デスゲームのお食事事情   作:lonrium

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2022年11月6日が過ぎてしまいましたが、私がまだ寝て無い上に仕上げたので遅刻ではありません(言い訳)

SAOおめでとうございます!
みなさんも一緒にリンクスタート!!

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今回はホロウ系の要素を度外視したIFです。ご了承ください


記念日特別
IF 疑念&躊躇


 

何人死んだかはもう数え忘れた。そのぐらいの死者を出しキリト達は75層ボスである【スカルリーパー】を何とか倒した。

 

死者の中には今まで何度も自分(キリト)たちと戦ってきたものもいる。何ならそのうち数名は自分達の目の前で死んだ者すらいる。そのようなこともありクリアしたとは思えないほど盛り上がりや達成感はなく、この場に漂う雰囲気はほとんど沈黙、重苦しい空気でありまるでお通夜だった。

 

疲労の色が全員に見える中、唯一堂々と佇むのはギルド【血盟騎士団】の団長、ヒースクリフ。彼はスカルリーパーが倒されたことにより開かれた扉の先を見据えていた。死んだ仲間や部下のことを気にかけているような様子は━━━無い

 

そんな彼を見るものが見れば冷徹、無慈悲と思う者もいるかも知れない。だがキリトは違うところに目をかけた。

 

それはプレイヤーの命を表す体力バー。ライフが0になれば現実でもナーヴギアが直接プレイヤーの脳を焼き切るSAOの仕様上、それは命に直結している。

 

キリトはヒースクリフの体力が50.1%以上あることを確認し、そこからアスナ、クライン、エギルといった特に交流の深い者たちの体力を見る。それらを確認するとぐるっと周りに項垂れている者たちも見る。

 

全員50%未満。色は危険域を表す黄色、または赤である。

 

ヒースクリフだけが50%以上を示す緑色のバーを保っていた。

スカルリーパーとの死闘が終わってから間もなく、誰もポーションの類は使っておらず、この場所では回復結晶すらも使えない。

 

いくら【神聖剣】とは言えあの猛攻を防げるのか?いや、恐らくは有り得ない。他のタンク系のプレイヤーがそのスキルを持っていたとしても恐らくは有り得ないだろう。

 

ならなぜヒースクリフはそれができた?その疑問が収まることはなく、キリトの中で1つの可能性が浮かぶ。

 

ヒースクリフの体力はあのラインで止まるようになっているのでは?

 

その疑問が出た時に彼は自分の愛剣を握りしめ

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ボス攻略お疲れ様でした…。クリアに貢献し、亡き人たちに献杯」

 

「「「「献杯」」」」」

 

食事処メイにて今回行われたボス攻略メンバーが全員集まり━━名前に横文字が引かれた者は当然いない━━食事会が行われる。

 

店主、メイは死者が出ることを信じたくはなかったが出ない可能性が0ではないことなど重々承知していた。なんなら一度は死にかけた身である上、他人事ではない。

 

メンバーたちは好きな料理、飲み物に思い思いに舌鼓を打つ。

 

 

 

そんな中、店の隅のカウンター席でキリトはアスナと並んで料理を食べていた。

 

 「キリト君…今までだってそうだったはずよ…今回だけじゃないし、KoB副団長である私にだって死者を出した責任はあるわ…」

 

 「………」

 

25層、50層、75層はクォーターポイントと呼ばれ、その階層を守るボスは特に強く設定されている。その上なにかしらの初見殺しもある。今回もその例外ではなく、予測はできなくても想定はできていたかも知れない。

 

だがキリトの思考は死者を出したショックや後悔よりも、未だに頭に残り続ける疑念で埋まっている。

 

 (なぜ…動けなかったんだろう…)

 

キリトはなぜあの時ヒースクリフに対してなんらかのアクションを起こせなかった事を考え続けていた。だが今となってはもう手遅れなのだ。ヒースクリフは前線に出る時も、グランザムにいるときも基本的には周囲に護衛などをつけている。

 

100層を除き全てのクォーターポイントが終わった以上、これから残る強いとわかっているボスは10層刻みで存在するタイプの他より強いボスだ。とはいえ今までの経験則上、クォーターより苦しむポイントではない。死者も出さずにクリアできた層もある。つまり【護衛が機能しないヒースクリフが立っている】場面が訪れる可能性は限りなく0に近いと言ってもいい。

 

なぜ動けなかったのか。その理由として後付けかもしれないがキリト本人に思い当たる節は無いわけではなかった。

 

間違えていた場合の後の事を頭をよぎった

あの時取れる行動はヒースクリフに攻撃を加えることしかキリトには思いつかなかった。だがもしその先にある結果がキリトと同じくユニークスキルを持つだけのプレイヤーならキリトは間違いなく袋叩きにあう。

 

何しろボス直後に最前線のトップに立つプレイヤーに襲いかかった犯罪者プレイヤーという事実が未来永劫語り継がれることになる。そうなればキリトは良くて肩身が狭く、最悪は自分が殺されていた可能性すらある。いくら二刀流とはいえ20人以上に勝てるわけもない。

 

そして殺された後、アスナの扱いも酷いものになるかもしれない。なにしろその犯罪者プレイヤーとシステム上とはいえ結婚しているプレイヤーだ。その影響を受けているかも知れないという理由だけで充分になるだろう。

 

横から聞こえるアスナの声が頭に入ってこないまま、75層を超えた夜は終わりを告げた。

 

 

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80層を突破した。今回は死者はゼロだった。その間にヒースクリフに仕掛ける、または問答をするような機会はなかった。

 

 

85層を突破した。今回もいままでと同じでヒースクリフに仕掛ける隙はなかった。

 

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最前線が90層になった。死者があれから出なかったわけではなかったが着実と前線は上がっていき、目的である100層突破までは手が届くような階層まで登ってきた。

 

今日は90層のボスの挑戦日である。

 

攻略組は50層の食事処メイに集まっていた。

 

 「今回のボス部屋も今までの例に漏れず結晶使用不可の部屋となっています」

 

アスナは透き通るような声を貼り、その情報と声の凛々しさの二つを合わせ場を引き締め上げる。飲み物が喉を通るすら騒音に思えると思えるような中、次々と会議は進んでいく。

 

 

 

 「以上で今回の作戦会議は終了とします」

 

アスナの声の後に厨房からメイが現れる。そして割烹着姿のまま、お玉を掲げて恒例となってしまったことを叫ぶ。

 

 「みなさん!今回も階層突破疑念に気合いの入れた料理を作って待ってんで!!!」

 

メイの口の利き方は最早営業向きではないプライベート的なものになっていた。3年に及ぶSAO生活の中で最早丁寧に接する必要のないくらいには打ち解けていたのだ。

 

そして攻略組はこの祝い料理を楽しみにしているものもいる。プレイヤーの食生活の大半はメイが握っているため、特に豪華な料理が楽しみなのだ。

 

こうして攻略組は90層のボスに挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果死者を出すことはなく━━━━

メイが行方不明になった。




本編描く体力ないですけど、またそのうち描きます(失踪済み)

オリ主とより仲良く出来そうな方

  • イスカーン
  • シェータ
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