ロリ#コンパス   作:乱数調整

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だからお前は反省しろよ!

カスタムが終わった。

楼閣のぼろ勝ちで。

 

「ドクくん、楼閣に勝ったあとのことを既に考えていたドクくん。」

 

「はい!」

 

「なんで今ここに呼ばれているか分かりますか?」

 

「いいえ!分かりません!!」

 

なんでコイツ、返事だけはこんなにいいんだ……

 

「まず、お前はなんで負けたんだと思う?」

 

「え?そりゃ楼閣さんが強かったからで……」

 

「お前はまず学習しろ!!」

 

なんでそうホイホイ人のせいにするかなぁ?!だからお前は成長しねぇんだよ!!

 

「まず初手!!ドアの狙いがちゃんと出来ねぇならドアを積むな!【孤独者達の宴(ロンリネス)】に来るならドア要員は楼閣がいるからいらねぇ!その分妨害に努めろ!!」

 

「は、はい!!そうします!」

 

「それから次!【生徒会】だけどな!【イェーガー】積んでりゃ耐えれてるだろ!それか後退して全部喰らうな!一撃が攻撃力の90%の十発攻撃なんだから、全部喰らったら900%だろうが!耐えられるか?余裕で絶えるね!!」

 

「え!?そんなにすごい攻撃なんですか!?」

 

「そ・れ・と!!お前は回復を入れてろ!なんで耐久主体のキャラで回復ねぇんだ!」

 

「それは……申し訳ないです……」

 

「それとそもそもなぁ──」

 

バトルが終わってからというもの、説教の嵐が吹き荒れた。

まぁ、俺が説教してるんだけど。

 

煽り勢は煽るだけじゃなくて解決法とかも言っとくべきだと思う。TL凸るなら生産性のあることしろよ。

 

まぁ、確信犯も結構いるわけだが。

 

ん、もう飯作る時間だな……

 

「よし、とりあえず今日はここまでな」

 

「と……とりあえず…………?」

 

「明日、解決法を考えたデッキを組んで持ってきてくれ。それで、それに意見とかするからな。」

 

「あ、明日、デッキにOKが出たら……?」

 

若干ドクが目を輝かせながら聞いてきた。

 

「ん?楼閣とタイマンカスタムだな。使用感見とかないといけないしな。」

 

あ、ドクの目が死んだ。

 

「ま、頑張れ。今までお前を見下してた奴らに一泡吹かせてやろうじゃねぇか。」

 

「はい……頑張ります……」

 

ドクは元気なさげに言った。

 

「じゃ、メシだメシだ。お前も手伝えよ。」

 

「はい……」

 

メシを食った後、ドクはずっと自室に篭っていた。

コクリコと風呂に入っていた間も、そうだったらしい。

 

「なぁ、楼閣、ぶっちゃけアイツ大丈夫だと思うか?」

 

「うぅ〜ん……大分キツいんじゃあないかな?今まではいろんな人に聞いたデッキに、まぁそこそこの自信があったんだろうし、それ以上なんて考えてなかったんだろうねぇ……そんなところに私とのカスタムでボコボコにされて、さらにロードくんのお説教でしょ?拗ねちゃったかもねぇ……」

 

やっぱそうなるか……

 

「ボス、僕はそうは思いません」

 

お?波羅、それはなんでだ?

 

「僕はボスとのタイマンカスタムでボコボコにされて、すごくムカつきました。」

 

お、おう。ここでカミングアウトか。

…………ってか、え?え、なにお前、ムカついてたの?あの後から急にお前ワンコ属性付いたのに?

 

「あはは……いえ、あの時は【この人から全部盗んでやって仕返ししてやろう】とか考えてましたよ。」

 

マジかよ……全然気づいてなかったぞ……

 

「まぁ、それももう諦めてますけどね。ロールも基本的な立ち回りも違いますし、性能だってかなり違いますから、ボスのやり方を盗んでも、僕は強くなれませんし。」

 

波羅ってこんなにいろいろ考えるやつだったっけ?

