インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: 作:アスティオン
翔「あともう少しか…」
矢車翔だ。今俺はフランスに向かっている。
IS学園を出て大体6時間くらいで現在北大西洋を横断中。あと1時間もしないでフランスに着く。
日本からフランスまでは約10000キロらしい、飛行機だと大体12時間くらいで着くみたいだが『獄炎』なら7時間で着く。こいつやっぱ凄いISなんだなと改めて感じている。スピード重視だからかな…
翔「とりあえず、人目につかない所に降りるか…」
1時間後、ようやくフランスに着いた。流石に人が多い場所に降りたくはないのでその辺にある森に降りてISを解除。
翔「さて、束さんに連絡しとくか」
『獄炎』の通信を開き、束さんに連絡を取る。
束『は〜い、みんなのアイドル束さんだよ〜』
翔「束さん、いまフランスに着いた」
束『お〜、流石『獄炎』のスピード、到着が早いね〜』
翔「休憩なしのノンストップで飛んだんだ、早くて当たり前だろう」
束『確かにそうか!しょーくん、デュノア社にはどうやって入るの?』
翔「データ見る限り、あの会社は派閥があるんだろ?その派閥を利用するだけさ」
束『お〜、でも気をつけなよ?あの会社は本妻派が多いからね』
翔「そこをなんとか掻い潜るさ、それじゃ終わったら連絡するわ」
そう言って通信を切り俺はデュノア社へと足を向け…
翔「といってもこっちは夕方か、明日行くか」
デュノア社に行くのは明日にするとして寝床探さないと…
ー翌朝ー
翔「朝9時、ちょうどいいだろ」
朝になり、デュノア社へと向かう。
え?どうやって一夜過ごしたかって?飯と寝袋をISに積んであったからそれで十分だぜ?
ーデュノア社ー
歩くこと1時間、デュノア社に到着した。
とりあえず入口から入って社長に会わせてくれと頼むことにした。
社長室の窓から侵入ってのも考えたがちょっとあれかなと思ってしまったため真っ正面から入ることにした。
その理由も、受付の人は社長派の人間で本妻に対してはあまり好印象を持ってないようだ。それを利用させてもらう。
翔「アルベール・デュノア社長に会わせて貰いたいのだが?」
受付「申し訳ありませんが、事前の連絡がないと社長とはーーーー」
翔「ISを動かした男でもか?」
受付「っ!ーーーわかりました。案内します」
話がわかる人で助かった…
受付の人に案内してもらい怪しまれることなく社長室まで通してもらった。
翔「ふぅ…、よし」
深呼吸をして社長室のドアを開ける。
翔「失礼します」
社長室に入る。そこに居たのは…
社長「君か、ISを動かした男というのは…」
デュノア社社長、アルベール・デュノアだ。
翔「ええ、矢車翔だ」
アルベール「そうか…、君が…」
翔「早速だがーーー」
アルベール「ーーーシャルロットのことか」
翔「っ!」
こいつ…、まさか俺がここに来た目的に気付いたのか…?
翔「気付いてたか…。そう、あなたの娘シャルロットのことだ」
アルベール「いいだろう、そこにソファがある。かけたまえ」
社長に言われ、俺はソファに座る。社長も俺の前のソファに座った。
アルベール「君が来たということはシャルロットの正体がバレたということか」
翔「いや、シャルロットのことを知ってるのは俺含めて極数人だ」
アルベール「そうか、それで君はーーー」
翔「ーーー社長、俺と取引しないか?」
アルベール「なに?」
取引という言葉で社長の顔が歪んだ。
翔「別にそんな構えなくていい。俺は社長含めあなたの部下をスカウトしに来たんだ」
アルベール「スカウト?私にデュノア社を捨てろと」
翔「言い方を変えればそう思ってしまって可笑しくないよな。だがこのままだとデュノア社おろかあなたの命が危ないぞ?」
アルベール「私の命だと?」
翔「本妻、『ロゼンダ・デュノア』は裏ではかなりヤバイことに手を出してるみたいだな。麻薬の密売、違法取引、例を挙げたらキリがないくらいだ。彼女だけではなくここの社員も殆どがあの女に手を貸している。デュノア社の経営危機、その原因はアイツだ。アンタは気付いてるんだろ?」
アルベール「そこまで調べてるとは…。だが彼女がいては…」
翔「本妻達を一気に始末できる方法がある…」
アルベール「なんだと…!?」
俺はテーブルに1つのUSBメモリを置く。
翔「ここにその密売を含めたあらゆる悪事を纏めたデータがある。もちろん本妻に手を貸した人間含めてだ。これを警察に出せば一瞬で終わりだ。どうだ?この話乗るか?」
アルベール「だが…」
翔「デュノア社を捨てろと。アンタはそう言ったな?それは違う。デュノア社をうちの傘下に置くということだ」
アルベール「ど、どういうことだ…」
翔「ZECT…、俺が今所属しているところだ。言うのはあれだがそこには頭のネジが外れた天災もいる。つまり、ZECTのフランス支社ということでデュノア社に協力をお願いしたいということだ」
アルベール「ZECTか…、なるほど…。天災ということは篠ノ之束がいるということか」
翔「そういうことだ…。どうだ?この話乗らないわけはないだろ?」
アルベール「………」
まだ悩んでるのかこいつは…
仕方ない、追い討ち掛けるか…
翔「悩むのもわかる。だがこのままではアンタの命だけじゃねえ、シャルロットにも危険が及ぶかもしれないぞ」
アルベール「なっ!?それはどういうーーー」
翔「シャルロットがIS学園に来た理由は聞いた。データを取ってこい。アンタはそう言ってシャルロットを突き放したが本当は本妻の命令なんだろ?本妻の手が届かないようにわざとキツイ言葉を掛けて。この話を無かったことにしてシャルロットの正体がバレたなんて知られてみろ、本妻はシャルロットを殺すかもしれないんだぞ。そんなことになっていいのか?」
アルベール「………」
こいつ…、もう我慢できねぇ…
翔「悩んでる場合じゃねえだろ!たった1人の娘なんだろ!父親が娘守れないんでどうするんだよ!」
悩んでる社長に嫌気がさし俺は立ち上がり社長の胸ぐらを掴んだ。
翔「シャルロットを守りたい為にIS学園に行かせたんだろ!?アンタは学園に行かせただけで満足かよ!?このデータを使えば本妻達を逮捕できるチャンスなんだぞ!?今度こそ娘を守ってやれよ!」
アルベール「っ!」
翔「安心しろ、このデータはあの天災が集めたデータだ。奴らは一生日の目を浴びることはない。これが終わればアンタとシャルロットは自由だ」
アルベール「……わかった。その話乗ろう」
翔「ようやく目が覚めたか…」
社長の目がようやく覚めたようだ。俺は掴んでいた手を離す。
翔「すまない、手を出してしまって…」
アルベール「いやいいんだ、手を出してくれなかったら私はあのままだったかもしれない。早速このデータを警察に出そう」
翔「ええ。ーーーーと言いたいところですけど…」
アルベール「え?」
ドォン!
