デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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9人も出すと分からんようになっちゃう。






特殊クエスト&参加者達

年が明けて数日。今日は以前ALOから告知があった限定クエストの日だ。だがクエストの詳細は当日になってもまだ何一つ明かされることなく、その時になるまで分からないようだ。

 

今までのクエストは事前情報は大なり小なりあったのだ。だがここに来て情報0。始まってから情報を集めるタイプかも知れないが、プレイヤー達は正月気分も抜けてないのでテンションは高い。

 

「明けましておめでとう」

 

「「「「「おめでとう!」」」」」

 

全員が揃ったことを確認してからキリトが挨拶をする。それに応えるように他も挨拶を返す。

 

今日集まったメンバーはキリト、アスナ、メイ、リズベット、シリカ、エギル、クライン、シノン、リーファの9人だ。全員集まることは珍しい。

 

シノンはALOにコンバートをしており、メイと顔を合わせるのはこれで何度目かである。

 

「正月は終わったんだけどアンタたち大丈夫なの?」

 

シノンが成人組に声をかける。学生は冬休みであるが三ヶ日が終わった大人はそれぞれがあるはずだ。

 

「今日はまだ休みだからな。それにこんなイベントは逃せないってもんよ!」

 

クラインの仕事先はホワイトのようなので、休みは適度に与えられる。長期休暇も普通より多いようだ。

 

「俺は普通に定休日だ」

 

エギルはこれ以上ない理由だ。

 

「ぼちぼち就職決まりそうや」

 

メイは調理師を目指している。それについ最近就職の誘いがあった。割もいいので嬉しい誘いではあるが、ただ上の人間が胡散臭い。

 

「それにしても情報が全く無いなんて初めてですね。このメンバーで私が1番長いことALOしてるのに経験ないですから」

 

「それに、クエスト参加者は開始前の13時までにログインして下さいって表記も不思議でしたよね」

 

いつもは何かイベントがあるたび、リーファの感覚に助けられることもあったが、今回はあまり期待できない。それに公式すら情報を開示しないし、ユイの調べでも情報は入ってこなかった。更に加えてシリカの指摘した事前ログインをしていて欲しいとの注釈があるのも初めてだ。

 

「ということは全く新しいタイプか、厄介なボスがいるということだな」

 

キリトの言葉に全員が頷いた。少なくともアイテムを納品、または〇〇を〇匹倒せのような、事前情報のいるクエストではないだろう。例えそれがあったとしても新しいフィールドでその時に知らされるはずだ。全員に情報なしというのは不公平になりにくい。

 

「あと2分で始まるわ。どんなクエストかな?」

 

アスナがとても楽しみな声で話す。迫りくる時間をまだかまだかと待ちわびる。

 

「前回は参加できなかったからな。存分にやらしてもらうぞ」

 

「私もここで盛大に暴れたいもんやわ」

 

キャリバー獲得クエストに行けなかったエギルとメイは鬱憤を晴らしに行くようなことを言い出した。話を聞いただけでもトールとの共闘は面白そうだったので行けなかった分は悔しい。

 

「3…2…1…」

 

時計を見ながらカウントダウンを始める。時刻はクエスト開始の13時になった。

 

 

 

 

 

 

パリン

 

遠くから何かが割れるような音がした。その音がした方に振り返ってみると、新生アインクラッドの最上階付近から破片が落ちているのが光具合から分かる。

 

「えっ…」

 

全プレイヤーの目の前にウインドウが突然現れる。そこには限定クエストの説明があった。

 

・15分以内に参加するか決めてください

・クエストの制限時間は9時間です

・クエスト開催中は再ログインができません

・このクエスト開催中HPが0になりますと、自動的にログアウトします

・このクエスト開催中、情報閲覧に大きな制限がかかります。プレイヤー間でのメールは使用できます

・クエスト参加者は開始と共に特殊エリアにランダムに転送されます。

 

「なんだよこれ…」

 

届いた文面にクラインは声をもらす。ログアウトはできるようだが、いくらなんでもクエストを行う前提条件が厳しすぎる。

 

「ユイ、調べられるか?」

 

「任せてくださいパパ」

 

ユイは目を閉じ、情報を集めようとする。僅か10秒後、ユイの目は開き口を開ける。

 

「ダメです。外との情報か完全にシャットアウトされてます。他のサイトにも繋がりません」

 

