インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: 作:アスティオン
矢車翔だ。さて、やつに地獄を見せるか…
もう既にオルコットはアリーナで待っている。あとは俺が出るだけだ。
翔「矢車翔、出る…」
俺は『獄炎』を展開しアリーナへ飛んだ。
セシリア「あ、貴方で最後ですわね…」
なんか若干怯えてねえかアイツ。相棒がなんか言ったな。
翔「おいオルコット、お前…」
セシリア「っ!?はっ、はい…」
おいおい、俺呼んだだけなのにめちゃくちゃビビってんじゃねえかよ。
翔「覚悟はできてるな…」
セシリア「ヒィッ…」
もう遠慮はいらねぇな。さて、地獄の時間だ…
『それでは、試合開始』
アナウンスが鳴ったと同時にオルコットは《スターライトmkⅢ》を俺に向かって撃ってきた。
俺はすぐに《蓮火》を両手に展開し、オルコットのレーザーを撃ち落とした。
『ええーー!?』
アリーナで見ている生徒から驚きの声。レーザーをレーザーで撃ち落とすのは見たことがないだろう…
セシリア「なっ、なんですって!?レーザーをレーザーで撃ち落とすなんてそんなの非常識ですわ!?」
翔「知るかそんなもん。お前の射撃が緩いんだよ」
セシリア「な、ならこれなら!」
そしてオルコットはビットを展開し俺に向かって撃ってきた。
それにしても本当にコイツのビット操作は素人だな。相棒の試合も織斑の試合も見てたがこれで候補生とはな…
翔「緩い…」
こんなのは簡単。俺は全部のビットからの射撃を避け、さらに両手に持つ《蓮火》でビットを撃ち落とした。
セシリア「わ、わたくしのビットが!?な、なんでですの!?あの影山って方もそうですし、貴方までそう簡単に…!?」
翔「お前のビットなんか簡単に避けられんだよ素人が。……見せてやるよ、本物のビットの使い方を」
俺はビット《流星》8基を展開し、オルコットに向かわせた。
セシリア「な、なぜ貴方までビットを!?」
翔「お前が知る権利はない」
俺はビットを操作しながらオルコットに《蓮火》を連射し、動きを封じる。
オルコットは動こうにも動けずビットからの攻撃と翔が撃ったビーム両方を食らっていた。
翔「これで終わると思うなよ…」
俺は更にビットを動かし、オルコットをアリーナ上空のシールドギリギリまで誘導する。
翔「さぁ、地獄を見せてやる…」
俺は上昇するオルコットより先回りして、《蓮火》を納め、大剣《狼牙》を展開し、構える。
セシリア「あ、あああ…」
オルコットはもう絶望したような顔をしている。
翔「いくぞ…」
俺はオルコットに向かって《狼牙》を振り下ろす。
セシリア「イ、インターセ…」
翔「遅えよ…」
オルコットも対抗しようと近接武器を展開しようとしたが間に合わず、《狼牙》を食らってしまい、上空から地面に向かって落ちていく。だが…
翔「…まだ終わりじゃねえぞ」
俺は左脚の特殊武装《煉獄》を展開した。
この装備が『獄炎』の切り札だ。
俺は瞬時加速《イグニッション・ブースト》を使ってオルコットに向かっていく。
そして…
翔「終わりだ…」
左脚でオルコットを蹴った。
蹴られたオルコットは地面に叩きつけられ、動く気配すらない。
シールドエネルギーを見るともう0だった。
『試合終了、勝者 矢車翔』
翔「ふぅ…、こんなもんか…」
それを聞いてすぐに俺はピットに戻った。
そこには兄貴と織斑先生がいた。
千冬「矢車、やり過ぎだ。まぁ今回は大目に見てやろう。この前の件もあることだし」
翔「すみません…。あと織斑先生、俺次の試合棄権します」
千冬「なに?」
想「さっきの《煉獄》、いまの『獄炎』にはかなりの負担が掛かる。もし使ったらすぐに整備をしろというウチの主任からキツく言われててな」
兄貴の言う通りで、今の『獄炎』では《煉獄》を使うのは1回が限界。使ったあとはかなりの負担を背負うことになる。《煉獄》を使ったらすぐに整備しろと束さんからもキツく言われている。でも近々その強化パッケージができるとのこと。それさえあれば《煉獄》を何度でも使える。
千冬「そうか、わかった。ならお前はゆっくり休め」
織斑先生あっさり受け入れてくれたけど、ウチの主任が束さんだってことに気づいてるのか…?
