チート持ってるけど転生したら既に人理修復終わってた件 作:ぬぶぬぶ
以前投稿したのと展開が変わったけど、思い描くストーリーでの変化はたいしたことないので大丈夫だろうと。
もしかしたらもうすぐチートが一体追加されるかもしれんね、元ネタの進み具合からして。
これは誰の夢なんだろう。
迫り来る化物。そのどれもがとても強いのだろう。
けれども、そんな彼らは次々と地に倒れていく。
一瞬だけ『彼』から見える腕が、脚が、彼らを砕いていく。
どんなに相手が早く動こうとも、どんなに相手が回復しようとも、どんなに相手が巨大であろうとも、『彼』にとってどうってことないのだろう。何せ彼は『その場から一度も動いてない』。
ついにそこには『彼』だけとなった。
あぁ…夢が終わる。急浮上するような感覚がする。
この夢のことは忘れてしまうのだろう。
だけどどうしても、どうしても一つだけ。
『彼』の能力についてだけは 。せめて。
ーーーーーーーーーー
ジリリリリリリ!!
「うぅん…?」
目覚まし時計を止め、また布団の中で体を縮めてくるまる。
何かすっごい夢を見た気がする。
「先輩!!朝です!起きてください!」
「はいはーい…」
私の可愛いなす…後輩であるマシュが部屋の外から呼んでいる。
シュバッと布団から飛び出し、パパッとパジャマから着替えて扉を開ける
朝から笑顔一杯のマシュがそこにいた。
「おはよう。マシュ。」
「おはようございます!さぁ一緒に食堂へ行きましょう!」
「おーけー」
食堂への道中、マシュや途中で出会った人たちと雑談しながら向かう。
人理を修復してから二週間。外との通信も回復し、やっと落ち着いた日常ができた。
食堂の扉を抜けると既に大勢の人たちがいた。
「よおマスター」
「おはよう、お母さん」
「おはようございます、マスター」
「おはよー。」
元気よく朝の挨拶をくれる皆。食堂を目を凝らして見てみると、奥ではアルトリアシリーズが茶碗いっぱいのご飯を食べており、その側では女神二人が妹をパシリに使ってたり、食堂ではマルタやエミヤが忙しそうにしていた。
うん!今日も平和だ。
「マシュ!!今日は何を食べるの?」
「えっと…じゃあこのハンバーガーというのを」
「いいねー!私もそれにしよ」
マシュは外の世界を知らなかったからか、新しいものにどんどんチャレンジしていく。このハンバーガーもそうだ。
「ほら、マスターとマシュ」
「有難うございます!エミヤさん!」
「ありがとねーエミヤー」
「フッ、おあがりよ」
エミヤは流石にオカンと呼ばれるだけあって、私よりも家事や料理が上手い。
女としてそれはどうかと思うけど、まあ適材適所だし仕方ないネ!!
それじゃあいただきまー
「マスター」
ふんがっ、食べようとしてる時に話しかけられて一瞬びっくりした。
チラッと見ると
「あっマーリン。どったの?」
「実はちょっと相談したいことがあってね」
ふーん。マーリンの相談と聞いて一瞬ふざけた話かなと思ったけど、マーリンのいつになく真面目な顔に自分の顔を引き締める。
「相談って?」
「実は今千里眼で外を観察してるんだけどね。ちょっとまずいのがすぐ近くにっッ!??」
「!?どうしたのマーリン!!」
私が大声をあげたからか食堂にいた皆がこちらに振り向く。
「イタタ。まさかブロックされるとはね」
そう言って右手で目を抑えるマーリン。手には血が滴っている。
「待って!すぐ治す!!」
「待った。マスター。僕より先に外にいるあれを優先してくれ」
「外?外に何かいるの!?」
何かの異常事態を察したのか、他の人たちは甲冑や剣、弓などを実体化させ、すでに戦闘準備を済ませている。
するとその時、
大きなサイレン音が響いた。
「やっぱり動いたね」
「!?何が起こったの?」
すると、私の腕にかけてあるデバイスから立体映像が飛び出した。
『立香ちゃん!!』
「!?ダヴィンチちゃん!」
『侵入者だよ!聖杯を奪われた!食堂にいる英霊達を連れて今すぐ外へ向かってくれ!!!』
「えっ!?外に!?………わかった!行こう皆!!」
私の掛け声とともに、大勢の英霊達が頷く。
聖杯を盗んだってことは、その侵入者は絶対に何か悪いことを考えているに違いない!今すぐ取り返さないと!
