デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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テスト近いので更新遅れます。ていうか遅れています。


再戦&再現

「いや、まさかアンタに勝てるとはあんま思ってなかったんやけどな。まぁ乱してくれたお陰で勝てたようなもんか」

 

部屋に中にある黒い命火に向けてメイは話しかける。先程そこにはキリトが体力を全損した場所であり、ALOではこれが残っている限り意識はそこにある。答える口はないが話は聞けるのだ。

 

ただ暗闇の中で何故とキリトは思う。誰も周りに人はいなかったとは言えメイの体力は全損したはずだ。なのにここにいる上ましてやボスときた。考えるたびに分からなくなる。目的も分からない。キリトの目の前が更に暗くなっていき、そのままログアウトされた。

 

「さてと」

 

メイはウインドウを開き手慣れた手つきで操作する。目の前にモニターが現れ、それを見る。そこにはアスナとクラインがキリトが負けたという事実に戦慄していた。

 

キリトはメンバーの中で最高戦力だ。その彼が負けたとなれば残された者の士気は普通落ちる。

 

『私、行きます。キリト君の仇をとってきます』

 

モニターの中でアスナがクラインの説得をする。セリフからして次はクラインの番だったかもしれないが、居ても立っても居られなくなったのだろう。

 

メイは今回のクエストが始まって以来初めて順番のカンニングをしたが、本来なら次の相手は常に把握するはずだった。今更になって使うのも気が引けるが、折角なので使おうとしたのだ。

 

(次はアスナかぁ…)

 

目の前に現れたスタートボタンを押す。するとメイはノイズに包まれていった。そして何事も無かったのように部屋の真ん中に進む。

 

正体がバレれば不利な戦いだ。SAOで使った手も通じるかも分からないがベストは尽くそうと決めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

部屋の扉が開く。部屋の松明に灯りがついていきアスナがそこにいることをメイは確認する。自分がノイズに包まれているのは知っているがメイは自分の言葉すらノイズが走ってるのは知らない。だからこそ彼女は問う。

 

「■気■■■の■久し■■や■」

 

これに対して目の前にいるアスナは何の反応も見せない。やはり何かしらの阻害は入っていると見るべきなのかも知れない。そんなことを余所にアスナは細剣を構えていた。その眼はいつもより鋭く、キリトの敵討ちが目的だと見てとれる。

 

メイも武器を構え、体力ゲージを表示する。アスナはそれを確認した途端に走り出し細剣単発スキル《リニアー》を放つ。メイはそれを鉈包丁の面で押し流した。

安全位置を確保し、アスナが流れる直前にメイは垂直に立てていた武器を水平にして振るう。アスナはそれを腰を曲げて避け、一回転しながら距離を取りもう一度構える。

 

「■わぁ、ヒッ■■ン■■■ェ■か」

 

アスナの行動から作戦がわかった。だからといって対抗策はすぐに出来上がるわけでもなく、それに可能な限り対応することを求められる。

 

突く、突く、避ける、突く

避ける、受ける、アーマー・ピアス、斬りあげる

 

やはりアスナの方が攻撃が速く、鉈包丁特有の面積の広さとアスナの癖を読んでどうにか防ぎきっているが、このままでは負けてしまう。

 

アスナの最大の強みは細剣の先端による突きだ。SAOの時より鋭くなっており、今や受けるので精一杯だ。バーサクヒーラーの二つ名に恥じないほどのその戦いぶりに普通なら諦めそうになる。

 

だからこそ負けていられない。ここでメイが負ければ95層は突破されるという事実は変わらないのだ。諦めることなんて許されず、ただ足掻くことを選んだ身としては譲れない。

 

「ふっ、はぁっ!」

 

だからといってメイの動きも上がるわけではない。徐々に追いつかなくなっていき少しずつアスナの突きを掠める。このままではまずいと判断し、メイは作戦を切り替える。アーマー・ピアスを放ち、アスナの体力を削った。だが急遽攻撃に切り替えたことによりアスナの突きもモロに食う。

 

アスナはその隙を逃さず、3連撃スキル《ペネトレイト》を放つ。メイは硬直に襲われており、全ての攻撃を受けてしまう。1本目の8割まで削られてしまい、またアスナはまだ8割も残している。

 