翔「ありがとうございます」
さて、俺は終わったぞ。あとはお前だ相棒…
影山一夏です。兄貴は容赦ないな〜
まさか《煉獄》を使うなんて…、これは俺も使っていいってことかな。
俺はピットに着いた。そして天雷を展開しようとしたんだけど…
目の前からオルコットが壁を使いながら戻ってきた。
かなりフラついている。これは兄貴かなりやったな…
すると突然オルコットが体勢を崩し倒れそうになった。
俺はすかさずオルコットの身体を支えた。
一夏「大丈夫か…?」
セシリア「あ、ありがとうございます…」
一夏「ああ、それにしても派手にやられたなお前…」
セシリア「はい…。影山さん。この度は本当に申し訳ございませんでした」
一夏「いいって。俺はもう気にしてないし、その謝罪は今度クラス全員の前で言いなよ」
セシリア「はい、ありがとうございます影山さん」
一夏「一夏でいいよ、俺のことは」
セシリア「では、わたくしのこともセシリアとお呼びください」
一夏「おう、それじゃ俺行ってくるから」
セシリア「はい、いってらっしゃいませ」
これでオルコット、じゃないやセシリアも変わってくれたかな。
さて、俺は…。アイツをやるか…
織斑「出てきたな出来損ない。僕を待たせるなんていい度胸してるじゃないか」
すでに織斑がアリーナで待っていた。
一夏「知るか。お前が勝手に先に出てたんだろう」
織斑「お前、出来損ないのくせに僕に歯向かうなんて!」
『それでは、試合開始』
開始の合図とともに、俺は《雷我》を2丁展開。すぐに織斑に向かって撃つ。
織斑はなんとか避けつつも《雪片弐型》を構えながら、俺との間合いを詰めてくる。
織斑「落ちろよ出来損ない!」
織斑が斬り掛かってくる。
一夏「そんなんでやられるかよ」
俺はすぐに織斑と距離を取り《雷我》を納め、ミサイルランチャー《稲光》を展開、織斑に向かって撃つ。
当たったことで煙幕が発生しこれで視界を遮る。《稲光》を戻し再び《雷我》を展開、織斑がいるであろう場所に撃ちまくる。そして弾が切れては《月光》に切り替える。
煙が晴れると織斑がいた。だが奴のシールドエネルギーは20%をきっていた。動くことすらしなかったのかこいつは…
織斑「お前、ふざけやがって。この僕に!」
再び織斑が斬りかかってきた。
だがこんなものは簡単に避けれる。
織斑「ふざけるな!お前みたいな出来損ないにこの僕が!」
一夏「無駄なんだよ」
俺は振り上げられていた《雪片弐型》を《月光》で狙い撃つ。
織斑の手から《雪片弐型》が落ち、何一つない状態となった。
冬樹「ああっ!僕の雪片が!?」
一夏「ほら、取りに行かなくていいのか?ご自慢の武器なんだろ」
織斑「お前、天才の僕にこんなことしていいと思ってるのか!」
一夏「知らねえよ。お前が天才だったらこの世の中の人間誰もが天才だわ」
そして俺はとどめに、右手の特殊武装《伊奘諾》を展開。
織斑「そ、それはまさか…」
一夏「ああ、そのまさかだよ…」
どうやらこれがなんだかわかってたみたいだな。
一夏「行くぜ…」
《伊奘諾》を構え《瞬時加速》で織斑の懐に入り込み織斑の腹を殴る。
一夏「ふっ…!」
織斑「かはっ…」
一夏「これで終わりじゃねえよ…」
俺は何度も何度も織斑の腹を殴り続けた。そして…
一夏「弱いんだよ、お前…」
ラスト一撃、顔面に向かって《伊奘諾》を繰り出す。
殴られた織斑はアリーナの壁に激突。よく見たら泡吹いてる。
俺…、人が泡吹いてるの初めて見たw
別にやり過ぎたとはなんとも思わない…
今までのことを考えれば…、な…
『試合終了、勝者 影山一夏』
倒れてる織斑を半目で見たあと俺はすぐにピットに戻った。戻ると織斑先生と想さんがいた。
千冬「影山、お前もやり過ぎだぞ」
一夏「すいません」
千冬「まぁいい。この後矢車と試合の予定だったが矢車が棄権してな。今日はもう終わりだ」
あっ、兄貴棄権したんだ。でも兄貴が棄権しなくても俺が棄権してたね。
《伊奘諾》も兄貴の《煉獄》と同じで1度しか使えない。使ったらすぐに整備。
一夏「わかりました、では失礼します」
これで全ての試合が終わった。
まぁ、そのあとあのモップ(篠ノ之)が現れ、冬樹が負けるわけがない!男なら剣で戦え!とかなんとか言い掛かり付けて突っかかってきたけど腹パン一発で黙らせた。
試合結果は…
影山一夏 3勝(1勝は棄権)
矢車翔 2勝1敗(1敗は棄権)
セシリア・オルコット 1勝2敗
織斑冬樹 3敗
…となった。
ー翌日ー
山田「1年1組のクラス代表は織斑冬樹くんになりました」
『ええー』
クラス全員ブーイングが起こった。
クラス代表は織斑となった。あのあと俺と兄貴は織斑先生に辞退すると言いに行った。
でも織斑先生は俺たちを代表にさせたら他のクラスと差ができるということで代表にはさせたくなかったようだ。
ならセシリアはどうしたか。セシリアも織斑先生に辞退すると言ったみたいだ。
織斑「なんで僕なんですか!?アイツが一番なんでしょ?」
一夏「辞退した」
織斑「くっ、なら矢車が…」
翔「興味ない…」
織斑「ならセシリアが…」
セシリア「わたくしも辞退しました。ていうか貴方に名前でしかも呼び捨てで呼ばれたくありませんの」
おっ、セシリアのやつバッサリ切り捨てたな。
翔「まぁ、そういうことだ。よかったな天才くん(笑)」
織斑「ぐ、ぐうう…」
こうしてクラス代表は織斑冬樹に決まった。
周りからは「終わった…」「デザート半年フリーパスが…」とか残念な声が上がっていた。
このあと、セシリアが今回のことでクラス全員の前で謝罪し、兄貴もセシリアのことを許したみたいだ。
その頃、学園正門前では…
「ここがIS学園…」
1人の少女がボストンバッグを持って立っていた。
to be continued
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次回予告
「さすがにこれ以上はキツイっす」
「2組に転校生…?」
「中国の代表候補生なんだって」
「ほう…、そういうことか相棒」
次回『中国からの来訪者』
「会いたかったよ…、一夏ぁ…」
「俺もだ…」
どうもアスティオンです。
前から言ってはおりますがわたくし戦闘描写は超がつくほどのド下手なのでこれが精一杯なのです…。ご了承下さい。
設定資料更新しました
今回から感想欄にいただいた感想へ少しずつ返信をしていきます。
さて次回は
もう誰が来るかわかっちゃうよね?
お楽しみに〜