ロリ#コンパス   作:乱数調整

43 / 113
ぶれどらのバランスをどうするかでかなり迷いました


我に続け

「ぶれどら、準備はいいか?」

 

【盟友の頼みだ、悪い筈がなかろう?】

 

百数十メートル先に【家庭用メカ】の姿を捉えながら我と盟友は言い合う。

楼閣殿とジャスティス殿はさらに近い位置で、三バカと呼ばれた者達はその少し後ろに待機しておった。

 

ちなみにコクリコ殿は睡眠中である。

 

『コクリコちゃんは僕のものだァ!』

 

む、我の心を読んだか悪魔殿。描写しただけで反応するとはなかなかに過保護よ。

 

「ぶれどら?ウチの天使(コクリコ)になんか用か?ん?」

 

盟友も満面の笑みで圧力をかけてきおる。

コクリコ殿について我が触れるのはやめておいた方が得策だな。

 

【なんでもないぞ。さて、【警備ロボ】が【家庭用メカ】を抑えておる間に開始しようではないか。】

 

「ん、それもそうだな。ぶれどらさん、やっておしまいなさい。」

 

【あいわかった。】

 

我はブレスの準備をする。

我が盟友がずっと使っておった我のブレスよ、出し方を忘れるはずがなかろうて。

 

「おぉ……間近で見るとやっぱドラゴンってすげぇな……」

 

盟友が我を褒めておる。クカハハハ!我の凄さに気づいたか!

 

ジュウジュウと音をたてながら我の口腔の周りに力が集まる。

……む、調子に乗って少し大きくしすぎたな、もう少し小さくせねば。

 

我はブレスを放った。目標は【家庭用メカ】と【警備ロボ】

盟友曰く、【警備ロボ】も巻き込まねば【家庭用メカ】に勘づかれる可能性があるのだと。

 

「オーホッホッホッホ!!ご覧なさい、セナさん、ぶれどらさん!綺麗な花火ですよぉ!オーホッホッホッホ!!」

 

盟友が壊れた。

 

【これ盟友、しかと見とかぬか。万に一つでも【家庭用メカ】が躱したらどうするつもりか。】

 

「そりゃねぇだろ。【警備ロボ】が引き付けてるし、ヘイトトップは向こうだ。voidollにも避けるなって伝えてるしよっぽどの事がない限りは──」

 

【ピピピッ、カピッ】

 

しかし、警備ロボはそれを躱した。タイミングを見計らったかのように。

盟友が驚いておる。それはそうだ、盟友は情報伝達を怠らなかった。あの手の機械は命令絶対遵守のはずだ。

なれば、躱すように指示をせねば躱すはずがなかろうて。

 

さらに悪いことに、それで何かを察知したのか、はたまた【警備ロボ】を追いかけただけかは分からぬが、【家庭用メカ】もまた我のブレスを躱していた。

 

【家庭用メカ】はこちらには見向きもせずに撤退した【警備ロボ】を追いかけている。

 

「おいキィ!どうなってる!?」

 

盟友が怒号をあげる。それも仕方があるまい、先に伝えておったことと別の行動をとられているのだ。

案内人殿にあたるのはいただけないとは思うが、虚構の管理人殿と今現在唯一連絡が取れる案内人殿にあたりたくなるのも道理よ。

 

《分かりませ──GMからメッセージです「備品を壊すのはもったいないから避けさせた」との事です》

 

「おいざけんな!ファーストインパクトがどんだけ大事だと思ってんだ!!」

 

成程、管理人殿の命であったか。なんと愚かなことを、周りの【警備ロボ(もの)】を全て破壊し、へいととっぷ、とやらを譲り受ける盟友の算段が物の見事に打ち砕かれてしまったではないか。

 

「クソっ!ぶれどら、次はいつ打てる!?」

 

【カード効果に縛られておる故あと十数秒だ。しかし盟友が詳しき説明をしておるうちに終わる。指示を!】

 

「分かった!もっぺんやるぞ、威力あげろ!具体的には幅50まであげろ!タイミングは指示する、あのクソ機械共の裏をかくぞ!」

 

【クカハハハ!盟友はやはりとんでもないことを言いよるわ!あいわかった、やってやろうぞ!】

 

そう言って我はチャージを再び開始したが、先の攻撃で何かを察知したのか【家庭用メカ】はこちらを向いていた。

 

【ギギギギ!!ギュギゴゴギッギ!】

 

