インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: 作:アスティオン
千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、矢車、影山。試しに飛んでみせろ」
矢車翔だ。SHR後、アリーナにて織斑先生によるISの基本的な操縦に関しての授業を行っている。
まず試しに俺たち専用機持ちが見本として飛ぶことになった。
俺たちはすぐにISを展開…、と思ったが織斑が少々手間取っている。
千冬「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開までに1秒もかからないぞ」
織斑「は、はい」
そのあと織斑もようやくISを展開した。
千冬「よし、飛べ」
俺たちは言われてすぐに上空に飛んだ。
順番からすると、俺が先に飛び、次に相棒とセシリアが同じタイミング、最後に織斑という順番だった。
一夏「ちょ、兄貴速すぎ。俺らが追いつけない」
翔「そうか?これでも抑えてるつもりだけどな」
セシリア「これでもですの!?全力出したらどれだけのスピードが…」
さすが『獄炎』、スピードは誰にも負けないみたいだな。抑えてるはずなのに相棒もセシリアも追いつかない。まぁ、織斑はわかっての通りかなり遅れている。
さすがにちょっとあれだから俺は止まってみんなを待つことにした。
翔「遅いぞ相棒」
一夏「兄貴が速すぎるんだよ!?」
セシリア「どうしたらそんなスピード出るんですの?」
翔「『獄炎』はスピード重視で作られた機体だからな。実際にお前体験したろ?」
セシリア「あ、あれは本当に耐えられませんわ…」
なんかセシリアが思い出したかのように顔を真っ青にして震えてるけど、いっか。
その後、遅れてきた織斑が合流した。
織斑「まったく。僕を置いていくなんて」
翔「知るか」
篠ノ之『冬樹!一夏!いつまでそんなところにいる!早く降りてこい!』
いきなり通信回線から篠ノ之の声がした。よく見ると山田先生のインカムを篠ノ之が奪っていたみたいだ。
もちろんその後は織斑先生の鉄拳制裁。
翔「相棒、あいつもう関わるなっていうの忘れてんじゃねえのか?」
一夏「ホントにね、もう面倒くさいや」
千冬『お前たち、急降下と完全停止をやってみせろ。そうだな、目標は地表から10センチだ」
翔「了解。じゃあ誰から行く?」
セシリア「ではわたくしから行きますわ」
そう言ってセシリアが一番最初に地面に向かっていった。
どんどん急降下していき、最後に完全停止。なかなかやるな。
織斑「よし、次は僕だ」
続くように織斑も降りていった。途中までは良かったが、最後ビビったのか地表から30センチという結果になった。
結果が結果だから織斑先生に怒られてる。
翔「俺たちも行くか」
一夏「うん兄貴」
そして最後に俺たちも地面に向かっていった。
やはり俺のスピードに相棒はついてこれず、相棒を置いていく形で地面に降りた。
千冬「矢車、スピード抑えられないか?見ていてヒヤヒヤする」
翔「いや、さすがにこれ以上はキツイっす」
千冬「そうか。さて、次はそれぞれ武装を展開してみせろ」
そう言われて、織斑は《雪片弐型》、セシリアは《スターライトmkⅢ》を展開するのだが…
千冬「さすがは代表候補生だな、だがそのポーズはやめろ」
セシリア「ですがこれではわたくしのイメージが…」
千冬「両隣を見てみろ」
セシリア「え?」
そう言って横を見ると、俺と相棒がセシリアの頭に銃を突き付けている。
翔「いい度胸だな…」
一夏「もっかい地獄に落ちないとわからないのか?」
セシリア「あっ、ああっ…」
千冬「撃たれたくなければ直せ、いいな?」
セシリア「は、はい…」
千冬「なら、近接用武器を展開してみろ」
セシリア「は、はい。ぐっ…、ぐぬぬ…」
全く武装が出てくる気配がない…、まさか…
千冬「まだか?」
セシリア「す、すぐです。ああ、もうっ!《インターセプター》」
武器の名前を叫んで展開した。こいつホントに候補生かと思う。
千冬「何秒掛かっている。実戦でも敵に待ってもらうのか?」
セシリア「じ、実戦では近接の間合いに入らせません!」
千冬「ほう、矢車のときの対戦で簡単に入られてたよな?」
セシリア「うっ…」
図星を突かれたのかセシリアは顔を俯かせた。
セシリア『あなたのせいですわよ!』
