本当にうれしいです。
あと、1話にのわゆ要素がなくて本当にすまない。
意識が、冷たい何かに包まれる。
眼前にはただただ″灰″の色が広がっていく。
気がつけば、千景は暗い水の中にいた。
(ここは――)
周りを見渡そうとするが、全身の感覚を感じられなかった。
まるで、体自体が無いかというように。
(そうか…。私は、死んでしまったのね。)
ついさっきの記憶を思い出す。乃木さんは高嶋さんに伝えてくれただろうか。
(ごめんなさい…。高嶋さん。)
なんであれ、私は乃木さんをこの手にかけようとした。それは決して、許されることではない。それでも、私が死んだことを高嶋さんは悲しんでくれるだろうか。
(悲しんでくれたら…嬉しいわね…)
自嘲気味に笑おうとして、笑えなくて、我に返った。
笑うための″顔″が無いことを思い出す。
(ここは・・何処なんでしょうね。)
死後の世界であるのなら、意識があるのは意地が悪い。このままいつ終わりが来るかわからない時間を過ごすのは、苦痛でしかない。
(もしかして、これは私に対する罰なのかしら)
自分の我儘で仲間を傷つけ、あまつさえ、力のない一般人も傷つけた。
その報いがこれだというのなら私は甘んじて受け入れよう。
(――や。)
そうやって思考を終えようとする間際、千景は自分を魂を直接揺さぶられるような″声″を聞いた。
『誰か!そこに居るの!?』
声にならない声が水の中で反響し、
( ―たし―、―だ、しに――い!)
2度目の声で千景は確信した。
『そこにいるのね!』
声の方へ動き出す。自分でもどうやって動いているか、なぜ声の方へ行くのか分からない。でも、どうしても、行かなければいかない気がして――。
瞬間。白い光に包まれる。
そして、この空虚な時間は終わりを告げた。
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一閃。気が付くと馴染んだ武器を振っていた。
(大葉狩!?服も勇者装束になってるわ。)
何かを外に弾き飛ばす。
状況を完全には呑み込めないが、背後に少女が倒れている。あの声の主はきっとこの少女だろう。
(とにかく、コイツを追い払うことが先決ね。)
それにしても――気持ち悪い。一見、鴉のようにも見えるが異様に大きい目玉、月光に照らされて黒光りする嘴。
その高い身長に対してあまりにバランスが悪い。
何をしてくるかわからない。その不気味さに、千景はそう思わされる。
「ふむ。7人目のサーヴァントか。」
目の前の"鴉"はそう言うと、どこからともなく錫杖を取り出すと、槍のように構えて攻撃を仕掛けてきた。
(速いッ――。)
予想外に速い攻撃を何とか弾く。一合、二合、三合、四合打ち合って間合いを取る。
千景は慣れない人形との戦闘に苦しんでいた。
もう一度三合打ち合って、四合目で錫杖を振り払い、大きく後ろに跳び退いた。
(間合いは変わらないけれど、あちらが点の攻撃に対して、こちらの攻撃は曲線。
加えて、あちらは恐らく、人間との戦闘に慣れている...。)
こちらが圧倒的に不利。そう思案している内にまた、錫杖の石突がこちらを貫かんと牙を剝く。
弾くのがやっとで、反撃に転じられない。もう一度、間合いを取って構えなおす。
("切り札"を使う...?)
しかし、その判断は下されることは無い。
「ふむ。それは神の力か。」
「芽吹いてしまったが、なかなか面白いではないか。」
見抜かれた。この力が神の力であることを。一体、この"鴉"は何者なのか。
"鴉"はそう言って、"笑った"ように見えた。
すると"鴉"は真っ黒な翼を広げて。
「いずれ、まで出会うだろう。」
そう言い残して、夜の空へ消えていった。
ドレスアップは春風をのタマッち先輩可愛かったです。
でも、やっぱり下巻のヒロイン役の球子が一番可愛い。
イケメンフォーの男装も見たかったんですけどね。特に革ジャン千景。