ロリ#コンパス   作:乱数調整

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孤独者達の宴

「そんじゃ、ドクの【孤独者達の宴(ロンリネス)】加入と初勝利を祝って、乾杯。」

 

「はい。」「ですね。」「まぁねぇ。」

 

『かんぱーい!』『かんぱーい!』『あぁ、めでたいな。』『ハッセイレンシュウノオカゲデス』

 

ギルドに戻って祝杯を上げる俺達【孤独者達の宴(ロンリネス)】のギルメン。

 

……いや、元々はドクのためにこんなことする予定はなかったんだよ?

けど波羅がさ……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ボス!ボス見てください!500000BM稼いできましたよ!」

 

「……波羅、お前何やった?」

 

「内緒です。とりあえず、ドクのおかげとだけ言っておきます。これで今日の祝杯を上げましょうよ!」

 

「んな事しなくていいだろ。勝ったり負けたりはここでは当たり前だから、たった一勝くらいで祝ってたらBM()が足りん。」

 

「でもこの前BM()はドクが全敗するような、ダメカ回復なしキルできないキルボイドとかいうクソ雑魚もクソ雑魚、引退した方がマシの誰にも期待されてなければ誰かに見られることも無いゴミにも等しいPSだったから僕はこんなに稼げたんですよ!それを祝って絶対にやるべきです!」

 

「( ゚∀゚):∵グハッ!!( °ω°):∵グハッ!!( °Д°):∵ブフォッ!!O(:3 )~」

 

「やめろ、波羅やめろ!ドクが巻き込みディス食らってて死にそうだからやめろ!わぁったよ!やってやる!やってやるから静かにしろ!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

って言うから仕方なく……

 

つうか祝いの御馳走作るの誰だと思ってんだお前らは!

ジャスが五人前くらい普通に食うし、めぐめぐも結構しっかり食うから人数の倍くらいの量作んないと間に合わねぇんだぞ!

 

あぁ、もう!人の作った料理の美味いとこだけ食い散らかしやがって!

 

『すまんな、ロード。大変だったろ?言ってくれれば手伝ったのに、すまんな……』

 

ジャスティス……!ホント、俺を気遣ってくれるのはお前とコクリコだけだよ。

ああ見えて楼閣もサボれるところはサボるしな。

 

「お前は遊具の制作に忙しいからいいんだよ。最近はあれだろ?めぐめぐもいるから【シーソー】の制作も始めたんだろ?お前はそっちをやってくれてんだから気にすんな。」

 

『それはそうなんだが……重ね重ねすまんな……』

 

ホントにジャスは良い奴だな。

他のやつらとか礼すら言ってこねぇし、ドクも俺になんか一言くらいあるだろ。

 

「あ、あの、ロードさん……」

 

お、そう思ってたらタイミングよくドクが来た。

 

「ん?どした?料理について文句でも言う気か?」

 

ありうる。あのデッキでしれっとしてたコイツなら十分すぎるほどありうる。

 

「ち、違いますって!あの……さっきのバトルの件なんですけど……えっと……その……」

 

なんだお前、恋する乙女か。スっと言え、スっと。

 

「先程は──」

 

『お兄ちゃん!これおいしいよ!たべてたべて〜!!』

 

そこに天使が舞い降りた。可愛い。

え?誰か話しかけてきてたって?知らんな。

 

「ん〜?コクリコ。そんなに美味しいの見つけたのか?ホントにコクリコはすごいなぁ!」

 

『えへへ〜♪』

 

よほど美味かったのかほっぺがソースやらなんやらでベタベタになっている。

ポケットからハンカチを出して拭いてあげると

 

『えへへ〜♪お兄ちゃん、ありがとー!!』

 

だってさ。ウチの子が可愛すぎる!!

