ロリ#コンパス   作:乱数調整

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腐態の不死(オーバーフロー)】を【腐乱の不死(オーバーフロー)】に変更しました。読み方被りは正直どうかと思ったので……


大胆不敵フルスロットル

「きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

カフカが雄叫びを上げながら握った両の拳を天高く突き上げていた。

 

「……ちょっとロードくん、なにこの子?ちょっと怖いんだけど……」

 

「俺に聞くな、俺に。」

 

楼閣がジト目でこっちを見ながら説明を求めてくる。

つっても分かんねぇことを聞かれても困るぞ、楼閣。俺だって分かることと分かんねぇことがあるんだ。

というか、俺たちだって今まで感じてた変態性と別のベクトルに急になったから戸惑ってんだよ。

 

そんな混乱している俺たちをよそにカフカはなおも興奮し続ける。

 

「ジャスティスさんジャスティスさん!ジャスティスさんの体はどうしてそんなに大きいの?

 

「それは……守るべきものを守るためだ

 

「じゃあ、ジャスティスさんのお顔は、どうしてそんなに凛々しいの?

 

「それは、守るべきものに「俺の後ろが安全圏だ」と理解し、安心してもらうためだ。

 

「じゃあ、ジャスティスさんの【自主規制】は、どうしてそんなに大きいの?

 

「それは……楼閣を食べる(意味深)ためだ!

 

「みたいなこと言ってたりして〜!!キャァァァァァアァァァァァアァァ!ダメですよダメです!尊すぎて死ねますよ!もしかしてアレ?「俺の後ろは安全圏だが……俺の前はそうじゃないんだぞ?」って言って襲ったりとかも……アリ!もうめっちゃアリ!やっぱり楼閣さんに対しては強引な攻めがいいんだよねぇ……!ずっと一緒にいるんだから間違いの一つや二つ……愚腐腐……!」

 

『お、おい、大丈夫か?』

 

なんか一人芝居始めてやがる……妄想が暴走してなんか凄いことになってるが、こいつの妄想の中の楼閣、大丈夫か?楼閣のケツがリミットアクセルオーバーシンクロしてそうな内容なんだが。

 

そんなカフカを心配してジャスティスが近寄るが、お前、それは多分、1番やったらダメな愚策中の愚策だぞ。

 

「はっ!ジャスティスさん!普段寝る時は楼閣さんと一緒なんですか!?」

 

『……ん?いや、俺は大きいからな、サイズが全く合わないんだ。だから俺はいつも一人でハンモックだな。楼閣と寝たことは……ないんじゃないか?』

 

「サイズが合わない!?ナニのサイズが大きくでドコに合わないんですか!?」

 

『楼閣!ロード!こいつはいったい何について話しているんだ!?』

 

ジャスティスに話しかけられてどこか遠くの世界から帰ってきたカフカだったが、ジャスティスの質問には答えず、逆にジャスティスに質問をする。

その目はキラキラと希望に満ち溢れた光を放ち、その光はパチパチと弾けているように見えた。汚ぇ花火だ。

 

ジャスティスもその質問に律儀に答えるが、答えたらその瞬間カフカの妄想は青天井になる。

鼻息荒くジャスティスに詰め寄る様はもはやホラーと言っても差し支えないだろう。俺がやられたら間違いなくスプラッタになってる。

 

とはいえこれは情操教育上よろしくない。

 

「波羅!ちびっ子組が来る前にあいつを止めろ!」

 

「Sir.Yes,Sir!」

 

実力行使で連れ出してやろうじゃねぇかと波羅を派遣。捕まえたあとはグスタフに渡して連れて行ってもらおう。

 

そう考えていた時期が俺にもありました。

 

「Sir……?【狂気に満ちた矜喜(デュアルアバター)】の波羅渡さんはもしかしてロードさんを崇拝してる……?立場が上のロードさんが波羅渡さんに……まさかのロー×波羅の可能性……?アリだ!新しい扉が今開いた!ふぅーっはは〜!!」

 

カフカが結構ひどい表情で高笑いを響かせる。

 

急に早口でブツブツ言い始めたかと思ったら高笑いを始めたカフカがあまりに気持ち悪かったのか波羅はその動きを止めていた。

 

「波羅!早く止めろ!」

 

「仰せの通りに!」

 

俺が激を飛ばすと波羅はハッとなってカフカを羽交い締めにせんと突撃する。

 

「……波羅渡さん!?なに抱きつこうとしてるんですか!ロードさんという人がありながら!」

 

しかしカフカは謎の身のこなしで波羅の魔手を逃れる。ぬるぬると動きが気持ち悪い。

 

「「波羅……俺もう……我慢が出来ねぇよ……!」みたいなセリフでロードさんが波羅さんを押し倒して……うへへぇ〜、最っ高じゃないですかァ!!」

 

かなり気持ち悪い緩んだ顔でカフカが笑う。いつまでこいつは遠くに行ってるんだ!

 

「あぁ、うるせぇ!お前もう黙れ!」

 

「なんでですか〜!ロー×波羅お似合いですよ〜!……ん、アレ?もしかしてロー×楼がよかったとかですか?ロー×楼なら、「楼閣……俺の前では、キチンとしたギルマスじゃなくていいんだぞ……」「ロ、ロードくん……!」みたいな流れで!?それもそれでありですね!あ、逆カプはなしですよ?楼閣さんは総受けですから!」

 

俺は叫び返すがカフカにはノーダメージどころか水を得た魚、マシンガントークは留まるところを知らない。

 

「あぁ、もう!セナ!ポルターガイストでも俺の体でもなんでも使っていいからこいつを止めろ!コクリコの教育上よくない!」

 

『今の僕じゃあ、力が足りないなァ……』

 

クソっ!使えねぇ悪魔だな!