翔「ネズミのお出ましだ」
突然扉が破壊され扉から『ラファール』が3機突入してきた。
翔「もう気づかれたか…」
ロゼンダ「あなた!今の話はどういうこと!?」
『ラファール』の後ろから本妻のロゼンダ・デュノアの姿があった。もちろん『ラファール』を纏っていた。
アルベール「どうもこうもない!私とお前の関係もこれで終わりだ!」
ロゼンダ「ふざけるんじゃないわよ男の分際で!そのデータを壊してあなたも殺せば何もないわ!ついでにそこの男には実験材料になってもらうわ!」
アルベール「なにっ!?」
翔「へぇ…」
こいつやっぱ女尊男卑主義者か…。まぁわかってたけど
翔「俺を実験材料…、ねぇ…」
ロゼンダ「男は女の道具なのよ!!いいから私に従いなさい!!」
翔「断る…、って言ったら?」
ロゼンダ「断らせないわ!貴方を殺してでもーーー」
バキューン…
その後の言葉は出なかった。なぜなら…
翔「量産機相手に俺が負けるわけもないだろ…?」
『獄炎』を左腕に部分展開して《蓮火》を撃ったからだ。
ロゼンダ「は、早い…」
翔「お前も…、地獄を見たいようだな…」
俺は『獄炎』を完全に展開した。
翔「見せてやるよ…、地獄を…」
俺は《蓮火》、《烈火》、《流星》を展開し、一斉射撃の体制をとった。
翔「さぁ、覚悟はいいか…?」
ロゼンダ「そ、そんなもので私たちの『ラファール』がやられるわけないでしょ!いきなさーーー」
翔「ーーー遅えよ」
『ラファール』が向かってくる前に一斉射撃を放った。当然撃ってくると思ってなかったようなので全弾食らっていた。
『ラファール』は強制解除。操縦者は本妻を残し気絶している。
翔「さ、あとはお前だけだ…」
まだ意識があった本妻に向けて《蓮火》を構えた。
ロゼンダ「ヒィッ…!た、助けて…!」
翔「なに、こんなことまでして命乞い?それで助かると思ってんのかよ…?」
ロゼンダ「お、お願いだから…、命だけは…」
翔「はぁ…」
俺は『獄炎』を解除しロゼンダの目の前に向かう。
翔「仕方ねえから今だけは助けてやる」
アルベール「なっ!?」
ロゼンダ「ほ、本当ーーー」
翔「ーーーだが」
安心してる本妻の首めがけて左足を振り抜いた。
簡単に安心してんじゃねえよ…
翔「お前を裁くのは、法だ」
って言っても聞こえてないか…、首に蹴り入れたから本妻意識飛んでるし
アルベール「お、終わった、のか…?」
翔「ああ、これで邪魔は入らない。また邪魔が入る前に急ごう」
アルベール「っ!ああ!」
本妻達を蹴散らしてから数時間後、データを見た警察が一斉にデュノア社に雪崩れ込んできた。本妻派の人間は全員逮捕され、二度と日の目を浴びることはないだろう。
そして…
日本に帰る時が来た
帰りは社長が日本行きの飛行機を手配してくれた。ありがたい
翔「じゃあ、俺は日本に帰りますわ」
アルベール「本当に何から何までありがとうございました!」
翔「でも本当に良かったのか?あんなことまで…」
アルベール「ええ、これからまた心機一転ゼロから始めようと思いましたので」
翔「そうか…。ZECTフランス支社のことについては近々うちの社長から連絡が来るはずだ。その時にでも」
アルベール「はい!」
翔「ああそれと…」
アルベール「はい?」
翔「シャルロットと、ちゃんと向き合えよ?」
アルベール「っ!はい!」
翔「じゃあな…」
俺は搭乗ゲートをくぐって飛行機に乗りフランスを後にした。
疲れたし…、眠いし…、寝たいし…
to be continued
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次回予告
「タッグマッチを行うことになった」
「「「「私と組もう!!」」」」
「わ、私でいいのか?」
「ワリィけど、おれ出ないわ」
次回『突然の知らせ』
「これを、あなたに」
どうもアスティオンです
翔くん一斉射撃なんて容赦ないですね〜
本妻には退場していただきました。ZECTフランス支社の起業は近いでしょう
さて次回は…
急展開
お楽しみに〜