バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson4 悪魔の手のひら?

明久side

 

 

光輝のレッスン2から一週間が過ぎようとしてしていた。

この一週間にはいろんなことがあり、光輝と一緒にトレーニングをしたりした。更には、神崎さんが勉強を教えるといってきたのだ。しかも、教えるのがうまいから光輝の日本語は、カタコトからちょっと訛っているぐらいにまで上がった。すごすぎでしょ……。

でも、僕はまだ、回転が出来ていなかった。そしていつもの日課を終わらせた僕たちは今、買い出しに来ていた。

 

「え〜と、このセール品のほうれん草と、卵と、味噌に、もやしか。」

 

「そのようデスね」

 

「なら、さっさと終わらせてお昼食べよ?」

 

「そうですネ」

 

そう、僕たちは神崎さんに買い物が終わったらお昼を食べてきてもいいと言ったのだ。正直、気前がいいと思う。

会計を済ませてから、僕たちはあることに頭を悩ましていた。

 

「どこで食べようか」

 

「そうですネェ」

 

時間帯のせいか、どこも空いてないのだ。どうしようか悩んでると、光輝がこんなことを言い出した。

 

「確かこの辺に翠屋というカフェがあったハズダケド?」

 

「(カフェかぁ)……じゃあそこ行く?」

 

「モチロンさ!...そういえば〝回転〟できンノ明久!教えた木の玉のヲよォォ---ッ」

    

「まだだけどさぁ~」

翠屋に着くと中からジャージを着た子ども達が出てきた。それに男の人も出てきた。入口に集まっているため、中に入れない。

 

「「「「ごちそうさまでした!」」」」

 

「みんな!今日はすっげ〜いい出来だったぞ!来週からまた、練習をしっかりがんばって、次の大会もこの調子で勝っていこうなッ!」

 

「「「「ハイッ!」」」」

 

監督らしき人が何か言ってるけど僕には関係ないので回転の練習をする。

 

(何で回らないんだ?イメージはできてるんだけど………。『回転』のイメージは……風の中の木の葉がバレエ・ダンサーのようにくるくる『舞うイメージ』っていうか)

 

そう思いながら回していると

 

    グルグルグル

 

という感じの音を出しながら木の玉は回った。

 

「それじゃぁ解散っ!気をつけてかえ「おおおおおおっ!まっ回っ……光輝ッ!」……大丈夫かい?」

 

「え?あ、はい大丈夫です。すみません」

 

「まあみんなっ!気を付けて帰るんだぞっ!」

 

「「「「ハイっ!ありがとうございましたッ!」」」」

 

「何で光輝見ててくれなかったの!?すごかったんだ‼絶対に回ったよ!木の玉がッ!{ヒソヒソ}」

 

「なんデ俺が四六時中明久を見てなきゃあいけないんだ?できたならモウ一回やってみせろよ{ヒソヒソ}」

 

「あれ?おかしいな。どこに落ちた?後ろは木だ。その後ろの道路にもない。どこだ?消えるはずがない」

 

    ゴンッ

 

「いてっ」

 

「明久あれヲ見ろ」

 

光輝の視線の先には1人の少年があの宝石によく似たものを取り出して見ていた。

 

「…明久」

 

「見えた。でも違うかもしれないよ」

 

宝石を持っている少年は、それをポケットに入れて帰ろうとしていた。追いかけようとしたら、

 

「すみません、お客様こちらへどうぞ」

 

と、監督らしい人に邪魔された……店員でもあったのか。

 

「光輝どうするの?{ヒソヒソ}」

 

「まずは、昼食を食べヨう………違うことを祈って{ヒソヒソ}」

 

「では、これがメニュー表です。決まりましたらお呼びください」

 

そう言って、カウンターの奥にいった……さて、どれにしようか。昼にケーキはマズイし…このスパゲッティにしよう。

 

「…光輝。決まった?」

 

「このパスタにするサ…でもいいカ?追いかけナくテ」

 

「いいよ。先に食べてからで」

 

「明久ガそう言うナラそれでいいケドよぉ~~」

 

光輝が心配そうに言うけど……大丈夫だと思うよ?

 

「すみませーん」

 

「はーい。決まりましたか?」

 

「エエ。コノパスタを2つお願いします」

 

「かしこまりました。では、少々お待ちください」

 

数分後、頼んだスパゲッティがやってきた。

 

「ではごゆっくりどうぞ」

 

カチャ...クルクル...パクッ

 

「「ンまーーい!」」

 

なんだこのおいしさは!?僕の住んでたところの『ラ・ペディス』や隣の杜王町の『カフェ・ドゥ・マゴ』並みのうまさじゃないか!

