ロリ#コンパス   作:乱数調整

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ありうべからぬ今を見よ

「ん〜!よく寝た。ハンモックって案外寝やすいな。」

 

俺はいつも通り一人の部屋で目覚める。

朝メシはいつもの様に出来合いのものだが、レンチンすれば温かく、美味しく食べられる。

 

俺が朝メシを食べていると、幼児程の大きさのものが俺の足元によってきた。

俺は、いつしびれを切らすか楽しみにしつつ、あえてそれを無視していると、それに耐えかねたかのようにそいつは俺に話しかけてくる。

 

『クヤハニナーリアヨウコイ!』

 

「まぁそう急ぐなよ。」

 

俺は足元によってきた物体こと、この世界に来てからの相棒、【駆け出し勇者】にそう声をかける。

 

初めのうちこそ何を言ってるか分からなかった相棒だが、慣れればそんなことはない。部分に区切って考えたり、よく言うことだと、もはやニュアンスで覚えている。

 

今の『クヤハニナーリアヨウコイ』がまさにそうだな。こいつ、いつも早くアリーナにって急かしてくるからな……バーサーカーか?

 

ま、1ヶ月も一緒にいれば覚えるし慣れるわ。

 

『クヤハクヤハ!!』

 

「そう急がすなよ」

 

ズボンを引っ張ってくる勇者を無視して俺は朝メシを食べ進める。

 

『タッワオベタ?』

 

「あぁ、終わったぞ。今日はどうする?イベアリ?バトアリ?」

 

『ナーリアルトバ!!』

 

「はいよ。お前はホントにバトアリ好きだな。」

 

そう言いながら俺は勇者を抱き抱える。ぶっちゃけ、勇者が歩くより俺が抱えて歩く方が速い。

 

『ヨテメヤ~ウモ///デシトノコハコッダノナヤイ!!』

 

「ハイハイ。お前はバトルもあるからだだ甘でいいんだよ。」

 

適当に勇者をあやしながらバトアリへ。待機中の画面には【駆け出し勇者と二段ジャンプ】がやってる。

 

『ガクボヨルヤ!!』

 

「はいはい。お前はホントにこのゲーム好きな。」

 

駆け出し勇者が駆け出し勇者と二段ジャンプで遊んでる、いつものおかしな光景を見ながらマッチングを待つ。

お、マッチングしたわ。

 

『テッマテッマ!!テッダグラハノマイ!!』

 

「いつでもできるんだからグダグダ言うな。そもそも、ラグでジャンプできなくてgame over(ガメオベラ)とか珍しくないだろ。」

 

『ャジイダンモウイウソノイナ!!』

 

ったく……うるせぇなぁ……

 

「ほら見てみろ、ステージは【グレウォ】だぞ?良かったじゃねぇか、お前が活躍できるステージで。」

 

『ウウウム!!』

 

「はっはっはっ、そうムキになるなよ、まったく可愛いな。」

 

そう言って勇者の頬をぷにぷにとつつくと勇者は満更でもなさそうに笑う。

 

「あー……どうでもいいがバトルに集中してくれよ?」

 

またお前らか、key……

なんで野良なのにこんなに味方で当たるんだろうな?

 

「まぁ良いじゃねぇか。【グレウォ】でいち早くC取ってくれるの、俺的にはありがたいんだぜ?リリカで防衛が楽になるからな。」

 

『リリカに任せて!』

 

「おーおー、任せたぞ〜」

 

そう言ってkeyはリリカの頭をワシャワシャと撫でた。

 

「……key、お前、そんなことを素でやるから【ロリコンの王】とか呼ばれるんだぞ?」

 

「え、マジ?」

 

そんで無自覚と来た……コイツ、マジで大丈夫か?

 

「そんなことはどうでもいいとして……」

 

「良くねぇ!断じて良くねぇ!!」

 

「お前がいるってことは、レイアもいるのか?」

 

俺はそう尋ねる。アイツいるとキルとかかなり楽なんだよなぁ。

 

「あぁ、いるぞ。」

 

「まといたんまといたん!!ほら!まといたんと同じコスチュームだよ!こころなしかまといたんの匂いがする気がするよhshs(*´Д`≡´Д`*)hshs」

 

『や、止めておくれよ!というかレイア、それどうやって作ったんだい?』

 

「ん?そんなのまといたんの衣装箪笥から拝借したに決まってるじゃないか!」

 

『脱いどくれ!!』

 

「ここで脱いで欲しいの?まといたんったら過激だねぇ!!」

 

中身があまりにもあんまりなんだが。

 

『key!あんたも見てないで助けとくれよ!』

 

「(サッ)そろそろバトル始まるな〜」

 

『(サッ)が、頑張ろうねっ!』

 

『ちょいと!?』

 

keyもリリカも、まといから視線を外した。

俺?最初から見てない。

 

《それでは皆様、準備はよろしいでしょうか?》

 

機械音声がそう尋ねる。

 

「ほら、お前らがそんな漫才するから敵が見えなかっただろうが。」

 

「『漫才じゃねぇ(ないよ)!』」

 

息ピッタリかよ。まといもkeyが使えばいいんじゃねぇかな?

