ファシスト党の総帥となり、『イタリア社会共和国』を建国した人は誰でしょう」
アリサの回答「ムッソリーニ」
光輝のコメント「正解です。既存のいろんな思想を1つにまとめるってすごいことだと思いませんか」
アリシアの回答「ムッツリーニ」
光輝のコメント「そいつのことをいつ知った。とゆーか忘れろ」
イレインに逃げられた後、ウェカピポさんが戻って来て、オエモコバが暗殺されたのを報告した。怒鳴ったりはしなかったが、静かにキレているのを感じ取った俺は、即刻オエモコバが口走った『ヒムラ』について調べてくださいと言って何とかしたのだった……。
イレインに襲撃されて翌日、俺はウェカピポさんの家に泊めてさせてもらった。血がついている格好で帰って来て、ローウェル先輩たちを心配させたくないからだ。
今は家主であるウェカピポさんはいない。入国管理局に行って、『ヒムラ』なる人物を探しているのだ。
「(結果が出るまでここで待っていろって言われたけど……。どーする?プラモの整備は出来ないし、朝食も食べた。あとは指の傷を治すだけか……)」
昨日切られた指は、イレインが消えた後すぐにくっつけたが、まだ痛みが残っている。次に戦うまでに治っているといいんだけど……。
とォるるるるるるン とォるるるるるン とォるるるるるン
俺のケータイからだ。あて先はウェカピポさんと書かれている。
「もしもし、光輝です。なんかわかりました?」
「〝ヒムラ〟という姓では『氷村遊』という名前の奴がいたんだが…そいつはすでに出国していてな。つまり、誰もいない」
「でも電話をかけてきたってことは『何か』があったんですよね?」
「そうだ。誰かが情報提供をしてくれるらしい。だが、あまりにも重要なことだからか、場所と時間を指定してきた」
「ここで待っているんで迎えに来てください」
「……わかった{ツーツー}」
ま、昨日と同じ装備で行けばいいか。
☆
ウェカピポさんの車に乗ること2時間ぐらい。前の車の車検が下りたようで、また新しいのを買っていたようだ。ていうかいつ買った!?
「で、どこに行ってるんです?」
「ナポリにある『ジュゼッペ・メアッツア』というサッカー場だ」
「何ですかそれ。試合を見ながら情報提供をしてくれるってことですか?」
「いや、今日の試合は中止になったようだ。不具合が見つかったらしい」
「だったら中に入ることも………まさか」
「そうらしいな」
そんなギリギリで試合が中止になることはほとんどない。ということはそれを中止にできるほどの権威があるってこと。政治家がわざわざ試合を中止にすることはない。つまり、これはギャングがやった可能性が高い。ここら辺でそんなことが出来そうな組織は1つしかない。
「『パッショーネ』……ですか」
「匿名だが恐らくそうだろう」
「しかし……なんでギャングが情報を教えてくるんでしょうか」
「わからないが……試合を中止にまでするんだ。ここまでして俺たちを始末しようするはずはない。ここで渡される情報は信用できる」
「だとしても警戒はしますからね」
「当たり前だ」
ですよねー。
会話が終わるとほぼ同時にサッカー場に到着した。上空にはヘリコプターがある。あの位置は…おそらくスタンドの弾丸は届くはずだ。いきなり危険な感じしかしないんですけど。
ペットボトルを持って場内に入場する。もちろん、トランクも持ってきている。
「そこで止まれ。そう、その位置だ」
「「!」」
フィールドのほぼ真ん中まで歩いたら、突然声が聞こえてきた。声の下方向に顔を向けると、そこには拳銃を持った男がいた。(なぜか足元にカメがいる。しかもこちらに近づいてきてる)
男をよく見ると、近くに黄色い妖精のようなモノがいる。おそらくあれが男の『スタンド』なんだろう。
「手を俺に見せて、ゆっくり近づいてこい。いいか?ゆっくりだぞ。走るんじゃあなくて、ゆっくり歩くんだ」
「えっと……荷物は?」
「そこに置くんだ。俺が見張っている」
手練れの『スタンド使い』なんだろう。下手に開けるとあの男は発砲しかけない。これで俺が使えるプラモはSFSだけになった。
ウェカピポさんは男の指示に従ってゆっくり近づいてってる。俺もそれに倣うことにした。
「進んだな……。じゃあ
「…………ハァ?」
「いいから触れ」
「(へいへい)」
ウェカピポさんはなんの躊躇もなくカメの宝石に触る。そう思っていたらウェカピポさんが消えた。
「はっ?ウェカピポ…さん?どこだ!?どこにいるんですか!」
「……しつこいぞ。こっちだ」
「うわああああ!」
下からウェカピポさんさんの声がしたと思ったら、誰かに脚を掴まれ、気づいたらどこかの部屋にいた。部屋の中には、ウェカピポさん含め3人いる。
「来ましたか……」
穴あきチーズのような格好の男性が口を開いた。ギャングの恰好って結構スゴイのかもしれない。
「あなたたちが、吸血鬼を追っているチームですね?」
「一応、そうだ」
ウェカピポさんが答える。俺がしゃべるより経験豊富なウェカピポさんのほうが絶対にいいからね。
「今現在、吸血鬼はサルディーニャのセッラヴァッレ城にいます」
吸血鬼らしく高いところから人を見降ろしたいってことか?でもあそこはそこまで高くなかった気が……。
「そして、その吸血鬼討伐には僕たちも同行させてもらいます」
なんだと!?なぜギャングが同行するんだ?情報を渡して〝じゃあさいなら〟って感じだと思っていたんだけど……。それともなんだ?吸血鬼討伐に参加して恩を売りたいのか?う~んこれでもない気がする……。
「……その真意を聞かせてもらってもいいか?」
ナイスですウェカピポさん!流石だ!
