デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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遅れましたぁ!学校が始まったのでリアルがドタバタします。恐らく以前同様に週一かもしれません。

これからもよろしくお願いします!


シチュー&謎の少女

メイは月一で通っている場所がある。それは一層にある教会だ。デスゲームに巻き込まれた子供達を守るために、一人のプレイヤーが拠点にしている場所だ。

 

今日はそこへ行くことになっている。人数がとても多いため一度に大量に用意できる料理がベストだ。何を作るか考えながらメイは一層へ向かった。

 

いつものように転移門で転移をすますと、慣れた足取りで教会を目指す。目的地に着けば呼鈴を鳴らし、いつもの知り合いを待つ。

 

「どうぞー。」

 

扉が開き、現れたのは眼鏡を掛けたシスター服の女性だ。彼女がここで子供達を守っているプレイヤーであり、今回メイに依頼をした人物だ。

 

「あっ!メイ姉ちゃんだ!」

「また来てくれたんだ!」

「今日は何を作ってくれるのー?」

 

「おー。みんな元気にしとうみたいでよかったわー。」

 

子供達はメイが来たことによってテンションが上がっている。メイも何度かここに来ているのでその対応にも慣れている。

 

この子供達はデスゲームになったこの世界で死なないために始まりの街で止まっている人たちだ。流石にこのような幼い子供達に、目に見える自分の命をかけてまで外に出ることはあまりにも酷なことだ。なので今回の依頼人のシスター、サーシャというプレイヤーが子供達を守っている。

 

「姉ちゃん!今日もまた新しい武器を見せてくれよ!」

「刀が見たいー!」

 

「ええでええで!」

 

ウインドウを操作し、刀を取り出す。それを見た子供達のテンションは更に上がる。

 

やはりデスゲームになってもゲームはゲームだ。現実では滅多に見れない武器をを見れたり触れたりする。特に男の子にとってもかっこいい武器というのは夢を与える。

 

「じゃあ今から料理作ってくるで。」

 

「「「「はーい!」」」」

 

メイは厨房に立ち、料理の準備を始める。やはり一度ぇ大量に作るならルーものだ。なので今日はシチューにすることにした。

 

じゃがいも、人参、玉ねぎをそれぞれ切っていく。

 

フライパンで玉ねぎを炒めながらバターを絡ませていく。

 

更に小麦粉を入れる。玉ねぎとよく馴染ませて、粉っぽさを無くす。

 

別の鍋を用意して切った野菜を入れ、15分茹でる。その後に玉ねぎを入れ、小麦粉を溶かす。

 

コンソメ、塩コショウ、牛乳を入れ、混ぜる。一煮立ちしたら完成だ。

 

だが最後に煮ている途中で教会の扉からノックの音がした。一層のこのような場所に訪れる人は少ない。だがメイは一層の現状を知っているため予測がついた。

 

「私が対処してきますね。」

 

メイは料理を一時中断し、短剣を取り出そうとしたが、サーシャに止められた。

 

「今回はいつもと様子が違うので私がいってきます。それに頼んだのは料理だけですから。」

 

サーシャは腰に短剣を装備し、扉に向かった。その間に子供達は二階に行くなりして隠れた。それでもやはり不安は残るので、メイは扉が見える位置に立っていた。

 

サーシャは扉を少しだけ開け、顔を覗かさるようにして話している。メイからは相手の顔も見えないし、声もはっきり聞こえない。だが、サーシャに何かあればすぐに対応できるように立っていた。

 

だが予想と反しサーシャは扉を更に開き、訪問してきたプレイヤーを中に入れた。そのプレイヤーの顔はメイもよく知っている人だった。

 

「お、急にどうしたん?こんなとこにくるなんて珍しいやん。」

 

「メイこそなんでここにいるんだ?」

 

教会を訪ねたのはキリトとアスナだ。今日は武装をせず、私服のような格好だ。だがそんなことより気になるところがある。見慣れない女の子がキリトとアスナの間に立っていた。

 

「…………その子どうしたん?」

 

「おっと、紹介がまだだったな。」

 

キリト、アスナ、サーシャはそれぞれ自己紹介をし、最後に女の子の紹介をした。

 

「そしてこの子が娘のユイだ。」

 

「……頭が痛いのは気のせいやろな。うん!」

 

ありえない単語が聞こえたので聞き流すことにした。

 

「それで人を探していると聞いたのですが」

 

「はい。実はこの子を上層で保護したのですが記憶喪失のようなんです。もしかしたら此処に知り合いの人がいないかと思ったんです。」

 

アスナが詳しく説明し、ユイが養子?であることがわかったので納得した。

 

メイとサーシャはユイの方に向いた。その瞬間背後のドアが勢いよく開き、子供達が現れた。

 

「上から!?ってことは本物の剣士かよ!?」

 

「こらっ!隠れてなさいって言ったじゃない!」

 

だが誰もサーシャの言うことは聞かず、上からきたプレイヤーに興味津々だった。

 

「あんた達どんな武器持ってんだよ?」

 

やはり一つの武器だけでは満足できず、他にも見たいようだ。キリトとアスナは使ってない武器を取り出し、子供達に見せる。

 

「すみません。本当に…。」

 

サーシャは謝り、キリト達を奥に案内した。メイはそちらには行かず、子供達をみることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

この教会には約30人近くの子供達がいる。今は何人かはおつかいに出ているようなので全員は揃ってないがいつも賑やかなものだ。だがおつかいに行ったわりには中々帰ってこないなとメイが思ったころだ。

 

「大変だ‼︎」

 

「何があったの!?」

 

目に涙を浮かべた子供が教会に飛び込んできた。余程のことだと思い、話を聞くとおつかいに出た子供達が軍のプレイヤーに捕まったとのことだ。サーシャはその子達を助けに、その場所に向かった。キリトとアスナもそれに同行することにしたが、メイはこの教会を守ることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

軍のことは解決したのだろう。キリト達は帰ってきた。だがユイは昏睡状態だった。メイ達は看病を試みたものの、一向にユイの目が覚めることはなかった。先ほどメイが夕食用に作ったシチューを目が覚めた時用に取り分け、メイは帰ることにした。キリトとアスナは泊まることにしたようだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

メイは家に帰り、ため息を吐いた。そしてベッドに倒れこむ。考えるのは例のユイという少女のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!)

 

メイからは冷や汗がドッと出た。ユイという少女の存在に動揺を隠せない。

 

(なんで今あの子が出てきたんや…!とにかくまずかった。特に何もなかったからバグなんか!?)

 

メイはこれからのことを考えた。だがその対策が思いつかない。どうすればいいか分からず、そのまま夜が明けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、メイはキリトから黒鉄宮地下でのことを聞いた。




プロットは練っています。問題ありません。

オリ主とより仲良く出来そうな方

  • ロニエ
  • ティーゼ

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