 

えぇっと、敵は……

忠臣、テスラ、ルチか……

 

俺、【全天】も【ディーバ】も持ってないんだよなぁ……ルチ避けれっかなぁ……

 

《バトルの始まりです》

 

「行くぞ、勇者!」

 

『ンウ!ヨルバンガ!!』

 

俺達はダッシュでCへ。勇者はジャンプで、俺は

 

「おおおおおおおおおおおお!!」

 

ジャンプでは行けないからダッシュで迂回。テスラより早く行かないと勇者がやられる。

 

プレイヤーの目の届くところにいないと、ヒーローが勝手に行動するからな。

どんなふうに動くかってのは、とりあえずAIを想像してくれれば、まぁその通りだ。

 

【ライステ】ならまだしも、【グレウォ】はマジで上見えねぇから、全力で向かわないとすぐ下に降りるからな、勇者(アイツ)

 

とは思いつつもテスラの方が先にCに着いた。靴が違うからしょうがないな。

だが、スプリンター使いは遠目からでも攻撃できるように慣れとかないと現実化したコンパスではやってけない。

 

「ぜぇぜぇぜぇ……え、【電撃ロボ(エレド)】」

 

『リギンテイカ!!』

 

『ヒヒヒ!あうっ!』

 

とりあえず遠くて見えないけどエレドを投げとく。

 

よし、テスラスタン完了っと……ん?テスラなんか仕掛けたか?

 

『ッハァタァハ!ェウ!?』

 

あ、勇者がサイレントくらった。

【勇者のいかづち】まで通常持ってけなかったのはちょいキツイな。

 

とりあえずCまでは追いついたけど、その間にテスラがスタンから回復。

 

『ヒヒヒ!』

 

アイツ、またなんか仕掛けやがった!

アレは……【アレク】か!やめろよ!ただでさえサイレントくらってんだから!

 

『ェウ!?』

 

勇者がスタンした。まぁしたはしたけど、二陣広げ終わったまといが来てるから、防衛は二対一なら楽だろ。

 

『我の真の力を解放する!』

 

「ちょっ!?」

 

スタンしてるんだけど!?

 

『ーァワウ!!』

 

はい、勇者がキルされましたよこんちくしょう!!

デスすると、プレイヤーも自動でリス地に戻ります。

 

やったぁ!楽しいたの死いダッシュの時間だぁ!(白目)

 

自陣はリリカとまといで安定してるんだけどな。

 

その後も、

 

『さぁ!通せんぼだぁ〜!バーン!』

 

『タレラヤ…』

 

『ゥト!ッホ!』

 

『みんなで頑張ろっ!』

 

『あたい、意外と器用なんだよ、わっしょい!』

 

『死を超えるからこそ死神……死んだ妻すら、利用する男だぞ……』

 

『タレラヤ…』

 

『さぁ!通せんぼだぁ〜!』

『さぁ!通せんぼだぁ〜!』

『さぁ!とお(rt』

 

なんでコイツら、俺ばっか狙うんだよ!

 

ルチは着地狩りするし、テスラは引き寄せたり、サイレント入れてからスタンしたところにテスラコイル置くし!

 

「お、おい、お前大丈夫か?」

 

「ぜぇぜぇぜぇ…………無理無理、死ぬ、マジで死ぬ……」

 

あのテスラ、多分【スキルゲージ減少】が+3で同色三枚ついてるわ。吸収なしであの回転率はおかしいわ。

ひと試合で五回も六回も撃ってくるのはおかしいわ。

 

「いや、でもお前に俺ら助けられてるからな?ルチの【全員集合】を率先して逸らしに行ってくれてるし、俺ら助かってるぞ?」

 

『あ、あとちょっとだから頑張って!』

 

まぁ、残りも一分切ってるが……なんで二分でこんなにデスしてんだよ!おかしいだろ!

 

『トコノクボ、イラキ?』

 

「そんなわけねぇよ!んなわけねぇから泣くなって!俺はお前のこと、世界で一番好きだぞ?」

 

『ニトンホ?ニョシッイトッズルレクテイ?』

 

「もちろんだ!お前となら結婚だってしてやるよ!」

 

「お前、ホントにそれでいいのか!?」




連投どうも。乱数調整です。

今回のこの話はいつぞやのエイプリルフール企画で書いたやつです。続きはありません。

勇者を溺愛する頭がおかしいロードくんは見てて楽しいものがありますね。

次回、没ネタ&設定集

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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