デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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コロナにお気をつけてください。マジで洒落になりません。


特別魔法&通行止め

 「お、みんな動きましたよ」

 

目を黄緑色に光らせたメイはキリトとクラインに報告する。現在メイの視覚はアスナに付けたコウモリとリンクしており、その視界を共有することによって情報を仕入れている。

 

その視界に映っているのは27層の迷宮区。そこでアスナ達は道中でエンカウントしたリザードマンと戦っているところだ。それを難なくと倒し、ボス部屋の前に到着する。

 

大きな扉を目の前にしてアスナが他ギルドの存在に気付いた。双方に戦闘の意思はなかったため無駄な消費は抑えられた。

 

 「アスナ達がボスに挑みますよ。これで勝てば良えんですけどね…って!ちょっ!あっ!」

 

 「いきなり叫んでどうしたんだよメイ」

 

 「そうですよ。聞いてるこっちが心臓に悪いです」

 

アスナ達がボスと戦う中突然メイの視界がブラックアウトする。アスナに付けたコウモリがアスナによって潰されたのだ。

 

 「……アスナにコウモリ潰されました…」

 

だがそれでも分かったことはある。アスナがコウモリに気づいた時には他の闇魔法によるピーピングのトカゲがついていた。つまりメイと同様に盗み見をしている輩が他にもいるのだ。小規模ギルドを噛ませ犬役として利用し、少ない被害で利益を得るのは汚い手だが効率的である。

 

 「これ…不味いんじゃないか?」

 

実況をしていたメイの情報からキリトが割り込む。ユウキ達スリーピング・ナイツは小規模ギルドだ。アイテムや装備を整える時間は短く済むため再挑戦までの時間はそう掛からない。だが大規模ギルドはその準備には時間がかかる。ユウキ達の挑戦後すぐに行かなければ彼等から見てみれば挑戦する機会を失うのだ。

 

 「つまり…今すぐ行かないと横取りされるってことか!?」

 

クラインが声を荒げて立ち上がる。

 

 「座ってください。それでも時間は2時半です。平日に49の数も集まるには相当時間がかかりますよ。」

 

 「おぅ…じゃぁ問題は無いってことですか?」

 

メイは首を振る。それを見たクラインは驚いた顔になり、そしてキリトは納得した顔をしていた。

 

 「あのギルドマーク、やり口が最悪時期の聖龍連合のそれとほぼ一緒です。抗争になりますよ」

 

その言葉だけでクラインは再び立ち上がる。その後にメイとキリトも立ち上がり武装をして部屋を出た。

 

27層の迷宮区に向かう途中、メイが徐に口を開く。

 

 「クラインさん。あれ試します?」

 

その言葉にクラインは一瞬呆け、その後に口角が上がる。

 

 「えぇ!やりましょう!」

 

 「という訳やキリト、前から頼むで。後はカモフラの為に何回か敵対してや。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「じゃあ戦おっか!」

 

27層の迷宮区にユウキの声が響く。今ここで起こっていることは順番の取り合いだ。準備の済んだユウキたちをまだ整っていない大規模ギルドが待てと要求する。だがアスナ達はすぐに挑めるのにそれを譲らない状態だ。

 

 「ぶつからなきゃ伝わらないこともあるよ。例えばどれほど真剣なのか、とかね」

 

この状況下だからだろうか。ユウキは自分の肩が軽いと感じた。ここでぶつからないといつまで経っても自分達は噛ませ役をやらされ続ける。

 

 「さぁ、剣を取って」

 

剣に手をかけたプレイヤーがユウキの気迫に押される。だがその気迫に抗い剣を抜くと同時に斬りかかる。ユウキはそれを防ぎ袈裟斬りを入れる。

 

 「うぉぉぉぉ!」

 

横からの叩き込み。それを刃で受け切ったユウキは相手を弾き飛ばし4連撃のスキルを叩き込む。

 

 「汚ねぇ…不意打ちしやがって」

 

言い訳である。ユウキは相手が剣を抜いてから動いたのであり、決して臨戦体制が整う前に手を出したのではない。

 

それに彼女は知っている。この世には正面から堂々とし、悪びれのない不意打ちを使うものだっている。彼らの言うところの不意打ちよりもっと汚いのと比べると呆れそうになる。

 

そのユウキの姿を見てアスナはハッとする。自分は逃げていた。目の前の問題から目を逸らしてはいけない。覚悟を決めよう

アスナは杖をしまい愛剣を取り出す。ここでユウキと共に戦う覚悟を決めた。

 

