インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: 作:アスティオン
第11話 疾風と黒雨
相川「やっぱりハヅキ社製のがいいかな」
鏡「え?そう?ハヅキのってデザインだけって感じしない?」
鷹月「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ」
どうも影山一夏です。
ゴールデンウィークも終わり、今は6月だ。
ちなみに俺は、ゴールデンウィークは鈴と過ごした。
一緒に『五反田食堂』に顔出しに行った時、弾と蘭は俺の顔見た瞬間泣きだしたっけな…
そのあとに数馬も来てやはり弾たちと同じように泣きだした。
やはり俺が行方不明になったことでかなりの心配を掛けたみたいだ。
そのことも含めて俺は弾たちに謝り、これからは影山一夏として生きるという事を伝えた。
みんなその話を受け入れてくれてそのあとは昔みたいに遊んだ。
ちなみに兄貴は、簪と一緒に簪の実家、更識家に行ってたようだ。
それで今、兄貴と一緒に教室に入るとクラス中の女子がカタログを持って、ワイワイとしている。
鷹月「そういえば、影山くんたちのISスーツってどこのやつなの?あんまり見たことない型だけど」
一夏「あ〜、あれはうちの企業のオリジナルのやつなんだよ」
翔「付け足して言うと、俺たちのISスーツはどこの代表も使っていない。言ったら俺たち専用のISスーツってやつだ。あとちなみに織斑のは知らん。多分織斑先生が頼んだやつなんじゃないのか」
「「「へぇ〜」」」
案外簡単に納得されたな…
山田「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知することによって、操縦者の動きをダイレクトに各部位へと伝達、ISはそこで必要な動きを行います。また、このスーツは耐久性にも優れ、一般的な小口径拳銃の銃弾程度なら完全に受け止めることができます。あ、衝撃は消えませんのであしからず」
うおっ、いつの間に山田先生いたんだ?てかすらすらとよく言えたな…
相川「山ちゃん詳しい!」
山田「一応先生ですから!……って、や、山ちゃん…?」
鏡「山ぴー見直した!」
山田「今日が皆さんのスーツ申し込み開始日ですからね。ちゃんと予習してきてあるんです。えへん!……って、山ぴー?」
入学して2ヶ月。山田先生には8個の愛称がある。大変だな…。山ぴーって芸能人いたよな…?名前被ってね?
山田「あのー、教師をあだ名で呼ぶのはちょっと…」
相川「えー、いいじゃんいいじゃん」
鏡「まーやんは真面目っ子だなぁ」
山田「ま、まーやんって…」
相川「じゃあヤマヤに戻す?」
山田「あ、あれはやめてください!」
山田先生…、ヤマヤになんのトラウマがあるんだ…
千冬「諸君、おはよう」
『お、おはようございます!』
うおっ、一気に教室の雰囲気が軍隊みたいに変わったよ。さすが織斑先生というか…
千冬「今日からは本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各自気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないように。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それもないものは、まぁ下g…、いやなんでもない。とにかく忘れないように」
おい、いま下着って言おうとしたろ!去年までならともかく今年は俺や兄貴に織斑といった男子3人いるんだぞ。
しかも学校指定の水着ってスクール水着ってことだよな。それもそれであれだろ!
はぁ…、もしこの中の誰かが忘れてスクール水着とかで受けてたらあとで鈴になんか言われるんだろうなきっと…
千冬「では山田先生、ホームルームを」
山田「はい、ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも2人です!」
翔・一夏「は…?」
織斑「え…」
『えええええっ!?』
おいおいおいおい、普通転校生きたら分散させないか?なんでこのクラスに集中するんだ…?
「失礼します」
「失礼する」
一夏「え?」
クラスに入ってきたのは、銀色の髪をした女の子と…
金髪の……、男子だった。
シャルル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。よろしくお願いします」
転校生の1人目、シャルルはにこやかに告げた。
ツンツン
一夏「ん?兄貴?」
翔「ほら…」
そう言って兄貴が渡してきたのは耳栓だった。
あー、なるほどね。
「お、男…?」
誰かがそう呟いた。
シャルル「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入をーー」
「きゃ…」
ヤバい、くるぞ…
『きゃああああー!』
うおー危ねー。耳栓しててよかったぁ〜。
兄貴ありがと〜!
「男子!4人目の男子!」
「しかもうちのクラス!」
「美形!守ってあげたくなる系ね!」
「矢車くんたちとは違うタイプ!」
「これで男子が4人…、フフッ」
おいおい最後怖いって!この女子絶対『腐』がついてるだろ!?
千冬「騒ぐな、まだ自己紹介が終わってないだろ」
そう言うと、さっきまでの騒ぎはなんだったのかのように静かになった。
千冬「…挨拶をしろ、ラウラ」
ラウラ「はい、教官」
千冬「ここではそう呼ぶな。この学校ではお前と私は生徒と教師だ」
ラウラ「了解しました」
そう言われ、ラウラと呼ばれた子は黒板に…、え?
黒板一面にでっかく『ラウラボーデヴィッヒ』と書いた。
ラウラ「ドイツから来たラウラ・ボーデヴィッヒだ!よろしく頼む!」
………え?
矢車翔だ。転校生が2人も一緒にこのクラスに入るか?
