デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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SAO編に終わりが見えてき始めたぞ。
ALOとかGGOも書きたいけどタイトル詐欺待ったなしになるからどうしよう…。







S級食材&試食会

最近SAO内では再びグルメブームが起き、アインクラッド内唯一のレストラン経営者であるメイは店内を走り回っていた。

 

「すみません。餃子定食下さい」

 

「申し訳ありません。現在在庫切れでして…。」

 

「じゃあ天津飯をお願いします」

 

メイは厨房の冷蔵庫を開けたが全体的に残りが少なかった。この量だと昼食ラッシュは乗り越えられそうだが、夜の分には足りない。今日は店を早く閉めることにしてスポンサーであるエギルのとこに行くことにした。

 

エギルはメイのレストランの食材提供者だ。メイは月1で大量の食材をエギルから買っている。明日がその日であったが1日ぐらいと思い、メイは夕方に行くことにした。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

夕方、店の片付けと身支度を終えてからメイはエギルの店に向かった。歩いていると見覚えのある後ろ姿が目に飛び込んできた。小走りで近寄りメイは声をかけた。

 

「アスナー!クラさーん!」

 

 「「メイさん!」」

 

 「お久しぶりです!」

 

最近は出張や屋台の仕事が多く、動き回っていたので会うのは久しぶりだ。メイはアスナに聞きたいことがあったので聞くことにした。

 

 「アスナの料理スキルはどうなったん?」

 

 「先週コンプリートしました!」

 

 「うわっ、早いな」

 

アスナは料理スキルの取り始めは遅かったがメイより早くコンプリートしている。裏を返せば料理スキルを上げることに熱中し、攻略に手がついてないのは明らかなのでメイは内心苦笑いだった。

 

 「そういや二人はこれからどこに行くんや?」

 

 「アスナ様はこれから知り合いの雑貨屋にいくようです。私はその護衛です。」

 

 「エギルさんのとこか。私もそこに用事があるのでご一緒させてもらってもよろしいですか?」

 

 「「もちろん」」

 

こうして三人はエギルの店に向けて歩き出した。道中はアスナとメイが料理などの話で盛り上がり、女二人の会話についていけないクラディールは黙りっぱなしだった。

 

長々と話をしているといつの間にかエギルの店に到着した。ドアを開け、三人は中に入った。

 

 「シェフ確保…。」

 

中には既にキリトがいた。キリトはメイの顔を確認してからそう言った。

 

 「いきなりどうしたんやキリト。」

 

 「メイは料理スキルはコンプリートしてるんだっよな?」

 

 「じゃないとあんな商売やってないで。それに…」

 

メイはアスナに目線を送る。それに気づいたアスナは前に出た。

 

 「私も先週コンプリートしました。」

 

おぉ!と声が上がるなか軽くドヤ顔のアスナ。メイはキリトがシェフを欲しがっている理由が疑問に思ったので尋ねた。その返答は爆弾ものだった。

 

 「ラグーラビットの肉がドロップしたんだ。」

 

 「ラグーラビット!?嘘やろ!?」

 

キリトはウインドウを操作して全員にラグーラビットの肉を見せた。ドロップは本当のようだったのでアスナとメイは固まった。

 

 「私も食べたいけど…この後も下ごしらえしないと行けないものもあるし…。」

 

メイは悩みながら肉をチラチラ見ていた。最後にため息を吐きアスナに向かい小声で話した

 

 「またとないチャンスやぞ。家に呼ぶべきやろ?」

 

 「え、えぇ!?そんないきなり!?」

 

 「こんな大義名分のがしてどないすんねん。いいからほらほら。」

 

結局メイは下ごしらえの名分で調理をするのをアスナに譲った。キリトとアスナは交渉の結果、肉を半分ずつ分けることになった。肉を一欠片もわけてくれないエギルは悲しそうにしていた。

 

二人が行こうとしたところでクラディールが横槍を入れる。

 

 「アスナ様。こんな得体の知れないプレイヤーと同行されるなんて困ります。私はあなたの護衛なんですよ?」

 