だが現実は甘くない。後ろから大規模ギルドの残りのメンバーが集まりきり、人数差が圧倒的になっていく。

 

 「ごめんねアスナ。僕の短気に巻き込んで」

 

 「こっちこそごめん!」

 

アスナとユウキは互いに謝る。だが今の気持ちに何一つ後悔はなかった。アスナは前のプレイヤーに向け体制を整える。

 

 「悪いな。」

 

アスナの後ろから声が響く。振り返ればそこには黒い背中。頼れる相棒。あのゲームの英雄

 

 「通行止めだ。」

 

〈黒の剣士〉キリトが立っていた。

 

そこからのキリトの行動は速かった。ぱっと見4パーティ程の人数を一人で制した。魔法攻撃は全て剣で斬り伏せるという神業をサラリと披露したのだ。

 

 「相手はたった1人だ!怯むんじゃねぇ!」

 

ビーーー!ビーーー!ビーーー

 

迷宮区に不似合いなサイレンが鳴り響く

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

誰もが目を丸くする。こんな事例は今までにはなかった。そう、それは迷宮区にいる彼らだけでなく全てのプレイヤーに知らされたのである。

 

アスナの、ユウキの、キリトの、大規模ギルド全てのプレイヤーの、果てには全ALOプレイヤーの目の前にウインドウが現れた。

 

 〈ゲリラクエスト〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

95の討伐

 

たった、たったそれだけの文章である。それを確認した瞬間後方から悲鳴が聞こえた

 

 「ギャッ!」

 

 「グワッ!」

 

そちらを向くと見慣れない2つの姿があった。

1つは赤の鎧を着込み頭はフルフェイス式の兜を被っておりその顔は見えない。そして手には真っ赤な刀。

もう1つは頭部から大きな角を生やし、手には鉈をもっていた。体格からして女性ということだけは分かるが顔は真っ黒に塗りつぶされていた

 

そんな異質な見た目なぞ連中にとってはどうでもいい。一番問題なのはその体力ゲージだ。その数は3本でありボスとしては少ない。だがその上に記された表記に目を疑う。

 

 紅兜&獄卒

 

体力ゲージを2人で共有していることがわかる。そしてそのことに気を取られていると後ろから斬撃を喰らう。

 

 「30分稼ぐ!その間に速く!」

 

黒の剣士が後方部隊に襲い掛かる。その間にアスナ達は扉へ走り出す。

 

 「行かせるかよ!」

 

前衛部隊がアスナ達の行方を阻む。抜刀に合わせてユウキが受け流そうとしたところで

 

剣を振りかぶった者の頸が落ち命火となった。そこには鉈を振り抜いた後の「獄卒」が存在していた。そして彼女は針を乱射し、刺さったものが次々と倒れていく。

 

 「ま…さか…」

 

ユウキの直感が語りかける。間違いない。

 

 「恩なんか着ないからね」

 

 「■ま■■よ」

 

獄卒の声は入り乱れている。そして瞬きと共に目の前には「紅兜」が現れ、獄卒の姿は消えていた。

 

紅兜が刀スキル「旋車」を発動する。その威力は絶大であり前衛部隊は致命的なダメージを負う。

 

 「行っ■■だ■い。■■さ■」

 

その言葉にスリーピング・ナイツはハッとなる。目の前の障害物は全て無くなり扉の中にはすんなり入れた。

 

残された後衛部隊達にはもう戦意はなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

結果から言うとアスナたちは勝利した。スリーピング・ナイツのメンバー全てを黒鉄宮に記すことができ結果に満足だ。

 

入った扉から様子を見に戻る。そこにはダメージを負ったキリトが仰向けで転んでおり、いつの間にかそこにいたクラインと熊の面をつけたメイが木の枝でキリトを突いていた。

 

 「お疲れさん」

 

 「おめでとうございます」

 

 「お疲れさん。やるやんアスナ」

 

3人から労いの声をかけられたアスナは嬉しくなる。全ての努力が報われた気がしてならない。キリトの側に駆け寄りいつものようにバカップルぶりを匂わせていく。

 

 「ねっ!ユウキ。この後…」

 

そのキリトの感謝を済ませユウキの方へ振り返る。

 

 「はい。誠に申し訳ございませんでした」

 

ユウキとシウネーに対して綺麗な土下座をしているメイがいた。何かしらの確執があるとは思ってはいたがこんな姿はあんまり見たくなかった。

 

アスナはメイの土下座姿を記憶から消した

 

 




どうすればいいかわかんなくて最後は土下座させてしまった…。後悔はしていません

オリ主とより仲良く出来そうな方

  • イスカーン
  • シェータ
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