デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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はい。圏外事件終わりました!
2000超えるとか……




続!圏内事件

圏内事件につきただいま閉店中

 

圏内事件が起きてからメイは店にこの看板を出し始めた。食事中にざっくりとやられる可能性があるかもしれないからだ。

しかしそんなことをしていようがあの二人は容赦なかった。朝の段階であるメールが届いたのだ。

 

差出人・キリト『ヨルコさんと話をするから場所を貸してもらえないか?』

 

事件の関係者としてメイはこの依頼は断れなかった。

 

時間になると3人は店にやってきた。

 

 「で?何か飲むか?」

 

 「悪いな…俺はコーヒーで」

 「私は紅茶をお願いします」

 「私はお茶を…」

 

 「少々お待ちを〜」

 

お茶と紅茶はそれぞれ茶葉を用意しお湯を注ぐ

コーヒーは豆を挽いてお湯を注ぐ。

 

飲み物はお湯でできている。

 

 「はい、どうぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「悪いな、友達が亡くなったばかりなのに…」

 

 「いえ、いいんです。私も早く犯人を見つけてほしいですし…」

 

それぞれ飲み物を飲みながら話をしている。本題にはすぐに入った。

 

 「まず昨日、生命の碑に行ったところカインズさんはあの日に亡くなっていました。そしてグリムロック、シュミット、この2つの名前に聞き覚えはありますか?」

 

 「ええ、二人とも私が昔所属していたギルドのメンバーです。」

 

 「グリムロックさんは芋売り時代の初めてのお客さんやったなぁ…」

 

 「メイさんは茶化さないで下さい。そしてヨルコさん。他になにか心当たりがありますか?」

 

 すぐには返事のなかったヨルコだが、顔を上げ頷いた。 

 

 「はい。お話します。」

 

それからキリトとアスナ、メイ(2回目)は『黄金林檎』のことを聞いた。その内容は中層でレアモンスターと遭遇し、それを倒したところ強力な指輪がドロップ。それを使うか売るかで多数決をとり結果は売却。最前線の店にリーダーのグリセルダが売りに行った。しかしグリセルダは翌日になっても帰ってこず、生命の碑を確認してみると死んでいた。

 

 「レアアイテム売却が目的なら圏外に出ることはない。そうなると睡眠PKか…」

 

キリトが一番有効な仮設を立てる。その仮設を汲みアスナはヨルコに問う。

 

 「リーダーさんを狙ったのは指輪を知っている人でしょうね。つまり…」

 

 「黄金林檎の誰か…。私達も考えました。でもそのせいでギルドはすぐに崩壊しました。」

 

 「売却に反対したのは?」

 

 「私とカインズとシュミットです。私は当時付き合っていたカインズに合わせただけでしたけど…」

 

 「ヨルコさんは今でもカインズさんと付き合ってんの?」

 

 出会いを求めて店を開いたメイにとってその手の話は餌である。

 

 「ギルドが解散して自然消滅しました。昨日も夕食だけのつもりなのに、あんなことになるなんて…」

 

 「ショックなのは変わらないよな。すまない色々と聞いてしまって。」

 

 「いえ、いいんです。」

 

 「グリムロックさんもショックやろなぁ…嫁さんが死んで…」

 

 「えぇ…そうでしょうね、ソレほどまでにあの二人は仲が良かったですから」

 

 キリトとアスナはこれを聞いて驚いた。その二人の関係がそれほどまでに大きいものだとは思わなかったからだ。

 

 「最後にお聞きしますが、カインズさんに刺されていた武器はグリムロックさんの作ったものでした。犯人はグリムロックさんだと思いますか?」

 

ヨルコは少し考え、首を縦にふった。

 

 「それは…あると思います。もし彼が犯人なら指輪売却に反対した私達を殺すつもりかもしれません。」

 

 

 

 

 

 

メイは一度キリト達と分かれヨルコといた。進展があれば連絡は出るそうだ。

 

 「いよいよか?」

 

 「えぇそうです。」

 

 「じゃあ…やるで…」

 

ーーーーーーーーーー

 

ピロン

メイにメッセージが届く。

 『これからシュミットさんとヨルコさんは話をする。メイも来てくれ。』

 

ローブを纏ったメイは手を動かす。たった一文

 『ごめんな、無理や』と

 

ピロン

再度メッセージが届く

 

差出人・ヨルコ『恐らくご存知でしょうが例の宿です。』

 

 メイは深くローブを被った。

 

ーーーーーーーーーーー

 

 「お前はいいのかよ!?こんな訳のわからない方法で殺されていいのかよ!?」

 

 小さく動くヨルコ。耐久値ギリギリで背中からナイフを抜いた。その瞬間にメイはダガーを投げた。

 

トン

 

乾いた音が響く。ヨルコは背中を全員に見せ、落ちた。

ヨルコは地面に落ち、爆散した。

 

キリトはローブのプレイヤーを見、追いかける。

メイは一目散に逃げる。

 

教会の鐘が響きわたったタイミングでメイは転移した。

 

ーーーーーーーーーーー

 

50層に転移したメイは店に戻っていた。あとはキリト達の解決報告を待つかヨルコの報告を待つかだ。

 

その前にやることはある。報告だ

 

 「ヨルコさんの死に真似は成功ですよ。カインズさん。あとはご自分らでどうぞ。」

 

 「すいません…メイさん。何から何まで」

 

 「ええからええから」

 

ーーーーーーー 

 

数時間後にメイには2つのメッセージが届いた。

キリトとヨルコからの解決報告だ。

 

メイがグリムロックとグリセルダの夫婦関係を聞かされる前に知っていたことをおかしいと思っていた二人はヨルコに確認をとったところ、グルだと聞かされ激怒したのは別の話である。




原作からブレてませんよね?…よね?
レストランの場所は明らか変わってるけど

オリ主とより仲良く出来そうな方

  • ロニエ
  • ティーゼ

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