    

 

 

こうしてスパゲッティ食べ終えて、会計を済ましたら光輝が話しかけてきた。しかも暗い雰囲気を漂わせている。

    

「…明久。残念ナお知らせがアる」

 

「何なの?」

 

「…洗剤を買い忘れた」

 

「え?…ホント?」

 

「ほんとダ。買いに行くゾ」

 

こうして僕らはまたスーパーへ買い物しに行くのだった。

 

 

sideout

 

       光輝side

 

 

洗剤を買ってやっと帰れると思ったとき、何かが起きた気がした。

 

「……明久、空気…というよリなんか、雰囲気が変わった気がする。早く帰ろう」

 

「…そうだね」

 

明久も感じ取ったのか、俺の言葉にうなずいてスーパーから出ようとしたとき、それは起こった。

 

ギシギシギシ

 

そんな音が聞こえてきて、ドでかい木の根のようなものが俺たちに突っ込んできた。

   

 

普通は、こんな時人は、左右にか、またはスーパーに戻ろうとするだろう。だがッ!光輝は違ったッ!逆にっ、鉄球を太ももに当て、明久を掴み、思いきっし前へ飛んだッ!この判断が、光輝たちを救った!

 

 

「危なかったナ、明久」

 

「君のそういうところが一番危なっかしいよッ!?」

  

だが、木の根(?)の攻撃は終わってなかった!そこから別の根が生えてきたのだ。さすがにこんな数は相手にできないから、いつもとは違う鉄球を取り出して投げた。

 

「『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』ッ!15個の鉄球が木の根の方向を変える」

 

「光輝!ほかにもそういう「そんなこと言ってる場合じゃあねェっ!早くここから逃げるゾッ!」……そうだけど!」

 

明久が何か言いたそうな感じだが、場合が場合だからあきらめたようだ。木の根で前へ覆っていたから反対側から逃げようとしたがそちらも覆われてもうダメか…と思ったとき、前から声が聞こえてきた。

 

「お~い!大丈夫かのぉ~。こっちじゃ、こっち」

 

神崎さんがいるッ!?なぜッ!?そう思いながら木の根を登る。そのとき、俺の脚に木の根が絡まってきた。切ろうとすると神崎さんが

 

「だめじゃッ‼切らないようにゆっくりはずすのじゃ!」

 

「なぜですっ!切らないとドンドン絡めてッ!」

 

「この木は自分を攻撃する者しか攻撃せんっ!ゆっくりはずすのじゃ!」

 

神崎さんの言葉どうりにやると木の根は攻撃してこなかった。明久も登り切ったようだ。俺は神崎さんにある質問をした。

 

「神崎さん。ここがなぜはわかったのです?」

 

「お主らの『声』を頼りにのぉ。わしにも聞きたことがあるぞツェペリ君、吉井君。わしらをこのような状況にした、この『木』は一体誰の『能力』なんじゃ?」

 

「分かりませン。しかし、心当たりならあります。最初に言ったあの宝石です」

 

sideout  

 

   明久side

 

 

「〝木〟を操る能力。そして犯人はお主らの言った『青い宝石』の可能性が高い…か。急ぐかのぉ」

                     

「一体なんなんです?!あなたは......‼()()()()()()()!?どういう事なんですか!?」

 

光輝がそう神崎さんに言ってきた。でもいいすぎじゃない?〝人間なのか〟ってのは、僕が見る限り〝人間〟に見えるけど……

 

「お主の方はどうなんじゃ!?その‘鉄球’はなんじゃ?」

       

「俺のは『技術(ワザ)』です。人間には未知の部分がありマス」

 

「なるほど確かに人間には未知の部分があるのぉ。簡単に話すかのぉ」

 

そして神崎さんが自信の過去が話した。要約すると、40年前、神崎さんは休暇でアメリカにいったらしくそこにある『悪魔の手のひら』とやらに踏み込んで、そこで手に入れたらしい。締めくくりにこういった。

           

「わしはこの能力を〝立ち向かうもの(スタンド)〟と個人的には呼んでいる……では急ぐかのぉ。

すごく大きな『声』が聞こえる」

「『立ち向かうもの(スタンド)』」

 

僕は思わずそうつぶやいた。その時、木の根が地面から出てきて僕たちを縛った。

  

sideout

 

光輝side

 

それは一瞬の出来ことだった。いきなり地面から木の根が出てきたのだ。

 

「チッ。おい明久、なんだよこの熱烈なラブコールはよ~」

 

「そんなこと言ってる場合かーーーッッ!!」

 

「そんな怒んなよ明久よ~…神崎さんは動けないんですか?」

 

今、俺は根によって拘束されている。俺が一番危険と思っているのだろう。明久は俺ほどには縛られてはいない。簡単には動けないレベルだろう。

そして神崎さんは、全く縛られていない。木の根が見当違いの方向を拘束しているのだ。

だが、俺はまだ手までは縛られてはいないッ!

