ロリ#コンパス   作:乱数調整

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教えて!ロード先生

『宴だと?私のためにそのようなこと──』

 

「気にすんな、仲間だろうが。それにやらんとまた波羅がうるさいからな、むしろやらせろ。」

 

イスタカが反対してくる。なぜだ解せぬ。

 

『だが、宴とはそうポンポンとやるものでは無いだろう?それを私なぞのために……』

 

「気にしないでいいんだよ。ウチには帰る方法を探してる子がいるんだけどねぇ、その子が引きこもっちゃって困ってるんだよ。パーティーやるとなったら引っ張り出して来れるからこっちとしても願ったりなんだよねぇ。」

 

楼閣も俺を援護する。

まぁ、援護ってのを抜きにしてもアイツはずっとこもってるからな。晩メシとかよくボイドが取りに来てんだぞ。

確かに言いつけ通り食ってはいるがなぁ……なんだかなぁ……

 

『……お前たちにはまだ仲間がいたのか…………?まぁ、そういうことなら相伴に預かるとしよう。』

 

ここまで押してやっとイスタカがその気になった。

 

「と、言うわけで買い物に行くぞ、イスタカ。」

 

『……む?私も行くのか?』

 

「当たり前だろうが。お前、こっちのルールも知らねぇんだし、なんか頼んで盗んできた、とか獲物がいなかった、とか言われても困るし。」

 

というか、そういう想像しか出来んわ。

 

『そのようなこと、私の戦士としての矜恃にかけてしないというに……』

 

「ところ変わればなんぞやら。いいからさっさと行くぞ。」

 

俺はイスタカ引きずるようにしてコクリコを迎えに行った。

買い物に行くならコクリコも連れて行ってあげないとね!

 

 

──────────────────────

 

 

「おい……あれ見ろよ」

「レイドボスだ……」

「あーあ、やっぱり【孤独者達の宴(ロンリネス)】か。」

 

街に繰り出すと案の定注目の的に。

ってかイスタカお前、こんだけ知られてるってどんだけのギルド返り討ちにしてんだよ。

 

『いちいち数えてはいない』

 

さよけ。

 

「おー、お前ら上手くいったんだな。さすがというかなんというか……」

 

見たことあるようなないような顔のヤツが近づきながら話しかけてきた。

確かあいつは……

 

「あ、えっと……待ってくれ……そうだ、冷菓!」

 

「誰が氷菓子だ!俺の名前はレイアだ!」

 

「【セイアッ!】?」

 

「レ・イ・ア!!」

 

うるせぇな、女装家の癖に。

 

「にしても、まさかあんなむちゃくちゃな作戦が上手くいくとはな。」

 

keyか。

いや、んな事言ってもああしねぇと無理なイベントだっただろ?

 

強襲する使者(レイドボス)イベントが終わったからGM(ゲームマスター)が攻略方法載せてたぞ。ちなみにその中に、お前らの攻略方法はなかった。」

 

もっとも、【高低熱処理(HAラヴァーズ)】の方法も載ってなかったんだけどな、とkeyは苦笑する。

 

ほう?あのクソGM(ゲームマスター)、一応攻略載せたのか。

 

「おいkey、それはどこで見れる?」

 

「って案内させられると思って写真撮ってプリントアウトしてきたぞ、ホレ。」

 

有能だな。

 

「ねぇジャスくん、なんかさ……【明色に染まる空(daydream)】の三人がどんどんロードくんの便利屋になってる気がs……」

 

『そこまでだ楼閣。……それ以上は言うな。』

 

そこ!なんかごにょごにょ言わない!

 

keyのプリントアウトした攻略法を見てみると、なるほど、確かにこの方法ならイスタカを倒せる。

 

「どれもこれもクソみてぇな倒し方だけどなぁ!?」

 

ふざけてんのかGM(ゲームマスター)!!

 

【相手のHSを吸収して逢瀬で倒す】

【スタンさせ続けて倒す】

【一人が【カノーネ】で打ち上げて、その間に全員で攻撃して倒す】

【サイレントさせ続けて倒す】

何だこの運ゲー!!しかも攻略想定がこれだけってなんだよ!ぜってぇ難易度調整ミスってるだろうが!

 

「……あぁ、攻略法が提示された時はマジで非難の嵐だったぞ。」

 

それなら挑戦権を得るのを難しくして攻略難易度自体は低く設定しとくべきだったよな、とkeyはボヤく。

 

「俺、もうあのクソGM(ゲームマスター)が何考えてるかわかんねぇよ……」

 

『安心しろロード、誰にも分からん。ただ森羅万象に身を委ねるのみだ。』

 

イスタカが慰めてくるが、お前それ全然慰めになってねぇからな?

