インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: 作:アスティオン
翔「ただいま〜、ってあれ?」
授業を終え、俺は寮の部屋に戻ってきた。
トーナメントに俺は出ないから放課後は空いている。
ISの特訓もしたいがこの時期はトーナメントに出る人たちでアリーナ予約が埋まりつつあるので、そこはトーナメントに出る人を優先しようと俺なりの考え。
俺の他にも相棒と簪も出ない。
だからいつもは俺が部屋に戻ると既に簪がいるはずなのだが…
翔「あれ?まだ帰ってきてないのか…」
今日はまだ帰ってきていなかった。珍しいな…
まぁ、夕飯前には帰ってくるだろう…
おかしい…。帰ってこない…
さっきメールも送ったのに返事すら来ない。
何処行ったんだ簪は…
翔「何処行ったんだ簪…。鈴たちのところか?」
もしかしたら鈴たちのとこにいるのかもしれない。俺は鈴に電話をすることに。
プルルルル…
鈴『もしもし?どうしたの?』
翔「あのさ、簪そこにいる?」
鈴『簪?いやいないわよ?ここには一夏とセシリア、シャルルとラウラがいるわよ?』
翔「そうか…。わかった…」
ガチャ
俺は電話を切った。鈴たちのとこじゃないってことは本音たちのとこか?
次は本音に掛けてみるか
プルルルル…
本音『ほいほ〜い、しょーしょーど〜したの〜?』
翔「あのさ、本音のところに簪いる?」
本音『かんちゃん?ううん、いないよ〜』
翔「そうか…、わりぃな、ありがと」
ガチャ
そしてまた俺は電話を切る。
連絡もないしどうしたんだ簪は…
動いてみるか…。まずは食堂だな。
俺は食堂に向かった。ちょうど夕飯の時間なので生徒たちがたくさんいる。でも…
翔「ここにもいないか…」
簪は食堂にもいなかった。次は…、整備室だな。
次に俺は整備室に向かった。もしかしたら打鉄弐式のメンテナンスをしていてメールに気づいていないのかもしれない。
そして俺は整備室に向かった。でも…
翔「ここもか…」
整備室にも簪の姿はなかった。
食堂にもいない、整備室にもいない。いったい何処に…
「や、矢車くん!矢車くん!!」
誰かが俺を呼ぶ声がした。声の方に振り向くと…
翔「ん?相川?どうしたんだ慌てて」
相川「矢車くん大変なの!簪さんが…、簪さんが…!」
翔「落ち着け、簪に何かあったのか」
相川「簪さんが、3年生たちに無理やり連れてかれたの!」
翔「なに!?」
簪が…、連れてかれただと…
いい度胸じゃねえか…
翔「相川、これを知ってるのはあと誰だ…?」
相川「いま、静寐が後を尾けてるの。だから知ってるのは私と静寐だけだよ?ーーーあっ、静寐からだ」
鷹月『清香?あの人たちいま学園の端の廃棟の中に入ったわ』
相川「わかった。いま矢車くんと会えたから言っとくね。ーーー矢車くん、あの人たち廃棟の中にいるって」
翔「そうか…、わかった…」
相川「矢車くん?」
まさか俺を怒らせるなんてな…
さて…、その前に…
翔「ーー楯無さん、翔です。ちょっといいすか?」
楯無『なに翔くん?いまちょっと忙しくて…』
翔「簪のことでも?」
楯無『ーーーなにがあったの?』
翔「今から俺が指定する場所に来て下さい。場所は廃棟前です」
楯無『わかったわ。すぐに行くわ』
さすが楯無さん、簪のことになればすぐに動く。
それと…
翔「もしもし?だいたいわかってると思うけど…」
俺は楯無さんの他にもう1人にある頼みごとをした。
翔「さて…、お前も来てくれ相川」
相川「え?でも…」
翔「俺があいつらとやり合い始めたら簪を連れてすぐに逃げてくれ」
相川「…うん!わかった、私も行く!」
俺と相川が廃棟前に着くと、先程まで尾行をしてたという鷹月と、電話をして数分なのに楯無さんも既にいた。
翔「すまないな鷹月…」
鷹月「ううん、でも大丈夫かな…」
楯無「翔くん、説明してくれる?簪ちゃんは?」
翔「簪は今あの中にいる…。相川の話によれば簪は3年の奴らにここに連れてかれたみたいだ…」
楯無「へぇ…、いい度胸してるわね…」