【勘づかれたぞ!どうする盟友!?】

 

「気にするな。もう一押しで完全に敵意がこっち向く。外れてもいいから撃て!」

 

【承知!】

 

我は第二弾を放つ。先程よりも広範囲に、先程よりもかなり右側を狙って。

 

【カピッ!?】

 

【ギュギ?!】

 

結果は逃げた【警備ロボ】を全て破壊し【家庭用メカ】は傷一つ負っていなかった。

 

「ぶれどら……(グッ!)」

 

【ふっ、分かっておるよ。】

 

「いや、そこでのそのやり取りはおかしいだろ?!味方だけ吹き飛ばしてんじゃねぇか!!」

 

明色に染まる空(daydream)】の名も知らぬ者が叫んだ。

 

『ハッハー!気分爽快〜!!』

 

「いいから陣取るぞ13!【不退の不死(カーディナル)】が行動してたろ!」

 

『……貸しだよ?』

 

おぉ、リーダー殿はきちんと見ておったか。

 

「全く!即興にしたってこっちに求めすぎだよっ!ジャスくん!」

 

『了解だ!うりゃァ!!』

 

【ギュギッ!?】

 

我と盟友がにらんだ通り、楼閣殿はその意図を読み取り砂埃に乗じて【家庭用メカ】に接近し、奴が混乱しておる間に一撃を与えた。

 

さらに、一番彼奴の敵意を向けられておった【警備ロボ】はもうおらぬ。

であれば、【家庭用メカ】は楼閣殿を標的に変えるであろう。

如何に自身が使われておったとて、奴は楼閣殿を──彼奴の邪魔をするものを──標的に変えるであろう。

 

なんと愚かなことか、敵味方の区別を付けようともせず全てを敵とみなすとは。

たった一人で反乱を起こすとは。

 

【……まぁ、今行動に移しても何にもならぬしの。】

 

「ん?ぶれどら、どうかしたか?」

 

【いや?なんでもあらぬよ。それよりも我らはふれんどりーふぁいあ?とやらをせぬように気をつけなければな。】

 

それもそうだな、と盟友は返す。

 

『てやぁ!』

 

『いざ!』

 

『腸をぶちまけろ!』

 

戦場を見ると【家庭用メカ】がジャスティス殿に猛攻を繰り広げるが、ジャスティス殿はそれを自前のバリアで防ぎ、防ぎきれぬダメージはジャンヌ殿が回復し、至近距離からめぐめぐ殿が猛攻を続ける。

 

『切る……断つ……』

 

『ほっ、少し休むか?……くらいやがれ!』

 

名もなきものとリーダー格のものも自らの相棒とともに指示通りに奮闘しておる。

さすが我が盟友の認めた猛者たちよ。

 

【ギッギィ……ギュギゴゴ!】

 

【家庭用メカ】が楼閣殿らと一度距離をおいた。

 

【ほう、まだ冷静な判断ができたか。】

 

「ぶれどら、撃つなよ。あの距離ならギリ13まで巻き込む。あいつ、ぶれどらのブレスの最小範囲読んでやがった。」

 

さすがにバックされるのは盟友も想定外で、ほかの皆にも何も言ってはおらんかった。

これは、誰かがやられるやもしれぬな。

 

「キィ、リス地はどこになってる?」

 

《ギルドホールですが、皆様が出てから出入り禁止の設定がされているので……》

 

「戦線復帰は無理そう、か。了解。」

 

盟友が万一の可能性を考えて案内人殿にそう質問をした。

 

「ここ、向こうの出方次第ってのはあるよな。行動的にジャスティスがヘイトトップじゃねぇ可能性があるから戦線が崩壊する恐れがある。しかも……」

 

【む、ほかの可能性すらあるのか?】

 

「あぁ、アイツは目からビーム出したりベイブレード取り出したりホバリングしてもおかしくないぞ。」

 

盟友が真顔で言いおった。盟友よ、そのようなネタを真顔で言われると我もネタかどうか分かりにくいぞ。

 

ほかの面々も膠着状態を崩そうとはしない。

まぁ、向こうが何をする気か知れたものではないものな。

 

【ギュギュギギ!】

 

「!!来たぞkey!」

 

「分かってんよ!13!!」

 

『俺じゃなきゃダメかぁ?』

 

おぉ、【家庭用メカ】は標的を13殿に変えよった。

しかし……13殿はあの立ち位置故、それほど驚異ではないように思われるのだが……

 

