獅子と歩む邪龍   作:祀綺

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皆さん、お久しぶりです。

無事退院して体がまだ本調子では無いですが無事です。というか、三週間前に退院して二週間前に修学旅行で今週テストと時間が無く補習受けたくても、時間が無く受けれずと大変な日々です。

それでは、どうぞ!



第14話 本来の帝具 【拾】 【帝具編─終─】

荒神に近ずいた所で攻撃が始まった。

 

ズドォォォォンン!!!

 

荒神の拳が迫る。

 

ビュオ!!

 

それを、身体を空中で捻じる様に避け、

 

ズバアァァァ!!!

 

避けた勢いのまま回転し腕を斬る。

 

カキィィィン!

 

粒子で造られた棘が飛ばされ、それを切り落とす。

 

ザシュ!!!

 

捌ききれない分が俺の身体を切り裂く。

 

ギュイン!!

 

そのスキを突いた攻撃を帝具で受け流す。

 

攻撃し攻撃されの繰り返しだがお互いが傷を負っていた。

『《鬼神炎雷》荒神』を手にし荒神と戦い初めて分かったことがある。

この帝具は、()()()()()()()()()()()()()。雷を出しても、炎を出しても、まだ出せる何か出来ると何か欠落した感覚がある。

理由は当然分かっている。半身である荒神が居ないからだろう。それでも、充分と言っていい程この帝具は素晴らしい。荒神の膝から跳ね上がり胴体を斬る、前の刀ではここまで深く傷を付けれなかった。

 

「はあぁぁ!!」

 

ズビャァァァ!!!!!!

 

『グアァッ!!ぐうぅらぁぁぁ!!』

 

バアァァァァァン!!!

 

切れ味も、硬く堅牢な鱗で覆われた体の荒神ですらよく切れる。

俺は、着実に荒神にダメージを入れて行った。攻撃をする度に荒神も反撃してくるが、それを受け流して腕を切り上げたり、避けたりと確実に終わりが近ずいてきていた。

荒神は全身の切り傷……特に胴体や腕からの出血多量、右眼の刺傷。その巨体故か動かすと傷から血が吹き出る。俺は、全身の打撲や切り傷、打撲により骨に罅が入り出血により視界が朦朧とする時がある。

 

………………確実にお互い満身創痍だった。

 

『ヴァンよ…………よく我をここまで楽しませた、良き時間……良き殺し合いだった。だが、全てには終わりがある。お互い次の一手が最後だろう………さぁ!!!この一撃で勝者を決めようぞ!!!』

 

荒神が力を溜め始めた、周りから黒い粒子が荒神に集まる。

 

『グオォォォォォォォォ!!!!!』

 

あぁ此奴は、残虐非道でも戦いでは、戦いに関して、プライドがありそこだけ尊敬に値する奴だった。

だから、俺は確実に勝つ為殺す為にスイッチをもう一段階入れた。

 

「あぁ、次で終わりだ荒神……この勝負、母禮の為にも俺自身の為にも貴様を────()()()!!」

 

荒神からは、黒い粒子により造られた様々な危険種……超級たる荒神が喰らい取り込んだ、数多の特級危険種や超級危険種達が、ヴァンを喰らい取り込もうと荒神と共に嵐の様にヴァンに雪崩込み(なだれこみ)始めた。

 

ヴァンからは、帝具による(いかづち)と炎が渦巻き後ろに居る母禮を護るかの様に、前方の大地が炎に包まれ天からは雷が落ち初める。ヴァンの背後に、鎧を着て二振りの刀を持つ巨大な鬼神が現れ、その刀に炎と雷を纏い斬りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『【百鬼夜行(ひゃっきやこう)】!!!』

 

「【無限焦熱(むげんしょうねつ)】!!!」

 

 

 

 

 

 

後に、森の外の駐屯地に居た兵による報告には、こう記されていた。

 

《突然の地震により直ぐに外に出て確認した所、森から大量の鹿や猪などの動物の他、危険種も多数逃げるかのように出現。森の奥は、危険な為確認出来ず。森の奥『獄』の上空は、説明し難くあえて説明するのなら、嵐と炎と雷が衝突したかのように、雲が荒れそこから炎と雷が見え、空が荒れ狂っていました。》

 

この報告は、内容が内容の為大臣まで届けられたが、辺境で気が狂った兵士の戯言と大臣は処分。直ぐに記憶から消された。

 

 

 

 

 

互いの全力がぶつかり合い、その衝撃で土煙が上がる。そして、煙が晴れ立っていたのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体の右半身の服が無くなり、傷だらけの肌を晒したヴァンだった。

 

「うぁ…………」

 

俺は、膝を地面につき目だけで右半身を見た後、前方を確認した。そこには、体に両肩からクロスする様に体を斬られ両腕が切断された荒神が倒れていた。

 

「流石………か」

 

全力で荒神の攻撃事斬ったつもりが、最後の最後で数体の危険種をぶつけてきやがった。

 

『ヴァン…………』

 

「…………息がまだあったのかよ」

 

荒神は、口だけを動かし話し始めた。足から既に黒い粒子に変わり始め宙を舞っていた。

 

『この千年………………我は正直……退屈だった。……最初の二百年程は、何も感じなかったが……それを過ぎると……退屈で仕方なかった。封印される前は、……好きな様に……人を喰らい危険種を喰らい……好きなだけ……己の衝動を解放していた。だからなのかもしれん。……お前との戦闘や……母禮との戦闘は、…………昔の様に楽しかった』

