える。ところで、ワインとかなァい?契約の意味を込めて飲みたいんだけど」

 

「あ、これがあるぞ」

 

「ありがとうね」

 

「ちょっと待て!なに勝手に先生の私物を飲もうとしてんだお前たちは!」

 

さっきのシリアスムードはどこに行った!それに時村ァ、キサマはただ飲みたいだけだろうがァ!

 

「じゃあ契約を期してかんぱーい」

 

「{ガシィ}うぐ{ゴクゴク}」

 

嫌がる俺を無理やり押さえつけて飲まされる俺。うう……気分が悪くなってきた。

 

「時村ァ、水用意して。あと昼作るからこいつ追い出しといて」

 

「あ…アタシも食べる!」

 

「キサマの分はない!{ドス}」

 

「痛ァッ」

 

ジョースターの両手を殴って波紋を流す。すると、みるみるうちに溶けていた両手が治っていくじゃあありませんか。

 

「ああもう待ってろ!1時間くらいかけて作るから」

 

「「はーい」」

 

ウゼェ。

 

ピンポーン ピンポーン

 

料理をしようとした矢先に誰かが来た。来客多すぎないか今日。

 

「じゃあアタシが見てくるからできたら言ってね」

 

ジョースターがそう言って玄関に向かい、話し声が聞こえてくる。なんか知っているような気がする声なんだけど。

 

「ヤッホー光輝君!」

 

(げっ…アリシアだ。それになんかほかにもいるし)

 

「なんで勝手に上げてんだよ」

 

「いやー…ね?知り合いだからいいかなーって」

 

「言いわけあるかーーーッ」

 

気分悪いうえに騒がしい奴らが来るなんて…なんつー地獄だコノヤロー………。

 

「ごめんね光輝君。静ちゃんが先に行くって言ってて、それで私たちもここに来たの」

 

「えっと…済まないが君は?」

 

「『月村すずか』。すずかでいいから」

 

「そうか、よろしく」

 

料理の最中だから握手はできないけど…あれ?日本で握手の習慣はないんだっけ。

 

「で、何作ってるのよ」

 

「メンドーだからリゾットだ」

 

(それもめんどくさいものだと思うんだけど……)

 

「私たちもお昼食べてないから食べさせて、光輝君!」

 

「ケッコーな量作ってるから安心しろ」

 

「やったー!」

 

たまに水飲んでるけどまだ気分が悪い。このままやり過ごせるだろうか……。

 

 

 

バニングスとゲームの攻略でちょいとケンカになったが特に何もなく、4,5時間ぐらいしたら帰って行った。俺は耐え切れずに何度も吐きにトイレに行ってた。やっぱり酒類はダメだ。

 

「光輝、手紙が来たぞ」

 

「ん?ありがと」

 

片手に水の入ったコップを持って(いまだに気分が悪い)手紙を受け取る。宛先人を見ると……実家からだった。嫌な感じをしながらも手紙を開けて読むそこには、

 

 

――――――光輝、もうすぐ夏休みなんだろ?どうせ暇なんだから1週間ぐらい家に帰ってこい。

 

ジャイロ・ツェペリ―――――――

 

と書かれていた。暇って決めつけんなよ親父ィ。

 

 

TO BE CONTINUED...

 

光輝…やっとSPW財団と協力ができるようになった。

 

アリシアたち…光輝の料理に満足!




スタンド名 ミステリーガール

本体 静・ジョースター

破壊力 A スピード B 射程距離 2m 持続力 A 精密動作性 C 成長性 B

女性型のスタンド。本体が触れたものをなんであろーと透明化させる能力を持つ。
おそらく静は4部以降スタンド使いと戦って成長したんだろう。
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