「突然ですけど【
「却下」
「なんでですか!?」
もちろん即刻で却下。カフカは食い下がるが、俺からしてみればなんでオーケーされると思ったのかが分からん。
「理由は3つ。一つ目は俺達がお前のことをほぼ全く知らないこと、二つ目は今この場にそれを承認できる
「酷くないですか!?」
いや、酷くないかって言われてもなぁ……お前のさっきの行動、ぶっちゃけ
「そんな!【
「ボスの言う通りです。」
「なん……だと……!?」
いやだから、お前はどうしてそんなに驚けるんだよ……
というか、波羅に助けを求めたところで波羅は
「グスくん!グスくんもボーッとしてないで援護射撃ちょうだい!」
『カフカ、この場合はこいつらが全面的に正しいと俺は思うぞ。』
「グスくんまであたしをイジめる!たった一人のパートナーなのに……グスン……グスくん慰めて〜……」
『なんで邪険に扱われた奴に慰めてもらおうとする!?それに俺に触れるなと何度言ったら分かるんだ!!本当に死ぬぞ!?』
「愚腐腐……グスくんの腹筋……ウボゲシャァ!!」
『だから……お前は学習をしろ!!』
カフカとグスタフが漫才を始めた。楽しそうだな、お前ら。
「それじゃ邪魔しちゃ悪いから俺たちはそろそろお暇して……」
「ゴフゥ……待てぇ……!」
口から血を吐きながらカフカが服をつかんでくる。貴様なぜその状態で動ける……!?
「慣れてますから。」
「そんな状況に慣れてたまるか。」
何だこの変態。さっき「
……つってもなぁ、正直早く帰りてぇ。
「…………そうだ。とりあえず服から手を話せ……そうだいいぞ。とりあえずお前の志望動機を聞こうか。まず理由の3を消せ。」
「あ、そうか。」
カフカはグーにした右手を左手にぽんと乗せた。
いや、本来なら説得する側のお前が思いついてしかるべきなんだけどな。
「わっかりました!あたしが【
「今だ波羅!ギルドホールに逃げるぞ!」
「Yes,Sir!」
「えっ、あっ、ちょっ!?」
カフカが手を伸ばしてくるがもう遅い。俺たちは無事にギルドホールに戻ってきた。危ないところだった……ここまで来たらもう大丈夫だろ。
「帰ったぞ〜、楼閣〜」
「んー、ロードくんおかえりぃ〜。ん?そんなにやつれてどうしたのさ?」
いや、ちょっと酷い目にあってな。
「ふーん。で?目的は果たせたのかい?」
「……お前には言ってなかったはずだろ。」
「はっはー。カロネちゃんが定期公演をやる時に出かけたんだから、だいたい分かるよ〜。アレでしょ?どうせ「なんにもしないのと、歓迎しないのは違うから」とか言ってたんでしょ〜?」
…………このむっつりは……!
「まぁ、カロネちゃんは気づいてなさそうだったからいいんじゃないの?あの子はあの子で、今回の公演で決意表明するんだって息巻いてたからねぇ。周りに気を配る余裕はないと思うよ。」
憑き物まで落とされてんじゃねぇか。うわぁ、俺だっぜぇ。楼閣ごときに見抜かれるとかだっせぇ。
「で?結局なにしてきたのさ?」
「あぁ、クッションをやろうと思ってな。お前が今使ってるそれだ。すぐ届けて貰うようにしたからカロネが帰ってくる前にでも届くはずだろ。」
『ロード……お前は…………なんて罪深いことを……!』
ジャスティスが顔面蒼白で割り込んできた。
「おー、ジャス。ちびっ子どもは?」
『イスタカと交代してきた。それはそうと、お前はなんてことをしてくれたんだ!』
すごい形相でジャスティスが俺に詰め寄る。
いやちょっと待ってくれ、なんか悪いことしたか、俺?
『あぁ。ロード、そのクッションは危険だ。中毒性がある上に手軽に利用できすぎる。』
楼閣を見てみろ、ツッコミ気質だったあいつがあんなにもだらけてるんだぞ?とジャスティスは俺に言ってくる。
とはいえ、別にいいんじゃねぇの?だらけられる時にだらけるのは、バトル中にだらけられるのよりは全然マシだろ。
『ロード……楼閣は起きてからずっとこうだぞ。』
「マジか。飯後から見てなかったから全然気づかんかった。」
自室ならまだしもリビングでずっとダラダラしてんのか。一番ギルメンの目に付くところでだらけてるのはギルマスとしてどうなんだ?
