獅子と歩む邪龍   作:祀綺

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1週間に1回は出したいけど、それも厳しくなってきてます。

ストーリーが進むにつれ今まで投稿した話を修正しながら進めます。ちょっとした所なので気になる人は、探して見てください。特に気にしなくても支障は無いので大丈夫です。

それはさておき第17話どうぞ!

(勉強疲れてきたな〜)



第17話 獅子との邂逅

災禍の森林から帝具『《鬼神炎雷》荒神』を回収し報告を偽装し、クロメと二人で帝都に帰った俺は到着後、五日の休みを貰い四日経ち五日目で久しぶりに帝都内を散歩していた。

 

(クロメ…………帝都に着いて直ぐに連れられて行ってしまった。体内に粒子を残したから、余程の事でもない限り大丈夫だと思うが……心配だな)

 

「……心配する位の感情はまだあったのか。…………ふぅ、何処かで軽食を取るか」

 

今まで飯は宮殿の自室で取っていた為、何処の店にするか迷ってしまう。周りに聞こうにも聞けそうに無い。特に右斜め後方の二人の会話が気になる。

 

「おい、見ろよ。めっちゃ美人が居るぞ」

 

「ほほぅすげぇ美人……行くかねぇ〜」

 

「おいおい、まだ日が落ちるのはまだ先だぜ?」

 

そう言いながら、2人組は俺の近くによって来た。

 

「ねぇお姉さん、俺達さぁ……良いお店知ってんのよ。どう?これこらご一緒しません?」

 

この無礼野郎共の相手など、即終わらせれるが……生憎今は荒立てて目立つ事はしたくない……さて、どう対処したものか

 

「ねね!良いでしょ!?お姉さん!俺らは実は立派な兵士さんなのよぉ?お金は気にしなくて良いからさぁ!」

 

そう言うと、1人の男が手を伸ばしてきた。俺はその腕を掴みあげ突き放した。

 

「痛っ!て、てめぇ何しやがる!!」

 

掴まれた腕を抑え、男はこちらを睨んできたため、それに対し俺は僅かに圧をかけ言い返す事にした。

 

「……お前ら、良く見るんだな……俺は男だ、それにお前、城で見覚えがある……城の警備、確か城門付近の警備兵だろ。全く……直接の上司でないにしろ、上の立場の顔すら分からんのか貴様らは」

 

そう言って俺は、将軍の位を賜った時に渡された、証である階級証を見せた。

ほとんどの将軍はこれを身につけていない為、半ば忘れられてるが身分証の代わりにはなるため、懐に入れて置くくらいはどの将軍もしているだろうし、兵である以上階級を示す物は分かるだろう。

 

「そ、それは将軍の階級……証……えっ……あ、あぁ!!!!!も、申し訳ありませんでした!!!!!」

 

「ひっ、ヴ……ヴァン将軍!?あ、あぁ!!!!!……」

 

「おい!何してる!!早く頭を下げろ!!!!!」

 

2人は顔面蒼白にしながら全力で頭を下げてきた。当然だ、上の立場の人の顔を忘れていただけでなく、ナンパしてきたのだ。その心境はとても表せるものではあるまい。

 

「……今日は非番だ……今後貴様らに関わる事もないだろう。運が良かったな、見逃してやる……だが次はない」

 

「「も、申し訳、申し訳ありませんでした!!!!!」」

 

「……どけろ」

 

一言そう言い残し俺はその場を去った。俺が離れた途端2人は、道端で失禁しながらしゃがみこんでいた。全くこの程度とは警備兵としては最低だろうに……

ヴァンがその場を離れ、その場に残った2人は死んでいるのではないかと、錯覚する程に顔を青ざめさせていた。

 

「お、俺……生きてる?」

 

「あぁ……死んじまった方が楽ではあるけど……それにどうしてこんな所に将軍がいんだよぉ……」

 

2人は地面を這いずりながら、近くの壁まで動き互いに顔を見合わせた。

 

「お、俺……遠くからしか見た事ねぇけどよ……あの人が恐れられてる理由が分かった気がする……」

 

「……エスデス将軍と合わせて帝国二強と言われ、……戦いから付けられた異名が『()()』だそうだ。そんな人が私服で何の用なんだ…………怖くて知りたくもねぇ」

 

「あぁ……でもよ。あの格好見たら誰だって間違えちまうよ……」

 