 

「ははは、そりゃ僕だっていろいろ考えますよ。確かにですよ、ボスは確かに強いですけど、デッキがピーキーなんですよ。ドクに【ダメカを入れろ】って言ってましたけど、カウンターはダメカじゃないんですよ?」

 

え?カウンターはダメカだろ?

 

「そういうところです。」

 

えぇ……

 

「まぁ、ドクが部屋に閉じこもってなにかしてますけど、どうせボスの鼻をあかすようなデッキを作って楼閣さんをボコボコにしよう、とか考えてますよ、きっと。」

 

「そういうものなのかねぇ……?」

 

「えぇ。そういうものですとも。」

 

元々自分がそうだったことから、波羅はそう思うんだな?

じゃ、とりあえずは様子見でいいか?

 

「えぇ、きっといつか、僕らを驚かせますよ、彼は。」

 

「ま、現時点では対応もなにもないからねぇ。」

 

ん、了解。

じゃ、話はこれで終わり。明日に備えろよ?

 

「はいはーい。じゃ、ロードくんおやすみぃ〜」

 

「はい、おやすみなさい。」

 

孤独者達の宴(ロンリネス)】の古参会議はこれで終わった。

 

 

翌朝

 

「ふぁぁぁぁ……あー、メシ作るか……」

 

そう言ってキッチンに向かおうとした時だ。

 

『…………が、…………で……メだ!!…………だ!』

 

『……スガ…………ミガ…………イデキ……ン』

 

トレーニングルームから声が響いてきた。

 

「この声は……ジャスティスとvoidollか?」

 

俺はトレーニングルームに行ってみる。

 

『腰が入っていない!耐久がしたいのなら腹から声を出せ!!テヤァ!!』

 

『テ、テヤァ!』

 

『声が小さぁい!!腹の底から引きずり出すような感じで叫べ!!テヤァ!!』

 

『テヤァ!!』

 

『そうだ!その調子だ!その調子であと二時間いくぞ!テヤァ!テヤァ!テヤァァァァ!!』

 

『テヤァ!テヤァ!テヤァァァァ!!』

 

なんだこれ……え?あ、え?なんだこれ?

なんだこれ!?

 

『テヤァ!テヤァ!!テヤァァァァァァァァァァ!!…………ん?あぁ、ロード、起きてきたか。』

 

「お、おう。そろそろ朝飯作ろうと思ってな。…………で、お前らなにやってんの?」

 

『ん?あぁ!voidollのやつが『耐久するために必要なことを教えてくれ』と言うもんでな、耐久に絶対必要なことを教えてやろうと思ったんだが……いかんせん、腹から声が出てなくてな。今は発声練習だ。』

 

へ、ヘェースゴイナー(棒)

 

『まぁ、軍でも大声を出すのはやっていたし、いざという時、自分を鼓舞する為にも声を出すのは秀逸だ。大声は痛みを和らげる作用もある。』

 

一応、理にはかなってるわけか……

…………いや、かなってねぇ!!

 

『テヤァ!テヤァ!テヤァァァァ!!』

 

『声が小さい!!そんなことではいざという時に気迫で負けるぞ!!』

 

『ハイ!テヤァ!!テヤァ!!テヤァァァァァァァァァァ!!』

 

「じゃ、じゃあ俺はメシ作ってくるわ」

 

『おう、今日もすまないな。テヤァ!!』

 

なんなんだあいつら……?

 

食卓に来るのは発声練習をしているジャスティス以外はいつもの順番。

 

今日もコクリコは天使でした。

朝、発声練習を見てたらちょっと時間が遅くなったから今日はコクリコもみんなと同じメニュー。

 

ちなみにピザを焼いた。

チーズが垂れないように頑張って食べてるコクリコはそれはそれは可愛かっ《朝から惚気ですか》キィ、うるさい。

 

『あれだけ声を出せば腹も減るだろう!さぁ食えvoidoll!ロードのメシはどれも美味いぞ!』

 

『ワタシニショクジハヒツヨウアリマセンノデ』

 

『必要なくてもいいから食っとけ!ロードのメシは美味いんだから、食わないと損だぞ!』

 

デザートのりんご(ウサミミ付き)を剥いていた時にジャスティスとvoidollが来た。

 

