ロリ#コンパス   作:乱数調整

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閑章 神と天使の邂逅
胡蝶の夢


胡蝶の夢、という話を知っているだろうか?

 

 

目覚めた時に、夢の内容こそが真実で今いる現実こそが夢の中の自分が見ている夢なのだ、と思う古代中国の哲学者によって提唱されたものだ。

 

 

今あなたが見ている景色、感じている世界を夢ではないと証明することはできるだろうかという、逆説的な思考実験だ。

 

 

 

あぁ、失敗した、失敗した。

 

 

 

私らしくもない、こんな、こんなにもありえないミスをするなんて。

 

 

やってしまった、これは本当に想定外だ。

 

 

 

いや、いっそこんなにもありえないミスをするとは、むしろ私らしいかもしれない。

 

 

なんせ、一話の予定だった話が13話になる私だ。

 

 

ありえないことをするのが日常の私ならば、それもありえる話かもしれないな。

 

 

一話構成の予定で、二話目以降に続けようとした私に、天罰か何かが下ったのかもしれない。

そんな諦めの悪い私の行いに、読者やハーメルン運営が怒った可能性すらある。

 

 

だからこういうことが起きたのかもしれない。

ハプニングがなければ私ではないのかもしれない。

 

 

ハプニングとイコールで結ばれ、いつもいつも予想外、想定外のことが起こるのが私という物書きであるのかもしれないな。

 

 

例えば【間章】

一話構成の話を二つだけする予定だった間章

 

 

結果はどうだ?

話は一つしかせず、一話の予定が13話になってしまった。

もう一つの話は消えてしまった。

 

 

例えば【二章】

「毎日更新を目指す」とは言うだけで、実際は週に一話も出せてはいない。

その章のメインキャラが嫌いなことなど、分かりきっていたというのに、その予定で話を進めない。

 

 

期待させるだけさせておいて、結局はこのザマ、そして何食わぬ顔でここにいる私は、いったい何様なのだろうか?

 

 

先程から思考が同じところを堂々巡りしている。

だがそれも、仕方のないことだろう。

 

 

この話を初めて読む人にとっては、私が何を言っているか分からないかもしれない。

 

 

しかし、四月一日にもこの話を読んだあなたになら分かるだろう。

 

 

そう、あの日が悪いのだ。

四月一日という日に課せられた、不可抗力的で不可逆的な能力に、私は遭ってしまったのだろう。

 

 

タロットカードの13番(サーティーン)がタロットカードの1番(fool)を連れてきたが故に、起こったのかもしれない。

だからこそ、彼の堕天使(サーティーン)はあの世界にはいなかったのかもしれない。

 

 

 

けれど、だけれども、

 

 

 

こんなミスを、誰が予想できただろうか?

たった一日しか経っていないというのに、本文が余すところなく全て消えてしまうだなんて!

 

 

これではあの話を続けることが出来ないではないか!

有り得べからぬかの話は、こうも残酷に切り裂かれたか!!

 

 

……いや、それもこれも仕方がないことか。

 

 

あの世界は主人公の見た夢だったのだから。

 

 

夢は、記憶から薄れて消えていくものなのだから。

 

 




本文全てが消えてしまいました。そう、全ては胡蝶の夢のように……
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