獅子と歩む邪龍   作:祀綺

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それでは第20話どうぞ!



第20話 反旗

此奴は、今なんて言った?『家の子』だと?アカメとクロメを家の子と言ったのか?こんな親と同じ外道が何を言っている。巫山戯るなよ外道。

俺は、()()()()()()()()()()()背後に移動した。その際つい殺気と同時に、口を開いて何か言ってしまったがしまったが、聴こえているかどうかも分からない。それ以前にゴズキは、俺がどうして背後に居るのか、理解出来ない様だったが簡単な事だ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()

俺が扱う三つある雲耀の内の一つ。それは、他二つと違い歩行術に当てはまる物だ。

重心を臍の前に置き固定し、地面を滑るように動く。この際、両脚に全体重を掛けずに移動する。そうする事により瞬時に移動する事が出来るのだ。主に縮地と言われる歩法に似ているが、縮地が前にしか移動出来ない物に対して、この技は前後左右に移動が可能となる。

 

その技の名を

 

 

 

雲耀『疾風(しっぷう)

 

 

 

 

 

全方向移動歩法である。

 

 

「お前何で家の子だと言った?」

 

ゴズキに対して殺気を当て続ける。動けない様にしなければ、手に持つ帝具で斬られる。そしたら流石に死ぬ。かすり傷ですら即死する、それがゴズキの持つ帝具『《一斬必殺》村雨』能力は、刀で切りつけた箇所から呪毒が入り死に至らしめるという物。この世の生物なら全てが獲物に出来る力だ。このままでは話せないか、話せる程度には殺気を緩めるか……何かしたら殺すがな。

 

「……っ!はぁ!……はぁ!…………そりゃ……家の子だろうが、七年も大事に………育てた奴らだぜ……血が繋がってなかろうが、俺の子だろう。それよりもう……殺気を解いてくれねぇか?何もしねぇからよ」

 

確かに七年間死なずに強く生きていたのは、他でもないゴズキの教育のお陰でもある。それなら、後少しはアカメ達を頼むか……ゴズキは、しっかりアカメ達を強くしてくれる。俺はゴズキの殺気を解いた。

 

「良いだろう、しかしアカメとクロメに何かしてみろ。その時は、お前達を殺す。それと、アカメを育ててくれた事感謝する」

 

「あんたは、アカメの何なんだよ……つっても無駄な詮索は、辞めとくぜ。命が惜しいんでな」

 

「……懸命だな」

 

そうして、ゴズキはアカメ達が居るテントに、俺は馬に乗り帝都に向かった。途中、休憩しながら移動して後三日程で帝都に着く時だった。

ナジェンダから連絡が届いたのだ。今の任務より帝国を離反し、革命軍と合流すると…………

 

 

「急ぐ必要があるな………………アカメ、クロメ元気に生きろ……次会う、その時まで……」

 

俺は帝具の隠している隠れ家まで、馬を急がせるのだった。

 

─────

────

───

──

 

帝国の遥か南、ファームという山に住み着いた山賊の討伐を命じられた私達部隊だが、山賊とは名ばかりで地方の私腹の肥やした役人しか襲わない者達だった。それにファーム山は革命軍の前線基地でもあった、それを前にし帝国に反旗を翻し部隊とファーム山の者達、連絡の取り合っていた革命軍と合流し、革命軍本部を私達は目指していた。

 

「ナジェンダ隊長、良かったですね」

 

副官の一人が嬉しそうに話しかけてきた。

 

「あぁそうだな。部下の全てが真に、国を民を考えてくれているのは嬉しい限りだ」

 

全兵がやる気に満ち溢れている今、当然現れる帝国の追手を軽くあしらって軍を進めた。

 

だがここからが最大の難所だったのだ……………………

 

 

 

 

 

「おいナジェンダ、何をしているんだ?」

 

 

 

 

 

