気づけば米太朗たちはまるで江戸時代のような街角にいた。紫は口を開いた。
「突然こんなところに連れてこられて、実に不可解でしょうけど、安心して。私がここについて話をするわ。まず、ここら一帯の地域は幻想郷と言うの。ここにはあなたたちがもといた世界とは違うわ。ここには妖怪、妖精、幽霊、などなどあなたたちの世界では幻想とされている生物がたくさんいるわ。そして、あなたたち世界は通用していた常識もここでは通用しないわ。まず、そこら辺はわかっていただけます?」
米太朗たちはうなずくしかなかった。紫は続けた。
「それならば良いわ。ここは、幻想郷の中の、人里というところよ。どうしてここに飛ばしたかは後で言うわね。じゃあ、依頼を言うわ。ここ、人里では、人間たちが平和に暮らしていた、はずだったの。」
ここで、英吉が口を開いた。
「はずだった?」
紫が返す。
「ええ。数週間前、人里から殺人鬼が現れたの。その人は数週間前はふつうの人間だった。でも急に人殺しを始めたら。この数週間で人里の人口の実に半分が減ったわ。」
「それぐらいならばそっちの始末係が始末するべきでしょう。そいつを。」
米太朗が言った。紫は重そうに口を開いた。
「問題はここからなのよ。博霊霊夢という幻想郷の管理者みたいな人がいるんだけど……。」
「そいつが敗北した。」
亜露は口早にそう言った。どうやら、紫が言おうとしていたことを、ぴったりと当てたらしい。
「そうよ。……まあ彼女の本業は妖怪退治だし、人間の殺しかたを知らなかった、というのはあるわね。本気を出せば、軽く打ち倒せていたはずよ。」
紫は言った。
「その後始末を私達に任せる、と?」
米太朗は問いかけた。紫は答える。
「ええ、そういうこと。任せられる?」
米太朗は答えた。
「慣れてます。我ら四番隊は凶悪犯殲滅の特務機関です。こんなので退却しては忌み数を冠する四番隊の名折れです。伊達に銃器を背負ってるわけでは無いのですよ。」
「久しぶりの『獲物』ですからね、腕がなりますよ。」
英吉が続けた。
「じゃあ、お願いするわね。ああ、それと、殺人鬼の根城はあっちよ。」
紫は安心した様子で次のようなことを言い、とある一軒家の方向を指した。紫が立ち去ろうとしたとき、英吉が次のようなことを聞いた。
「あなたは一体なんで人里の心配をするんです?」
紫はこう答えた。
「それは……私も幻想郷の管理者だからよ。」
紫は目玉がたくさん浮かんでいる空間に消えていった。
三人は数十秒間静かにしていたが、米太朗が嬉しそうにして口を開いた。
「面白い世の中じゃあないか!前いた世界よりも楽しめそうだな、ここは!」
英吉もにっこりと笑い、こう言った。
「ああ!もとの世界にいてもお役御免だったしな!」
亜露も口を開いた。
「……これで、良かった……。」
「久しぶりの
英吉が言った。米太朗は口を開いた。
「いっちょやるか!」
それに続けて、英吉は
「おう!」
亜露は
「うん。」
と返した。
今回は亜露が結構しゃべってましたね(作者的には)(^∇^)
では、また。