そう言って二人は、よろよろと何処かに行ってしまった。今の二人の話を聞くに(聞き耳をたてていた)俺の服装が駄目なのか、俺の容姿が原因かいまいち分からん。

 

「シンプルな物にした筈だが……」

 

黒の半袖の上にフード付きの白の上着に、黒のズボンと派手では無い筈だ。服装については、分からんな…………

 

そうして、再度歩き初め、色々見ながら店を探して居たら、突然肩に手を置かれ話しかけられた。

 

「ねぇねぇ、そこのお姉さん?何か困り事かい?」

 

俺は女では無いと思いながら、ついでに店を聞こうと振り向き、手を置いた奴を見て俺は固まった。

 

「俺は女では無い。店を探してい……て…………な」

 

「えっ!?…………マジか。いや〜悪いね〜お姉さんじゃ無くてお兄さんだったか!……ん?どうしたんだい?お兄さん?ぼーっとして」

 

俺は一瞬、目の前の女を見てかつて守れなかった母禮かと思ったが全然違った。似てるのは髪色だけで、髪は金の短髪で服装も肌を多く晒していて母禮とは全然違った。この感じからして性格も全く反対だろう。

 

「あ、あぁ済まない。知り合いに似ていたから驚いただけだ。俺の名はヴァンだ」

 

「そーだったのか。私の名前はレオーネだ、よろしくヴァン!そういえば、店を探しているんだよな?」

 

「あぁ軽るく何か食べたくてな。レオーネは、知っているか?」

 

レオーネは、少し考える素振りをした後、何か閃いた様に俺の手を取って歩き始めた。

 

「おい、何処へ行く」

 

「最近、メインストリートに上手い甘味処が出来たんだ。まだ開店して、そんなに経ってなくて客も少ないけど味は確かだ。あれは、きっと有名になる!ほら!行くぞ」

 

俺はそのまま手を引かれながら、話の甘味処に行き軽食を済ませた。レオーネの話の通りとても美味かった。特に俺はチョコのアイスが気に入った。

 

「レオーネありがとう。美味かった」

 

「良いって私の方こそ奢って貰ったし、ありがとなヴァン!……っとそろそろ時間だ。じゃあなヴァン!また会えたら奢ってくれよ!」

 

そう言ってレオーネは、颯爽とその場から走っていなくなっていた。今の帝都じゃ見ないタイプの人間だったし、どことなく母禮に似ている気がする。特に気分が良い時の母禮と似ていた。

俺はそのまま、宮殿に戻り練兵場に行き軽く動いた後、汗を流し部屋でナジェンダの革命軍への移動について考えた。

 

(ナジェンダの事だから、革命軍との合流地点や時間は大丈夫だろう…………ただその事に対してエスデスがどう動くかで俺が出るかどうかも変わってくる。何より、タイミングとしては近日中だろう。エスデスが自身の部隊と一緒に、辺境へ行くこのタイミングが絶好のチャンスとなる)

 

「どのみち、俺自身がどうこうする問題じゃない」

 

そうして、俺は明日に備え休み始めた。出来ればクロメやアカメもしっかり寝られていると思いたい。

 

──────

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───

──

 

─次の日─

 

俺はオネストに急に呼び出された。

 

目の前には、ケーキを丸々一つ平らげ肉にかぶりつくオネストが居る。

 

「ヴァン将軍、至急今から北西にあるプトラの地に行ってください。途中でエスデス将軍と合流後、そのまま暗殺部隊の居る陵墓まで行って暗殺部隊の救助をお願いします。あぁ、それとこれが暗殺部隊の名簿です」

 

「……………………分かった、直ぐに出る」

 

(此奴ここで殺したい)

 

俺はそんな事を思いながら、支度をし帝都を出るのだった。

 

 

 

 

目指すは、

 

北西の地……国外に位置する渓谷地帯……荒涼とした場所が多い国

 

 

 

 

 

 

 

プトラである。

 




ちょっとレオーネを登場!これで、接触は成功!
チョコアイスって美味しいですよね。でもハーゲンダッツは、イチゴも良い。

オリ主は、きっと今後も女に見える事で苦労しますよ…………フフフフ(苦労させるんですけどね…………フフ)

オリ主は、黒崎一護の性転換した方の姿に似てる為。

それでは、短いですが読んで頂きありがとうございます!次はもっと長くしたいです。

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