『気をつけて立香ちゃん!聖杯は君が知ってる通り、厳重に保管されているんだけど、その聖杯は「一瞬」で消えたんだ!位置情報を発する仕掛けがあったからすぐに現在地点がわかったけど、逃走されては厄介だ!カルデアから近い今取り返してくれ!』
少しでも早く外に行けるようにサーヴァントに担いでもらって、その間にダヴィンチちゃんが詳細を説明してくれる。
あの厳重な警備を一瞬で!?
その侵入者のしたことに驚く。聖杯の保管場所は誰も盗むことが出来ないようあらゆるキャスターにお願いして魔術を施してもらったのだ。その機能は折り紙付きで、いかに高等な英霊であろうと数分は解除にかかる代物だったのだ。
それを一瞬で…どうやら侵入者は相当厄介な相手らしい。
「わかった!ダヴィンチちゃん!」
外へ出た。天気は珍しく綺麗に晴れ渡っている。どうやら件の侵入者はこの先の丘の向こうにいるらしい。
!!見えたッ! あの人に違いない!
「そこまでだ!!」
私がそう呼びかけると、目の前にいる人は歩くのをやめた。その左手には…盗まれた聖杯が握られていた。
目の前の、『彼』はゆっくりと体をこちらに向ける。
その顔には…見覚えがあった。
「ッ!?あっあなたは」
ーーーーーーーーーーー
あれは私がカルデアへと向かう途中の出来事だった。
(やばい!!飛行機に乗り遅れちゃうーー!!)
自分にとって初の海外渡航というだけあり、前日に緊張して眠れず少し寝坊してしまった。
大きな荷物を両手で担ぎ、自分が出せる最高スピードで駅へと走る。
そんなわけで、曲がり角で向こうから来る人に気がついても止まれる筈がなく、ぶつかってしまった。
ドンッ!!
その衝撃はまるで鉄に正面からぶつかったようで、私は跳ね飛ばされた。
「わわわっすっすみません!!」
尻餅をついた私はぶつかった人に謝ろうとして顔をあげると、そこにはとても大きな人がいた。
髪は金髪で体つきは服の上からでもとても鍛えられていることがわかる。
そして、こちらを見下すその顔は無表情で、それでいてどこか惹かれるものがあった。
彼が手をこちらに差し出してきたとき、失礼だけど少しビクッとしてしまった。
恐る恐る彼の手を握ると、彼は軽々と私を引き上げ起き上がらせてくれた。
「あのすみませんでした!」
すると彼は片手を左右に振った。俗にいう気にしてないというジェスチャーだ。
少しだけ見とれてた私だが、
「あっ!?もうこんな時間!飛行機に乗り遅れる!!」
先程まで自分が急いでいた理由を思い出し、また駅に向かって走る。
彼とはこの一度しか会ったことが無かった。
しかし、数々の特異点を切り抜け、様々な神秘と出会っても、何故かこの情景を忘れることがなかった。
ーーーーーーーーーー
「一体、何が目的だ!聖杯を盗んで!?」
そして、彼と再会した。
彼はかつてのように無表情で私を見ていた、周りのサーヴァントを気にしていないかのように。
一体なぜ彼がこのようなことをしたのかはわからない。けれど、聖杯を盗んだのは悪いことだ。
おそらく今から戦闘になるだろう。こちらは100人ちょっとに対し、相手は一人。圧倒的な戦力差がある。サーヴァントたちにお願いして、彼が死なないように倒してもらおうと思うが、心のどこかでそのことに不安を覚える。戦力はこちらが圧倒してるのに…それなのに、『彼に手加減して勝てるのか?』という疑問がなぜか湧いてくる。
そう悩んでいる間に、彼の目が少し開くのが見えた。
何かをするに違いないと、身を引き締める。だが、
『彼は忽然と目の前から姿を消した』
(えっ?)