 

「…………そうか」

 

『あぁ…………有意義な時間だった。最後の相手がお前で良かった。……ヴァン…………我は…………帝具と化す…………我をどう使おうと……貴様の好きにしろ。…………だが貴様が弱れば……その身体直ぐに喰らう。気おつける事だ。精々、我に…………喰われ……ないことだ……ククク………………』

 

「…………あぁ、分かっている」

 

荒神は、完全に黒い粒子となり帝具に吸い込まれるように消えていった。俺は、直ぐに帝具を鞘に入れて後ろの母禮の所に駆けて行った。

 

「母禮!……おい母禮!」

 

「騒ぐな……聴こえてる。あぁ…………やっと……か……ありがとう…………ヴァン……終わったんだな…………」

 

母禮は、ここまで来た事で疲れたのか横になって倒れていたが、直ぐに起き上がってくれた。その顔には、晴れやかな笑顔と涙が浮かんでいた。

 

「あぁそうだ…………さぁ帰ろう。流石にお互い疲れたからな」

 

「あぁ……うっ……ん……済まないヴァン。……重症のお前に頼むのはあれだが、……立てなくてな…………背負ってくれないか?」

 

母禮は、頬を赤くして照れながら俺に言ってきた。

 

「分かった。気にするな、帝具に適合したおかげか怪我は、治り始めた。凄い帝具だよ」

 

言った通り、俺の身体は目立った怪我が殆ど無く、戦闘による疲れと汚れだけが合った。

俺は、母禮を背負いながら荒神を倒した安心感、母禮の侵食を止めれたと思いゆっくり歩いていた。少しずつ着実に遺跡に向かって歩いていた。

危険種に会っても直ぐに逃げてしまう。きっと荒神の気配を感じたのだろう。皮肉な事に俺らは、荒神の置き土産に今は守られているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ……母禮」

 

「……何だ?」

 

「一度遺跡に戻って支度をしよう。彼処にはまだ、荷物があるからな」

 

「そう…………だな」

 

「楽しみだな母禮」

 

「…………急にどうした?」

 

「妹達と一緒に暮らす事を考えたら楽しくなってな」

 

「…………あぁ……私も…………会ってみたいな」

 

俺は、話し続けた。()()()()()()()()()()()…………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「姉妹揃って大食いだからな。大変だ」

 

「そうか…………それは大変だな」

 

「姉のアカメは、結構冷静で以外と物事を考えているけど飯……特に肉の事となると人が変わる」

 

「…………面白いな」

 

「妹のクロメは、姉のアカメと違ってやんちゃで甘えたがりだけど、姉と同じでしっかり物事を考えている。こっちは、特にお菓子となると人が変わる」

 

「…………良い妹達だな」

 

「あぁ…………本当に……本当にいい子達なんだ、お前にも合わせてやりたいんだ…………なのに、どうして……どうして何だよ……母禮!」

 

俺は歩くのを辞め立ち止まってしまった。既に、母禮の体は上半身を残して、既に黒い粒子になっている。俺はその場にしゃがみ母禮を抱えた。

 

「どうして何だよ…………」

 

母禮は、弱々しく右腕を上げ頬にそっと触れてきた。

 

「いいんだ…………私はもう充分だよ」

 

涙が止まらない…………止まるわけがない。愛した人が消えているのに、止まるはずがない。

 

「何が充分だよ!俺はただお前を救おうと……」

 

「こんな、私を救おうとしてくれた。愛してくれた。それだけで、充分だ。…………それに、私は居なくならないよ……帝具の一部としてお前のそばに居る。……お前に散々言われて……妹達が見たくなったからな」

 

母禮が笑っている。凄く爽やかで儚げて美しい笑顔だ。

 

「あぁ…………必ず……必ず探してお前に見せるよ」

 

「そうか…………ありがとう…………………なら……一時の別れだヴァン…………さようなら…………私の愛する人」

 

「あぁ、さようならだ」

 

俺は、母禮が消えるまで抱きしめ口付けをした。気づけば、黒い粒子は、全て帝具に吸い込まれ無くなっていた。

 

愛した人がいた。愛したから救おうと自分の全てを捧げても救おうと思えた。なのに救えなかった。自分が弱かったから、全て己の弱さのせい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う………………うぅぅ…………うぁ……あぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンを中心に炎が舞い上がった。その炎は、ヴァンの中から何かを、燃やし尽くす様に激しく燃え上がった。ヴァンの嘆き悲しみを吸い炎の勢いを強くしているようだった。いつの間にか炎は、消え中心からは幽鬼の様に歩くヴァンが出てきた。

 

この炎がヴァンが出したのか、それとも帝具から出たのかは分からないが、この時から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…………………………この時は『()()()()()()()()』が失われていた。

 




今回は、かなり久々に書きましたので四苦八苦しました。皆さんも入院とかしないようにしましょう。
本当に辛い。何が辛いって飯5日間食えないのに、目の前で他の患者がカレー食ってるの見せられるのが辛い。

本家の神咒神威神楽の母禮の無限焦熱って、次元を3つ焼くって凄いですね!家はオリジナルが殆どで外側だけなので、ご了承ください。

それでは、今後も応援お願いします!
誤字がありましたら、お手数おかけしますが報告お願いします。
感想、評価、お気に入りどんどんお願いします!!!!!!!
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