 

「これ見た時、「実は運営って全員ガキなんじゃね?」って考えが頭をよぎるくらいにはひでぇ難易度だもんなぁ……」

 

ま、もう過ぎたことだ、とkeyは〆る。

 

「それで、ここにレイドボスを連れて何をしに来たんですか?まさか見せびらかしたいだけとかじゃないでしょうし。」

 

地味に鋭いPRHSが話しかけてきた。ちなみにジャンヌを連れていなかった。

 

ジャンヌを……連れていない……だと……!?

 

『おい、どォしたロリコンの王?酷い顔だぞ?バケモンにでも遭ったような顔して何があった?』

 

「おいどうしたPRHS(ヘンタイ)?お前がジャンヌ連れてないなんて明日は槍でも降るのか?」

 

「いや降りませんよ!?」

 

何っ!?じゃあどうしていつものPRHS(ジャンヌジャンキー)の症状が現れないんだ!?

………………PR、お前まさか!!

 

「じゃ、じゃあ病気だな!?よし分かった、ウチで看病してやるから一緒に来い!……いや、その前に病院か……すぐに行くぞ!!」

 

『おにいさん、びょうきなの?』

 

『む、それはいけない。どこが悪い?見せてみろ。可能な限り治してやる。』

 

『ハンコック、そのようなことをするのではない。ただ森羅万象に身を委ねるのみだ。』

 

「いやいたって健康ですよ!?」

 

バカなっ!?

あとイスタカ、お前はさっきからそればっかだなぁ!?

 

「そんなわけあるかっ!!お前からジャンヌを抜いたらもうなんも残らねぇに決まってる!!……はっ!?さてはお前、PRHS(ヘンタイ)じゃねぇな!?」

 

「なんでそうなるんですか!?ジャンヌちゃんは今、ブティックで着替えてるだけですよ!!」

 

そうか……着替え中か……

なら着替えを期待して待機って択が生まれるからPRHS(ヘンタイ)が大人しく待てるのか……なるほど……なるほど……

 

「なんか酷い言い草じゃありません!?」

 

『ギャハハハハ!!確かにその通りだな!オレも初めて見た時はびっくりしたぜ?』

 

13……やっぱりそうだよな?俺はおかしくないよな?

 

「おかしいでしょ!?どこをどう見たらそんな変なイメージが付くんですか!?第一、僕そんなに残念じゃ──」

 

『お待たせしました!……どう……ですか?』

 

「ジャンヌちゃん!綺麗で可愛くて清楚で美人で可愛いよ!!あぁぁぁ!もっと撫でさせて!もっと触らせて!もっと吸わせて〜!!hshs(*´Д`≡´Д`*)hshs」

 

『え、え、なんですか?ちょっ、まっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

着替え終わって戻ってきたジャンヌにPRHS(ヘンタイ)がルパンダイブ。

 

「「どこをどう見たら」って言ったってなぁ……」

 

「強いて言うなら……全てだな。」

 

さすがにこの件はkeyと女装家も擁護できないらしい。

 

がしかし、あんな変態発言をしてはいるものの、ジャンヌの衣装を見たかったというのは事実らしく、服が乱れないように細心の注意をはらいながらジャンヌにまとわりついていた。

どんな変態技能だよ。

 

今更ながら【アニメ】と【ツナミ】と【ヘンタイ】は世界共通語なんだなぁと思いました。

 

「……よし、こいつらは放置しよう。」

 

『『『「「賛成」」』』』

 

「あ、おい!ちょっ待て逃げんな!」

 

keyに腕を掴まれる。クソっ!なぜバレた……!

 

「そうですよ!まだレイドボスをどうしてここに連れてきたか聞いてませんよ!!」

 

『い……やぁ…………』

 

PRHS(ヘンタイ)がジャンヌにまとわりついたままこちらに訊ねてくる。

ジャンヌはいつも通り目が死んでいた。

 

「うーん……まぁ私的には話してもいいんだけど……とりあえずPRくんがジャンヌちゃんから離れてからね?」

 

「そうですか!じゃあいいです!!」

 

「ちょっ!?」「おい!?」

 

楼閣がついに見ていられなくなったのかそう提案すると、清々しい笑顔でPRHS(ヘンタイ)が断った。

そのことに対して女装家とkeyはかなり焦っていたが。

 

「ロードくん、いいんだってさ。早く買い物行こっか。」

 

「おー、晩メシの買い出しあるしな。んじゃ行くぞイスタカ、しっかり覚えろよ。」

 

『もちろんだ。』

 

そうして俺たちはその場をあとにした。

 

「おいコラ離れろPR!!アイツらに話が聞けねぇじゃねぇか!」

 

「んなもん後でもできるだろ!!」

 

「いーやーでーすー!!」

 

俺らが立ち去っていることに全く気づいてない三バカを盛大に無視して。

 

『おいノホwww大将たち1ミリも気づいてねぇぞwww』

 

『あったま痛い……』

 

 

────────────────────

 

「ここがスーパーだ。」

 

『おぉー。』

 

「それからこれが籠だ。」

 

『なんのだ?』

 

「買え。」

 

『何をだ?』

 

「ロードくん、その変なアニメネタやめてね?イスタカさんが分かってないからね?」

 

いやだって、イスタカが教えてもらわなくても分かる、とか言うから……仕方がないね!

