バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson7 金髪の魔法少女 その③

 明久side

 

 

 僕は今、光輝の鉄球を探してる。鉄球は光輝に戻る性質を持っているからだ。すると、上から攻撃が来た。

 

「当たれッ!」

 

 爪弾で相殺する。が、敵からの弾が多すぎるッ!

 

「やっぱり撃ってきてるのはあの子だよね」

 

 あの子の標的は僕になっているッ!!でもなんで光輝を狙った?そして光輝は今どこにいる?

 

「くそっ!!あの子はどこにいるんだぁぁああ――――ッ!!」

 

 攻撃してきた方向から位置を知ろうとしてもすぐ別のところから攻撃が来る。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()!!……あ、あの木だッ。とにかくあの木に身を隠さなくてはッ!!」

 

 僕は木の下に隠れるためにいろんな木に向かって爪弾を撃って木の葉を大量に落とす。

その隙に、爪の回転で木の下まで加速する。

見えた!あの子は今、僕を見失っている。で…でも…僕を襲ってなんになるんだ!?

考えるんだ。あの子のさっきまでの行動から、何が目的なのか!さっきあの子は猫から宝石を取り出していた。

 

「宝石?…まさか……あの子は“捜す”のが目的…!?」

 

 『捜している』――――!?

あの子はあれを捜して、そのまま僕らを襲ってきたというのッ!?

あの時、一瞬だけ見えたッ!……この“左手”の中に入って行き!“幻覚”だと思っていた…。

あの『宝石』……!!いつの間にか“拾った”……というより…取り憑いたっていうべきなのか…。

(今も手の中にあったら怖いけど)

 

()()()()!あれをあげたら光輝は返ってくるのか!?」

 

 あの子はさっき、光輝の事を『保険』て言った。だから、あれを取り出せれば光輝は返ってくるッ!!

 

「あの子はもうこの位置にいるのがわかる……離れているどろうけど、きっと見ているはずだ。

 取引を待っているのか?…なんてこった……助けてくれ光輝……僕はただ元の『時代』に

 帰りたいと思っただけなのに…ここから出たら……何されるかわからない…助けてくれ……

 僕は……どうすればいいんだ?」

 

 すると、トカゲのようなものが僕に近づいてくる。

 

「悪いけどここはもう満席だ、よっと……うわっ!」

 

 トカゲを指で弾き飛ばすと赤く丸くなって爆発した。

 

「なにィイイイイ」

 

 大量のトカゲが僕に近づいてくる。

 

「うわぁぁああああああ」 

 

 爪弾を撃って吹き飛ばすがもう、耐えられない!この左手に『宝石』があると知られた時点で

きっと爆殺される!だ…だったら、あ…あげるよ。僕が引きずり出す…………。そんなに欲しいならこっちから差し出すよ…!

 

「帰れるかもしれないが!僕は欲しくて手に入れたわけじゃないッ!こんな訳が分からない

 『宝石』!僕は要らない!あげるからさっさと持ってってッ!!」

 

 帰れる方法は他にもあるかもしれないんだッ!あきらめが広がったその時、僕の左手から妖精のようなのが出てきた。悲しそうな眼をしているそれは、僕の顔に近づいてヒソヒソと何かを言ってくる。

 

「movēre crūs」

 

「……何…宝石の手の中…から」

 

「movēre crūs」

 

 何語なんだ…僕にはわからないけど…重要な事を言いたいのはわかる。それは、僕の脚にも同じことを言う。

 

「チュミィィ~~~~ン」

 

「!?なんなの!?これは!!」

 

「movēre crūs」

 

 次の瞬間、僕の脚から靴を破って爪弾が発射された。

               

「……ツ…爪を……発射した……()()……!!君が僕の危機から守ったってことなか!?」

 

「movēre crūs」

 

「誰なんだ君はぁあ―――ッ!?」

 

 妖精は敬礼をして僕の左手に書き込んだ『movēre crūs』と…そして、僕の左手に入って行った。

 

「何かを書いたッ!!………また、僕の『左手』の中へ入ったぞ!この左手の宝石には意志がある。

 キッパリとした自分の意思がッ!」

 

 今はもうトカゲはないがあの子は来るだろう絶対に…でも、さっきのあれは

 

「“力”が引き出されたのか?この宝石の意思によって?」

 

 だが、今は光輝を探さないとすると、

 

 シルシルシル

 

 という音が聞こえてくる。その方向を見ると鉄球があった。

 

「やっと見つけた…“鉄球”を……急がないと…この方向に光輝がいる!」

 

 鉄球を拾っていくがあの子からの攻撃が再開された。

 

 

   フェイトside

 

 

「アルフ、大丈夫?」

 

 アルフからの返事がない。でも魔力を通じて分かる。アルフが生きてることが。

少し離れたところに鉄球で戦う男の人が倒れている。最初に吹き飛ばした時の衝撃がやっと

効いたようだ。この人も生きている。……変な呼吸をしているが。

この人は『保険』だ。もう一人の男の人がロストロギアを渡さなかった時のための。

 

「アルフ、行ってくる。待っててください、母さん」

 

 鉄球の男を吹き飛ばした場所に戻ってきた。そこには、デバイスも持たずに弾丸を撃つ男の人(魔力変換が特殊?)がいる。

 

「バルディッシュ、フォトン・ランサー」

 

 バルディッシュから大量の槍のような弾丸が発射される。何発か当たりそうになるが、

変な男がまた何かを飛ばして身を守る。移動しながら撃つが、相殺されるか、避けられるかである。

そしたら、変な男はいろんな木に撃ち始めた。

 

「目くらまし、どこにいる」

 