 

「コクリコ、お料理は逃げないんだからゆっくり食べな。」

 

『でも、めぐめぐおねぇちゃんとかおっきいおじちゃんがぜんぶ食べちゃうよ?』

 

「大丈夫大丈夫。なくなったらお兄ちゃんがまた作るから!」

 

「(ガタッ)まだ作っていただけるんですか!?」

 

うっせぇ波羅、お前には作らねぇよ。

 

「あ、あの……話聞いて……」

 

「諦めなよ〜ドクくん。ロードくんに聞いてもらおうと思うならタイミング考えないといけないんだから。」

 

楼閣、デマカセ言うな。俺はちゃんと──

 

『おにいちゃん!あれとって!』

 

「ん?どれだ?」

 

コクリコがローストビーフをねだってくる。上目遣い可愛い!可愛すぎてツラい!

 

「ほらね?」

 

「ほ、本当ですね……」

 

なに二人で通じあったような顔してやがる。

俺はコクリコに関係あればちゃんと話聞くぞ。

 

「酷くないですか……?」

 

で、なんだ?自信ついたから決意表明か?

 

「いえ、違くて。」

 

あ?

 

「今回、僕は楼閣さんとロードさん、お二人に助けられてばかりでした。裏取りも見れませんでしたし、耐久も楼閣さんに負けてます。」

 

「そりゃボイドだしタンク並の耐久は無理だろ。裏はこれから慣れりゃいい。」

 

むしろ、アレだけのクソザコナメクジがここまで来ただけで十分すぎるほどだと思うがな。

 

「それでも、僕はあまりバトルに向いてません。なので、元の世界に戻る方法でも模索しようかと。」

 

ドクはこともなげにそう言った。

 

「……出来んのか?」

 

「出来るのかい?」

 

「出来るんですか?」

 

「分かりません。けれど、こっちには一定のアクセス権を持ったvoidollがいます。手がかりくらいは掴めるかと。」

 

出来れば、それはゲーム内(ここ)にいるほとんどのユーザーにとって喜ばしい話だろう。

 

そして、ドクは夢物語を言っているんじゃなくて、ちゃんとアテやとっかかりはあるんだ。

賭けてみるのも悪い話ではない。

 

「やる気はあるのか?」

 

「もちろんです。」

 

そう俺が聞くとドクはまっすぐこっちを見てくる。

初めに会った時はいつでもおどおどしてて芯がねぇやつだったけど、こっちはやる気十分か。

 

「よし、お前がやるってんならしっかりやれよ。ただし、配布分のBMが減らない程度にはバトルしろよ?」

 

「はいっ!」

 

返事だけはいいんだよな、コイツ……

 

「あと、晩メシはちゃんと食いにこい。またあんなことが起こったら、そんときゃマジでたたき出すからな。」

 

「き、肝に銘じておきます……」

 

「そんじゃ、コクリコが寝そうだし、そろそろ解散だな。めぐめぐは風呂沸かせ、ジャスと楼閣は残りもんをタッパーに詰めろ。ドクは洗いもん持ってけ。」

 

こうして【孤独者達の宴(ロンリネス)】最初の宴が幕を下ろした。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

さてと、風呂沸けるまでに洗いもん済ますか。

 

『ロード、手伝うぞ。』

 

おー、ジャス、助かる。

 

『それで、俺は何をすればいい?』

 

「そんじゃ、俺が洗うからジャスは泡を流してってくれ。」

 

『了解した。』

 

「それじゃ、私は拭いてくねぇ〜」

 

おぉう楼閣、お前いたのか。

 

「まぁ、ジャスくんの後ろにいたからねぇ。最初に会った時もジャスくんに隠れて見えなかったし。」

 

ジャスティスデカいもんなぁ……

 

風呂が沸けるまで10分くらいしかないが、三人体制ならこの量でも多分終わるだろ。

 

雑談しながら皿を洗ってると、急に楼閣がジャスティスに聞いた。

 

「そういえばジャスくん、いつも部屋に戻ってこないけど、ジャスくんどこで寝てるの?」

 

「ん?ジャス、お前毎日徹夜か?」

 

さすがにそれはジャスに悪いぞ。そこまで熱心にしてもらわんでも、ちょいちょい増やしてってもらえればこっちはそれですげぇありがたいし。

 

