《絶対天敵イマージュ・オリジス》
突如として地球に飛来したそれは人類の脅威として現れた。
これに対抗できる唯一の手段は
《インフィニット・ストラトスIS》だけであった。
敵の正体が解らぬまま戦いが続く最中、
この世界に新たな来訪者が訪れるのであった。
最悪な災いを連れて・・・
「待ってくれ!それでは話が違うではないか!!」
電気の通っていない通路で小年は自分の真向かいにいる男に叫んでいた。
「申し訳ありませんが陛下、既に皆が決めたことでございます。」
「それがどういう意味か貴公は解っているのかヴェイン!!」
ヴェインと呼ばれた少年の前に立っている男は顔色変えず口を開く
「解っているからこそ私はこうして此処にいるのです。」
「陛下、ヴェイン様もわたくしもそして国民の皆が願ったことなのです。
どうかお聞き届けください。」
「リネット!?君までそんなことを言うのか!!」
少年の傍で控えている従者リネットの言葉に少年は驚愕した。
その時ヴェインの後ろにある扉の向こうから爆発音が響いた。
「ッ!もうここまで追い付いてきたか!!」
ヴェインは扉に体を向け腰に携えていた剣を抜いた。
「陛下お急ぎください!!此処は私が食い止めますゆえ!!」
「待ってくれヴェイン!まだ話はッ!!」
「申し訳ございません陛下、、もうこれしか方法が無いのです!!」
リネットは少年の腰に手を回し持ち上げ扉の真反対の方角にあるドーナツ状の装置に向かって歩き出す。
「ッ、離してくれリネット!!僕は嫌だ!
国を、民を、そしてこの星すら捨てて逃げるなんて嫌だ!!
それを選ぶくらいなら此処で皆とともに戦って死ぬ!!!」
「これは国民の皆の願いなのですッ!!
それを王たる貴方が聞き入れないでどうするのです!!」
「ッーーー!!」
リネットの言葉に少年は歯を強く食いしばり涙を流した。
この星、惑星リンドヴルムは滅ぼうとしている。異世界からやってきた異形の怪物《有機無機複合生物アグレッサー》により。
抵抗はした、だが敵の圧倒的な力と数によりたった二ヶ月で星の殆んどを滅ぼされた。
残っているのは此処、「王都」のみ。それも今滅ぼされようとしている。
だから逃がすのだ、国の誇りを、民の希望を、奴らの手の届かない遠い場所へ。
「リネット!陛下を頼んだぞ!!」
「はッ!!命に代えてもお守りします!!」
ドーナツ状の装置に光が灯る、リンドヴルムの技術を注いで作られた次元移動装置「ゲート」
まだ実用段階に移る手前で安全性に保障は出来ないがもはやこれに賭けるしかなかった。
扉が吹き飛ばされ、奥からドラゴン型のアグレッサーが現れ、ヴェインに襲い掛かる。
「くッ!」
リンドヴルムが誇るパワードスーツ《騎士甲冑(よろい)》を纏った
ヴェインが剣で防ぐが力の差で押されている。
「ヴェイン!!」
「陛下!生きてください、、、我々の誇りであり続け、我らの希望であった貴方様さえ生きて下されば我等に悔いは御座いません!!」
「、、、、ゥーーーーー!!」
少年は何も言わなかった。それが自信に忠義を尽くし共に国の未来を思っていた臣下への為と思って、リネットに運ばれながらゲートをくぐって行った。
「・・・・行ったか、、、、」
ヴェインは自身の鎧に搭載されている自爆装置に手を掛けた。
程なくしてピッ、、、ピッ、、、ピッ、、、と電子音が流れ、次の瞬間部屋中を光が埋め尽くしていった、、、
(陛下・・・・どうか貴方の未来が、幸福であらんことを・・・・)
グルルルル・・・・・・・・・