 木の葉が落ち切った時にはどこにもいなかった。裸眼では見つけられないのでサーチャーを

生み出す。(小規模の爆発が起きる)

しばらくすると、大きめの木から爆発を確認したので、いつでもフォトン・ランサーを撃てる

ようにする。撃とうとした瞬間、木からあの男の弾がまた出てくる。……サーチャーが全滅したようだ。 少し高度を下げると、さっきまであの男がいたであろうところには誰もいなかった。

 周囲を見ると、鉄球の通った跡があり、その先には鉄球の男がいる。

 

「あの跡、あの人、気が付いていた?それとも、吹き飛ばしたとき?」

 

 『向かって来い』ということなのか、それとも『反対側に逃げろ』ということなのか。

そう考えている内に、変な男が鉄球を回収した。

 

「見つけた、今度は逃がさない」

 

 またもやあの男は撃って防御をする。さっきとは違うのは脚からも撃っていることだ。

さっきと同じで木に撃ってまた目くらましをした。

 

 

 

   明久side

 

 

「君の位置はわかったぞ!光輝!このまままっすぐに君の所に行く!」

 

 木の葉が落ち切る前にあの子が攻撃を仕掛ける。だが、当たらない射撃で木の葉が舞い上がる。

少し動いた音がするとそこに仕掛ける。あの子は焦っているのか?

   

「だが、“あの子”は僕を完全に見失ったぞ(・・・ ・・・・・・・・・・・)ッ!」

 

その時、またあの忌々しい音が聞こえてきた。トカゲは迷うことなくこちらに向かってくる。

 

「ナニィィィィィッ」

 

 トカゲに僕の匂いでも嗅がせたのか!?…バ…バレルッ!光輝がどこにいるかもわからないこの状況で…!?心を決めなくては!ここで一騎打ちになるッ!僕の“爪弾”と!あの子の“鎌”がッ!

 

「つ…爪がとどかないっ!ここからはトカゲにもあの子にも『爪弾』が当たらないッ!!」

                             

 トカゲが爪弾のギリギリ射程距離外にいる。当たらないなら、あえて(・・・)こっちにおびき寄せるッ!

 

「うおぉぉおッ!」

 

 叫びながら、トカゲに撃ちまくる。数さえあればいつかは当たるのだから。

トカゲを殲滅したときに、あの子が切りかかってきた。身を引きながら横からあるものを取り出す。

 

「うおぁあああ」

 

「ふッ!」

 

 首が切れる。ここであの子も気づいたようだ。

 

「えっ!?木?」

 

「君は焦りすぎたんだ……。冷静だったならわかったかもしれないのに。そしてこれはもう“爪”を超えた……“牙”だ。これからは“(タスク)”と呼ぶ!木を彫刻した!人の形にね…避けると同時に引き寄せた…」

あの子には当てないように爪弾を撃つ。あくまでも威嚇だ。あの子が引いたと同時に

光輝がいるであろう場所へ走る。

 

「ハア…ハア…こ……光輝……」

 

 無事……?なんだよね…光輝…

 

「息してる!?光輝!しっかりしてくれッ!」

 

 ザッザッ

 

 あの子が歩いてくる音が聞こえてくる。

 

「ナニィィイイイイイ光輝!!」

 

「ええい!うるさいッ!!」

 

「……あなたが持っている『ロストロギア』を渡してください。それが、私たちの目的です」

 

 この宝石は渡さないッ!この宝石だけはッ!

 

「もうそろそろ、こっちから撃ちますよ?早く『ロストロギア』を渡してください」

 

「明久…『ロストロギア』ってなんの事だ?」

                    

「わ…渡したくない……この左手の中にあるもの(・・)…可能性があるんだ……ホントに帰れるかもしれない可能性が……」

 

 光輝が僕のポケットを見て言う。

 

「……持ってきたのかよ……ここまで………じゃあやつをブッ飛ばすのは俺の役目だなッ!」

 

 だが、この攻撃はあの子によって阻止された。

 

「私は、言いましたよ、そろそろ撃つって!」

 

 僕たちが撃たれるのは困る。もう、これしか・・・手段が・・・

 

「や…やめろ。持っていけ…ただし…僕たちに向かって撃つのをやめろ…さもないと…この『ロストロギア』を僕自身の手で粉々に破壊してやる」

 

 あの子がロストロギアを回収する。

 

「止まった…爪の回転が……もう回せない…消えた…僕の“能力”が……」

 

「やった、今日は運がいい。二つも手に入れた。早く封印しないと」

             

「回転しないだって?明久…まだ回転ならしてるぜ(・・・・・・・・・・)。今してる途中だ」

 

 シルシルシル

 

 そんな音が聞こえてくる。

 

「俺が今…回転させといたぜ。その…『ロストロギア』ってやつをな」

 

 

 

「なんで!?回転して!?きゃぁぁああ」

 

 

 

 あの子の悲鳴が聞こえる。聞こえた方向に光輝が回収しに行く。

 

「ほらよ」

 

「か…返してよこすのか!?…僕に……!?いらないのか?」

 

「欲しいけどよ~、見つけたのはあくまでお前だからな」

 

「この『ロストロギア』を正確に見つけられるのは“才能を持つ誰か”だけ……」

 

「いきなりなんだ?まさかおたく。他の全て集める気か?」

 

 答えは決まっている。

 

「……ああ、決心したよ…すでに。これを捨てたら僕はただの負け犬になる…いろんな意味でだ

 ………『途中で投げ出すただのクズ』になんて戻りたくない。僕は最後までやる!!」

 

「ふ――――ん。まあいいんだがよ」

 

 その時にはすでにライオンがいなくなり、空の色も戻っていた。

 

 

 

   ...To be continued




 次回で戦闘パートを終わらせたい。
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