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それでは、第10話どうぞ!!!
「『《鬼神炎雷》荒神』……それがその帝具の名前」
「あぁ……そうだ。此奴の能力は、左は炎を右が雷を刀身から出して操る事が出来る………奥の手は、流石に教えれないが……単純故にかなりの威力を誇る帝具だ」
確かに帝具にしては、癖の無い単純な能力だ。他の帝具は、癖があり人によって戦い方を変えなくてはいけない。だが単純だからこそ応用が幅広く様々な戦いが出来る。
そしてそれ故に、母禮の言う通りなら、大砲が大きければ大きい程威力が強い様に単純であるから油断出来ない火力を生む事が出来る。威力によっては対策すら意味を持たないだろう。
流石に、奥の手までは聞けなかった。当然だ、帝具使いは信頼出来る仲間などにしか奥の手を教えられない。名前の通りそれは、勝敗を決するものだからだ。
「……母禮、俺の様な部外者にそんな事言っていいのか?それに俺は帝国の兵だぞ?帝国に連絡するなんて考えなかったのか?」
母禮は、此方を向き苦笑して言ってきた。
「お前と少しだけだが話して、お前がそんな事をする奴では無いと分かった。それにその体でどうこう出来ると思えん。逆に聞くが、そんな事お前は、するのか?」
俺は、母禮に信用されたらしいが、素直に喜んでいいか分からなかった。母禮は、あからさまにニヤついているから…………ここで俺は気になった事を聞いた。
「母禮、気になったのだが………」
「どうしたヴァン?」
「その帝具のせいで全てが変わってしまったとはどう言う事だ?」
言われるのが分かっていた様な表情をして母禮は、大きく息を吐き同時に何か決めたようだった。その証拠に俺を立たせ肩を貸して歩かせた。
「母禮、何処に向かっている?」
「遺跡の奥だ。そこで話すから少し待て」
俺は、母禮の肩を貸して貰い奥へ奥へと進んでいった。そして少し開けた場所に出て、俺を壁際に座らせた。
「そこで少し待て。今灯りを灯す」
そう言い母禮は、壁に掛けてある松明に火を付けて行った。明かりによって此処の部屋の全貌が見え始めた。横にかなり広く、縦にかなり高く天井は無い。その代わり大量の杭がある。全体が丸く柱が何本かあり、中央部に巨大な台座の上の辺りに鎖が千切れた様に放置されていた。母禮は、その台座に上がり話し始めた。
「…………此処が遺跡の中枢であり最奥……封印の間。この台座に帝具が封印されてあったんだ。この遺跡は、代々『《鬼神炎雷》荒神』を封印、管理をする為ともう一つの事をする為に作られた物だ。私の家系は、この遺跡が家であると同時に仕事場でもあったんだ」
これから、話す事が母禮にとってどれだけ辛く覚悟のいる事かを俺は、母禮の姿を見て感じ取りそばで聴きたくなった。それが今の俺のするべき事の様に感じた。
「……もう一つの事って何だ」
俺は壁際から立ち、母禮の居る台座に歩きながら聞いた。
「もう一つの事ってのは、
俺は、『代々祖先達が行った事』と言う事の意味を知ってしまった。それは、代々同じ家系……つまり代々同じ血を受け継ぐ者がしなくてはならない事…………
それは………………
「まさか、
俺の考えは当たってしまった様だった。それは、母禮の悲しそうな顔を見れば一目瞭然だった。
「……そうだ。代々私の家系は、村の長の任を次代の者に継がせると、この封印の間でその身を捧げる。しかも、一人で誰にも看取られずにな……」
それ程までの事を、しなくてはいけない程の存在が居る…………俺は、その存在を知っている……忘れるわけが無い。
「あの黒龍か…………母禮」
「そうだ……代々この遺跡にて黒龍…………いや『
「何?」
『荒神』は、帝具の名前である。あの黒龍が荒神と言う名前なのは、偶然なのか?
