???「はぁっ、はぁっ」
私はアルテナ=ルーン。一応王家の家柄なんだけど、訳あって魔物に追いかけられているの。
アルテナ「こんなことするんじゃなかったよぉ~(泣)。」
泣きべそをかきながらある魔物から走って逃げていく。
サテュロスども「この女一際可愛いぞw。」
奇妙な鳴き声をあげながらサテュロスという魔物はアルテナを追いかける。
サテュロス~半人半獣の精霊。「自然の豊穣」という名高き名誉を持つ一方、「欲情の塊」というその名誉とは対立した汚名を持つ。
故にアルテナ=ルーンという姫様は...
アルテナ「あ~ん。何で私がこんなハメに...キャッ、こっ、こっち来ないで!」
その時だった。黒い影がばっと通ったかと思うとその刹那、眩い閃光が走った。その後サテュロスが爆裂し、一拍遅れて鋭い音が響いた。
その全身黒ずくめの影はいきなりアルテナに話しかけてきた。
黒い人「大丈夫ですか?お怪我は...」
しかしアルテナは状況の判断が全く出来ていないようだ。それも無理はない。今起こったのは常人では感知することが出来ない程の一瞬のことだからだ。何の前触れもなく起こった一瞬の出来事にアルテナはまだ硬直している。黒い人はアルテナを伺うように手をフリフリと彼女の顔の前で振った。
アルテナ「あっ、え、へ?い、今何が...?」
黒い人「やっと分かりましたか?サテュロスという魔物に襲われていたんですよ。」
アルテナ「そ、そうだったっけ?」
王家のプライドがあるのか、少しとぼけた態度をとった。
アルテナは俯きながら黒い人に聞いた。
アルテナ「も、もしかして助けてくれたのって?」
恥じているのかアルテナは少し顔を赤らめる。
その反応に動揺しつつも黒い人は答えた。
黒い人「え、えぇまぁ。」
アルテナ「そ、その、あ、ありがとう...ございます。」
これをツンデレと言うものなのか。アルテナは初めて敬語を使った。王都以外の世界の知識が未熟な上に命を救われる場なんて無かったからだろう。なにしろ王家のお嬢様なんだから仕方ない。
アルテナ「あ、あなたは...?」
と、アルテナの問いを遮るように黒い人は話を始めた。
黒い人「もしかして、王家の方ですか?」
アルテナ「あっ、はい!私はアルテナ=ルーンと言います。ルーン家の後継者候補です。」
黒い人「やはり...ご無礼をっ」
黒い人はアルテナの前にひれ伏した。
アルテナ「そんなっ、面を上げて下さい!」
アルテナはもう一度申し訳なさそうに聞いた。
アルテナ「あの、あなたは?」
黒い人「失礼。申し遅れました、アポラスと、申します。」
アポラスは黒いフードをとり、顔を露にした。見た目はアルテナと同い年位。
今、アルテナには身に覚えの無いはずの「アポラス」に懐かしい感じがよぎった。アポラスゥ?知っているような知らないような。アルテナがそんなことを考えているうちに、アポラスは話しかけてきた。
アポラス「何故あなたのような王家の方がこんなところに?」
そう。ここはアルテナのいるべき王都ではなく、その外なのだ。
王都ルナと言おう。それは、都市全体が壁で囲まれており、その外は他の都市や、「他の世界」になっていて、今回のように危険な魔物だらけだ。
アルテナ「王都の中にずっといるのが嫌で飛び出してきたんです。」
なんと、安直で無計画な考えだろうか。
だが、それはさておきとりあえずアポラスはアルテナを王都に帰した。
アポラスも王都ルナ出身でたまたま、旅に行っていたと言う。
二人は王都ルナに着いた。
都市内アルテナ探しで大騒ぎの中さりげなく二人は都市内をさ迷う。
初投稿です。見る人はまだこの小説の世界観は分からないでしょうw自分でも曖昧です。これからちょくちょく投稿しますので、よろしくお願いいたします。