「スポンサーに疑われているんですよ。〝吸血鬼を生み出したんじゃあないのか?〟ってね。だからその疑いを晴らすために情報提供をだけでなく、倒すことにも協力させてもらうんですよ」
「1つ…聞いてもいいですか?」
「何ですか?」
「えと…あなた方の中で…吸血鬼を倒すことのできる人っているんですか?」
これは絶対に聞いておかなくてはいけない質問だ。もしいなかったら俺が波紋を流して
「ええ、いますよ。とっておきのがね」
「そうですか」
「名乗り忘れていましたね。僕はフーゴ…『パンナコッタ・フーゴ』。よろしくお願いします。で、そこにいるのが」
「『シーラE』よ。よろしく」
ギャング組はたぶん2人ともスタンド使い……ということは援軍として入る人たち全員スタンド使いってことか。
「……光輝・ツェペリです」
「ウェカピポだ」
自己紹介が一応終わり、なんとなく辺りを見渡す。部屋の中には、ソファーがあって冷蔵庫、さらにはテレビまである。壁には――――――『矢』があった。
だが、その『矢』は俺が知っているのもと違う。長さは俺が持っていたのと同じぐらいだったが、ここにある『矢』は焦げ目がなく、何かに食われた跡がある。
「そこにある『矢』は触らないほうがいいですよ。『ジョジョ』の私物なんで」
「……そうですか」
セーフ。これはギリギリでセーフだ。これで触っていたらたぶん俺は死んでいた。
「では、どうやってサルデーニャに行くかについてなんですが…車でナポリ港まで行き、そこからボートでセッラヴァッレ城のある『ボーザ』という村まで行きます」
思い出した。『イタリアで一番美しい村』って言われてるとこだ。どっかで見た。
「車は入口のほうに置いてあります。それでナポリ港に行き、ヨットが置いてあるのでそれで行きます。説明はここまでにして早く行きましょうか。被害が増える前に」
そう言ってジャンプし、
「Cosa è!?」
「いいから天井に触れるようにジャンプして」
「スイませェん」
ウェカピポさんはすでにジャンプしている。人を疑ったりしないんだろうか。いや、俺が疑いすぎてんのか?
これ以上渋っていてもしたがたないので素直従うと、先ほどまでいたフィールドに立っていた。足元にはカメがいる。カメの宝石をじっと見ているとさっきまでいた部屋が見えた。ということは…カメがスタンド使いなのか?そういえば神崎さんがカメのスタンド使いがいるっていてたけど、こいつのことかもしれない。
フーゴといった男が車を取りに行ったのでトランクを回収してついていく。でも車ってアレしかなかった様な……。
「ですよねー」
「いきなりどうしたんだ?」
ほかにあるんだろうなあって思ってたけどなく、やっぱりこれだった。『ハイラックス』、これはトヨタ製の大型車だ。後ろに荷台があり軽トラにも見える。だが、荷物が多い俺にとっては都合のいい車でもある。
「いえ、それよりも自宅に戻っていいですか?荷物を整理しなくてはいけなくなったんで」
「……かまわないですが、急いでください。追手が増える前にね」
「スンマセン」
慎重すぎるかもしれないけど、念には念を入れときたい。水陸両用ってどこに置いたっけ。
TO BE CONTINUED...
光輝…一度戻り、3個のトランクを持ってくる。そのことについてシーラEに嫌味を言われた。