すいません。
では、どうぞ!
遺跡から駆け村を抜け、森の奥に入り2時間程移動した。それでも、疲れないのは修行のおかげだな。
「あと、少しか?」
前に一度母禮に聴いた事がある。荒神の住処が何処にあるのかを…………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「荒神の住処?」
「あぁ、彼奴が封印から解かれて、何処に居るのか不思議に思ってな」
「彼奴ならここより奥の森の中にある最深部、私達は、『終焉の地』と呼んでいる場所に居る。そこは、命ある物が無い……生物も植物も例外なくな……あるとしたら岩や峡谷のみだ。今考えれば、荒神が意図してそこだけ喰らったんだろうな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
母禮の話す限りそろそろだが…………と着いたか。確かに、何も無いな。
森を抜けた先、そこには、岩しかない荒野が広がっていた。まるで、生きる物を拒む様に…………見た所水も見当たらないこの地では、植物すらも避けだろう。どうやら奥の山の麓まで広がっている様だ。さて、この広い荒野からどうやって荒神を探すか…………俺には、時間が無いと言うのに…………そうして歩いて数十分経ったそんな時だった。
「ん?何だ」
頭上を巨大な影が通った。ここで、そんな奴は彼奴しか居ない。
「自分から来てくれるなんてな。感謝するぜ、荒神」
俺の目の前に黒銀の翼が舞い降りた。
『ふん……
俺は右手に右肩の刀を普通に持ち、左手に左腰の刀を逆手に持ち構えた。この独特の持ち方は、主に攻守に別れる。右で攻め左で守るという単純な物だが、逆手に持つ事で背後からの攻撃を早く守れるようにと考えた構えだ。
「何がそろそろ何だ」
そう言うと荒神は嫌味全開で言ってきた。
『母禮が我を殺す事叶わず我が力に溺れる時よ、あとせいぜい五日?いや四日か…………まぁ無理すれば更に短くなるだろうがな』
俺は、それを聴いた瞬間荒神に駆け出した。此奴を此処で殺せば、母禮が力に溺れる事も無くなる。
「龍殺しの始まりだ」
『せいぜい我を楽しませろ…………人間』
荒野にて全てを喰らう邪龍と、想い人の命の為覚悟を決めた黒き狩人が衝突した。
月が落ち陽が昇る、そしてまたも陽は落ち月が昇り始める。
俺と荒神の戦いは、激しさを極めた。
まずその大きさの違いだ。俺の身長が170cmに対して荒神は、目視で大体13メートルを超えている。当然その差があり攻撃が当たっても脚だったりする。荒神もこの巨体で動きが速い。
「はぁ……何故飛ばない?……手加減しているのか?貴様」
『手加減?くだらぬ……これは、慈悲だ人間。飛んでは、戦いにもならん。つまらんではないか……貴様との戦いでこの両翼は、使わん』
…………荒神の言う通り、その通りだ飛ばれては打つ手が無くなる。相手がこちらに慈悲を掛けてくれるのなら、そこに付け入る!
俺は今まで、通り脚元に移動し攻撃する様に見せかけ、眼のみで荒神の顔を確認し瞬きした瞬間を狙い、膝まで登り荒神の眼球目掛け閃光玉を投げた。それと、同時に持っている煙玉全てを投げ姿を煙で隠した。
『くっ!小癪な……だがここからどうする人間!……人間?何処に行った?隠れたか?ふん脆弱な………隠れて無いで出てこい………………我を楽しませろ!!!』
「なら、お望み通り楽しませてやるよ」
『何!……グアアァァ!!』
俺は、煙で姿を隠しすぐさま背中に登り頭まで行ったのだ。そして、瞼が上がった瞬間目を刀で貫きそのまま下まで体を切り刻んだ。そして、背中を登った時仕掛けた爆弾も爆発させた。
「どうだ!」
俺は、着地すると直ぐに距離を取り荒神を見た。
『………………ク、クク、クハハハハハハハハハ!!!、そうだ……これだ……この痛み…………これこそ、千年感じなかった久々の感覚!…………人間よ貴様の名は何だ、この我に傷を付けた褒美だ覚えておいてやろう』
荒神は、突然笑いだし俺の名を聞いてきた。
「…………ヴァンだ」
『…………ほう……そうか、ヴァンか………面白い、これも運命か何かか……聞けヴァン。この我に傷を付けたのは、貴様が二人目だ。最初の一人は、千年前始皇帝が生きて居た時の初代将軍……我を帝具に封印した男だ。』
