「ボス!酷いじゃないですか!!僕の
「あ、ホントだ。わりぃわりぃ。」
試合後すぐに波羅が噛み付いてくる。このイベントをウチで一番楽しみにしてたもんな、お前。
「ま、次回はお前が前線立たざるを得ないから次回な。とりあえず帰るぞ。」
「むー……」
もう何を言っても時間は帰って来ないと分かったからか、それとも言うだけ無駄だと思ったのか、不満げな顔をしつつも波羅は引き下がった。
すると、それを見て楼閣がボソッと発言をする。
「いやぁ、けど全部ロードくんの思った通りだったねぇ。正直、あんなむちゃくちゃな作戦は失敗すると思ってたよぉ。」
「そうですよ!楼閣さんのその言葉を信じて待機してたのに!!」
なんだお前ら、そんなこと考えてたのか。なんて奴らだ。
「あの……それ、より……次のこと、を……考えません……?」
『そうですわ。過ぎたことを言っていても何にもなりませんものね。』
カロネとヴィオレッタがそう口を挟む。どんな時でも周りが見えてるこの二人は、話の軌道修正をしっかりしてくれるから助かる。
「そだねぇ。次はあの作戦も封じられるだろうし、しっかり考えとかないと。」
「そうですね!あたしももう二度とあんなのやりたくないですし!!」
『…………二度とゴメンだ。』
楼閣の発言を聞いてカフカが強く肯定する。清々しいほどの笑顔だが、目は笑っていなかった。
グスタフもそれに死んだ目で肯定していた。
とか好き勝手言ってはいるが、
「え?いや、アレはもっかいやるけど?」
「「『えっ!?』」」
カフカとグスタフ、それに波羅が一斉に驚いた。
というか人数差ある状況ではあのくらいやらねぇと勝てねぇだろ。
「そんな!それじゃあまた僕が遊べないじゃないですか!」
「バカかお前?よく考えてみろ。あの試合は中継されてたんだ、次の相手は見て対策してるに決まってんだろ?」
「た、たしかに……」
神妙な顔で波羅は頷く。色々とシュミレーションなりしてるんだろ。
「だからお前は活躍出来る。心配すんな。」
「ちょっ、待ってくださいよ!!そしたらあたし、無駄死にして来いってことですか!?」
俺は強くそう言った。その直後、カフカが血相を変えて喚く。うるさいからやめろ。
「そうは言ってねぇ。そうならん作戦はあるから聞け。」
とりあえずカフカをなだめて話を続けよう……ってあれ、ドクどうした?
「あ、ホントだ。まぁたさっさと帰って部屋に戻っちゃったんだろうねぇ……まったくあの子はすぐ引きこもるんだから……」
楼閣がため息をつきながらそう愚痴をもらす。俺ももうあいつほったらかして話進めたい。
かといってほっとける状況じゃない訳だが。ギルド内で必要のある会話だからなぁ……作戦無視して脳筋されても困るし。
「しょうがない、宴会場で話すか。廊下だと腰おろせねぇし、この人数で話すのも無理だろ。」
「ちょいとロードくん?部屋から引っ張り出すって選択肢は?」
「出てくると思うか?」
「全然。」
楼閣が口を挟むが、思ってもない事を言ってたらしい。なら言うなや。
「ま、他の子は分かんないかもしれないわけじゃん?」
そんなことを考えていたら楼閣が口を挟んできやがった。おい待てしれっと考えを読むな。
「ま、そういうわけで移動するぞ。」
ギルメン一同は何も言わずについてきた。
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「おいドク、出てこい。お前はもう完全に包囲されている。」
「毎回毎回なんなんですか!!僕だって忙しいんですよ!!」
帰ってきてすぐに宴会場に入り、ドクの部屋側のドアをドンドンと乱雑に叩く。ドクはキレるがいつもの事だからかギルメン全員がスルー。
「知るか。そもそも一人で勝手に帰るな。そんなに急いでやらんといかん事はねぇだろ。」
「そういうわけじゃ……」
消え入りそうな声でドクが言った。こいつまた拗ねやがった、めんどくせぇ。
「だぁぁ鬱陶しい!もうそのままでいいから会話には参加しろ。いいな?」
「…………はい。それで?何を聞きたいんですか?」
機嫌を直したのかドクがそう訊ねる。こいつ……マジでいっぺん締めようかな。
「次の試合のために作戦会議をしようと思うんだよ。ドクくん、次の相手のこととか分かったりしないかい?」
そんな俺の胸の内を察したのか、楼閣が割って入って仲裁した。ほんと、いいタイミングで入ってくるよ、コイツは。
「次の相手、ですか……えっと……次は【
「【
なんだその変な名前?