翔「だろ…?主には俺が奴らを仕留める。楯無さんにはあとのことを頼みたくて」
楯無「いいわよ、退学でもなんでもさせてやるわ!」
頼もしいよやっぱ楯無さんは。
俺と楯無さん、相川、鷹月の4人は廃棟の中にゆっくり入っていく。
正面の入口には誰もおらずすぐに入れた。
階段を上がると、部屋の前に1人の女がいた。奴が見張りか…
楯無「あそこに見張りがいるってことは、簪ちゃんはあの中ってことよね?」
翔「ああ、さて…、やるか…」
俺は見張りの前まで行き…
「あら、思ったより早いのね。でもーー」
翔「ーーどけ、死にたくなければな」
「なに?先輩に向かってその態度?いい加減にーーヒイィ!!」
そのあとの言葉はでなかった。なぜなら俺が見張りの顔目掛けて蹴りを放ち靴の先で右の頬を掠らせた。掠らせたとこからは血が流れていた。
翔「何度も言わせんじゃねえぞ…、どけ…」
「あっ…、ああ…」
言葉が出ないのか、見張りはその場にへたり込んだ。
翔「それでいい…。だがーー」
俺はどいたとこで前に進むわけではない。
見張りの首めがけて蹴りを入れる。
見張りは声も発することなく倒れこむ。
楯無「翔くん…、あなたまさか…」
翔「安心しろ、殺してはない…。気絶させただけだ…」
自分で言うのもなんだが、今の俺はいつもの俺じゃない。
さあ…、殺るか…
バアァァン!!!
俺は目の前の扉を蹴って開けた。
どうしてこんなことになったんだろう…
私は授業が終わって寮の部屋に帰ろうとした時に、いきなり3年生の人たちに首や腕を掴まれ無理やり連れてかれた。
私の周りに10人もの人がいた。
簪「なんのつもり…?」
「あら、落ち着いてるわね。これからなにされるかわかるのかしら?」
簪「別に…」
「本当に可愛げのない子ね。見ててムカつくのよ。あなたのお姉さんもね。2年生で生徒会長?ふざけんじゃないわよ!」
なに?この人たちはお姉ちゃんに恨みでもあるの?
「それに矢車くんだっけ?あんたの彼氏?なんで彼はあんたみたいな子と付き合うの?それがわかんないわ」
この人、いま…
簪「ねえ…、いま…、翔のこと馬鹿にした…?」
「え?なによ?」
簪「あなたに…、あなたに翔のなにがわかるの!?あなたみたいな人が翔のことを馬鹿にしないで!!」
私は翔のことを馬鹿にする人が大嫌い。馬鹿にする人がいれば私は誰であろうと声を上げる。
「ふん!あんな奴は私たちのいいなりになってればいいのよ!男なんかーーーー」
バアァァン!!!
その時、部屋の扉が飛んできた。
そこにいたのは…
翔「お前らか…、簪連れてったの…」
翔「お前らか…、簪連れてったの…」
扉をぶち破り、部屋に入ると簪と10人の3年生がいた。
「あら、ずいぶん早かったのね。そこに見張り立たせてたのに」
翔「見張り…? ああ…、これ…?」
俺は気絶している見張りの髪を掴み、持ち上げ見せる。
「嘘でしょ…!?まさか殺したっていうの…!?」
翔「安心しろ…、蹴り1発で気絶させただけだ…。さあ…、次は誰の番だ…?」
気絶した見張りをそこら辺に放り投げ、俺は3年生の方にゆっくり向かっていく。
「あなた忘れてない?ここにはあなたの彼女がーー」
翔「ーーいちいちうるせぇんだよ…」
俺は喋ってる奴の顔面を蹴り飛ばす。鼻ぐらい逝っただろ…
「な、なによ!?アンタ女に手あげるっていうの!?私の親はね国会議員なのよ!私が言えばなんでもしてくれるわ!あんたのこと1発で捕まえられるんだから!」
翔「国会議員…?ああ、そういえばさっき面白いニュースやってたぜ…」
俺は携帯を取り出し、ニュース記事を見せる。
翔「これ、お前の親父だよな…?」
「っ!な、なによこれ!?」
画面には『〇〇議員、逮捕!不正取引、資料改ざん』と。
翔「それに不倫もしてたみたいだぜ…。これが発覚したことにより離婚、母親は自殺だとさ…」
まさかここまで集めるとか凄すぎるけど怖えよ束さん…
実は俺は、束さんに首謀者たちを『別の意味で地獄に落とす』方法を考えた。そしたら束さんが浮かんだ。束さんならとんでもないことをしそうだと思ったから。