 

『とりあえず、獲物を探せばいいんだな?』

 

「ホラ、あんなこと言ってるよ?分かってるわけないじゃん。」

 

そんなの、商品の呼称に決まってんじゃねぇか。

見てみろよ、イスタカだって迷いなく店内を進んで行って──

 

『おいロード!牛も猪も鹿もいないぞ!?まさか誰かが先にこの狩場を狩り尽くしたとでもいうのか!?』

 

「ロードくん?」

 

「…………………………」

 

あんのやろう……!

 

「あのなぁ!」

 

『おにいちゃん、どうかしたの?』

 

そうだ、今はコクリコがいるんだった。

落ち着け、俺。ここを凌げば、もう二度とこんな苛立ち、起こらないんだから!

 

《次回、ロリコン死す、バトルの始まりです》

 

おいこらキィ、悪ノリやめろ。

まぁ、でもお前の悪ふざけでちょっと落ち着いた感はあるがな。

 

《恐縮です》

 

「ふぅ〜……いや、なんでもないよ。コクリコ、イスタカおじちゃんはスーパーを知らないみたいだから、俺たちで教えてあげよっか?」

 

『うん!コクリコね、イスタカおじちゃんにいっぱいいっぱいおしえてあげるの!』

 

そう言うとコクリコは『おじちゃ〜ん!』と元気よくイスタカの方へと走っていった。可愛い。

 

まぁでも、コクリコがあれだけやりたがってるんだ。助けを求めてくるまではコクリコに任せてみよう。

 

『む、コクリコ、獲物はどこから現れるかわからない。危ないから少し離れていろ。』

 

『おじちゃん!あのね、すーぱーはおかいものするところなんだよ!』

 

『ん?【オカイモノ】とはなんだ?新たな罠か何かか?』

 

『???』

 

うん、二人の会話が盛大にズレてるからやっぱ俺も入ろう。

 

「イスタカ、ここに物があるだろう?」

 

そう言いながら俺は棚の豚肉切り落とし(300g)を手に取る。

 

『……なんだそれは?獣をおびき寄せるための餌か?餌を用意しないと出てこないとは、ここの生き物はえらく臆病なのだな。』

 

「違うわ。これを食うんだよ。」

 

『なん……だと……!?』

 

いやなんでそんなに盛大に驚いてるんだよ?

 

『では狩りの必要は!?』

 

「無いな。」

 

『大地への祈りは!?』

 

「それはメシ食う前だな。」

 

『生命を分けてもらった動物への感謝は!?』

 

「それもメシを食う前だな。」

 

『なんということだ……私の知っているものとかなり異なるぞ……』

 

まぁそりゃな。ところ変わればなんとやら。

とりあえず、早くこの状況に慣れろってこった。

 

『ふむ……なるほど……では引き続き教わるとしよう。コクリコ、私に教えてくれるか?』

 

『うん!コクリコね、おじちゃんにいっぱいいっぱいおしえてあげるの!』

 

『そうか。』

 

コクリコが嬉しそうに鼻息荒くそう答え、イスタカは微笑しながらコクリコの頭を撫でる。

 

「なぁキィ」

 

《なんでしょうか?》

 

「なんて言うんだろうな、この気持ちは?ああやって新しいものに慣れるコクリコも、コクリコの意志を尊重しつつも本人に気づかれないように子供扱いするイスタカも、上手くは言えないんだけどさ──」

 

《つまりそれを一言で言うとすると》

 

「そうだな、一言で言うと」

 

キィは俺の話を聞いて全てを理解したかのように嘆息をこぼすと、俺の言いたいことを予測して声を合わせた。

 

《「ぶっ殺したい」》




どうもお久しぶりです、乱数調整です。
……どうしてこうなった!?

おかしい……一話が二話に分裂した……
一話が十三話に分裂した時よかまだマシですが、宴までやって終わりだったはずが中途半端に切れたせいで「アレ?宴どこいった?」ってなった……主に私が……

これはあれですね、全部三バカが悪いですね。(ちょっ!?)
ネタがもう切れたって言ってるのにしゃしゃり出てくる令和さんが悪いです。アレ?冷夏でしたっけ?

次回、宴(が一話になるくらいのネタを考え直さないと……)

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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