待て…………確かこの場所は、帝具を封印する場所だ。そして、この場所は、代々黒龍を封印していたと母禮は、言っている。つまり代々母禮の祖先がその身を捧げていたのは、あの黒龍だと言うのか?それにこの台座の窪みに鎖それに帝具と同じ名前……この場所は、横にかなり広く、縦にかなり高く天井は無い。その代わり大量の杭がある…………まるで、
「母禮……俺の考えが正しければ……その帝具と黒龍は…………」
母禮は、俺の方を向き苦笑した。その苦笑は、やはりこの事に気づくだろうと思っていたかの様に感じた。
「そうだヴァン。この帝具『《鬼神炎雷》荒神』と黒龍『荒神』は、同一の存在だ。代々祖先達は、この帝具にその身を捧げて封印してきた。そしてその封印を解いたのは…………私なんだ。……話したろうこの帝具に触れて全てが変わってしまったと…………」
母禮は、台座に座り俺の隣で話し始めた。今にも消えてしまいそうな程、今の母禮は先程と雰囲気が違った。
「私は、小さい頃から家の事や長が何れすべき事を教えられ育った。それに何も思わず、私もこの身を将来捧げるのが当然だと思っていた………………」
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「父さん…………行かれるのですか」
父さんは、振り向かずに私に話し始めた。
「母禮……次の長の任頑張れよ。お前なら大丈夫だ……それにこれは、代々祖先達がしてきた事、千年も前まだ始皇帝が生きていた時からだ。俺も小さい時から教えられた……何も怖くないさ」
そう言い残し、父さんは奥へ向かって行った。儀式が始まってから次の日の朝まで、遺跡には誰も入る事は許されない。掟ではあるが、私は父さんが死んでしまうのが嫌だったために、掟を破り遺跡の奥へ向かった。
代々何故一人でしなくてはならないかが、私はその時知った。父さんが鎖を解き台座から双刀を引き抜いた途端、双刀から黒い粒子の様な物が出てそれが巨大な黒銀の龍となった。圧倒的な雰囲気を放っていた、目の前に私は居ないのに凄まじい雰囲気だった。龍は、父さんを喰らおうと
「やっぱり最後、強がらないで母禮の事抱きしめれば良かったな…………」
その言葉が……父さんの声が頭にくっついた様に無くならなかった。私は、柱の陰で座り込み動けなかった……。
静かになり様子を見たら双刀は、鎖に拘束され台座に刺さっていた。周りは、何も無かった…………綺麗なままだったのを見て私は、まるで父さんの存在を……生きていた事をこの世から消し去った様に感じ怒りが込み上げた。
私は、そのまま禁忌を犯した。台座の双刀を引き抜き鎖事台座に叩きつけた。しかし双刀は、傷一つ付かず鎖が千切れただけだった。台座に座り込み私は、泣いてしまった。
「どうして……どうして!こんな物の為に、優しかった父さんが死ななければいけなかったんだ!!うぁ、うぅぅ……うぁぁあぁあ!!!クソ、クソ!!クソ!!!………どうして何だ………………どうしてこんな事に……」
泣きながら私は何度も双刀を叩きつけた。双刀から黒い粒子が出ていることにも気づかずに…………
『騒がしいぞ人の子よ』
「…………お前は」
目の前には、父さんを喰らったであろう巨大な黒銀の龍が佇んでいた。そこに居るだけで飲み込まれるような雰囲気……先程、見ていた時よりも強い気配を感じた。
『我が名は、荒神……その双刀の帝具『《鬼神炎雷》荒神』の半身だ。騒がしいが感謝しよう人の子……お前は封印を解いた……帝具に封印され千年……我を封印した奴の子孫を喰らうのも飽きた所だ』
「お前は、……な、何を言っている」
『封印を解いてくれた礼だ貴様は、生かしてやろう。そこで人が死ぬ断末魔を聴きながら、お前一人生き残った事に感謝していろ………』
そして荒神は、黒い粒子に戻り遺跡の外に向かって行った。私には、此奴が言っている事が理解出来ずに居た。だから外の悲鳴が聞こえた時……私はこれが夢であって欲しいと思い、急いで外に走った。
外では、荒神が村を破壊いや一方的な虐殺をしていた。
楽しむように爪で何人も貫き味わう様に咀嚼する、わざと逃げさせ最後に絶望の顔を見てそのまま丸呑みにする、尻尾を動かせば家々が簡単に吹き飛ぶ、翼を動かして作った突風で人が飛ぶのを楽しみ空中で喰い千切る、命乞いした村の人を器用に尻尾を口から入れる、当然尻尾の大きさで口は裂け体も裂ける、炎を吐き人を一瞬で炭に変える、数人の村の人を一箇所に集めそのまま潰す、こねるかのように人を擦り潰す。