クラディールの言い分としては納得できる部分があった。確かに自分の上司、それも副団長で護衛の対象が本人が詳しく知らない人と同行するのは些か不安な部分がある。クラディールは攻略組ではないのでキリトのことは字面でしか知らない。

 

 「これは命令ですクラディール。今日の護衛はここまでです。」

 

 「ですが!」

 

このままでは埒が明かないと思いメイは助け舟を出した。

 

 「クラさん。こいつなら別に大丈夫ですよ。なんやかんやいい奴ではありますし。私が保証します。」

 

 「ぐっ…分かり…ました。メイさんがそこまで言うなら今回は信じます…。」

 

クラディールが折れキリトとアスナは店を出た。店の中で三人はその背中を見送った。

食材の補充が終わったメイは二人に提案した。

 

 「これから晩御飯なんですけどお二人もどうですか?ご馳走しますよ?」

 

 「いいのかよ!?メイ!」

 

 「よろしいのですか?」

 

ほとんど初対面の二人がいることを忘れているが食卓を囲めば仲良くなりやすくなるというものだ。三人はメイのホームに向かった。

 

レストランに着いたメイは厨房に向かい、エギルとクラディールは席につく。

 

 「今日のメニューはなんなんだ?メイ。」

 

 「あの二人がS級食材食べるということで羨ましくなったんで、私はこれにしようと思います!」

 

メイはウインドウを操作して食材を出した。その食材の名前は《ミスト・イール》。日本語訳すれば霧のうなぎだ。

 

 「これもS級食材じゃねーか!しかもうなぎだと?」

 

 「これ…本物ですか?」

 

 「入手に苦労したんですよー。」

 

食材のお披露目が終わり厨房に向かうメイ。二人は食材の興奮が止まらず、話続けた。

 

みりんと酒を混ぜ合わせ、強火で沸騰させる。沸騰したら砂糖を溶かす。

 

この上に濃口醤油を入れ、もう一度沸騰させる。その後に煮詰める。

 

灰汁を取り除き、ろ過してから素早く冷却する。

これでタレの完成だ。

 

フライパンに水と酒を入れ沸騰させる。

 

うなぎを並べて酒をかける。

 

うなぎを蒸し、タレをかけて全体に馴染んだら火にかける。これを両面おこなう。

 

ご飯の上に乗せて山椒をかけたらうな重の完成だ。

 

 「お待たせしました。うな重です!」

 

 「「うぉぉぉぉぉ!」」

 

うなぎ特有の香ばしい香りにタレの匂いも重なり更に香ばしさが増す。その匂いが三人の食欲を刺激し更に空腹感を増す。

 

 「「「いただきます!」」」

 

三人はうな重をくちに運ぶ。ホカホカご飯の上に乗った優しい甘みのあるうなぎが口の中に広がる。

 

 「うっめー!」

 

 「うな重なんて何年ぶりですかね。」

 

 「S級食材やばすぎやろ。」

 

箸が休むことなく口に運ばれ続け、数分もすれば完食していた。

 

 「いやー。美味かったなー。」

 

 「S級食材を食べられるなんて思いませんでしたよ。ありがとうございます。」

 

 「私も食べたん初めてやから驚きましたよ。」

 

三人は思い思いに感想を述べた。また食べたいなという声もあったがそれを聞いたことでポツリとメイが呟く。

 

 「でももう2年です。74層です。次を食べる前には脱出だと思いますけどね。」

 

 「そうですね。そろそろラストスパートですね。」

 

 「俺も頑張らないとな。」

 

うな重の余韻に浸り終わり、エギルとクラディールは店を出た。

 

明日はメイは休みだ。下ごしらえも明日の分は特になく暇になる。最近は死ぬのを避けるためにレベリングを続けたメイのレベルは86まで上っていた。しかしまだまだ足りないと思い、明日は74層で弱い敵相手にレベリングをすることに決めた。

 

アスナはキリトと上手く行ったことを願い、メイはベッドに入った。

 

 

 




なにがどうしたらエギルとクラディールの組み合わせというイカれたことになるんだ 



オリ主とより仲良く出来そうな方

  • ロニエ
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