 

「……セナ?ポルターガイストってところを聞くともしかして悪魔ですか?異種姦ですか?どっちが攻めでどっちが受けですか!?「俺の体でもなんでも使っていいから」って、そういう……!?」

 

「違ぇわ黙れ!受け?攻め?そんなの俺は全く知らないね!」

 

キラキラした目でこっち見んな!

クソッタレ!言葉を選ばないといけねぇじゃねぇか!とんだところに地雷が埋まってやがった!

 

「えー!?なんでですかー!私は異種姦も全然行ける人ですよ〜!」

 

『もうやめろカフカ!これから世話になろうとしているやつらの前でこれ以上墓穴を掘るな!』

 

カフカが謎論理を展開し、意味不明なことをほざきだすがが、そこにグスタフが割り込んでカフカを止めようとする。

 

うん、相棒のお前がさっさと止めろ。そして早く帰れ。

 

「墓穴を…………()()……?え?ダメだよグスくん、グスくんは受けなんだから掘られる方だよ。え?なに?グスくんはもしかして臣×グスじゃなくてグス×臣の異教徒さんなのかな?だとしたら相棒でも叩きのめさないといけないんだけどなぁ?」

 

ざんねん ! ぼけつ を ほったのは ぐすたふ だった !

 

というか「墓穴を掘る」ってワードからなんでそう思考に飛ぶんだお前は。

 

グスタフはそれでもなお諦めずにカフカの説得を試みる。

 

『カフカ!目を覚ませ!俺はどっち側でもない!とりあえずそのマシンガントークを──』

 

「よろしいならば戦争(クリーク)だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『バッ、おまっ、カフカァ!!』

 

突然興奮するカフカ。

部屋の中で暴れ出す。それを諌めるグスタフは攻撃こそ効いていないものの、こっちをチラチラ見ながら心配そうにしている。

 

一応、今回の趣旨としては「ギルド加入許可をもらいに来た」ってのだからその辺が心配なんだろ。

安心しろ、話しかけられた時から意見は変わってないから。

 

「安心しろ。お前らはぜってぇ【孤独者達の宴(ロンリネス)】には入れないから。」

 

『えらく思い切りがいいな!?あといい笑顔だな!?』

 

笑顔でサムズアップしながらそう言うとグスタフがツッコんできた。

いやむしろ当たり前の選択だと思うんだが?

 

「グスくん受け!おねだり!」

 

『意味がわからんぞ!あと俺は犬か!』

 

もう誰でもいい!誰かこいつを止めろ。

いや、止めてくれ。

 

「ただいま……帰りました……!」

 

『あら?何やら騒がしいわね。お客さんかしら?』

 

そこにカロネとヴィオレッタが帰ってくる。カロネはどこか達成感のある表情をしていた。そのせいか、部屋の惨状には気づいていないようだったが、そこは相棒のヴィオレッタが気づく。

 

ヴィオレッタは勘が鋭いな。

 

「あー、カロネちゃん、今ちょーっと変な子がいるからこっち来ない方がいいかもしれないよ〜。」

 

「そう……なんですか……?」

 

楼閣が気を回してカロネにそう言う。カロネは不思議そうな表情をしつつ、楼閣に気を使う。

 

最近はカロネも徐々に言葉に詰まらなくなってるから会話が楽でいい。

 

「グスくんは受けなんだから掘るんじゃないの!掘られるの!」

 

楼閣が気を回したのにカフカは空気を読まず、まだギャーギャーグスタフに噛みついている。

 

それを見て、カロネの周りの空気が凍った。

 

「………………カフカ?」

 

「全面戦争じゃおらー!…………アレ?カロネちゃん?カロネちゃんが入ったギルドって、もしかしてここだった?」

 

ん?なんだお前ら、知り合いか?

 

「えぇ……幼馴染、です……」

 

「えっと……カロネちゃん?目が怖いよ?どうしたの?」

 

「カフカ、ちょっと向こうで……お話しましょうか……?」

 

ハイドリヒさん、引っ張ってきて貰えます?と目が笑ってない笑顔でカフカは言った。

 

うぉぉ……こいつってこんな怖かったっけ?

 

「ちょっ、まっ、カロネちゃん!離して!離せ離せ離せ!離せばわかる!」

 

じたばたとカフカはもがくが、グスタフが首根っこをつかんでいるため意味が無い。なんか野良猫みてぇ。

 

「ギルマス……ちょっとカフカと話してくるので……」

 

「う、うん。」

 

「絶対に、覗かないで……下さいね…………?」

 

自室にカフカを放り込んだ後、ドアの隙間から片目だけ出してカロネは言った。ちょっとしたホラーかよ。

 

「……分かった。お手柔らかに、ね?」

 

「…………保証は……出来ません……」

 

そう言ってカロネは扉を閉めた。

 

「…………なんて言うか、なぁ……」

 

「なんと言い表しましょうか……」

 

「いやはや、意外だねぇ。」

 

扉が閉まったあと、俺たちは三者三様にため息をこぼすようにそう呟く。

 

そして、その後の言葉は期せずとも揃った。

 

「「「あの子怖い。」」」




さてさて!ガンガン進めていきますよ!乱数調整です。

今回の話は前も言ったんですが、前の話の構成にあったものを二話に分けたものになります。
……えぇ、これが一話の予定だったんですよ。末恐ろしいですね。
何が恐ろしいって、この調子で話数が増えるのが恐ろしいです。私が死んでしまう。

1話のサイズをSSにはしたいものの、書きたいシーンが多いというアレ……うん、全てはカフカが悪いですね。

カフカという名前の元は、カップリングを推せるか推せないか、【可・不可】から来ています(天:どうでもいいわ)

次回、鬼のカロネ(嘘ですごめんなさい)

ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
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