「後ろだッ!!マスター!」
その声を聴くと同時に後ろへ素早く振り向く。
大きな衝撃とともに雪が舞う。あたりはその雪で包まれた。
「チッ!逃げられたか…。」
誰かがそう言った。その言葉通り、雪の煙が晴れると……そこには誰もいなかった。
こうして、聖杯は彼によって奪われた。
ーーーーーーーーーーー
「残念だけど、盗まれた聖杯の現在位置は分からなかったよ」
カルデアの人たちが集まった会議場。ダヴィンチちゃんは大きいモニターの横でそう言った。
周りの人をチラッと見ると、どこか悔しげな顔だ。私もそうだ。彼にまんまと聖杯を盗まれた。何もできなかったこちらの完全敗北だ。
その悔しさに手をギュッと力強く握る。
「そして…これだ」
するとダヴィンチちゃんの横にあるモニターに彼の姿が映し出される。
皆も食い入るように見ている。
「この目を少し開いた瞬間に…こうなる」
モニターでは彼が私たちの後ろへと瞬間移動した場面が映る。
「彼は瞬間移動する能力を持っているらしいね。それなら聖杯が一瞬で消えたことの説明がつく。どうやって施していた魔術を解いたのかはひとまずおいておこう。」
ダヴィンチちゃんはやれやれと首をふった。
「そういえば立香ちゃん。彼とは面識があったらしいけど、どういった経緯だい?」
「えっ!? いやまぁ…彼とはこっちに来る時にちょっとした事故で出会っただけで、詳しくはわからないです。」
急に話をふられて少し驚いた。
「へぇ…こっちに来る時にね…」
えっ何その意味ありげな顔は。
「まあいいや。じゃあまとめよう。聖杯を一個盗まれたわけだが、何か企んでいるだろうことは間違いない。いつか立香くん、君と対立するときが来るだろう。私が思うにそう遠くない未来にだ。」
自然と手を握る力が強くなる。
「あとはあの場にいたサーヴァントに情報提供してもらうかな。よし、ひとまず解散。皆ありがとね。私はまだすることがあるから。」
周りの人が席を立ち部屋から出て行く中、私はモニターに映る彼の姿を見ていた。
やはりその顔は無表情で、モニターの向こうにいる私を見つめているかのようにこちらを見ていた。
そのことに私は少し恐怖した。いつでもお前を殺せるのだと言っているかのようだった。
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やぁ一般男性です。
あの大事件の後、無人島のツリーハウスに戻ってきました。
俺が部屋の端でうずくまっていると、チート達はドンマイドンマイ気にすんなよ何か嫌なことがあったのか?と聞くかのように俺の肩をバシバシ叩いてくる。お前らのせいじゃい!
主人公と敵対とか笑い話にもなんねえぞ!聖杯かせ!俺が土下座して返してくる!
うおおおおおはなせええええ。俺が死んだらお前らも死ぬんだぞ!平和が一番!争いなんて止めましょうよ!
敵役で死ぬのはごめんだぁああああ!!!
あとがきに何を書こうかなぁって悩む今日このごろ。
自分の好きな曲名とかショートストーリーとか。
ちなみに今自分が一番好きな曲は
「The man who sold the world」です。
昔から好きだったけど、とあるゲームに出てより好きになった。
やっぱり洋楽を…最高やな!