遥か遠方に居た筈のエスデスが、少数精鋭の部隊を動かし駆けつけて来たのだった。

 

「なっ!?(何という進行速度だ!?後少しという所でエスデスだと!?此奴相手に備えも無く当たったら間違いなく全滅する!!エスデスと殺り合えるのはヴァン将軍のみ!!どうする!?連絡したとはいえまだヴァン将軍は来れない!!)……………………エスデス!」

 

「ふっ……お前達は突っ込め。私は帝具戦だ」

 

そこからは、まさに最悪の事態と言って良いだろう…………………

全兵が応戦するも帝具持ちの副官が、直ぐに首をエスデスが放った氷で飛ばされ私も右眼を貫かれた。兵もエスデスの手下に殺され始めていた。私も帝具で応戦するも、エスデスの氷には役に立たず、気づいた時にはエスデスに背後に立たれ腕を凍らされていた。

 

「帝国を裏切るとは……残念だよナジェンダ。私はお前を、将として……認めていたのだがな」

 

「あ……ぁ……」

 

後少しで腕を砕かれる。

 

そんな時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナジェンダを殺させる訳にはいかない」

 

雷撃と共に私とエスデスを離す様に、間に現れたのは見たことのない白銀の鎧に身を包み全身に雷を纏わせた存在だった。

 

 

 

 

(もっと急ぐべきだったか…………それにしても、エスデスの軍のスピードを甘く見すぎた様だな)

 

俺は、馬を走らせ隠れ家について直ぐ着替え『《鬼神炎雷》荒神』を使い自分の分身を作った。その分身に帝都に行かせ俺自身は、鎧形・雷虎でナジェンダの元に急いだ。

 

「貴様、誰だ。革命軍の手の者か?」

 

「……俺は邪龍、革命軍とは関係無い。……エスデス、お前の相手はこの俺だ」

 

俺はナジェンダの腕の氷を壊し、ナジェンダを馬に乗せた。その際、耳元に近づき情報を伝える。

 

「お………お……前は、もし……かしてヴァ「革命軍本部がそこまで来ている。直ぐに退け、邪魔だ」…………分かった」

 

ナジェンダとその部下達部隊が撤退し始めたのに、エスデスは追わず更に自分の部下に命令を出し、追うのを辞めている。

 

「…………何故追わない」

 

「ふん、貴様の方が楽しめそうだからだ。私の部下も無理をさせた分疲れているからな」

 

「…………そう、かっ!」

 

「!?…………ほう、雷撃か面白い!」

 

(気づかれない様に軽く雷撃を飛ばしたが、流石に反応するか。ならこれはどうだ)

 

「雷槍!」

 

手に雷を溜め槍にし直接エスデスを狙ったが氷の壁で防がれてしまった。

 

「はぁ!ふふっ、この程度か?次は此方の番だ。…………もっと楽しませろ!!」

 

「くっ!」

 

壁から氷の槍の様な物を生やし俺を離した途端、壁を越え氷の棘を飛ばしてきた。それを雷で撃ち落としても、次から次に撃たれ更に隙を見せれば直接サーベルで切りつけて来る。流石、帝国最強と言われるだけはある。

 

「っ!?……流石だな」

 

気づけば俺は、崖際に立たされていた。エスデスがここまで強くなって居るとは思わなかった。俺自身、無理にここまで急いだせいか体力がもたない。今回、何もかも此奴に狂わされる。

 

「お前も中々に強かったぞ?……だが貴様自身、疲れが見える。本気の貴様と戦って見たかったが終いだ。……お前の槍からイメージしアレンジを施したこれで終わらそう。氷獄の刺殺槍(アイスプリズンスピア)!!」

 

俺の周りを隙間無く、氷の槍が囲んでいく。それが、全て同時に中の俺目掛けて飛んで来る。

 

「(俺の雷槍からイメージした氷の槍か…………戦いながら成長する、此奴程の帝具使いは居ないだろうな…………だが)俺はまだ終われない!」

 