「えっと……たしか……使用率2位のキャラが相棒になった人達が集まってるギルドみたいですね。」
俺が不思議そうな顔をしてるのを見てか、ドクがそう追加の説明を入れる。
……って使用率2位のキャラが相棒ってどういうこった?選ぶ暇もなく渡されたはずなんだが?
「ドクくん、使用率2位のキャラってどういうこと?」
ギルメンの顔をぐるっと見渡してから楼閣がそう質問した。他のメンバーたちも不思議そうにしてたんだろうな。
「それは……えっと……恐らくですが、コラボキャラが使用率1位とかじゃないでしょうか?コラボキャラは無しだそうですし。あと考えられる可能性としては……直前で順位が入れ替わったとか……ですかね。」
「ふぅん……おかしなこともあるもんだねぇ。」
楼閣がこっちをチラ見しながらそんなセリフ。
なんだその「なんか言っとくこと、ある?」みたいな視線は。
「ボス!その話はそれくらいにして、はやく次の作戦を立てましょう!!」
俺が無言の抗議を楼閣にしていると、じれったくなったのか波羅がそう急かしてくる。
俺が「ちゃんとする」って言ってるのにこの狂信者が急かしてくるなんて珍しい。
「どうした?何か心配事でもあるのか?」
「今回、僕の出番は全くのゼロでしたからね。このままじゃ試合の日まで消化不良で夜も眠れません。」
なるほどそういうやつね。
「それじゃ、会議といきますか。まずはカロネ。」
「は、はい……!!」
「お前は──
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人気のなくなったイベントステージで、男たちがへたりこんでいた。
「なんとか……勝った、ぜぇ……!」
「危なかったな。次の作戦とか、考えてる場合じゃなかった……」
座っていたのは6人。話から察するに、相当に厳しい戦いだったらしい。
「ほんと……誰だよ、十数人だから楽に勝てる、とか言ったの……!彼我の戦力を見間違ってるんじゃ、ないの?」
仰向けで倒れている男がそう愚痴をこぼす。その男が一番青ざめていて、先の戦闘で最も苦労したであろうことが伺える。
しかし、その男を座り込んだ男が非難する。
「それ、言ったのお前だからな?向こうはアタスプガンだけで、カード以外の回復ソースもないからそこまでキツくないって言ったの、忘れたのか?」
「…………そうだっけ?」
仰向けの男はすっかり忘れていたのか、心底不思議そうにそう言った。
その一言にイラッとしつつも、へたりこんでいる男が言う。
「……まぁ、もういいだろ…………勝ったんだからさ。」
「……そだね。」
「……そうだな。それよりも、次のこと考えないとな。」
へたりこんでいる男の言葉に喧嘩をしていた2人は同意する。
座り込んだ男が次についての話を促すと、仰向けの男がムクリと起き上がってそこにいた5人に言った。
「そうと決まれば、まずは作戦会議だね。」
「そうだな。」「あぁ。」
そして6人は立ち上がり、ステージから退出した。
すごくお久しぶりです。乱数調整です。
今回、なぜこんなに遅れたかと言いますとですね、このSSは通学時間に書いているからです。
もう少し丁寧に言いますと、皆さんご存知の新型ヴォルデモート卿の影響で乱数の学校は遠隔授業をしていたわけですよ。
もちろん通学時間はありませんし、専門分野の研究計画を立てたり、授業や増えに増えた課題をやっていると……書く時間がなかったわけですよ。本当に申し訳ないです。
さてさて今回の話ですが、試合ばっかり続くのも話の繋がり的にどうなのかということで入れたんですが……ぶっちゃけ書くこと少ないんですよねぇ……
なので内容に【設定としてはあるけどぶっちゃけどこに入れたらいいか分からないネタ】をぶち込んで水増ししています。
待たせた挙句に薄い内容ですみません……
次回、孤独者達と半端者達の饗宴(は、タイトルにするかもしれない……)
ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。