翔「おいおい…、お前の後ろ盾、なくなったな…」
「嘘よ…、そんなの嘘に決まってるわ!」
翔「悪いけど、容疑認めてるみたいだわ…。じゃ、消えろ」
俺はこのままだとうるさくなりそうなので、崩れ込んでる3年生を蹴り気絶させた。
翔「あと9人…」
「ふん!甘く見ないでもらえるかしら。手は打ってあるのよ!」
すると、残りの3年生全員、後ろに置いてあったリヴァイヴに乗り込んだ。
隠してたのか…
「どう?謝る気になった?いまここで土下座すれば許してあげなくもないわよ?」
翔「土下座…?ふっはははは」
「何がおかしいのよ!」
翔「俺がお前らに土下座なんかするかよ…。お前らがそんなもん使ったところで俺には勝てないんだよ…」
翔「なに?自慢?先輩に向かって態度がなってないわね!」
翔「いまさらお前らに敬語とか無駄だろうが…。はぁ…、もうめんどくせえや…」
もうこいつらと話してるのもいい加減めんどくさくなってきた。
速攻で終わらせる…
俺はベルトのバックルを開け、ホッパーゼクターを呼び出した。
翔「変身…」
『HEN-SHIN』
『Change Kick-Hopper』
俺はキックホッパーに変身をした。
「ふざけんじゃないわよ!そんなのでISに勝てるわけーー」
翔「ーークロックアップ」
『CLOCK UP』
俺はクロックアップを発動。高速移動を開始する。
翔「ライダージャンプ…」
『Rider Jump』
ホッパーゼクターを動かし、足に跳躍のパワーをためて飛ぶ。
翔「ライダーキック…」
『Rider Kick』
1体のリヴァイヴを蹴り、アンカージャッキを利用して跳躍、2機3機と同じように続け全てのリヴァイヴに当てる。
『CLOCK OVER』
クロックアップが切れると、リヴァイヴは爆発…、はしないがシールドエネルギーは0なので強制解除される。
強制解除されることにより操縦者が次々と落ちていく。
もちろん全員気絶している。
絶対防御を通り越してるから当たり前か。死んでないだけマシだ。
翔「はぁ…」
とりあえず終わった。あとは…
翔「大丈夫か、簪…」
簪「うん、ありがとう翔。来てくれるって信じてた…」
簪は俺に抱きついてきた。俺は気づいた。腕が震えている。
怖かったんだな…
俺は簪の背中に手を回し抱きしめた。
翔「ごめんな…、遅くなって…」
楯無「よかったわ、簪ちゃん」
翔「楯無さん、あとのこと頼めます?」
楯無「ええ、あとのことは任せなさい」
翔「ありがとな相川、鷹月。お前らのおかげでもある」
鷹月「いいよいいよ、そんな」
相川「だって私たち友達でしょ」
もし相川と鷹月が見つけてくれなかったらどうなっていただろうか…
そんなことを考えてしまうが、きっと大丈夫だと思う。
後日、奴ら3年生の処分が決まった。
全員退学
俺が壊したリヴァイヴ9機の修理費も奴らが払うことに。
元々訓練機のリヴァイヴを無断で使ったのだからな。
そして学園では、こんな言い伝えが…
『絶対に怒らせてはいけない人物』の中に
織斑千冬
更識楯無
矢車翔←
俺の名前が新たに入ったとか…
俺ってそんなに怖い…?
「「「「「怖い!!!」」」」」
ん?なんかどっかから声聞こえたような…
to be continued
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次回予告
「行くわよセシリア!」
「行きますわよ鈴さん!」
「「チェック・メイト」」
「冬樹、お前は…」
次回『タッグマッチ開幕』
「僕は神に選ばれた存在なんだ!」
どうもアスティオンです〜
今回は翔くんブチ切れ回でした。
前回のデュノア社襲撃の時に気付いた方おられると思いますが、本当に翔はキレると怖いんです…。そして簪絡みになるとさらに怖いです…。世界最強よりも怖いんじゃないかな〜?
さて次回は…
奴がついに…
お楽しみに〜
p.s. 就職活動って大変なんですね…、身をもって痛感しております…