俺自身まだ、この技は元の生物が強すぎて制御出来ないが仕方ない、俺はここでまだ死ねないのでな。

 

「…………鎧形・妖狐」

 

鎧形・雷虎が解け変わりに妖しい光が俺を包むと同時に周りの氷の槍が砕けた。

 

「何!?…………なっ!?…………貴様何だその姿」

 

「………………」

 

氷が砕けその際生じた煙が晴れた時、そこに居た邪龍(ヴァン)の姿は妖しいオーラを放っていた。

 

全身の肌や髪が白くなり、身体に幾重もの妖しく紫に光る紋様が出ている。八重歯が伸び、爪も伸びていた。腰から九本の毛並みの良さそうな白く長い尻尾が生え、両方の瞳孔が紅く縦になっていた。上半身は何も身につけず上裸で紋様や細く鍛え上げられた筋肉が見える、腰にロングコートを上だけ脱いだ様に上半身の部分の服が腰の辺りから垂れ下がっていた、コートの色は全体的に白く所々に勾玉のマークが入っていた。下半身はコートの下半分で隠れているが、見える足の部分は白に身体と同じ紋様の入った鎧を履いていた。

 

「………………」

 

「っ!?速『ズドン!!』っ!?ぐはっ!!うっ!」

 

姿の変わったヴァンは、エスデスとの距離を一瞬で詰め拳で殴りかかった。エスデスは、身体に氷を出し受け止めようとしたがその氷を突き破り拳はエスデスの腹へと入っていった。そして、更にそのまま横から薙ぎ払う様に蹴りが入りエスデスは、数メートル飛ばされてしまった。

 

「エスデス様!?」

 

「……はぁ……はぁ、ゴフッ!……くっ!お前達は、来るな!お前達がどうこうできる相手では無い(それに、此奴姿形がヴァンと同じではないか!先程は、顔が半分隠れて見えなかったがどういう事だ……クソっ!肋骨が数本やられたか……)…………ちっ!貴様………只では逃がさん。絶対捕まえてや……なっ!?何を!待て!!」

 

エスデスがよろけながら立ち上がり、部下に命令を下しヴァンの方を向いた途端、ヴァンが自身の後ろの崖から飛び降りたのだ。エスデスは急いで崖の下を見たが下を流れる川に落ちたのか姿が見えなかった。

 

「エスデス様……あの者は一体…………」

 

「分からんが……もし全力だったのなら私と同等か上だろう。とにかく、今は帝都に戻るぞ」

 

「はっ!」

 

 

─────

────

───

──

 

 

ヴァンが落ちた崖の下から数百メートル先の川岸にて、ぼろぼろの状態のヴァンが、川から何とかあがっていた。

 

「がはっ!ゴホ!ゴホ!……はぁ………はぁ………はぁ………うぅ!うぁぁ!!!くうっ!!(身体が引きちぎれる…………あのまま戦っていたら身体を妖狐に奪われていた……くそ……意識が……薄……れ……)」

 

意識を失うヴァンに、近づく影が一人。

 

「え!?マジか〜……大丈夫?誰だろ、うわイケメン…………う〜んどうしよう……」

 

「どうしたの?チェルシー?何か見つけたの?」

 

若い二人の女性の声を聴きながら意識を失ったヴァンは、失う直前ある事を思っていた。

 

(……………………意識を失う時には何故か女が近くに居るな……)

 

 

 

 

 

 

 

意識を失った邪龍が運ばれるは、死神の住処である。この出会いが何を生み出すかは誰もが想像出来ない。

 




読んでいただきありがとうございます!!
鎧形・妖狐の白のロングコートですがNARUTOの六道仙人状態のマダラの服を上だけ脱いだ状態だと思ってください。

ここから、ヴァンの分身の分身の動きが重要になってきます。皆さんは、分身が居たら何をしますか?私は、宿題を手伝わせます。

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