『ハロハロー!可憐で苛烈な美少女忍者、輝龍院きらら参上!今日はゲリラ配信してみるしー!』
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『わあ!予想以上の人数が来てるしー!今日もみんなありがとう!Twipperでの拡散やマイリスもお願いするし!』
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『なんで今日急にゲリラ配信するかって?それそれ!みんな半年くらい前とついこの前に大量失踪事件を起こした#コンパスって知ってる?』
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『そうそう!電脳世界に肉体を送り込むことが出来るって公式見解が#コンパス側から出されたのよね。そ・れ・で!なんとウチの忍術アプリと動画機材開発担当兼編集のみみみが#コンパスをハッキングして、肉体の電脳化をして#コンパス内部に侵入できるようになったのよ!』
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『でしょでしょー!あーしも#コンパスは前からなんか怪しいと思ってたしー。だからあーしが#コンパスの秘密を暴くのが今回の配信よ!予告してやったらこの前みたいに逃げられちゃうかもしれないからゲリラでやってるしー!』
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『みんなももう早く潜入して欲しくてうずうずしてるみたいだから、早速潜入してみるしー!みみみ!よろしく頼むわよ!』
【はいはーい。こっちは準備できてるからいつでもいいよ〜。】
『それじゃ行くわよ!忍術アプリ起動!電子媒介潜入術式!』
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「入ったか?」
「入った入った。」
男たちが二人きりでヒソヒソと会話をしていた。
部屋は白い白い、窓もドアもないようなだだっ広い場所だった。
《いかがいたしましょうか?》
「ま、1人は俺が行くよ。デネブはキィのやつにセキュリティの復元ともう一人のおもてなしを頼んでくれるか?」
《承知致しました》
「助かる。あと、アイツらにちょこっとボーナス出しといてくれ。あのやろう、なかなか入んねぇから開けてたファイヤウォールからどんどん攻撃食らったじゃねぇか……」
男の一人──ロードこと新
それにもう一人の男──楼閣はクスクスと笑って言った。
「そうまでして連れてきたい子なんでしょ?なら結局は+だよ。どうせくらった攻撃の処理するの私たちじゃなくて
まぁ、それもそうかとロードは呟く。そうしてロードは楼閣に向き直って言った。
「んじゃ、行ってくる。」
「ん。行ってらっしゃい。」
ロードが消える。同時に楼閣は深く息を吸い、画面をいくつも立ち上げた。
「さーてーと!それじゃやりますか。まずは行動可能範囲の制限と誘導をしないとね。」
そう呟いて、楼閣も作業に取りかかる。
何も知らない忍者を中心に、事は動き始めたのだった。
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『っとと……!とりあえず潜入には成功ね。ま、あーしにかかればヨユーよヨユー……にしても、全く物が無いわね……壁も全部真っ白だしー。とりあえず色々散策してみることにするしー!っとその前に……迷彩アプリ起動!ニンニン!なんちゃって!』
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『白一色で動画映えしなくて退屈……あっ!みみみカメラ寄せて!みんな見えてる〜?あそこにある大きな扉!いかにも何かありますって雰囲気するわね!あそこに入ってみようと思うし!そうと決まれば善は急げ!』
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『けど、どうやってこのドア開けようか……あ!ドアが開いて行くし!なら早く入っちゃうし!みんなしっかり見なさいよ!あーしが#コンパスの闇を暴くんだから!』
「それは残念。こっから先は企業秘密なんだ。」
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配信の画面が唐突に暗転し、視聴者は戸惑いを隠せない。そんな彼らに状況を説明する女性の声がした。
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場所は変わって#コンパス内部。
ここに来た哀れな侵入者こときららは後ろ手に縛られて転がされていた。
転がされていたとは言っても誰もいない場所に放置されていた訳ではなく、きららの目の前にはロードが立っていた。
「お前さぁ……もうちょっと冷静になろうぜ?出会っていきなり頸動脈狙って刃物……小太刀か?振り回すのやめような?危ねぇから。」
どうやら謎の声はロードのものだったらしい。
ロードのセリフから察するに、きららは不意をつかれた事に驚いたが相手のペースに乗るものかとすぐに攻撃を開始したらしい。
この雰囲気だとその試みは失敗し、逆に拘束されたらしいが。
『くっ!殺しなさいよ!』
「くっ殺とか初めて見たわ。誰が殺すか。お前さぁ、招かれたって自覚ある?」
『へっ?』
きららがなんとも間抜けな声で返事をすると、ロードは深くため息をついて虚空に呼びかけた。
「みみみ〜!お前の相棒もしかして頭悪い?」
『え、みみみ!?』
【わたしと比べれば悪い〜。やっほーきらら。捕まっちゃった☆】
その呼び掛けに答えたのはきららの忍術アプリ開発担当兼動画編集のみみみだった。声はとても朗らかだった。
『みみみ!?なんでいるし!』
【だから〜招かれたんだって。もともとわたしたちの技術力じゃハッキングとかできないんだよ。わたしもさっきキィさんにそう説明された〜。】
『でもみみみ、ハッキングに成功したって言ってたじゃん!』
【そこまで全部キィさんのお膳立てだったってわけ。わたしも逆にハッキングされて連れてこられたんだから。】
そんなぁ……ときららの元気が急速に萎んでいく。けれどもそんなことなどお構いなしにみみみはきららに言い放つ。
【まぁ、楽しむしかないんじゃない?裏を返せばわたしたちは正式に招かれたんだからさ。視聴者の方々は……うん、ちょっと誤魔化さないとだけど……】
『そうは言っても……』
【ごめんねーきらら。わたし視聴者さん達にも状況説明してるから時間ないの〜。あとは一人で頑張って!】
『ちょっ、みみみ!?』
【じゃーねー。……ん?なになに?「きららのスリーサイズ教えて」?いいよー。きららは上から…………】
『みみみーーー!!』
最後に特大サイズの爆弾を残してみみみは通信を切った。きららは半べそで虚空を眺めていた。
そんな彼女を見てロードはきららを縛る縄を切り、立ち上がって言った。
「話し終わって状況を理解出来たなら行くぞ。」
『……行くってどこに』
不貞腐れながらきららが聞くと、ロードはため息をひとつついてから言い放つ。
「んなもん決まってんだろうが。お前は招かれたんだぞ?」
どうもお久しぶりです。乱数調整です。
忙しいのが一通り終わってやっとこさ投稿出来ました!新キャラ一発目きらら回です!
以前読んだコンパスSSであった機能がいい感じに使えそうだなと思い使ってみましたが……ルビと違ってコマンドが長すぎて本文がどのくらいの分量があるのか分からなくなりました。本文が短いと感じたらそのせいです。
きらら回が終わったら多分二度と使いません。
そういえばネタ帳に書いた覚えのないきらら回の草案がありました。
曰く「きららはくっ殺」
……狂気ですよね。
次回、社会見学
ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。