「ジャスティス、voidollはロボットだから、メシ食えないんじゃね?」

 

『…………ハイ、ソノヨウナキノウハトウサイサレテオリマセンノデ』

 

やっぱそうだよな、voidoll、口あるようには見えねぇもん。

 

『なっ…………!?それは悪いことを言ってしまったな、すまないvoidoll……』

 

『イエ、オキニナサラズニ。ワタシハハカセノサイコウケッサクナノデス、ハカセガソノキノウハヒツヨウナイトハンダンサレタノデショウ。ナニモモンダイハアリマセン。』

 

『そうか、ありがとな。』

 

そう言ってジャスティスはピザを食べ始めた。

 

ジャスティスが三枚目のピザを食べ終えた時だろうか、ドクの部屋の方で大きな物音がした。

 

「なに!?何が起きてるの!?ねぇ、デッキ作るだけであの物音はおかしくない!?」

 

「楼閣、落ち着け。大方、ドクが何か倒したとかだろ。」

 

そう言うと、部屋からドクが出てきた。

 

「えっ!?」「いっ!?」「あっ!?」

 

『イッタイナニガアッタノデスカ!?』『たいちょー!あの人ヤバい!』『俺の後ろが安全地帯だっ!!』

 

『おにいちゃん……!』『コクリコちゃんだけは、僕が守る……ッ!!』

 

徹夜したのか、見てるこっちが引くほど充血し、腫れためをしながら。

 

「でき……ました……!できましたよ……!修正したデッキが……っ!!」

 

その顔で、ドクが笑顔でこっちに来る。清々しい笑顔だ。

対する俺も笑顔でドクを迎え──

 

「見てください!このデッキを!一晩中考えて、やっと先程──」

 

「コクリコが怖がってんだろうが!!」

 

近寄ってきた所に思いっきりゲンコツを落とした。

当然、寝不足のドクは踏ん張りがきかず倒れる。

 

「おいドク、お前、他人に迷惑をかけないデッキを作れって言われときながら、デッキ作る時点で迷惑をかけるとかいい度胸してんなァ?エェ?」

 

「え?は、えぇ?え、だって、え、えぇ?」

 

ドクが困惑してる。なぜだ解せぬ。

 

「ドクくん、ここで暮らすならいいことを教えてあげよう……ロードくんはコクリコちゃんへの悪影響に敏感なんだ……そんじょそこらの親バカとはレベルが違うんだよ……」

 

「おい楼閣、お前なんてことを吹き込んでるんだ、とんだ風評被害だぞ」

 

「ロードくん、ネギは買っていい野菜?ダメな野菜?」

 

「え?不可。コクリコが万一【ミクネギ】に興味を持ったらどうしてくれんだ」

 

「ね?」

 

おいコラ楼閣、「ね?」じゃねぇよ

 

「な、なるほど……デスマ明けのリーマンの顔も、その原理なら不可になりますね……!」

 

それでなんでお前も納得してんだ

 

「ボス、それよりも早くデッキ見ましょうよ。行けそうならバトアリで試運転してもいいんじゃないですか?僕と楼閣さんならカバー能力としては十分ですし。」

 

それもそうだな。よしドク、デッキを見せろ。

 

「はい!これです!」

 

そう言って見せたデッキは

【ガブリエル】【全天】【オールレンジ】【電撃ロボ】

 

「うーーーーんと…………」

 

「………………あのなぁ……」

 

楼閣と波羅もちょっと……いや、かなりの呆れ顔。

そりゃそうなるわな……

 

「どうですか!これこそ僕の一晩考えた最高のデッキです!!さぁ!評価をお願いします!」

 

…………そうか、気づいてない、か。

なら言ってやろう、お前の望み通りな。

 

「だからなんで【オルレン】が入ったままなんだよ!!」




お久しぶりです、乱数調整です。
まだまだ油断出来ないとはいえ、ひとまずリアは落ち着いたので、更新頻度が早くなります。

油断しきってもいい状況になったら毎日更新をやらかそうと思っています!(日本語おかしいぞ)

これからも拙作、ロリ#コンパスをよろしくお願いします。

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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