『あぁ、そこは気にしなくてかまわない。いやなに、ベットのサイズが合わなくてな。どうせ空き時間に遊具を作るなら、そこにハンモックでも作って寝ればいいと思ってな。俺の大きさだと、あのベット二つ分位の大きさでないと寝られんからな。』

 

なるほど……

 

「あ、ロードくんが悪い顔してる……」

 

「いよっし!ジャスは今日、俺の部屋で俺のベット二つくっつけてそこで寝ろ。俺はコクリコとハンモックで寝る!」

 

小さい子の夢、ハンモックだ!絵本なりなんなりでよく出てくるからコクリコも知ってるだろ。

コクリコ喜ぶかな?いや、絶対喜ぶな。

 

「いやいやロードくん!?それジャスくんが『かまわないぞ』いいの!?」

 

『いやなに、ちょっと昼寝用としても使えるように作ったからな。ロードが疲れてたらコクリコットが遊んでいる間にロードが寝られるようにと思って作ったのを勝手に俺が使ってるだけだ。別にかまわん。』

 

ジャスティス……お前、そこまで気遣いが出来る男だったのか……!お前最高かよ。

 

『それに、俺は元々軍にいたからな。床でもどこでも寝られる。』

 

「うん、ジャスくん、床はゴキブリみたいだからやめてね?一時期流行ったけどやめてね?」

 

ジャスティス、休める環境があるならちゃんと休め。

 

『まぁ……そうだな。では遠慮なくそっちのベットを二つ使わせてもらう。』

 

そうしろ。

 

「ん、ロードくん、あと流すだけだからお風呂先入って来なよ。」

 

お?沸けてたか?じゃあそうさせてもらう。

 

「はいはーい、行ってらっしゃい。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

『わぁ!おにいちゃん!これなぁに?』

 

「ハンモックだよ、コクリコ。見たことない?」

 

風呂から上がってコクリコと二人でトレーニングルームへ。

ハンモックを目の当たりにしてぴょんぴょん跳ねるコクリコ可愛い。

 

『コクリコね、びょうきだったからあんまりおそとでれなかったの……』

 

セナ、世界中の病原菌をひとつ残らず死滅させるぞ、ついてこい。

 

『過激すぎやしないかァ?今はコクリコちゃんも大丈夫なんだろォ?』

 

甘い廿い!!コクリコに害を与えるものは全てこの世から消すまでよ!!

 

《さすがに現実味のない話ではありませんか?》

 

キィ、うるさい。

 

『でもねでもね!今はおにいちゃんがいるからいいの!おにいちゃんといっしょならさみしくないよ!』

 

「『( ゚∀゚):∵グハッ!!』」

 

俺とセナにクリティカルヒット!

俺とセナは尊死した。

 

『おにいちゃん!だっこして〜だっこだっこ!』

 

コクリコが早くハンモックに乗りたがってぴょんぴょんしてる。ヤバい、想像以上に可愛い。写真……いや、動画撮ろう。

 

《そのような機能はございません》

 

なんだと!?肝心なところで使えないヤツめ……

 

「コクリコ、とりあえず靴脱ごうな。」

 

『うん!』

 

靴を脱いでコクリコを抱き上げる。ジャスティス用のハンモックはめちゃくちゃデカいから二人で入ってもまだまだスペースが余ってる。

 

コクリコが擦り寄ってきた。マジ天使。

見下ろして目が合うと『えへへ〜♡』とはにかむ。可愛い。

 

『おにいちゃんの手、あったかいね!コクリコ、ねむくなってきちゃった……』

 

「うん、コクリコ、おやすみ。」

 

そう言って俺たちは眠りについた。




はいっ!ドク編が終わりました!清々しい気分の乱数調整です!

やったぁ!これで先に進めるぞ〜!
しれっとドクをバトルに出さない宣言本文にしっかりと入れていくスタイル!ドクのレアキャラ化、座敷わらし化が決定しました!思い出したら入れてくだけでいいって楽!圧倒的に楽!

誤字脱字あればどしどし言ってきてください。

次回ワンクッション挟んで新章です。こうご期待!

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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