しかも1人は男だしもう1人に限っては…
ラウラ「む…?どうしたのだ?」
あのラウラって奴の自己紹介。あきらかに古い漫画にあるような自己紹介じゃねえかよ。しかも周りを見ろ、みんなポカーンって固まってるじゃねえか。
それに織斑先生頭抱えてるし…、アンタ知り合いなんだろ?フォロー入れてやれよ…
ラウラ「む?日本の自己紹介というのはこうやるのではないのか?」
一夏「そうそう。よろしくボーデヴィッヒさん」パチパチ
相棒が空気を読んでくれたのか拍手をした。それにつられて周りも拍手した。
千冬「あー、ではホームルームを終わりにする。今日は2組と合同授業だ。各自着替えて第二グランドに集合するように。おい男子たち、デュノアの面倒を見てやれ、同じ男子だろう。女子はボーデヴィッヒを頼む。では解散!」
まぁ、そりゃそうなるわな。
シャルル「えっと、よろしくね。僕はーーー」
翔「まぁ自己紹介はさっき聞いたからいい。とりあえず行くぞ」
一夏「そうそう、早くしないと」
シャルル「うわぁ!?」
織斑「あっ、僕を置いていくな!」
俺はシャルルの手を取り、すぐに教室を出た。
翔「いいか?俺たちは空いてるアリーナ更衣室で着替える。実習があるたびいつもこのような移動だ。早めに慣れてくれ」
シャルル「う、うん…」
ん?なんだこいつ。妙に落ち着かなそうだけど…
翔「どうした?」
一夏「トイレか?」
シャルル「ち、違うよ…!」
とりあえず階段降りて…、うわぁもう来やがった。
「あ!転校生発見!」
「しかも矢車くんたちも一緒!」
「者共出会え出会え!」
一夏「ここはどこの武家屋敷だ!?」
早速きやがったよこいつら。どんどん周りに女子が集まっていく。
「織斑くんと影山くんの黒髪、矢車くんのワイルドな茶髪もいいけど金髪ってのもいいわね」
「しかも瞳はエメラルド!」
「きゃあ見て!矢車くんと手繋いでる!」
「お母さん産んでくれてありがとう!今年の誕生日はカップラーメンより美味しいの作ってあげるね」
「腐腐腐腐腐…」
まともなもの作ってやれよ…。てかインスタントじゃねえか。
そして最後、怖えよ…
一夏「どうする兄貴…」
翔「…よし。織斑逝け」
織斑「え?」
俺は織斑を女子がいる方に蹴飛ばした。
名付けて、『織斑犠牲作戦』ってかw
織斑「お、おい矢車!どういうつもーーー」
翔「よし、今のうちに行くぞ」
織斑がなんか言ってるけどそんなの気にせず走り去っていく。
シャルル「ねえ、なんでみんな騒いでるの?」
一夏「そりゃ、俺たちが男子だからだろ?」
シャルル「え?」
翔「普通珍しいだろ。男にIS動かせるわけないんだからよ」
シャルル「あ!ああ、うん、そうだね」
なんだこいつ、なんか引っかかるよな。
そして俺たちはアリーナ更衣室に着いた。
一夏「よし到着!」
翔「ちなみに言うとあれぐらいだと思ったら大間違い。いつもはあれの3倍以上が押しかけてくる」
シャルル「さ、3倍…!?」
翔「ふっ、冗談だ。改めて俺は矢車翔だ。よろしく」
一夏「俺は影山一夏。よろしくな」
シャルル「よろしく。僕のこともシャルルでいいよ」
一夏「てかヤベッ。急いで着替えちまおうぜ」
シャルル「わあっ!?」
翔・一夏「え?」
なんだ?どうした?
一夏「どうした、着替えないのか?」
シャルル「う、うん?き、着替えるよ?でも、その、あっち向いてて…ね?」
一夏「まぁ、着替えをジロジロ見るつもりはないけど急げよ、って着替えるの早くないか」
相棒が振り向くとすでにシャルルは着替え終えていた。
一夏「着替えるの早いな、なんかコツでもあるのか?」
シャルル「え?ええっと…」
翔「もう既に制服の下に着ていたんだろ」
一夏「え?そうなの!?」
翔「そうでもしないとすぐに着替えられないだろ。ちなみに俺も下に着ている」
一夏「そうなのか〜。てかそれより早く行こうぜ兄貴、シャルル」
翔「先行ってろ、すぐに行く」
俺は2人を先に向かわせた。理由は…
翔(どうもシャルルの様子は変だ。俺が手を掴んだ時の反応やさっきの相棒が着替え出した時も、それに女子が騒ぐ理由もわかっていなかった…。これはなんかあるな…)
そして俺は携帯を取り出し、2人の連絡先にメールを送った。
翔「よし、とりあえずは連絡待ちだな。さてあの出席簿アタックだけは食らいたくないからもう行くか」
あれ?そういえばなんか1人忘れてるような…。
まぁいっか…
to be continued
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次回予告
「もう昔のことですよ〜」
「以後は敬意を払って接するように」
「お前に間違った知識を吹き込んだのは誰だ…」
「あ、兄貴落ち着いて…」
次回『教師の実力とは…』
「さて、話してもらうぞ」
どうもアスティオンです〜
シャルとラウラがやってきました〜
ラウラは初っ端からいろいろやらかしましたーw
この方が面白いかなと思ったのでwww
さて次回は
真耶出陣
お楽しみに〜