来年から就職を考えないと行けない年ですから更新は、更に不定期になると思います。すいませんが気長に待ってください。極力、早めに書きたいと思っています。
それでは、第15話どうぞ!!
第15話 覚悟
濃霧の中走り続け、自身の過去を振り返っていると、自分がどれだけ変わったかが分かる。
「……前に比べ、感情が出なくなっているな」
自分の行動を振り返ると、反応が薄いと自分でも思う事がある。もう、昔の様に誰かの死を嘆く事は無くなっている。昔の自分は、記憶の中では今よりもっと感情を出していた。その事を思い出すだけで、嫌気がさす様になった。
自分の過去なのにらまるで自分と瓜二つの人間に感じてしまう。今の自分には、
「…………着いたか」
思いの外、長い間考え込んでいたらしく既に遺跡の前まで来ていた。ここに来る途中で死体らしい物は、見当たらなかったがどうでもいい、今は帝具の回収が優先だ。回収してしまえば、この事は終わる。俺は、遺跡に入り奥へと足を踏み入れた。
(懐かしいな…………)
母禮と過ごした空間、きっと此処に来るのも今回が最後だろう。
居間、調理場、倉庫、寝室、訓練室と順に部屋を過ぎて行き遂に最深部へと着いた。
中央の台座には、柄が黒く刀身の部分は反りが少なく直剣に近い形で鍔、鎺が特徴的な刀が二振り、それに合わせる様に形が変わっている鞘に一振ずつ収められていた。
台座に近ずくと突然、双刀から雷と炎が飛び出し俺の前方で消えた。俺は構わず進み双刀を手にした。
「最近来れなくて済まなかった。…………次からお前が必要になる。約束も果たす。だから、来てくれ
俺は、左右の腰に一振りずつ装備した。その途端、まるでパズルのピースが嵌る様に自分が満たされたのを感じた。俺は刀に触れながら来た道を戻った。
戻る最中に仄かに双刀が光った途端ヴァンが話し始めた。
「済まなかった…………ん?あぁ分かっている。これからは頼る」
独り言を呟くヴァンを一般人が見たら、気味が悪く思うだろう。だが、もし霊感などといった物がある人や、その類の道具が合ったのなら見方は変わるだろう。
何故なら、ヴァンの隣に寄り添う様に歩く金髪の女性が居たのだから。
俺は遺跡を出ると、帝具の力を久々に使用し拠点に帰る事にした。感情が薄いといっても、想い入れがある場所だからまだ居たいが、時間が無いから去ることにした。俺は、マテリアルを仕舞い荒神を鞘から抜き唱えた
「『
双刀から、黒い粒子が出てきて俺の身体を包み始める。そして、双刀が完全に無くなると姿が変わっていた。
全身に青白い雷を纏い、長い黒い長髪は白銀に、紅い眼は蒼くそして瞳孔が縦に、そして鼻まで隠す白銀の鎧を身に纏っていた。
鎧は全体的に速さを重視した様に、大きくなく身体のラインが分かる程で、風を切るように所々鋭くなっている。全体の様々な所に蒼いラインが入り、胸元には蒼の勾玉、腰には前が空いているマントが足首の上辺りまである。そして両腕両脚の特徴的な形……両手両足に鋭利な爪があり両足に指があり普通と違う構造が見られる、刀の様な細い刀身が左右の膝に合った。
「
ヴァンが膝を屈めた瞬間に森の木々の間を雷光が走った。
ヴァンが荒神を倒し『《鬼神炎雷》荒神』を本来の姿にし編み出した技の一つ、『鎧形』……荒神の喰らう能力で獲た危険種を元に自身に鎧として纏わせる技、荒神が粒子から龍へと姿を形作る事から発想を得た技である。
『鎧形・雷虎』は、荒神が喰らった超級危険種、遥か北の山脈の奥にて唯一発見された一体の獅子を、荒神が討伐される前に捕食したから出来る事である。その獅子は、全身が鎧のような外骨格に覆われ雷を纏っていたという。荒神が帝具となってから雷を使える様になった為、獅子の雷も再現出来たのだ。
「久々に使うが支障は無い」
木々の間を駆け抜け、高速でスピードを維持し途中に出会す危険種は、雷で貫き吹き飛ばす。この形態になると双刀は、粒子になり鎧と化すため武装は無いが、粒子で形作る事は出来る。
そして、あっという間に拠点付近になった為『鎧形』を解除、マテリアルを纏い荒神を隠す様にする。入口に歩いて行くと兵が気づき近寄ってきた。
「ヴァン将軍、もうお戻りになられたのですか?」
「あぁ、調査は終わった。変わった危険種が居たが討伐した、これで変死体が見つかる事は無い」
そう言うと兵は、安心した様に息を吐き感謝の言葉を言ってきた。俺は、報告の書類を書くと言ってその場を後にした。部屋に着く前に兵が俺に伝書を渡してきた。
「兵が直接、俺に渡した事からナジェンダでは無い…………一体誰だ?」
伝書の内容は、オネストからだった。どうやら、他のチームが任務を終わらし戻った為、次の任務に行かせたいから出来るだけ早く戻る様に……と言った感じの内容だった。あと時間にしてまだ三日ある筈だが…………仕方ない修行の内容は、オネストのせいで出来なかったと報告してやる。俺は、調査報告のみ書き兵に渡した後クロメ達の所に行った。
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