まさに、眼前には地獄が広がっていた。私は、遺跡の入口でそれを見るしか出来なかった。気づけば、村は無くなり大量の瓦礫と血の海が広がっていた。
虐殺し終わった黒銀の龍は、私の横に舞い降り話しかけて来た。
『どうだ、人の子よ……美しいと思わないか?人が死ぬ間際に咲かせる悲鳴、叫び、恨み、悲しみ、怒り、憎悪の数々、負の感情渦巻く断末魔はとても美しく聴いていて心地いい物だと思わんか?』
「思わない…………決して思わない!許さない……許さないぞ!荒神!!私は、絶対お前をこの手で殺す!!」
私は、村を滅ぼした此奴を絶対に殺すと誓った。自分のせいで死んだ村の人達の為にも自分が此奴を殺さなくてはと、その時は思った。
『そうか……残念だ。しかし面白い…………決めた、貴様に力をやろう、それで我を殺してみろ。人の子よ、お主が死ぬまで我は此処に居よう』
私の体に黒い粒子がまとわりつき、私の中に入ってくるのが分かった。
「なっ!!き、貴様ァァ!!何をし、した!入ってくるな!!やめろ……やめてくれ……ああぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁああぁぁぁぁ!!!!!!」
『我の一部を貴様に移した、急げよ人の子。完全に飲み込まれれば、お前は人では無くなるのだから……そしてお前は、自我を失い見境なく人を喰らい襲うぞ。我を楽しませろ人の子!クハハハハ!!!』
「はぁ……はぁ……ま、待……て……あ、あら………が……み…………」
黒銀の翼を広げ荒神は、天に高く飛び去った。私は、そのまま体の激痛により気絶した……………………
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「それで起きれば、姿が変わっていた。皮肉なことに前より私は、強くなり体調も崩さなくなった」
「なぁヴァン」
「……どうした母禮」
母禮は、俺の方に寄りかかってきた。
「私に失望したか?自分のせいで村を滅ぼしておいて、村の人達の為と言いつつ自分が許されたいが為に荒神に挑み続けた私に…………」
「いいや、失望なんてしない。俺はお前が強く見えるよ……どんな理由であれお前は、逃げていない。それはきっと普通の人が出来ない事だ、だから俺はお前を美しいと思ったし強いと思った」
「……そうか、ありがとう」
母禮は、俺の方を見てきた。母禮は、泣いていた…………それがどんな理由であったかなんて考えるよりも早く俺は泣いてる母禮を抱き締めていた。
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「済まない……無様な姿を見せた」
母禮は、顔を赤くして言ってきた。それが、可愛くてついからかいたくなった。俺が今どんな顔をしているかは、容易に想像出来た。
「別に気にするな、母禮の可愛いい姿を見れたからな」
そう言うと、母禮はまた顔を赤くして慌てて言い返していた
「な、何を言っているんだ!き、貴様は!!私をか、可愛いいなどと!」
「可愛いいと思ったのは本心だ。母禮、何を慌てている?」
母禮は、俺に背を向けて立った。それに合わせて俺も立ち上がる。
「慌ててなどいない!」
「ふっそうか」
「〜〜!!戻るぞヴァン!お前は、一人で歩けるだろう!」
母禮と俺は、封印の間から移動し俺が寝ていた場所に戻った。痛みのせいでまだぎこちなく歩く俺に合わせ、母禮がゆっくり隣を歩いてくれた。
その顔は、何かが吹っ切れたように、爽やかな顔をしていた……………………
が顔を赤くしているので、それが分かりずらかった。
今更ですが黒龍のイメージは、グラブルの『拘束破りし黒銀の翼』をイメージしてください。拘束破りしって所が合うな〜と思ったのと、かっこよくて強そうだった為、採用しました。
内容から決して『拘束破りし黒銀の翼』をディスってる訳ではなくこうゆう悪役が欲しかっただけです。それにたまたまかっこよくて強そうなこの方が採用されただけです。自分グラブルは、してないので…………
何かヒロイン追加した方がいいかな…………と思った。
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