最近、リアルが忙しすぎて執筆時間がとれなかったです。今後も頻度は落ちるかもですが失踪はまだしないので…
それでは最新話を
日本から遠く離れたとある異国。目の前にあるパソコンに映し出された文字を読む女性がいた。彼女の名前は神代凛子。SAO事件を起こした茅場の元恋人であり、今回は身内内だけにしか露見しなかったが事件を起こした篠原皐月の協力者である。とは言っても皐月のバイタルチェックをしただけであり直接的には関わっていない。
パソコンに表示されているのは皐月からのメールであり、今回の経緯について書かれていた。分の後になるにつれ反省文になっており、次第に惚気話になっているのには苦笑いをこぼした。
メール画面を閉じ、座っている椅子に深くもたれかかる。横に置いてあったマグカップの中を飲み干す。
「悪いことにならなくて良かった…」
凛子はたった一言呟く。凛子は皐月のことを無意識に気にかけていることを気づかされる。だがそれほどまでに彼女には思うところがあるのだ。
ふと目を閉じ、彼女との出会い、繋がりを思い出した。
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SAO事件が起こってから数ヶ月。凛子は長野県の山奥の小屋に茅場がいるということを突き止めた。
大学時代から茅場の夢は本人から聞いており、応援していたがまさか1万人を巻き込む形で叶えるなんて凛子は望んでいなかった。だからこそ彼を止めようと思った。ーーそれが例え彼を殺すことになろうとも。
だが凛子は茅場を殺すことができなかった。その時起きていた彼は凛子がナイフを持っていることを知っていながらたった一言だけ言ったのだ
「…困った人だなぁ」
そう言って茅場はまたSAOに戻っていった。それだけで凛子の頭にはもう茅場を殺すという選択肢は無くなった。
それから凛子はSAOにログイン中の茅場の体の世話をすることにした。度々ログアウトができるとは言っても、大学時代は自己管理ができなくもやしっ子だった茅場の体に問題が出ると思ったからだ。点滴台も用意されていたがやはり心許ない。
茅場は稀にログアウトをすることがあった。間隔はバラバラではあったがそのたびに凛子は安心した。そしてそのたびに中の話を少し聞くこともあった。
だがこの日だけは違った
「私の正体が看破された」
この発言だけで凛子は事の重大さが分かった。だが茅場が戻ってくるあたり、まだ数人にバレただけだと予想し、その対処法を一緒に考える事にした。まずは相手のことを知ることが大事だ。
「どんなプレイヤーなの?」
この時凛子の予想としては攻略組の中レベル、所謂聖龍連合や風林火山あたりだと予想した。トップの血盟騎士団は茅場が仕切っているし、ソロでトップレベルも引き込んだのでそこにはバレていないと思っていた。
「ただの料理人だよ。彼女はとんでもないことをしでかしてくれた」
そこから聞いたのはそのプレイヤーとの交渉のこと、口止めとして95層を明け渡したことを聞かされた。だがそのプレイヤーは本当の目的は話すことはなかったらしい。
茅場がキリト以外に個人の名前を出したのは初めてだ。よほど気に入ったのだろう。そのことを報告し、「彼女のやることが分からない」とだけ残し茅場は再びSAOに戻った。
そして彼はもう戻ってこなかった。
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そこから元同じ研究室の須郷がALO事件を引き起こした。その事件は茅場が目に掛けていたキリトが解決し、全てが片付いたと思っていた。
その矢先に彼女が現れた。
「神代凛子さんで間違いないでしょうか?」
長い髪をポニーテールにまとめ、笑顔が似合いそうな人だった。手には杖が握られているためおそらく足が悪いのだろう。だが顔の特徴、髪型などは茅場から聞いていた情報と一致する。間違いなく篠原皐月、メイだ。
だがどうしてここを知っているのかが分からなかった。凛子のことは茅場から聞いたのだろうが、現在地を知るに至るまでが不明だった。…だが敵意だけは無いとみて話をすることにした。
