バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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今回は話の内容的に短いです。


第十五話 合流

ヨットが沈みボートに乗り換えて約4時間半。その間に俺はスタンドでこき使われた。(偵察としてずっとね) だが、この悪労働もこれで終わりだ。なぜなら、やっと目的の村に到着するからだ!

 

「ゴムボートを半径として100mは誰もいないことを確認しましたよ」

 

「やっとか……」

 

「城には明かりがついてませんが……相手は吸血鬼ですからね、夜目が効いているのでしょう」

 

城まで直線距離で3kmくらい。この村で襲撃があるかどうかはわからないけど警戒はしとくべきだろう。

 

ゴムボートをつないで上陸。ここら辺の田舎だとすでに寝る時間なのか、明かりがついているところがあんまりない。こちらとしてはうれしいのだが、村的にはいいのだろうか。

 

「じゃあ水泳部のプラモはここでお役御免かな」

 

「それって地上では使えないの?」

 

「使えないってわけじゃあないですが、極端に機動力が消えますね。例外もありますが」

 

ゾゴックとかがいい例かもしれない。

 

「!」

 

「どうした」

 

「一瞬ですが、俺の策的範囲に入ったものが……視線っつーか…気配に気づいたのか……?」

 

「東洋の武術の達人は、殺気などを鋭く感じ取るらしいな」

 

「……いつの時代の人間ですか」

 

だが、敵の可能性もあるから警戒しなくては。バイアランカスタムを送っとくか。

 

てゆーかこの視線は………。

 

「こっちを見ている……でもヤル気はない。偵察か?」

 

こんなところに武術の達人が!?それとも経験でわかるものなのか!?

 

「どうします?こちらから仕掛けます?」

 

「向こうからしてこないなら放っておいてもいいんだろうが……何かを仕掛けてくるなら倒す」

 

「!…こっちに来ています!」

 

数は3、顔はフードかなんかで隠しているからわからないが、呼吸音で男1に女2。このスピードはほんとに人間か!?あっという間に俺たちのところについたぞ!?

 

「そこで止まれ。一応だが、『目的』を聞いておこうか」

 

周囲に偵察機をやっておくが、ほとんどの機体をこっちに集中する!

 

「こちらには秘匿義務があるため言うことができないな」

 

それって余計な誤解を生みそうなんですが……。それにしても相手の武器もそうだが……気配がもう堅気とかそうゆー雰囲気じゃあない。完全にギャングとか裏のアレだ。

 

「じゃあ質問を変えよう。あの丘にある城に用はあるのか?」

 

「さあ…な。そもそもの話だが、正体や目的がわからないやつらにこちらの情報を与えると思っているのか?」

 

どうするんだ?こちらには時間がそこまであるとは思えない。マジで急がないとローウェル先輩やエリオが……!

 

「どうします?倒すなら上に狙撃班を準備させてますよ{ヒソヒソ}」

 

「いや、余計な誤解を生みかねない。まだ何もさせるな{ヒソヒソ}」

 

「りょーかい{ヒソヒソ}」

 

呼吸音でわかるのは、相手が今ものすごく集中していて、なおかつ冷静でいること。こーいったのを『武術の達人』と呼ぶのかもしれない。

 

「……すまないが訂正させてもらう。俺たちはあの城に用があってきた」

 

めんどいと思ったのか、ウェカピポさんが答えた。が、答えた瞬間に向こうの警戒心が跳ね上がった。……地雷ふんじゃった?

 

「流石にもうこれ以上言うことはできないぞ。それに、君たちの質問に答えたのだからどいてもらえないか?さっき言ったとおりにあそこの城に用事があるんだ」

 

「…………」

 

どうする?向こうは考えるそぶりを見せてはいるが、あくまでも()()かもしれない。

 

「はやくどいてくれませんかねぇ~。こういう時間ははっきり言って無駄なんですよ、無駄無駄……こちらとしては時間が惜しいんですよ。早くしなければいけない理由がこちらにはある」

 

「もしかしてアンタたちは……!」

 

チラッとウェカピポさんを見るが、ウェカピポさんはため息をついてうなずいた。

 

「ええ、たぶんあなた方が想像しているのと同じですよ。あの丘の上にいるヤツを倒しに行くんですよ」

 

「こちらの勝手で申し訳ないが……それに協力させてくれないか?」

 

「なぜです?俺たちはあなた方を信用することができない。なぜなら、ここは敵陣なのだから」

 

相手の言葉を真に受けるヤツなんてそうそういないだろう。

 

「……おそらく、アンタたちが追っているヤツの名は『氷村遊』。だが、ヤツに勝負を仕掛けないほうがいい。ヤツは吸血鬼……いや、化け物だ」

 

「こちらにはその化け物退治のプロがいる」

 

ヤツの名前を知っている……?怪しいのはそれだけじゃあない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?吸血鬼と言ったら信じてもらえないから?それもあるだろう。だが、それだけじゃあない。ヤツは、『吸血鬼』を()()()()()!『石仮面』製ではない、『本物の吸血鬼を』!

 

「そうだな……後言えるのは……。そこの少年だな」

 

え?俺?

 

「君はさっき『はやくどいてくれないか』と言った。吸血鬼相手なら日が出ているほうがいいはずなのに〝はやくどいてくれ〟と言った。それはつまり、『誰かが』攫われたからじゃあないのか?」

 

なんという推理力。この男、侮れない。

 

「俺たちも同じだ。俺の義妹が攫われた。だからここまで来たんだ。あとは協力者が必要なんだ。あの数を相手するのは骨が折れる。雑魚を倒すことができても、疲弊していたらあいつに勝つことが難しくなってしまうからだ」

 

「……いいでしょう。ですが、少しでもこちらと敵対するような行動をしたら容赦なく始末させてもらいますよ」

 

「それで構わない」

 

フーゴさんいいの!?俺はこの人たち結構怪しいと思うだけど。

 

「申し遅れた。俺の名前は『月村恭也』、見ての通り武器は小太刀だ」

 

なぜだろう。一瞬あのちっこい魔導士を思い出したぞ。

 

「『月村忍』」

 

ほかに言うことはないのか……。

 

「『綺堂さくら』。敵とかは匂いで察知できる」

 

気配じゃないの!?

 

「自己紹介はほどほどにして急ぎましょう。被害を広めるわけにはいかないですから」

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

光輝…月村一行が仲間になりたそうな眼をしている。仲間にしますか?

 

だが断る

 

許可しないィィィイイイ ←OK?

 

恭也「ちょっと待て!?」

 




遅れて申し訳ないっす。あんまり話がまとまらなくなってきたんです。

でもあと2,3話で終わると思うんです。はい。
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