「おおかた、13に遠くからチクチク攻撃されるのがムカついたんだろ。ノホに標的を変えようとしてもバクショでノクバからの楼閣コースだから、アイツを潰してぇんだろうな。」

 

ふむ、流石は我が盟友、標的の思惑をきちんと見ておる。これなら何が起きても安心そうだな。

 

「13!近寄らせんな!」

 

『あいよ、大将!くらいやがれ!』

 

13殿とリーダー殿の今回の役割である、楼閣殿が来るまでの時間稼ぎのための攻撃で時間を稼ごうとしておる。まぁこれなら安心──

 

【ギュギゴゴ!】

 

ガキン、と音が鳴った。音の発生源はどこであろう、奴である。

【家庭用メカ】は自らの腕を回転させ、13殿の銃弾を弾いたのだ。

 

「なっ!?」

 

『おい、ざけんな!』

 

当人達も困惑しておる。それもそうであろうな、今まで対処出来ておった方法で対処出来んくなっておるものな。

 

「keyさん、横失礼しますよ!めぐめぐ!」

 

『それそれそれそれぇ!』

 

波羅渡殿がリーダー殿と13殿の横に来てめぐめぐ殿がガトりんとやらを乱射する。

ダメージ量が多くなれば退くと考えたのだろう。それ自体は良い考えなのだが、

 

【ギュギュギギ!】

 

【家庭用メカ】はさらに体制を傾け、腕の回転数を上げた。それにより銃弾は全て弾かれる。

 

「これでも、ですか……避けますよ!」

 

「あぁ、【不退の不死(カーディナル)】頼んだぞ!」

 

「分かったよ。行くよジャスくん!」

 

『あぁ、分かっている!』

 

リーダー殿、波羅渡殿が逃げつつも楼閣殿、ジャスティス殿の両名が【家庭用メカ】に接近する。

このペースならばリーダー殿に追いつく前にジャスティス殿が【家庭用メカ】に一撃を入れることが出来る。

 

【ギュギッ!ギゴッ!!】

 

そう思っておった矢先、【家庭用メカ】が楼閣殿の方を向き、攻撃を仕掛けた。

目からビームを、出しおった。

 

【盟友!あれは冗談ではなかったのか!?】

 

「あ!?俺がこの件でいつ冗談言ったよ?」

 

確かにそうであるが……

 

「あれは多分、任〇堂のロボットだ!そいつが出来ることは大抵できる!」

 

なんと!冗談にしか聞こえんかったが、あれは可能性であったのか!!

 

「えっ!?」

 

『ぬあっ!!』

 

我らがそう話しておる間に光線によってジャスティス殿が強制的に後ろに下げられる。その隙に【家庭用メカ】がリーダー殿に接近する。

 

【ギギュギ!】

 

『ぐえぁ!?あうっ!げぇ』

 

13殿の体力がガリガリと削られてゆく。これでは、盟友の思い描いた最悪の道筋ではないか……!

 

「クソっ!13、HS使え!PR、回復頼む!」

 

『輪切りにして盛り付けてやるよ!』

 

「分かった!行くよ、ジャンヌちゃん!」

 

『急ぎます!』

 

リーダー殿の要請を受けて自主規制殿とジャンヌ殿がそちらへと向かった。

楼閣殿は【家庭用メカ】の光線に牽制されておる故動けず、その場にバリアを展開しつつ【家庭用メカ】と睨み合っておる。

睨み合っておる故に【家庭用メカ】もおいそれと別の者に光線を撃てぬであろう。

 

【ピシュッ、ギギギギ!!】

 

『きゃあっ!』

 

「ジャンヌちゃん!!」

 

そう思っておったのも束の間、今度は彼奴、コマを取り出してぶつけおった。コマはぶつかって尚回り続けておる。

ジャンヌ殿の援護は絶えた。

そして

 

【ギュギゴゴ!ギュギッ!!】

 

『こういうのってありィ?』

 

《13様、ダウンです》

 

13殿が倒されてしもうた。




お久しぶりです、乱数調整です。
前書きにもあったように、ぶれどらが強すぎてバランスを迷いまくりました。
それで、そうすると大幅に話が短くなったんですよねぇ……
ぶっちゃけ、次回くらいでメカ犯戦が終わるまであります。
そしてぶれどら様が活躍せずに終わるまであります。

次回、ノホタン死す!(冗談ですごめんなさい)

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。