獅子と歩む邪龍   作:祀綺

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筆が乗ったのと体の調子が良いので一気に続きです!

前回の話を少し修正しました。

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第6話 本来の帝具【弐】

俺は嬉しかった。

 

目の前に生き別れの妹の一人のクロメが居る。小さい頃は、よく朝から晩まで遊んでいた、姉とは違い結構やんちゃな性格だったが元気一杯だった。そんな日々が楽しかった。

 

 

 

 

…………けれどそれも長く続かなかった。親は、金を無駄に使って遊んでいたから俺が、親や妹達の分を稼がなくてはいけなかった。親も最初の頃は、金を少しずつ貯めながら生活していたが、村に飢饉が訪れた途端、無駄使いし始めた。多分もう心が限界だったのだろう。

最初は、近くの森で狩猟をして飢えを凌いだが、それも長く続かず半ば強制的に親に帝都に行かされ兵士になった。幸いな事に狩猟で培った腕が良かったのか、良い上司に巡り会い事情を話して、家族に仕送りを稼いだ分全て送り自分の生活を、必要最低限助けてくれた。

 

そんな時休暇で家に帰った時、既に妹達の姿は無くなっていた。親が自分の仕送りを使い果たし妹達を売った。さらに、自分に家に帰り自分達の世話をしろと言ってきたのだ。兵士として頑張ったのは無駄だったと、直ぐに分かった。そこからは、()()()()()()()余り記憶が無かった、きっと無茶をし続け、取り憑かれた様に仕事をしていたのだろう。気づけば、隊長になり時期将軍と周りに言われていた。

 

「………クロメと言うのか、良い名前だな」

 

「……?どうも」

 

クロメは、困惑した様な反応をしたが返事を返した。クロメからして見れば急に自分の名前を褒められたのだ、急すぎて困るのも無理はない。

 

「君達は、部隊だから連携は大丈夫だろう?」

 

クロメの事は、気になるがまず任務についてだ。この話が終わり次第聞けば良い。焦ってはいけない。

 

「連携は、分かりません。自分達は、急造の部隊なので」

 

「?どういう事だ。説明してくれ」

 

何故、急造の部隊なのだろう。そしてその部隊に任務の同行など…………

 

「この部隊のリーダーであるクロメさんの部隊が任務で人が少なくなったので、これを機に他の人との連携、実践経験を積ませる為、急遽部隊が編成されました。我々CチームからBチームの方をリーダーとしての3チームがBチームの次の任務まで経験を積ませる為に作られました。」

 

頭に顔全体が隠れる帽子を着た青年。名前は、サイが答えてくれた。他の2人は、ロックとラナというらしい。ロックが男でラナが女だ。

クロメがBチーム、それ以外がCチームという事だろう。だから、クロメと他の奴で服装が違うのだろう。つまり、他にも2チームが他の任務を行っている、または、このチームの様に誰かの任務に同行しているという事か

 

「説明ありがとう。では全員支度をしてくれ、出来るだけ早く移動を開始する。…………それと、クロメは、少し残ってくれ」

 

「了解」

 

「分かりました」

 

「了解」

 

「……?了解」

 

クロメは困っていたが、他の奴はすぐに部屋を出た。この部屋は、俺以外余り使わない。外に人がいない今しか言えない。

 

「唐突だが聞きたいことがある」

 

「何ですか?」

 

今此処でしっかり言わなければ、今後後悔する事になると思ったからこそ今聞く。任務中は、他に聞かれる可能性がある。

 

「クロメには、…………兄と姉が一人ずついないか?姉の名前は、アカメ。兄の名前は、ヴァン。クロメは、小さい頃アカメと帝国に売られた…………違うか?」

 

「!?…………どうして将軍がお兄ちゃんとお姉ちゃんの事を知っているですか?」

 

