ちょっと間が空きましたがまた投稿していきます。
ーーー 上条 side ーーー
ただいま、私、上条当麻は櫻田家にお邪魔している。
結局、特売には間に合わず、今日この後の飯、どうしようかと頭を抱えていたところ、
事情を知った葵さんが
「だったら家でご飯食べていけば?」と言ってきたのである。
このように、櫻田家に招待されるのは初めてではなく、それはもう数えきれないほど櫻田家にお邪魔している。
一緒に遊んだり、ご飯をご馳走してもらったり、時には泊まったりもした。
よくよく考えれば、実家以上に櫻田家に入り浸っている気もする。
ほんと、今さらなので特にこのお誘いには驚くこともなかった。
それに、ちょうど冷蔵庫の中身はすっからかんだ。
このお誘いは非常にありがたい。
だが、
当麻「俺が行っても大丈夫なのか?前もって連絡してないぞ」
葵「だいじょうぶ!お母さんにはもう連絡済みだよ。それに今日の料理当番は私だし、当麻くん1人が増えても全然問題ないから。」
行動がお早い。
結果、お言葉に甘えることにした。
それにしても久しぶりにお邪魔するな、前に行ったのは果たしていつだったっけか?
ちなみに櫻田家の家は城とは別に町中にあり、華やかでばかデカイ豪邸という訳でもなく普通の一軒家である。
王族なのに珍しいと思うが、茜や葵さんの父であり、現国王でもある総一郎さんの計らいだ。
みんなに国民の生活を自分の身で経験してほしいとのこと。
櫻田家の玄関に入り、出迎えにリビングからまず現れたのは、栞だった。
俺がいることに少し驚いた表情をしていたが、すぐに嬉しそうに俺に向かって走ってきた。
栞「当麻お兄様!!」
勢いよく飛びついてきた栞は、嬉しそうに顔を俺の制服に擦り付けている。
当麻「久しぶり、栞。元気にしてたか?」
栞「はい!当麻お兄様こそ、お身体は大丈夫ですか?また、大怪我とかしていませんか?」
当麻「会って早々の言葉がそれなんですね(苦笑)」
栞「だって、いつも怪我ばかりしてますよね?当麻お兄様は筋金入りの不幸体質なんですから、気をつけてください。栞はとても心配です」
当麻「」
茜、葵「、、、」
こんな小さい子にも、俺 →すげー不幸 →よく怪我する って思われてるのか。
しかも、本当のことだから言い返すこともできない。
だが、目に涙を浮かべて俺のことを心配してくれる栞様の優しさが身にしみた。
この子は天使か何か
こんな妹が俺にもいたらどれだけ幸せなことか。
今なら、いつもは目障りに感じていた土御門達の言っていたことも理解できる、、、
あの〜〜お二人さん。あなた方の視線が絶対零度並に冷たいのですが
「あら!いらっしゃい、当麻くん。茜、葵もお帰りなさい。」
冷たい視線を浴びながら、玄関にいるとリビングから五月さんが顔を出した。
当麻「どうも、ご無沙汰してます。五月さん。今日もご馳走になります」
五月「当麻くんだったらいつでも大歓迎よ。詩菜ちゃんにも当麻くんのことを頼むって言われてるのよ。遠慮しなくていいから。さあ、上がって!」
茜と葵さんは着替えるために2階へ上がり、俺はリビングでくつろいでいるように言われた。
光「あれ?当麻だ!いらっしゃい!」
リビングに入るとソファーで寝っ転がっていた光が俺に話しかけてきた。
光「茜ちゃん達と一緒に帰ってきたんだ。今日は家でご飯食べていくの?」
当麻「あぁ」
光「なるほど、そういうことか。」
当麻「?、何が?」
光「ママが葵ちゃん、電話越しで機嫌ry 「光、ちょっとイイ?」え?何?」
光が何か言っていたが、着替えてきた葵さんに光が連れて行かれた。どうかしたのか?