翔『知るか』
プライベートチャンネルでセシリアが文句を言ってきた。
その後、授業は終わり夜。寮にてーーー
谷本「すごーい!これホントに影山くん1人で作ったの!?」
相川「うーん!これ美味しい!!」
本音「すご〜いイッチー!」
寮の食堂で相棒が作ったお菓子やデザートをみんなで食べていた。
ことの発端は、SHR後だった。
クラス代表が決まって、周りが「デザート半年フリー券が…」とつぶやいていた時、相棒が…
一夏「ったく、デザートくらい俺が作ってやるのに…」
ボソッと呟いたはずなのにこれを聞いたクラス全員(織斑+篠ノ之以外)が一気に押し寄せ、夜に親睦会をしようということになり、今に至る。
翔「お前、よくこんなに作れたな」
一夏「忘れた兄貴?俺本社の食堂の料理場も任されてたじゃんかよ。これくらい余裕だって」
そういやそうだった。相棒がZECTに来てから食堂の料理番が相棒に変わっていた。理由を聞くと、手伝えることをしたいからだという。
あと、この場には一応織斑と篠ノ之も参加している。
簪「ねえ翔…、私もいていいの…?」
翔「大丈夫だ、それに見たところ1組以外にもいるし」
周りを見ると2組や3組などといった面々までもが参加していた。
本音「かんちゃ〜ん、しょーしょーもこっちおいでよ〜」
翔「だそうだ。行くか簪」
簪「うん」
相変わらず俺は本音のネーミングセンスに疑問を覚える。
本音とは俺が兄貴と一緒に更識家にお世話になっていた時に出会った。
なんでも本音の家の家系は更識家と昔から繋がりがあるみたいで本音は簪のメイドなんだとか。
さらに俺と簪が付き合い始めてから本音は俺のこと「旦那様」とか言ってからかってきたのを思いだす。
いまでは俺のことを「しょーしょー」って呼んでるけど、本当に本音のネーミングセンスはどうにかならないのか…
ちなみに相棒の呼び方は「イッチー」らしい。これ当たりハズレあるのか…?
相川「更識さんだよね?わたし相川清香。よろしくね!」
簪「う、うん。よろしく…。簪で、いい…」
簪もなんとか1組のみんなと仲良くなっているみたいだ。俺としては連れてきてよかったかな。
谷本「でも矢車くんに彼女がいたなんて…」
鏡「そうだよね…、イケメンだもんね…。彼女がいてもおかしくないよ…」
谷本さんと鏡さんはなんか落ち込んでるというか納得してるというか…。
俺と簪の関係は本音が喋ってしまったそうだ。そのあと本音の姉、虚さんがお仕置きしたとかしてないとか…
そんなとき…
「はいはーい、新聞部でーす。話題の男子操縦者3人にインタビューしに来ました〜」
一夏「えっと、どなたですか?」
黛「あ、わたしは2年の黛薫子。新聞部副部長でーす。はいこれ名刺」
名刺を受け取って名前を見ると、画数多そうだな…
黛「じゃあまず織斑くんから。クラス代表になった感想を」
織斑「えーと、対抗戦優勝目指して頑張ります」
黛「うーん、いいんだけどねー。もうちょっといいコメント欲しかったな〜。まぁいいや、次は矢車くんと影山くん。2人はお互いのことを相棒、兄貴って呼んでるけど、君たちって実の兄弟とかなにか?」
翔「いや、俺たちは実の兄弟ではない。お互い同じ境遇で育ったもの同士なだけだ。なぁ相棒?」
一夏「そう、そういうこと」
黛「ヘェ〜、そうなんだ〜。あともう一ついい?矢車先生と矢車くんは兄弟でいいんだよね?」
翔「まぁ、一応はな。俺は兄貴に拾われて育ったんだ」
黛「ふむふむ、そこにはなかなかのエピソードがあるみたいだね!ああそうだ。セシリアちゃんもコメントくれる?代表候補生だからね」
セシリア「あっ、はい。別に構いませんわよ?」
なんか満更でもないような感じで答えたな…
黛「じゃあどうしてクラス代表を辞退したの?」
セシリア「コホン、ではまず、どうしてわたくしがクラス代表を辞退したのかというと、つまりですわねーーー」
黛「あー、長そうだからいいや。よし織斑くんに惚れたからにしよ」
セシリア「なっ、なぜあんな人なんか!!」
黛「あっ、ダメだった?じゃあ影山くんにしとくよ」
セシリア「なっ、な、なな…!?」
おいおい、動揺しすぎだろ。てか相棒に惚れたのかよ…
黛「あっそうだ。専用機持ち全員の写真もらっていい?」
そして俺たちは中心に右から織斑、セシリア、相棒、俺という順番に並んだ。
黛「じゃあ撮るよー!35×51÷24は〜?」
知らねえよ。てか普通1+1じゃないのか!?
