デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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テスト中でも保存機能を使いながら書き続けました。
なにやってんだ、勉強しろ


ラフコフさん情報なさすぎです。口調あってる?





おでん&殺人ギルド

ガラガラガラガラ……ゴロゴロゴロゴロ……

迷宮区に屋台を引く音が響き渡る。

 

今日もまた出前のためにメイとクラディールは迷宮を進む。しかし今回は前線の迷宮ではなく、下層の迷宮である。

 

 「メイさん。今日は一体何ですか?」

 

 「今日はおでんですね。お酒もあります。てかクラさん『あっち』じゃいつもタメ語なのに私には常に敬語なんですね。」

 

 「それはそうですよ。『あっち』でも『こっち』でも常にお世話になってますし。染み付いてしまったんです。」

 

 「そんなもんですかね?」

 

 「そんなものですよ。」

 

下層のモンスターだからクラディール一人でもオーバーキルができる。なので常に話す余裕がある。

そして話しているといつのまにかついていた。

 

 「んじゃ、やりますか。」

 

大根を輪切りにし、十字に切れ込みを入れ茹でる。

 

こんにゃくを三角に切り、厚さを半分にし、下茹でをする。

 

ちくわは半分に斜めに切る。

 

卵は水からゆでて沸騰したら火を弱めて茹で、水にとり、殻をむく。油揚げは半分に切り、油抜きをする。半分に切った餅を入れ、楊枝で留め、餅巾着を作る。

 

鍋にほんだし、一部具材を入れ火にかけ、沸騰したら煮る。

 

その後一部具材を加え、弱火で煮る。

 

ゆでたまごを加え、味を整え、火を止め味を含ませる。食べる前に餅巾着を入れる。

 

 「できましたよー。」

 

 「それではメイさん。こちらを。」

 

クラディールはメイにフライパンとオタマを渡す。それを受け取ったメイは安全区域の真ん中に立って…

 

ガンガンガンガン!ガンガンガンガン!

 

 「it's show time!」

 

オタマでフライパンを叩き、叫んだ。

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「「ヒャッハー!」」」」」」

 

大量のプレイヤーが一斉に飛び出す。どのプレイヤーも黒のローブを着込んでおり、腕には刺繍が入っている。その刺繍は棺桶に顔が入っており、その顔は笑っている。SAO内において最悪と呼ばれるレッドと呼ばれる殺人者のギルド『ラフィンコフィン』である。

 

 「飯だー!」

 「このにおいは…おでんか!?」

 「おい!酒もあるぞ!」

 「最高じゃねえか!」

 

 「はい。いっぱいありますからねー」

 

 「「「「「食うぞー!」」」」」

 

そう言ってラフコフのメンバー達は食べ始める。普段から街に入れない彼らにとってはこの食事は殺し以外での唯一の楽しみだった。

 

 「毎回悪いな。こんなに大量に用意させるのと騒がしくて。」

 

 「別にいいですよ。それぐらい皆さん楽しみにしてるってことですし。」

 

 「そう言ってもらえると助かる。」

 

 「じゃあpohさんも食べてください。はい、ちくわ」

 

pohにちくわを渡すメイ。それを受け取るpoh。この光景は中々に異常であった。

 

なぜそもそもメイは殺されないのか?それはラフコフとその他プレイヤーの中立を守っているからだ。ラフコフに情報も渡さないがラフコフの情報も漏らすことはない。もし漏らせばクラディールやその他諜報員から報告が入るためいつでも殺せる。

 

 「俺も本当は殺したくねぇんだよ。この食事にも刺激があることだしな。」

 

 「pohさんにそう言ってもらえるなら安心はできますね。漏らさない限り「おかわりー!」はーい。」

 

メイは呼ばれたのでその声の方向に向かう。その先にいたのは幹部のザザとジョニーだ。

 

 「卵とこんにゃくくれない?あれほんとおいしくってさ〜」

 

 「おでん、なら、餅巾。」

 

 「はいはい、飲み物もありますからねー。」

 

こうしてどんどんと食事会は続いた。

 

 

食事も終わりメイは帰ろうとしたところでジョニーに呼び止められた。

 

 「ねぇねぇ〜。また『運動』に付き合ってよ〜」

 

 「………ええで」

 

ジョニーが画面をいじりメイにデュエルを申し込む。ルールは初撃決着モード。カウントが始まる。

 

 「やれー!」

 「ぶっ殺せー!」

周りから野次が飛ぶ。

 

カウントが0になり、二人が動きだす。しかし決着はすぐについた。普段あまり戦い慣れてないメイは対人戦に慣れているジョニーに負けた。

具体的には不意打ちの投擲である。10秒麻痺毒ですぐに刺された。

 

 「さすがジョニー先輩!」

 「俺らにできないことを平然とやってのける!」

 「そこに痺れる憧れる〜!」

 

周りは大盛り上がりだがメイはやはり悔しいものである。ジョニーと戦うのは3度目であり、毎度不意打ちで負けているからだ。

 

 「ああ〜。やっぱ強いな〜。あかんわ〜」

 

 「こっちは対人戦に慣れてるんだから当たり前ですよ〜。」

 

 「しかも殺し特化やしな〜。」

 

ため息を吐きながらメイは起き上がる。

 

 「それじゃ、また来ます。」

 

 「あぁ、次も頼む。」

 

メイはクラディールを護衛に付け、帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからメイは二度とラフコフを見ることはなかった。

 




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