 

「わ…わしのスタンドが…拘束されて動けん!」

 

「そうですか。ならっ、これならどうだッ!『壊れゆく鉄球』ッ!削り切ってやるッ!」

 

そう言って『壊れゆく鉄球』をベルトから取り出して投げる。狙い通りに当てて削り切るが、今度はご丁寧に俺の手まで縛りやがった。

  

「神崎さん!あなたのスタンドでこの根を切ってください!」

  

「期待させて悪いがわしのスタンドはパワー、精密動作ともに人並みでのぉ。ミスしてしまったら取り返しのつかないことになってしまう」

 

そのとき、鉄球が戻ってきた。だが、俺の手は根によって掴むことができない。

そのため、鉄球は(もはや枝と表現した方がいい)根にめり込んだ。

 

(あぁ...鉄球が転げ落ちていく)

 

その鉄球が明久に転がっていくのを見た。

 

「明久!お前の手が空いているッ!やれッ!おまえがやるんだッ!」

  

「えっ?」

  

「『回転』だッ明久!お前が“回転”を使って木を削るんだ!そこに“一個”落ちているッ!拾えッ!」 

 

「!?なんだってッ!?なんの事ッ!」

  

「鉄球だッ!今お前に転がってったヤツだ‼この木はお前に油断しているッ!お前がその鉄球を回転させろッ!」

  

「ぼっ僕がッ!?」

 

そのとき、違う木が俺たちを更に拘束しようとしてきた。

 

 

sideout

 

 

    明久side

 

 

「明久!やるしかないッ!『レッスン3』だッ!おまえさっき回転させたって言ってたろうッ!鉄球も同じことだッ!やれッ!」

 

光輝がいきなりレッスン3って言ってきた。しかもこの鉄球を回せだってッ!?で…でもあれはっ

 

「あ…あの木の玉はッ……たっ…たまたまだったよッ‼」

  

「回転を信じろッ!回転は無限の力だ。その力を信じろッ!」

 

枝が突っ込んでくる。

 

「明久やれェェェーーーやるしかねえ――――」

 

光輝が叫ぶ。でもぼ…僕にで……できるの!?……回ったのは一回だけなのに。だけど…このために…光輝に先生を頼んだ。

「回転」の秘密を知ればみんなを守れると信じて……

 

「やるんだッ!でなきゃあここで終わる!」

 

やるんだッ!あの時のイメージでッ!

 

「体に刺さるぞ明久ぁぁぁぁあああああ」

 

ビシィッ!・・・・ルルルル...

 

「ま・・・回った!やった回った!回ったぞッ!光輝ッ!」

 

ガシィッ!(グサッ!)

 

それでも枝は光輝を刺し、僕の腕をきつく拘束して、神崎さんは体を拘束された。

 

「ごめん光輝!出来なかったッ!僕には出来なかった!」

 

本当にごめん…光輝………

 

sideout

 

    光輝side

 

 

お、俺は信じられないものを見ていた。明久の指先を中心とした〝波紋〟ができていた

 

「よ…吉井君」

 

神崎さんも驚いている。俺は、無意識にこう言った。

 

「明久!なんだ それは……!」

 

   シルシルシル

 

こんな音も聞こえてくるが答えは、明久が手をひっくり返したことによってわかった。

爪が回転しているのだ。

 

「ぼ…僕の手、いや……爪が…な…なんなのこれ……!?光輝!?爪の方が回転してるよこれ!?」

 

「これは…まさか……スタ…ンド‼…でもなぜじゃ!?」

 

「どういう事なんだ……これは!?なんの影響だ…鉄球の回転にそんなものはないッ!」

 

   スパァァアアーーン

 

木が切れ…た?

 

「これはッ!!?僕の手がッ!?……!?いったい光輝‼どうなってんの!?僕の爪がッ!もう止まってるけど…」

  

「どういう事なのか見当もつかないが………少なくとも鉄球の回転じゃあない!!」

  

「まさか……本当に…吉井君……それは…」

 

   ズズッ

 

チッまだくるか…!いい加減しつこいんだよ!

 

「うわッ!」

 

そんな悲鳴を上げながら爪の回転で明久は飛び上がりながら枝を切った。

 

「グホッ!」

 

「ヨッシャッ!まとわりついてた枝が逃げてくぜ。逃げるぞ!」

  

「ゲホッ、ゲホッ。もう一度聞くよ光輝。何が起こっているのッ……!?僕の指にっ!?」

 

まだ聞いてくるかッ!

 

「魂に誓っていう!俺の知らない〝回転の力〟だ!俺の方が聞きたいッ!」

  

さっきまで静かだった神崎さんが言う。

 

「吉井君…それが技術以上のものと君が言うのなら……間違いない…〝スタンド〟じゃ!君は影響を受けたんじゃ……『悪魔の手のひら』に似たなにかの…それに急ぐのじゃ…『声』が大きくなってきている」

 

神崎さんの言った通りに急いで逃げたらさっきまでいたところの近くにドでかい光が通り過ぎた。まだあそこにいたらと思うと…ゾッとするな。

その後、あの木は夕方には消えた...どういう事だ?

 

 

 

     ...To be continued

 




スタンド名 Hear(ヒアー)
本体 神崎竜馬
破壊力 C スピード B 射程距離 80m 持続力 A 精密動作 C 成長性D
 イルカの形をしたスタンド。能力は心の『声を聴く』。また、能力の射程はスタンドを中心とした200mである。攻撃方法は、体当たりか高圧の水鉄砲である。
悪魔の手のひらで発現した。

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