「初代将軍だと」
帝国の歴史について書かれた書物に確かに初代将軍の事は、書かれている。名前は、分からなかった。始皇帝が居た時の初代将軍故に名前は、載っていると思ったが載っていなかった。噂では意図的に記録から消されたらしい。初代将軍だからか、存在は消されなかったようだが…………性別は確か男だ。異名は確か、『
確か、彼は最後は始皇帝の死の直後に行方不明になったと記されていたが、そう言う事だったのか。此奴との戦いで帝都に帰らず彼処に村を作ったという事か。
(余談だが彼の次に将軍になった者がブドー大将軍の祖先だったはずだ。)
『そいつの帝具は、双刀に取り込み封印し自分の能力又は、力にするという能力を使い我を封印した。だが我は、自身の能力で帝具を侵食しそのまま双刀を『《鬼神炎雷》荒神』に変化させた。実際、我の名は元の双刀の帝具の名を取っただけだがな。その初代将軍の名を『ヴァン』と言う。奇しくも我は、同じ名の人間に傷を付けられたのだ』
俺は、集中を乱さず荒神より速く動けるように準備していた。 そして、俺が荒神に
『さて、長話もここまでにしよう。
着いた?何を言っている此奴は……此処には俺と荒神以外に居ないはずだ…………
此処に来て常に荒神に集中していた事、そして開戦から時間が経っていた事。そして
「どうして!?」
俺は自分の後方50m程の所に居る母禮に気がついた。直ぐに行きたいが、荒神が何時攻撃してくるか、分からない以上母禮から、距離を離さなければならない。だがどうしたら荒神を動かせる?そんな時だった荒神が口を開いた。そこから、出た言葉に俺は衝撃を受けた。
『行かないのか?ヴァン。母禮は、貴様にとって大切な人間だろう?今の我は、貴様との戦いが面白い。……速く要件を済ませろ。今の母禮では戦った所でつまらん』
荒神が俺に行けと行ってきた。信じる訳では無いが此奴は、戦闘に対して何かのプライドがある様に見える。今はその考えが正しい事を願うばかりだ。
「母禮!?どうして来た」
母禮の身体は、侵食が既に肩から脇腹、顔の右頬まで至っていた。凄まじい激痛と不快感な筈だ。腕だけでも意識が無くなる程なのにどうして…………
「はぁはぁ……馬鹿が!お前が一人で行くからだろう!どうして……どうして私を置いていった……」
俺は、母禮の体を支え寝かせた。母禮は俺の袖を侵食されていない左手で掴み、まるで行かせないと言わんばかりだ。
「……母禮………もういい今は休め……頼む」
「はぁ分かってる……んだ、今の自分……じゃ足でま……といにな……る事位………はぁ……はぁ………こん……な自分……が嫌になる…………だか……ら私の変……わりに、はぁはぁはぁ…………これを…………私達一族の宿命を…………これで断ち切ってくれ。お前なら出来るはずだヴァン」
母禮は、俺に『《鬼神炎雷》荒神』を渡してきた。拒絶反応が無い、逆に力が湧いてくる。俺は直ぐに荒神の方を向いた。今からが本当の最後の決着だ、俺は母禮に背を向けたまま言った。
「ありがとう母禮、少し待っていてくれ。一緒に帰ろう、行ってくる」
「……あぁ………行ってこいヴァン!私達一族の宿命を断ち切ってくれ!」
俺は荒神に走り始めた。
前方には、待ちわびたかのように吠える荒神。後方には、護るべき愛する存在の母禮。不思議と疲れなどは、無かった、あるのは絶対に勝つと言う思いのみ。
『いいぞ……いいぞ!ヴァン!やはり貴様は、初代と……いや初代を超えている!今まで、我と殺り会ってきたどの存在のどの殺し合いよりも、今が楽しくて仕方ない!さぁ、殺ろうか!次は、本気で行くぞ!!!』
決戦の開始の合図は既に鳴っている。
あぁ…………やっぱカッコイイよヴァン……直接は恥ずかしくて、言えなかったけど……流石だ。大丈夫……お前なら、これからも乗り越えれるさ…………残念なのは、それを近くで見れない事……お前との約束を守れない事かな
ごめんねヴァン…………本当に済まない。許せ……………
………私の
駄文で済まない。久々投稿だからね、少し書き方も雑になってしまった。そして、腹が痛いので次の投稿待ってください。当分投稿出来ない分少し長めに書きました。出来るだけ頑張って速く復帰したいです。
感想、評価、お気に入り、お願いします!!!