いつまでも立ってるのもなんだし、荷物を邪魔にならない場所に置き、光がいなくなったソファーに腰を下ろした。
栞は俺の上に座ってきた。下から嬉しそうな表情でこちらを見てくる様子に可愛いと思うがそれは口に出さず、誤魔化すように栞の頭をめいいっぱい撫でた。
栞は気持ちいいのか目を細めながら俺に背を預けている。
光達と入れ違うように修がリビングに入って来た。
修「うん?当麻、来てたのか」
当麻「あぁ、飯をご馳走になりに来た。冷蔵庫も空だったしちょうど良かったしな」
修「相変わらず、苦労してるな」(失笑)
修がテーブル近くの椅子に座りテレビをつけた。
たぶん、『今週の櫻田家』を見るつもりなんだろうな
テレビ局は毎週、櫻田家に起きた出来事を『今週の櫻田家』で報道している。
あいつは特に、茜が好きだから茜に関するニュースを楽しみしている。
土御門によれば、茜ファンクラブにも入っており、会員番号もNo.2。
ファンとともに、茜を見守り、茜の写真や映像を愛で、茜に何かしようとする者がいたら、制裁(物理)を与えたりしているらしい
シスコンだな(苦笑)
しばらくして光が葵さんと一緒に帰って来た。
葵さんはイイ笑顔だけど、光の顔は死んでいて目も虚ろだ。歩き方もおぼつかない。
光だったもの「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」
何があったかは察した
光は虚空に向かって永遠と謝り続けている。何が理由でオハナシされたのか気になるが聞かない方がいいだろう。
聞いたら最後、二度と朝日は拝めなくなる気がする。
なので壊れたままの光を視界に入れないようにしつつテレビを視線を移した。
葵さんはそのままキッチンに行き料理を始める。
ご馳走してもらうのに、何もしないのはどうかと思い、手伝おうかと尋ねたが五月さんとともに丁重に断られた。
ソファーに戻ると、ちょうど『今週の櫻田家』が始まった。
タイミングよく茜もリビングに入って来た。
内容はあの時のひったくり犯を茜が捕まえたニュースだった。
茜はこのニュースを見たくないのか、始まった瞬間、逃げるようにキッチンの手伝いをしに行った。
光「?、茜ちゃん、テレビ見ないの?」
茜「見ないよ!?」
修「茜、また無茶したのか」
修が真剣な顔でひったくり犯を捕まえるシーンを見ている。(若干頬が緩んでる)
基本カメラに映りたがらない茜が映った映像は大変貴重であるため、何度も繰り返し映像が再生される。
あ、茜の顔が度アップで映された。
茜「いやー!やめてー!!映さないでー!!!」
茜は膝から崩れ落ち、床に倒れた。
光、修(いい加減カメラ、慣れればいいのに)
茜はいつになったら克服できるのかね
「ただいまー。」
五月「あら、お帰りなさい。今日は本当に早かったんですね」
玄関から声が聞こえ、リビングに入って来たのは総一郎さんだ
光「おかえり〜!パパ!」
総一郎「はい、ただいま。」
光に声をかけると同時に俺と目があった。
総一郎「お!!当麻くんじゃないか!いらっしゃい。」
当麻「どうも、総一郎さん。お邪魔してます。」
総一郎「久しぶりだね。前に会ったのはいつだったかな?」
修「前は、俺の部屋で土御門と遊んだ時以来だから2ヶ月前ぐらいじゃないか。あ、でも父さんはその時いなかったか」
五月「ここ1、2年は会ってなかったんじゃないかしら?」
そう思うと、確かに久しぶりに顔を見た気がするな
総一郎「そうか、そんなに経っているのか。それなら久しぶりに君と話がしたいな。今日は泊まっていくのかい?」
当麻「いえ、ご飯を食べて少ししたら帰ります。明日も学校ありますし。」
総一郎「そうかい、それは少し残念だ。なら、早く着替えてくるとするか。当麻くん、ゆっくりしていってくれ。」
その後、ご飯ができるまで総一郎さんと『両親は元気にしているか?』『学校では何してるのか』とか最近の事など色々と語った。
総一郎さんは、仕事の愚痴とかをこぼしていた。
それは、俺に言ってもいいのだろうか?