「……しゃーない。ジャス、多少強引な手段を使ってもいいぞ。波羅、クッションは自室に置くように厳命しよう。カロネがこうなったとしても、ヴィオレッタなら何とかしてくれる。」
「仰せの通りに。」
ほら楼閣、立って着替えろ。と言いながら楼閣のケツを叩くジャスを後目に俺は波羅とクッション対策を練る。ジャスティスに言われてなかったら危ないところだった……
ピンポーン♪
対策を立て終わった時、玄関の方でインターホンが鳴った。
「噂をすれば……ですね。ボス、届きましたよ。受け取ってきましょうか?」
「いや、いい。名義が俺だから波羅だと受け取れんとかなら困る。んじゃちょっと取ってくるわ。」
「行ってらっしゃいませ。」
……もう俺はお前の言動にツッコまんぞ。
ピンポーン♪
2回目のインターホンが鳴る。このまま不在通知入れられたら、カロネへのサプライズが出来んくなって困るから急がんとな。
「はいよ、今出るぞ。」
そう言ってロックを解除してドアを開けると、
「来ちゃった。」
カフカがいた。
「………………(バァン!)」
「ちょっ、なんで閉めるんですか!?」
俺が全速力かつ全力で可及的速やかにドアを閉めるとカフカはドアノブをガチャガチャ、扉をドンドン叩きながら聞いてくる。
なんで閉めるんだって言ったって、質問があるのはこっちだよ!
「うるせぇ!なんでお前がここにいるんだよ!つぅか許可なしでどうやって入ってきた!さっさと帰れ!」
「だーめーでーすー!!【警備ロボ】から荷物を任されてるんです!ほら、この【人をダメにするクッション】ってやつですよ!」
どうしてこうなった!?
おいキィ、なんか知ってる事ないか?
《私が頼みましたがなにか?》
…………………………は?
えっ、ちょっ、まっ、お前の差し金か!?
《面白そ──ゲフンゲフン、あなたに用事があるようでしたのでついでに頼むよう【guardoll】に告げ口を》
「なんてことしてくれてんだ!!」
《反省していますまたやります》
やるなよ!?絶対にやるなよ!?
《フリですね分かります》
やっぱ俺の案内人はろくでもねぇ!!
俺は諦めて扉をカフカが入ってこられないくらい開いてやる。
「ほら、早くよこせ。」
「それじゃダメです!荷物が入れられません!」
まぁそうだよなぁ……クッション結構でかいもんなぁ……ってん?カフカお前、手ぶらじゃねぇか。
「もちろん!思いっきり開けてもらえるようにグスくんに持ってもらってますから!」
そういう所だけ頭使いやがって……!
「受け取ってやるからさっさと出てけよ。」
「嫌です!」
いやそこは嘘でも「はい」って言っとけよ……
「グスタフ、運んでこい。」
『なぜ俺が……ふん、まあいい。』
そう言うグスタフの目は死んでいた。お前も苦労してるんだな……
「おー!ここが私の新たなギルドホールですか!」
「違ぇわ帰れ。というかなんで入ってきた?許可してねぇだろ?ん?」
「うへへぇ〜、入ったもん勝ちです!」
カフカは靴をきちんと揃えて脱ぎ、リビングに侵入する。おい誰かこいつを止めろ。
ってかお前、ちゃんと揃えるあたり育ちがいいな。そんな奴がどうしてこんな非常識の塊みたいな行動してんだ?
「さてさて、
するすると波羅を抜かしてリビングの方へと侵入したカフカ。こいつ、こんな時だけ身のこなしすげぇな、おい。
『楼閣、トレーニングをするぞ、起きろ!』
「えー?私が戦うわけじゃないんだからいいじゃん。」
『そんなことを言うな、だらけていては身体がなまるぞ。……俺がいつまでもお前についていられるとは限らないんだ……』
「キャァァァァァアァァァァァアァァ!!」
リビングではジャスティスと楼閣がそんなやり取りをしていた。そこにカフカが闖入するが、闖入するやいなやカフカが叫び声を上げる。
「…………ジャス×楼だ……!ジャス×楼だよ!!やったぁ!これが!これが見たかったんだよ!ねぇグスくん、ジャス×楼だよ!ジャス×楼♪ジャス×楼♪ふわぁぁぁぁぁ!!やっぱりジャス×楼だよね!楼×ジャスじゃないんだよ!!前入ろうと思ってたギルドは解釈違いで戦争になって辞めちゃったけど、やっぱりジャス×楼だよ!イケメン受けジャスティスはありえないって!えー!あー、うー!!語彙力消し飛ぶよこんなの!きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そして、カフカが壊れた。
はい、ネタを出そうと思ったらかなりいい分量だったので投稿させていただきました、乱数調整です。
あのですねぇ……最後の局面からネタを出そうと思ったんですけど、ちょっと考えてみたらあと4000字は欲しかったんですわぁ……
でもそしたらSSじゃない分量になるので急遽分けさせていただきました。
さて、早急に次の話に取り掛かるとしますか……(暗黒微笑)
次回、書き溜めたネタの大放流会
ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。