バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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第十六話 潜入開始

月村さん一行と共闘することになった俺たちは、事項紹介をほどほどにして氷村のいる城へ向かって行った。

 

で、20分ぐらいで着いたのだが…どこから城に潜入する?ルートは大まかにいえば2つある。道なりに行って城門を開けて入るか、草木で身を隠しつつ城壁を乗り越えるか、だ。

 

個人的にはどちらでもよいのだが、1つ問題が発生した。それはシーラEさんを除く女性陣とウェカピポさんだ。シーラEさんはスタンドを使えば乗り越えられるだろうが、ほかの女性陣とウェカピポさんは(たぶん)『ただの』人間。並の脚力じゃあアレを乗り越えることができない。それに悠長に登ってる暇もない。そう思っていると恭也さんが、

 

「……忍とさくらさんは城門のほうから入る。当然、俺もだ」

 

「そうか…では俺もそちらの組に入るとしよう。俺もあの城壁は超えられないのでね」

 

「それじゃあ決まりですね。先に僕たちが行って戦いやすいようにかく乱しておきますよ」

 

「助かる」

 

あれ?俺が必至こいて考えていたのにもう決まったの?俺の考え無駄ァ?しかも先行するって?どんな罠があるのかわからないが、やるしかないのか……。

 

「ふぅ~。じゃあ行きましょうか」

 

地雷はないかもしれないが、一部の機体を斥候に送り出す。残りは俺のそばに配置したりすぐに敵に攻撃できるようにしておく。……考えてみたらここまでプラモを使うのは初めてかもしれない。

 

結果はやっぱり地雷はなかった。これはいい報告だ。ついでに言うと普通の道のほうも設置していなかったらしい。

 

「他は……城壁のほうに見張りが4,5人ほどこちらのほうに向いているようです。しかし、雑談をしててあんまり集中してないようです」

 

「そうか…なら素早く城壁に近づき気づかれないうちに倒しておこう」

 

「了解」

 

木などを使ってうまく身を隠して城壁に近づく。すると、上から声が聞こえてきた。

 

「面倒くせぇなー。なんで俺がこんなことをしなくっちゃあいけねえんだ」

 

「つってもよぉー。生き返らせてくれた恩があるだからさァ、暴れられる時を待とうぜぇ?」

 

「それっていつだよ。ヒムラ様は『まだその時じゃあない。もっと力を溜めなければ……まずはこの村を征服し、次には隣町を、とそうやってサルディーニャを手中に収めたらだ』って言ってるがさっさとやったほうがいいと思うけどな~」

 

完全に愚痴ってるだけじゃねーか。いや、逆に考えるんだ。氷村の組織も一枚岩でないと。……もうそろそろ城門につく頃か?急がねえとな。

 

「臆病すぎねーかァ?そう言ってたら「そんなことはさせねーよ。なぜなら今日で氷村は死ぬからだ。もちろん、お前たちもだ」て、敵{ジュワァ}……」

 

「こ、この野郎!」

 

「フン!」

 

ベースジャバーを踏み台にし、ジャンプした先にいたゾンビに波紋を流す。波紋を流されたゾンビは俺が触れた場所から溶けていき、最終的にはその姿が消えた。隣にいたゾンビが叫びながら殴りかかるが、それを最小限の動きで避けて波紋を浴びせる。

 

「か、体がぐずぐずに溶けて……!」

 

「一瞬にしてやられたが所詮はh「敵は一人とは限らない」{ドス}」

 

「う、うわーーッ!」

 

「逃がしはしない。覚悟しろ{ズダダダダダダ}」

 

「わ…わからねえ。今、何が起きているのかさっぱりわからねえ」

 

「わかる必要はない。ハァッ」

 

「あら、全員倒したの。しっかし臭いわねここ」

 

見張りを全員倒し、ほかに見張りをいないことを確認したらシーラEさんが出てきた。敢えて遅く登っていたのかもしれない。

 

「もともとのゾンビが腐ってますからね。ま、我慢してくださいよ」

 

「しょーがない…か」

 

通路の壁に隠れて機体を周囲に送る。

 

結果は、黒服の人間(?)が2人にゾンビが5だった。人間の方はマシンガンを装備していて、ゾンビは素手だった。おそらく、ゾンビが暴走してしまったことを想定しているんだろう。でも人間のほうはおびえてるけどいいのか?