メイは1本目のゲージを捨て身に使い4連撃スキル《ファット・エッジ》を放つ。硬直が解ける直前のアスナは1発目は食らったが残りは全て《アクセル・スタブ》で突いて流した。そしてメイの硬直の間にリニアーを叩き込む。

 

「■そっ」

 

一本目のゲージを全て削られメイのノイズの一部が剥がれてローブが現れる。そのローブを見ただけでアスナには何か思い当たるな感じがしていた。

 

メイもそんなアスナの顔を見抜き、細剣の間合に入られるより先に動き出す。突きと斬り払いを防がれはしたもののなんとか距離は詰まっている状態だ。だが両方の攻撃が届くだけでまだどちらの領域でもない。

 

お互いに斬り結んでいく。メイの攻撃をアスナは細剣で逸らしていき、またメイもアスナの攻撃を鉈包丁の腹で受けている。お互いに絶対的な間合に入りたいため行動に出る。アスナは5連撃《スピカ・キャリバー》をメイは5連撃の《インフィニット》を放つ。

 

互いの突き技が先端を捉え続ける。相打ちに終わったと思えるがやはり戦闘面において優勢なのはアスナだ。メイは押し返されてしまった。

 

動き続けるしかないメイはまた走る。アスナのリニアーを読んでいたためそれを飛びのいて躱し、2発目のリニアーを姿勢を低くして避ける。その状態から足を掛けアスナの体制を崩す。一瞬もたついた隙にメイは体制を戻し、剣を振るう。ゼロ距離でも関わらずアスナはそれを受け切った。

 

(離れ…られない…!)

 

アスナからしてみれば中々に苦しい状態であった。今までのボスにはある程度距離を保ってきたが今の相手にはどうしても詰められる。まるで自分のことがわかられているようですっきりしない。

 

鍔迫り合いの状態に持ち込まれ互いに膠着状態になる。だが不利なのは相手の視線が見えないアスナである。離そうとしても力技で離れてくれない。

 

(これは…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前にナイフが飛び出す。だがそのナイフは急遽体を逸らしたアスナの体を捉えることなく地面に落ちる。だがこれで確信した。

 

体制を戻される前に10連撃スキル《オーバーラジェーション》を放つ。全てボスに当たり、2本目を削りきった。そしてノイズが全て剥がれ落ちたためボスの顔を見る。

 

「やっぱり…メイさんじゃないですか…」

 

戦う内にアスナは気づいていた。その剣筋から、その特徴から。

 

「掠りもせんかったわ…。やっぱり通じへんか…」

 

メイは舌を口の中で回す。舌裏に隠していたナイフを外し、手段を一つ失いどんとん不利になる。だが詰められる訳にもいかないのでメイは走りだす。武器の振り上げをアスナは細剣で受けまた鍔迫り合いになる。だが今は口に仕込みもないので問題はないと判断した。

 

「答えて下さい!どうしてここにいるんですか!?」

 

「んなもん言う訳ないやろ。私に勝って聞き出したらええんとちゃう?」

 

「このっ…!」

 

アスナは今までの類にならない速度で腕を引く。メイの体制を崩し大きい隙を作り細剣9連撃奥義スキル《フラッシング・ペネトレイター》を放つ。

 

1撃目2撃目3撃目は綺麗に当たる。

4撃目、突きでメイの体を浮かす。

5撃目、メイの《ハーネット・メイデン》を飛ばす

6撃目、メイの頭が下に来ていた。

7撃目、メイの体力が1割を切る。

 

8げk…「ば〜か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュッ

 

メイが足を引いていたことにアスナは気づかなかった。メイの蹴り上げを頬に掠める。アスナの顔には切り傷がついていた。

 

メイの足装備のつま先からナイフが出ていた。それに気づいた途端アスナの体は動かなくなった。

 

「また…嵌められ…」

 

メイはよろけながらも着地し、ハーネット・メイデンを拾い上げる。そしてアスナの元に近寄る。

 

「そゆこと。やっぱりキリトより私に慣れてるだけあって一番キツかったで。」

 

ローブの中からクロスボウを撃つ。足のナイフは比較的時間が短いため重ねがけをする必要があるのだ。

 

「ごめんな」

 

メイはそう言って苦笑いを浮かべながらアスナの背中を刺した。

 

 

 




針、クロスボウ、果物ナイフ以下、足裏ナイフ。
オリ主さん体に色々と仕込み過ぎた

オリ主とより仲良く出来そうな方

  • イスカーン
  • シェータ
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