ロリ#コンパス   作:乱数調整

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波羅渡、観戦す

ボス達がバトルアリーナに向かってから、僕はとりあえず広場に出ました。

リプレイならともかく、リアルタイムで見るには広場の一角に設置された【電光掲示板】を利用しなければ見られないからです。

 

「えぇっと……ドクの試合はどこでしょう?」

 

数多ある電光掲示板の中からドクの試合を探します。

探していると【ダンスロボットダンス】が聞こえてきました。

 

僕はすぐに音のする方向へ向かいます。

 

「あーあ、【害悪機械(カタコトマシーン)】の試合になっちまったぜ。」

 

「敵は嬉しいだろうな、なんせアイツがいるだけで格段に試合がラクになるんだからな。」

 

「それどころか【害悪機械(カタコトマシーン)】って今のところ全敗だろ?今回も結果は目に見えてるぜ。」

 

数人、リプレイを見ていた人がいましたが、皆さんドクには目もくれていません。

まぁ、ボスが素晴らしい教育(トラウマレベルの拷問)を施すまでは酷い有様でしたし、それを考えれば当たり前なんですけど。

 

配信では赤チームも青チームも使い手の顔が見えるようになってます。

実際に試合中に敵が見えたらごちゃごちゃしますし、そっちに攻撃を当てても面白くないので試合中は見えないようにしているのかと。

 

「あ!おい!害悪機械(カタコトマシーン)のチームメンバーに【尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)】がいるぞ!」

 

「マジかよ!ついに【尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)】が負けるか!」

 

何人かがボスに気づいたようです。

というかボスの知らないところですごいあだ名が付いてますね。

 

尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)

 

死神、ですか。僕からすれば死神よりもなお理不尽で、しかしどこか心優しい人なのですが……

 

「いや、あの【禍を振り撒く者(ディザスター)】だぞ?【害悪機械(カタコトマシーン)】のミスすら全部カバーして勝つんじゃねぇか!?」

 

おっと、ボスの二つ名まだあるんですか、驚きです。

 

禍を振り撒く者(ディザスター)

 

災害、ですか。ボスの歩いた後には敵の残骸(ナタデココ)が散らばっているところから来ているのでしょうか?

 

どちらもそこそこいいセンスです。

もっとも、ボスの素晴らしさの一割も表現できてはいないのですが。

 

そんなことを考えていると、いつの間にか周りには人だかりができていました。

周りは【害悪機械(カタコトマシーン)】VS【尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)】で盛り上がっています。どちらも青チームです。

 

「今のところ【害悪機械(カタコトマシーン)】が9!【禍を振り撒く者(ディザスター)】が1!大穴を狙うなら【禍を振り撒く者(ディザスター)】に、手堅くいきたいなら【害悪機械(カタコトマシーン)】に賭けときな!」

 

賭博も始まりました。今のところドク(敗北)に票が集まっています。

 

「オレも【害悪機械(カタコトマシーン)】に5000BM賭けるぞ!」

 

「オレは10000BMだ!」

 

「タダで儲けるって最高だな!」

 

周りの人達が何やら騒いでいます。タダで儲けるらしいですよ。

 

「ドクはともかく、ボスがコケにされるのは許し難いですね……」

 

僕は小声で呟きました。だってボスが負けるわけがないじゃないですか。ドクはまだまだ立ち回りが甘いところもありますが、フォローに回るのは僕ではなくボス。完璧にフォローできるに決まっています。

 

「では僕は【尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)】に95000BM賭けさせていただきます。」

 

だから僕はボスに賭けることにしました。

ボスが負けるわけがありませんし、オッズはボスの方が高い。これに賭けないわけがありません。

 

「お!?それほぼ全額だろ!?お前ホントに【尊厳を踏み躙る者(グリムリーパー)】に……ってなんだ、【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】か。お前からすれば同じギルドのロリコンの王が負けるのは見たくないってか?」

 

賭けを主催していた男が僕の行動に驚いていました。

……なんなんでしょう?ボスが負けるわけがないですし、ドクも今までとは違って回復もダメカも積んでいます。勝算は十分すぎるほどあるのに賭けないバカがいるんでしょうか?

