消えぬ闇 広がる光(ズボラ提督と救われた艦娘たち)   作:haya1103

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兵器ではない

痛い…

 

体が動かない…

 

ここは…?

 

加賀「どこ…?うっ!」ズキッ!

 

加賀「つ、爪が…確か、書類ミスを指摘したら、怒鳴られて…」

 

 

 

提督…恐れ入りますが、ここにミスが…

 

は?ミスなどあるわけないだろ!お前はろくに職務もこなせないのか!

 

すみません…ですが、このままでは…

 

グイッ

 

痛!

 

こいっ!

 

 

 

ガチャ

 

バタンッ!

 

 

ドサッ

 

うっ…

 

おら、手出せ

 

も、申し訳ありません!どうかお許しを…

 

聞こえなかったか?手を出せと言っているんだ!

 

くっ…わかりました… (スゥ

 

ザクッ!

 

うぐっ…あぁ… ( 爪に針

 

パキッ

 

ふぐっ!!あぁ…! ( 爪剥がれ

 

ふん!職務もこなせない役ただずに使える指など必要ないだろ

 

はぁ…はぁ… 申し訳…ありません… ポタポタ

 

謝れば済むとでも思ってんのか?ほら、他の指も全部剥がしてやるよ

 

い、嫌ぁ、申し訳ありません、お許しを…

 

ザクッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

加賀「結局…全部剥がされたのね…」

 

ガチャ

 

提督「君が加賀か?」

 

加賀「貴方は…?誰?」

 

提督「おぉ、すまんすまん、俺は今日からここの提督になったものだよ」

 

加賀「ここの?提督?」

 

提督「そうだよ〜前任者は君達をだいぶ酷使していたみたいだからクビにしちゃった」

 

加賀「そう…ですか。ですがわたし達は兵器、誰に変わろうと使われて当然、それ以外は処分されるだけです」

 

提督「全く…ここの艦娘たちは事あるごとに兵器というのかねぇ、立てるか?」

 

加賀「はい…痛っ」フラァ

 

提督「大丈夫か?って加賀…爪が…」

 

加賀「…大丈夫です。うっ…」ズル

 

提督「手も足も全部剥がされてるじゃないか!ほら歩けるか?」肩支え

 

加賀「大丈夫です。一人で歩け…ます」ヨロヨロ

 

グッ

 

提督「見てられないんだよ」お姫様抱っこ

 

加賀「提督!?何を…」

 

提督「俺はな艦娘だって一人の人間だと思って君達と接するつもりだ。」

 

加賀「そんなことに何の意味が…私達は使われる存在なんです」

 

提督「わからんか?君たちが自分を兵器だと思わずに大切にするために俺を使えって言ってるんだ。さぁ医務室行くぞ」

 

スタスタ

 

加賀「下ろしてください、一人で歩けます」

 

提督「そんな怪我してる女の子を歩かせるわけにはいかないの」

 

加賀「女の子…私は兵器だと何度言ったら…」

 

提督「心の中のどこかでは否定しているんだろう?」

 

加賀「…」

 

提督「心の中の片隅には兵器として扱われることを認めたくないのだろう?他の子を見ればそれくらいわかる」

 

加賀「…そう、貴方なら私たちの闇を光に変えられるかもしれないわね」

 

提督「あぁ、そのつもりだ、時間はかかるだろうがな」

 

加賀「えぇ…そんなすぐには…」

 

提督「あぁ、もちろんゆっくりでいいさ、これからよろしくな」

 

加賀「…よろしくお願い致します」

 

 

 

 

 

これが提督との出会いだった

 

 

不思議な人だった

 

 

初めてだった

 

 

提督は兵器じゃないと言った

 

 

兵器としての存在を否定されたのは初めてだった

 

不思議と不快に感じなかった

 

 

私達の闇は深い、光には届かない

 

 

でもこの人なら

 

私達に光を注いでくれる

 

そんな気がしました。

 

 

ですが、思考は変わりません

 

 

私達は兵器なのですから…

 

 

 

 

 

 

 

 

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