途中、2階から降りてきた奏や修達も会話に混ざってきた。話題は今日の学校にシフトした。
修「そういえば、今日の午後にあったお前のクラスの体育はすごかったな。あれはドッジボールの次元を超えてたぞ」
葵「それ、私も見たよ。グラウンドの砂が舞って、ものすごい音してたよね」
奏「あれ、当麻のクラスだったの」
当麻「あーー、あれか。」
修「轟音とともに、人間の悲鳴も時々聞こえてたな。」
葵「当麻くんと青い髪をした男の子の戦いが特にすごかったね。途中当麻くん、顔にボールが当たってたよね」
茜「え!?当麻大丈夫だったの!?」
栞「当麻お兄様、お怪我はありませんでしたか!?」
当麻「特に怪我はなかったぜ。ちょっと痛かったけど、今までいろんな怪我してきたからあの程度問題ない。」
光「それ、普通の人のセリフじゃないよね?」
当麻「最後はあいつの顔面に渾身の力を込めた一撃を叩き込んだから上条さん満足ですよ。」
回想
上条「そのふざけた幻想をぶち壊す!!!」ビュン
青髮「ちょ、ぷげらっ!?」
回想終了
修「あいつ、この前茜のパンツ見たこと自慢してきやがったからいい気味だ。(綺麗に飛んでいってだよな、青髮のやろう)」
光「修ちゃん、本音が漏れてるよ。あとキモいから。」
すかさず、茜が手を真っ赤に輝かせ強烈な怒りのボディーブローを修に撃ち放った。
修は床に倒れた。
総一郎「わっははは!!どうやら学校生活を満喫しているようだね。私もその中に混ざってみたいよ。」
楽しくはあるが、いい加減面倒くさいんだよな。あいつら
奏「当麻、その件で話があるわ。明日学校に行ったら青髮君と一緒に職員室に来なさいって生徒指導の先生が言ってたわよ。」
当麻「」
その後、俺たちは夕食をいただいた。
今日の櫻田家の夕食は、カレーだった。なるほど、無難だな。葵さん
葵さんの料理もいいが、五月さんが作る料理はさらに美味しい。一人暮らしでいつも料理をする俺でもあの人の域には到底届かない
今度、何か手軽で美味しい料理の作り方でも教えてもらおうか
食べ終わった食器を流し場に置くと、食器は洗わないでいいと五月さんに言われたので夜も遅いし、このまま帰ることになった。
帰り際に、日保ちする料理が入ったタッパーをもらった。
俺が、食う物がなくて困ってるのを聞いて作ってくれたらしい。
なんなら、しばらくご飯を作ってあげようか?と言われたが流石に申し訳ないので、そちらは断った。
この人達は、俺が大怪我した時に入院費等を全て負担してくれたり、一人暮らしで困らないようにと色々送ってくれている。
今日まで生きていけてるのもこの人達の助けによるものが多い。
本当にこの人達には頭が上がらないな。
そのせいか、あまり使わない敬語をこの人達には使っているんだよな。
こんないい人達にいつか必ず恩返しをしよう。
ーーー 当麻 side out ーーー
当麻が帰った後、皆それぞれの部屋に戻り、今はリビングには総一郎と五月しかいなくなっていた。
総一郎は酒を酔わない程度に飲み、キッチンでは食器を片す音が聞こえる。
グラスを持つと、カランっとグラスの中の氷が音をたてる。
総一郎「、、、」
五月「パパ?どうしたの?」
総一郎「いえ、当麻くんことを少し考えていましてね。どうやら学校生活は楽しく過ごせているようですよ。」
五月「それは良かったわ」
総一郎「でも、修達によればつい最近もまたかなりの無茶をしたそうです。」
五月「、、そう」
総一郎「彼の性格からして困ってる人を放っておけるはずがありませんしね。どんなに危なくても自らの意思で進んで危険に飛び込んでしまうでしょう。だからこそ親の立場からしても心配なんです。いつか、取り返しのつかない事態にならないか。」
総一郎「子供達にとっても彼は大切な存在はずです。見ていればわかります。彼といるととても楽しそうにしているんですよ。まるで家族のように。きっと彼が傷つけば子供達も悲しみます。彼は何度も私達を救ってくれましたからね。時には
五月「、、、パパ(何人かは家族というより、、、いえやめておきましょう)」
総一郎「私は、彼がこれからも困っているならできる限り助けてあげたい。子供達を悲しませないためにも」
五月「詩菜ちゃん達のためにもね」
(それに、昔、彼が記憶を失ってしまったことは、私達にも責任があるからね。そのせめてもの償いにはなるだろう。)
総一郎はそんなことを考えながら、音がなくなったリビングで再び酒をグラスに注ぎ、そして飲み干した。
何か、思ったより話が進まないですね。
これからは原作ではやっていた内容をいくつか飛ばすかもしれないですね
一応まだ先ですが、能力で競い合ってた生放送の回は大幅に省略する予定です。
あと、ヒロインは茜、奏、葵と今のところ3人です。なのでこのキャラが登場する回は内容を濃く、それ以外は要望がない限り薄くします。
そこは、ご了承ください。
次回は、光、岬、遥の回をまとめてやるか、短編にして一気に投稿するかですかね
ご要望は随時受け付けていますので今後ともよろしくお願いします。
次回もお楽しみに!