 

「ヤツらはまだこちらに気づいていない。気づかれないうちに仕掛けるぞ」

 

「どっちから仕掛けます?」

 

「人間のほうからだ。遠距離から打たれると厄介だからな」

 

「了解です」

 

俺からしたら遠距離から撃たれても問題ないんだけどな。(壁に隠れている&スタンドで反撃)

シーラEさんが人間のほうを気絶させて、フーゴさんがゾンビを仕留めるらしい。俺もゾンビ退治に参加したほうがいいだろう。

 

「シーラE、黒服を仕留めたら合図を送ってくれ。なんでもいい」

 

「わかったわ」

 

そう言ってシーラEさんが音を立てずに降りて黒服に近づく。そして、音を立てずに黒服に当身をし、気絶させる。あまりの手際の良さにほれぼれしてしまった。……そのせいで『合図』に反応できなかったのだが。

 

ダダダダ

 

シーラEさんが黒服からマシンガンを奪い取って発砲したのだ。あまりにも突拍子のないことに俺は一瞬フリーズしてから動き出した。

 

ナイフを取り出し、城壁を上る前にとっておいた草を巻き付けて投擲をする。投げられたナイフは、当然波紋をまとっていて、目標のゾンビに命中し、ドロドロに溶かした。俺のナイフが命中した時には、すでにゾンビどもも全滅していた。

 

「ほかのところも探しましたが、館以外の敷地内には何もいません」

 

「わかった。そのまま偵察を頼んだ」

 

「了解っす」

 

これで表から「ギャーッ」……の人たちも大丈夫だと思ったんだけどなァ……。

 

扉の前につくが、すでに扉は空いていて、守衛のゾンビが一刀両断されていた。人間のほうはいないようだ。

 

「驚いたぞ、開けたとたんに襲い掛かれたんだからな」

 

「……その割には相手のゾンビがすぐに一刀両断されたようですが…………」

 

「驚いたからと言ってそのままやられるわけにはいかないからな」

 

「そうですか……」

 

驚いた瞬間にはすでに相手を切っているんでしょ?なんという精神力って言うかなんていうか……。

 

「そ、そういえばあなた方は吸血鬼について何を知っているんですか?」

 

「ん?そうだなあ。知っているのは……あいつは素早いぞ」

 

「素早いってドンくらいに?」

 

「相手が瞬間移動したと思うぐらい…かな」

 

どんなスピードだ。いや、吸血鬼のパワーを考えると当然か?

 

「訓練された俺と同等のスピードだった。アレを()()し、実行するだけの強靭な肉体をヤツは手に入れた………」

 

「それって訓練されないとできないんですか?」

 

「ああ。体がついていけないからな」

 

いったいどんな訓練をすればそんな芸当ができるというんだ。

 

「なら、やりようもありますよ」

 

「ああ……そうだな」

 

話をしているうちに館の入り口についた。機体を周囲にやったが、裏口のようなモノはなく、入れるのはここだけのようだ。

 

「スタンド……か」

 

恭也さんがつぶやく。

 

「どうかしました?」

 

「何でもない、この戦いが終わったら聞くさ」

 

「?」

 

「行こう。すずかとその友人を助けるためにな」

 

「ええ。わかってますよ」

 

ギギィと音が鳴って扉が開く。古臭いな、と思った時にはゾンビが攻撃を仕掛けていた。

 

「いきなりか…よっと!」

 

近くにいたゾンビを土台として、蹴ってその場から離れる。それと同時に機体を横並びにして一斉射撃を行う。一応何体かは倒れたが、ほとんどは手や肩にあたり、しかもケガをものともせずに突っ込んでくる。

 

「バカは来る……ハァッ!」

 

なんだ今の速さは!?目で捉えられなかったぞ!イレインと同等かそれ以上のスピードか……!

 

「光輝、立ち止まるんじゃあない。敵はすぐそこにいるんだぞ」

 

「わかっていますよ!「レッキングボール」」

 

「いきなり俺の体が溶けて………」

 

オリーブオイルで濡れたレッキングボールを奥のほうに投げる。奥のほうからも悲鳴が聞こえている事から当たってはいるようだ。

 

その後の攻防は続き、5分くらいで残り1体となった。

 

「お前で最後だな」

 

「は、話せばわk{グシャ}」

 

頭をつぶすのはゾンビ対策としてはいいことだが、心臓に悪いな。一種の地獄絵図だろう。最初はきれいだったカーペットも、今は腐敗したにおいを出している。張替業者を呼んだほうがいいんじゃあないだろうか。

 

「ハァ……ひと段落つきましたね。これで一息つけ「うかつに動くんじゃあない!」え?{ガコン}あ……ああーーーーーッ」

 

お、落とし穴!?こんなもんに引っかかるなんて……!そして俺は、冷え切ったホウレンソウのスープが入った水筒を落として闇の中に落ちて行った。

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

光輝…落とし穴に引っかかる。ざまぁwwww

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