この言葉から察するに、このクエストは情報なしでやらなければならないということだ。何より厄介なルールは自動ログアウト。つまりは1発勝負だ。

 

「情報が漏れないように徹底してる印象があるわね」

 

リズベットは鍛治妖精間での、独自の営業スタイルが漏れないようにしてるところが少しあるので、守秘のやり方に思うところがある。だがクエストでこれをする理由がわからない。

 

「多分テストプレイみたいなものだろう。全員参加するよな?」

 

キリトの言葉に8人は頷いた。そして全員で参加ボタンを押し、クエストの概要を見る。

 

・旧SAO95層のボスが特殊ステージに脱走。これを直ちに倒せ。

報酬 黒鉄宮のEX枠に名前を刻印

 

これを見た途端、全員が驚いた。特にリーファとシノンを除いた7人は身震いをした。

 

「95層のボスかよ。これは負けられないな」

 

「あぁ。たどり着けなかったから余計に楽しみだ」

 

エギルとキリトが笑う。それにつられるように他も笑う。そして9人を4人と5人のパーティに振り分けた。片方はキリト、アスナ、シリカ、リーファ、エギル。

 

もう片方はクライン、メイ、リズベット、シノンだ。

 

届いた特殊ステージのマップを見る。

 

「ランダムに転送されるようなので全員が集まってから入りましょう。強大であることは間違いないので他のパーティと組むことも視野に入れてください」

 

流石は攻略の鬼と呼ばれただけあって、アスナの指示の具体性、確実性はある。全員がそれに答えると時間がきた。青い光に覆われ、浮遊感に包まれる。そして転送された。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

クエストが発表された同時刻、ある小さなギルドも参加を決めた。そのギルドは6人で構成されている。

 

「名前が刻まれるんだって!これは予想外で嬉しいな」

 

「そうですね。本層でなくても記録がしっかりと残るならこれを逃す手はありませんね」

 

元気な声で参加することを決めたのは闇妖精の少女。歳の頃は15ほどだろうか。どうやら彼らはクエストの内容そのものより報酬の方に目がいってるようだ。

 

「クエストの注釈からしてボクは大きな報酬があると思ってたんだけど、まさかここでこう来るとは思わなかったよ」

 

闇妖精の少女はギルドのメンバーの方へ向き直る。そして元気な声でこう言った

 

「みんな!この6人で頑張ろうね!」

 

こうして6人のメンバーは転送された。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

クエストが始まり、全プレイヤーがランダムに転送された。目標はボスの討伐。転送が終わり、メイは目を開けた。

 

「ははっ…」

 

目の前の状況に苦笑いしか出なかった。なにしろ5メートル先には明らかにボス部屋の雰囲気がある大きな扉があるのだ。

 

メイは扉の横に立て札があるのを見た。その立て札には3つの注意書きがあった。

 

・この部屋では翅の使用ができません

・この部屋では魔法の使用ができません

 

まず目に入ったのはこの2つ。相手がSAOボスであるならSAOのルールで行われることもゼロというわけではないし、何よりALOでは翅の使用禁止エリアもある。まだマシだ。

 

魔法の使用不可も別に不思議に思うことはない。SAOでは魔法は無いし、デュエルのルールで魔法禁止のルールを出す者もいるのだ。

 

1番問題なのは3文目だ。

 

・この部屋に挑めるのは1人だけである

 

パーティが組めないということだ。つまり早いもの勝ちということである。どこかでギミックを用意されている可能性もあるが、9時間でその情報を見つけ出し、解除できるかも怪しい。

 

メイは考えることをやめ、部屋の扉を開ける。

 

壁に備えられた松明に炎が灯る。そして入口の扉が勢いよく閉まり、ロックされる音が聞こえる。

 

全ての松明に明かりが灯り、ボスの姿が見える。人型ではあるが、全身に黒いノイズが走っていた。名前の表示は『■■y』名前は文字化けを起こしていた。

 

「お、■■、■、だ■■?」

 

人型のボスはメイに話しかける。だがその言葉にもノイズがあり、到底まともに聞けるものではなかった。

 

「あー、まだそこそこ不完全みたいやなアンタ。悪かったな」

 

ボスはノイズの走った武器を抜く。メイも武器を構える。

 

「でもまぁこれで終わりや。安心しいや」

 

2人は同時に駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僅か1分後、メイのHPバーは弾け飛んだ。

 




クソ雑魚っぷりを出したオリ主


オリ主とより仲良く出来そうな方

  • イスカーン
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