一夏「えーと、2?」
黛「ぶー、74.375でしたー」
なんだそりゃ。パシャリとシャッターが切られた。
てか…
セシリア「なぜ全員入ってらっしゃいますのー!?」
気付いたら簪や本音、篠ノ之やこの場にいた全員写真の中に入っていた。
相川「まーまーまー」
谷本「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」
セシリア「う、ぐ…」
こうしてクラスの親睦会は終わった。
ー翌日ー
影山一夏です。翌日、教室に着くなりずいぶん騒がしかった。すると…
相川「ねえねえ矢車くん影山くん聞いた?今日2組に転校生来るんだって」
翔「2組に転校生…?」
一夏「いや、俺も初めて聞いたな」
隣の相川さんが転校生のことを聞いてきたのですぐわかった。この騒ぎは転校生のことだと。
翔「今の時期にか?」
鷹月「うん、中国の代表候補生なんだって」
相川さんの隣にいたクラス1真面目の鷹月さんが教えてくれる。
一夏「中国か…」
翔「相棒、どうした…?」
一夏「ああ、いや、なんでも…」
中国か…。そういやもう2年も会ってないのか…
あいつ…。今ごろどうしてんのかな?俺のこと死んだって思ってんのかな…
セシリア「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」
どっからくんだよその自信…と突っ込みたいのを我慢しつつセシリアを見る。相変わらず腰に手を当てるポーズは様になってるんだよな…
翔「てか、別のクラスだったらそこのクラス代表変わるんじゃないのか?」
一夏「あっ、確かに…」
そして俺たちは織斑を見る。視線に気づいたのかこっちを睨み返してきた。でも全然怖くねー
翔「今度こそ本当に終わったな。まぁ、4組の代表が簪だからその時点で負けなんだけどな」
相川「矢車くん本当に簪さん好きだよね?」
鷹月「羨ましい…」
なんか女子2人が凄く羨ましそうな顔してるんだけど…
でも兄貴は本当に簪のことを大切にしてるからな。もし簪になにかあったら兄貴はもの凄い怒るだろうな…
そんなとき…
ガラガラ
「ねぇ、1組の代表ってさーー」
突如、教室のドアが開き、全員が注目する。そこにいたのは…
一夏「り、鈴…」
鈴「え…?い、一夏…?」
俺は気付いたら鈴の目の前まで歩いてきていた。
鈴「一…、夏…、本当に…、一夏なの…?」
一夏「ああ、そうだよ…。ただいま…、鈴」
鈴「い…、いち…、一夏ぁ!!」
すると鈴は俺に抱きついてきた。よく見ると泣いていた。
鈴「バカ…!バカバカバカバカバカァ…!バカ一夏…!行方不明って聞いたとき、アタシがどれだけ…」
一夏「うん…、ごめんな鈴…」
俺も鈴をそっと抱きしめた。
鈴「会いたかったよ…、一夏ぁ…」
一夏「俺もだ…、鈴」
そして俺は1つ重大なことを忘れていた。
ここ教室だった。
『ええーーーーーーー!!!!???』
セシリア「そ、そ、そんな…」
翔「ほう、そういうことか相棒」
鈴との再会が嬉しかったからここが教室だってことすっかり忘れてた。
そのあと織斑先生が来て一喝したらすぐに鎮まった。
to be continued
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次回予告
「一夏!その女は誰だ!」
「お前に言う必要はない、とっとと消えろ」
「一夏さん…、そんな…」
「お茶…、飲んだら…?」
次回『ルームメイトは実は…』
「もしかして…、同じ部屋…!?」
どうもアスティオンです
今回お話のおさらいはカットで報告があります
自分は今年から就職活動が始まり忙しくなりました。
今後投稿は週1、よくて週2になるかもしれません。
でも空いてる時間を見つけ執筆・編集をしていきますので、今後ともお付き合いよろしくお願いします
さて次回は
イチャイチャタイムその2?w
お楽しみに〜