クロメは、腰の刀に手を掛けて警戒している。無理もない、唐突に身内のしかも他の人が知らないであろう事まで聞いてきたのだから警戒もするだろう。だが、この反応で分かった。クロメは、やはり妹だ。

 

「唐突で済まない。だが、今しか言うタイミングが無いから………………俺は、君の兄だクロメ」

 

「唐突に何ですか将軍?…………ふざけないでください。怒りますよ」

 

将軍が唐突に自分が私のお兄ちゃんだと言った。確かに初めて知った時は、同じ名前で声が似てるなぁ〜、姿が似てるなぁ〜と思ったけど、優しかったお兄ちゃんと全然雰囲気が違う。お兄ちゃんは、優しく包んでくれる様な感じだけど、この人は、触れた途端全身が切り裂かれる様な感じ……全然違う!!こんな人とお兄ちゃんを一緒にされたくない!!

 

「貴方の様な人がお兄ちゃんな訳無い!!お兄ちゃんは、もっと優しい雰囲気だった!!」

 

こんなお兄ちゃんを語る偽物を早く消したい!!私は、そのまま刀で斬りかかった。だけど当たらない。それどころか避け方が、昔やった鬼ごっこの時のお兄ちゃんの動きだった。そのせいか、私は集中出来ず転んでしまった。

 

「…………クロメ」

 

どうして、こんなにお兄ちゃんと似ているの!?

私は、混乱し初め将軍とお兄ちゃんを重ね始めてしまっていた。

 

「その声で私の名前を呼ぶな!!…………それにお兄ちゃんならどうして!!どうして、私とお姉ちゃんが売られて苦しんでる時に、助けてくれなかったんだ!!」

 

「!!……くっ」

 

立ち上がり刀を振り上げたが、避けられ刀を取られてしまった。

 

その途端、将軍が私を抱きしめた。暖かくて落ち着くこの感じ、私は、不思議と不快な気持ちにならず落ち着けた。それに上から雫が落ちてくる。将軍は、泣いていた。あぁ〜この感じお兄ちゃんだ。昔、私とお姉ちゃんが我儘を言って親に殴られそうになった時お兄ちゃんが助けてくれた。その後部屋で姉妹揃って抱きしめられた時お兄ちゃんは、泣いていた。ごめん、ごめんって、ずっと謝ってた、その時のお兄ちゃんとそっくりだった。

 

「ごめん、クロメ、……お前らが辛かった時、側にいてやれなくて済まなかった。お前らが売られた後、俺は今日までずっと探していたんだ。こんなの言い訳にしか聞こえないと思う。どんな事されても俺は、いいから………許して欲しい。」

 

「本当に、………本当にお兄ちゃん……何だよね?」

 

「あぁ……俺はお前のお兄ちゃんのヴァンだ」

 

「そっか……なら良いよ…………やっと会えたね」

 

私は、優しくお兄ちゃんの背に手を回した。大きくなってるけどやっぱり私達の大好きなお兄ちゃんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは、その後部屋を変えて支度をしながら、これまでの事を話し合った。お互いに話して笑ったりしてこれまでを語った。俺は、知っているであろうクロメに聞いた。

 

「なぁクロメ」

 

「うん?何、お兄ちゃん?」

 

「アカメが何処に居るか知らないか?お前なら知ってると思うんだ……」

 

クロメは、困った様に顔を曇らせたが、すぐに明るくなって話し始めた。

 

「お姉ちゃんは、最初の試験でランキングが高くてAチームに居るよ。Aチームは、帝都の外で暗殺の任務をしながら、移動して訓練しているよ」

 

「…………そうか、ありがとう。さぁ行こうか、他の連中が待ってる。」

 

俺達2人は、サイ、ロック、ラナが待ってる場所に移動した。




2600字越えは、初めてでした。難しかったがやりきった感がありました。今まで投稿した物で1番長い…………

これからも、不定期更新ですが、最後まで付き合っていただければと思います。
現在、活動報告にてキャラ募集中です!見て下さい。

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