ロリ#コンパス   作:乱数調整

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ネタバレを避けるため、いつもの3分の1程度の量になってます


三章 狩りを始めよう
強襲する使者(レイドボス)


『…………………………』

 

トレーニングルームのようなステージに褐色肌で筋骨隆々の男が瞑目して立っていた。

 

トレーニングルームのような(・・・)、というのは、そのステージにポータルキーがひとつもないことが大きな要因だろう。

 

「あいつか、今回の強襲する使者(レイドボス)ってやつは。」

 

「見た目的にアタッカーか?銃とか見えねぇし、隠すところもないだろ。」

 

「じゃあ、僕のジャンヌちゃんでカイティングと維持やるよ。今回ドアないから耐久も上がってるしね。」

 

そこに佇む【明色に染まる空(daydream)】の三バカ。少ない状況から判断をしっかりとするその姿は、【孤独者達の宴(ロンリネス)】の面々といる時からは想像もつかない。

 

「にしても、情報が少なすぎる。今までいくつのギルドが参加して、失敗したよ?」

 

「軽く10は超えてるぜ?【半端者たちの茶会(セカンドオピニオン)】を皮切りに、【セェン!せぇん、せぇン!!(◦<(ゝω・))】も【壊滅的ナタデココ(カタストロフィロス)】が立て続けに失敗。実力のある所なら【神にとどく白軍(ナイト・オブ・ナイツ)】とか【この手に掴み取れ(ライク・ア・シューティングスター)】の大手も失敗してる。惜しいところまでいったのは【高低熱処理(HAラバーズ)】って話だ。」

 

「だからこそ、少ない人数なら行けるんじゃないかって思って僕らが挑戦してるんだけどねぇ。」

 

リスポーン地点で三バカはそう話し合う。

降りる気配は、まだ無い。

 

「とりあえず、もう一回ルール確認しといていいか?」

 

《かしこまりました》

 

keyが誰に言うでもなくそう言うと、虚空から抑揚のない声が響いた。keyに割り当てられた機械音声だ。

 

機械音声は虚空にルールを浮かび上がらせる。

 

 

─────────────────────

強襲する使者(レイドボス)イベント

 

参加対象:ギルド所属者

 

参加上限:100名

 

攻略可能回数:ひとつのギルドにつき一度のみ

 

攻略対象:強襲する使者(レイドボス)

 

制限時間:20分

 

基本ルール

一度デスした者は復活できない

HSが自動蓄積しない

ボスはHS自動蓄積

リスポーン地点から降りたらバトル開始

チームレベルはアリーナ準拠

ポータルキーは存在しない

ボスをキルできればチャレンジ成功

時間切れか全滅でチャレンジ失敗

成功すればボスが味方になる

バトルで得た情報を他者に与えることはできない

─────────────────────

 

《────以上です》

 

機械音声は律儀にも一つずつ読み上げまでした。

 

「……毎回思うんだが、最後のが一番ネックなんだよなぁ……これがあるから全然情報が集まらねぇ。」

 

聞き終わってから開口一番、keyがそうボヤいた。

その言葉にPRHSとレイアが続ける。

 

「とか言いつつ、全くできないわけじゃないってのもネックだよね。」

 

「マジでな。れっきとした事実は言えないが、推察ならいけるってやつだろ?事実を言おうとしても何を言ってるのか分からなくて、紙に書いたら文字化けするってやつ。【半端者たちの茶会(セカンドオピニオン)】の推論が、ルール的に無理だと思われてたけど【壊滅的ナタデココ(カタストロフィロス)】の時に事実だって分かったんだろ?」

 

「その分、ミスリードも多いらしいけどな。【妻に会いたい(逢瀬)】が言ってた[耐久力自体は人数にしてはかなり低い]ってのは【その手に掴み取れ(ライク・ア・シューティングスター)】が違うって明言してただろ?」

 

「まぁ、なんにせよ────」

 

そこまでを再確認してPRHSが言う

 

「────やってみないとわかんないってことだよね。」

 

「だな。」

 

「あぁ。」

 

keyとレイアが頷いた。

そして前を向く

 

「行くぞ!」

 

「あぁ!」「了解!!」

 

明色に染まる空(daydream)】の3人は、勢いよく飛び出して行った。

 

そして5分後、彼らは強襲する使者(レイドボス)に挑み、敗北した。




はいどうも、乱数調整です
今回はただの導入です。【明色に染まる空(daydream)】こと三バカが説明してくれてますね。

察しのいい方はこの辺りで今回のレイドのシステムと強襲する使者(レイドボス)の正体が分かるのではないでしょうか。

今回が短いので次回はなるたけ早く上げますね。

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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