話の内容はお互いがどう茅場に関わったかと言うことだ。凛子は現実の茅場について、皐月はヒースクリフについて語った。そして話をするうちに打ち解けたが、茅場を助けていた自分に対して彼女はどう思っているのかを確かめたかった。
「怒ることなんて何もないですよ。私だって、人のこと言えんことですし」
心が救われた。一人とはいえ理解はしてくれ、塞ぎ込むことはないのだと思った。そう考えているうちに皐月はいきなり立ち上がった。
「そうそう、凛子さんには来て欲しいところがあるんです」
そう言って皐月は凛子に一枚のメモ用紙を渡した。その内容はALOへの、プレイヤー〈シキ〉のログインiDであった。
そこから二人はログインをした。ログインした凛子の姿は風妖精であり、短髪だった。だがメイの目的はゲームプレイではなく、見せたい場所があるのだという。
「システムログイン」
メイがそう言うと目の前に多数のウインドウが現れた。そしてそのうちの一つを操作をする。その操作を進めていくと、最終的に残った内容は〈実行〉の文字だけだった。
「行きますよ。私に捕まっててください」
凛子はメイの肩に手を置き、メイはその瞬間に実行ボタンを押した。すると二人の目の前にはいきなり真っ暗になり、まるで瞬間移動をしたかのようだった。
「…はっ?」
ただ目の前には人型のノイズがあった。だが体全体にはノイズが走っているが、着ているダボダボのシャツには「7」と書かれているだけだ。
「おい姉貴!誰か!なんか変なのいる!」
声は高く少女のものだろう。そして奥から今度は6と書かれた服を着たノイズが現れた。
「ここにも来られるとか想定してないけど…」
声からして困っているのは明らかだ。だがこんなところに連れてきてメイがやりたいことだけが本当にわからない。彼女たち二人の様子を見るからにアポもないのだろう。
おそらくここにはメイしか知り得ない、またはメイが作った何かがあるのだろう。それがどんなものであろうと受け止めなければならないと思った。
「お、悪いな二人とも。ちょっとここに用事ができてもてな」
そう言ってメイは凛子の方を見る。目の位置がわからないが凛子は二人から見られてるのが分かった。
「…まぁいい。だったら構わんぞ」
「私も文句は無いね。あの人がどんな反応するのかも見ものかな?」
メイはその返事に無言で頷いた。だがその顔はまるでこれからイタズラをするような子供のような顔であった。
メイが手を鳴らすとそこに扉が現れた。
「えっ…!?ちょっと!?」
そのまま凛子の手を引き、扉を勢いよく開ける。そして凛子はその中を見てしまった。
「本当に困った人たちだなぁ…」
茅場晶彦がそこにいた。そこから凛子はただひたすらに泣いた。彼に合わせてくれたこと、彼と話す機会を作ってくれたこと、メイには感謝しかなかった。この恩は返さなければならない。彼女が例えどこへ向かおうとも、私が手伝えることならなんだってしようと思った。
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「と言ってもバイタルチェックだけなのよねぇ…」
今回のALOでの事件で凛子が関わったのはそれだけだ。これだけでは恩を返しきれてないと感じてしまう。
「まぁそう言っちゃったし、もう一回ぐらいならいいかな」
とは言ってもあそこまでスッキリしてる彼女のことだ。それほどの無茶はしないだろう。
ピロン
パソコンに新たなメールが届く。差出人は菊岡であり、既に何度も断ってる計画への協力依頼だ。またかと思いつつ再び断るメールを打つ。
「あの子の頼みじゃないと行かないわよこんなの」
そう言って凛子はパソコンをシャットダウンした
最近マザロザ編を読み直した結果、オリジナルストーリー編がユウキとアスナが戦う2日前だったので、構想を練り直してます
オリ主とより仲良く出来そうな方
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イスカーン
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シェータ