 

「まぁ、自信があるので。」

 

「…………まぁいいけどよ。俺たちとしては分け前が増えるわけだしな!」

 

男が言いました。少しイラッとしましたが我慢します。ここでキレてしまうと辺りの皆さんの気分(せっかくの金蔓)が台無しになってしまうので。

 

「お?【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】、お前もロリコンの王に賭けるのか?」

 

そう言って話しかけてきたのは……えっと、誰でしたっけ?いつぞやの女装家さん

 

「ひっでぇな!?レイアだよ!」

 

「レイヤー?」

 

「レ・イ・ア!!」

 

あぁ、そうそう、レイアさんでした。

……【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】“も”ってことはレイアさんも?

 

「あぁ、そうだぜ。レイアも俺も、ロリコンの王に賭けてんだ。」

 

『wwwwwwそうだぜ【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】wwwにしてもレイア、お前また忘れられてんじゃねぇかwwwwww』

 

そう言って話しかけてきたのはkeyさん。

 

「なんでkeyは覚えてんのに俺は覚えてねぇんだよ!!」

 

レイアさんがキレた。

だってほら、レイアさんキャラ弱いですし。

 

「くっそヒデェ!!」

 

「アレ?PRさんは?」

 

そういえば三バカ(この三人組)の一人であるPRHS(ヘンタイ)さんの姿が見えませんね……?

 

「あぁ、元はと言えばアイツがロリコンの王に賭けようって言ったんだ。えっとアイツは……アレ?レイア、アイツどこいったか知らね?」

 

「え?PR?さっきまでいたと思うんだが……」

 

「ジャンヌちゃんジャンヌちゃん!この賭けで儲けたらジャンヌちゃんのお洋服を一緒に買いに行こうね!ジャンヌちゃんならなんでも似合うよ!ほらボクに全部任せてジャンヌちゃんは着せ替え人形になったつもりでいいからぐへへ~!!!!(^p^三^p^)」

 

『きゃぁぁぁ!!誰か!誰か助けて下さい!助けて……!たす……けて……』

 

その時、電光掲示板の裏辺りから声がしてきました。

 

「あぁ、あそこか。」

 

『あそこだな』

 

「PR、あそこにいるな。」

 

『アレだね』

 

まぁ……ですよね。あの人も懲りないなぁ……

 

「ま、とりあえず放置でいいだろ。」

 

「だな。」

 

keyさんとレイアさんはもはやPRさんを諦めたらしい。ボスも面倒くさそうに見てたし、まぁ仕方がありませんね。

あの人、まともな時はまともなんですけどね。

 

『おい大将、今回ボロ勝ちしたら僕ちゃんになんか奢ってくれよ。』

 

「まぁ、儲けたらな。」

 

『総額どんくらいになるかな?一億BMくらいかな?』

 

「ならねぇよ」

 

『おいマジかよ、クソだな』

 

「諦めろ」

 

keyさんと13さんはやっぱり漫才を始めるんですね。

しかし惜しむべくはkeyさんのツッコミが以前のようにキレッキレではない点でしょうか?

 

「いや漫才じゃねぇから!?」

 

『お?今の俺、もしかしてかっこよかった?』

 

いえいえ、まごうことなく漫才ですよ。

あと13さん、あまりカッコよくはないです。

 

『【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】、ちょっと聞きたいんだけど』

 

ん?なんでしょうか乃保さん?

 

『【害悪機械(カタコトマシーン)】はどのくらいになったの?賭けてるってことは勝算があるんでしょ?』

 

さすがは乃保さんですね。僕が賭けるところからそこまで聞きたがりますか。少し僕に似ていますね。

 

「きっと、すごく驚かれますよ。」

 

『……そう、じゃあ鬼軍曹(ロリコンの王)のお手並み拝見ってところね。』

 

適度に含みを持たせたところで、バトルが始まろうとしていました。

 

『たす……けて……』

 

ジャンヌさんを置き去りにして




バトル回に入ると思った?残念、波羅ちゃん回でした!

今回コソッとリプレイ機能を描写してみました。バトアリ、イベアリの生中継は電光掲示板で、リプレイは某あなたの管とか某ニコニコする動画とかのイメージです。別に覚えてなくても不都合はないです。

賭博はどこでもやってるものだと乱数は勝手に思っております。
野球賭博や競馬競輪ボートレース賭博黙示録カイジなどなど賭博をする所はどこにでもありますから(最後のは違うと思うぞ)

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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