城下町の上条当麻   作:アギマスゼロ

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待望の 奏 回です!

岬の話はとりあえず飛ばしたいと思います。
ご要望があれば書きます。


7話 奏

(とある朝) 櫻田家

 

茜「待って!か、かなちゃん待って!私も委員会呼ばれてるって言ったよね!!一緒にいこうよ!」ひゃ~

 

奏「まったくアンタは、玄関で大声出さないで」

 

茜「そもそもなんでこんな朝早くから出るの?まだ時間あるのに」

 

奏「うっさい、アンタと一緒に登校したくないからよ」 ガチャ

 

茜「そんな~~!?」

 

奏「行ってきまーす」

 

市民「あら?奏ちゃん夏休みなのに学校?」

 

奏「おはようございます。臨時で生徒会の召集がありまして」キラキラ

 

市民「あら、そうなの。お姫様も大変ね~」

 

奏「いえ、そんな…。王族だからといってそんな義務はありませんわ。私が好きでやっていることですから!」

 

市民「えらいわね~!」

 

奏「では、失礼します。」

 

市民「いってらっしゃい」

 

茜「まってぇ~!」

 

 

 

ーーー 奏 side ーーー

 

奏「…今日だけだからね。次からは葵姉さんに同行してもらいなさいよ」

 

茜「駄目だよっ!向こうは普通に夏休みなのに悪いじゃん!」

 

私には悪いとは思わないのかしら?

 

奏「なら、修ちゃんに送ってもらうとか…」

 

茜「……アレにはなるべく借りを作りたくない」

 

奏「アレって…」

 

茜「やつはアレでいいの」

 

 

面倒くさいわね……。あ!いいこと思いついちゃった♪

 

 

奏「なら…当麻に送ってもらえばいいじゃない♪」

 

茜「え!なんで当麻!?当麻だって今夏休みだよ?」

 

奏「どうせ補習で学校に呼び出されてるに決まってるわ。アンタだって、あいつがバカなのは知ってるでしょ?」

 

勉強に関してはあいつは本当、駄目なんだから

 

茜「でもちゃんと私も教えてたし…もしかしたら補習じゃないかもしれないし」

 

奏「いえ、それは絶対にないわ。断言できる。そんなことは天と地が引っくり返るぐらいありえないから。」

 

茜「…………」

 

奏「ついでに送ってもらうくらい大した手間ではないでしょう。勉強教えてあげるという条件で今度から送ってもらいなさい。返事は、はい としか受け付けないから♪」

 

茜「…はい(もしそうなら今度はさらに勉強する時間を増やそう)」

 

もし、それでも拒否するようなら仕方がないわね。その時は私があいつと交渉しましょう

 

私の平穏のために!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当麻「!?なんだ!急に寒気がしてきたぞ…」ブルブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奏「それにしても人見知りがよくクラス委員長なんてやってられるわね…」

 

茜「学校の皆は昔っから知り合いだもん」

 

奏「あっそ…………それなら国中のみーんなと知り合いになればアンタも楽になるんじゃない?」

 

茜「……何言ってるの?現実的に考えて無理でしょ国民が何人いると思ってるの?(゚Д゚)」

 

奏(#^ω^)ピキピキ

 

奏「……じゃあなんでクラス委員長なんてやってるの?」

 

茜「なんでって集団にはまとめ役が必要でしょ?でも皆はやりたがらないし…。それにクラス委員長なら全員に目が行き届くし…」

 

 

あーこの子…性格向いていなくても潜在的には王族なのね…。驚いたわ。

 

 

茜「あ、そうだ!かなちゃん、能力でリムジンとか生成してよ!それで学校に行けばいいじゃん!」

 

この子は……

 

奏「バカ言ってるじゃないわよ。簡単に言うけど対価が私の貯金から消滅するのよ!つまりアンタは今、姉にリムジン買ってってゆすってるの。わかる?」

 

茜「えー、じゃあドラゴンとか……」

 

奏「何が「じゃあ」だ。絶対にそっちの方が高いでしょ」

 

 

ちなみに私の能力は【 物質生成 】(ヘブンズゲート)

 

私は現実から空想、元素から生物に至るまで(どの時代に関わらず)ありとあらゆる物質を生成できる

 

ただし、生成されたものの価値に等しい金額が自動的に私の貯金から引かれていく

 

もし、その金額が私の著金額を越えるような事態が生じた場合、大変(・・)なことが起こる…………

 

明確に欲しいという意思をもってしまったら途中で止めたくともキャンセルはできない…

 

そもそも抗おうにもいざという時は何かを欲してしまうだろう

 

だからこそ私はお金を貯め続けなければならない

 

 

ーーー 奏 side out ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー 上条 side ーーー

 

 

さっきのはなんだったんだろうな。

 

背筋にとんでもない悪寒がしたんだか…

 

誰かが俺に良からぬことをしようとしてたりしてな(笑)

 

……全く否定できないのが恐ろしいな、特に俺のクラスの男子達。

 

 

 

 

 

(とある日の教室にて)

 

男子A「 お前はいつもいつも美女達と登下校してるなんて羨ましい!?俺達でもできないのに!!!」

 

男子B「この前はあの葵様に呼び出されたな!あのお方と二人っきりで一体ナニしてだんだ!!」

 

青い髪の変態(笑)「上やんはな、生徒会副会長である奏様に下の名前で呼ばれ、仕事の手助けを頼んだりするほどの奏様のお気に入りなんやでー」

 

 

シスコン軍曹「しかも、我らがクラス委員長とは小さい頃から一緒に遊んでいたらしいんだにゃ~。いわゆる幼なじみってやつだにゃ~。だからこそ櫻田家全員とも面識があり、ご飯をご馳走になったり、泊まったこともあるらしいぜよ!」

 

男子A「どこのラノベ主人公だ貴様~!?ハーレム築きおって……許せん!!」

 

男子C「嫉妬で人が殺せたら……。もういっそのことやっちまうか?」

 

青い髪の変態「ふ、手を貸すぜ」

 

シスコン軍曹「上やんは本当に一度死んだ方がいいぜよ」

 

 

「「「「「ということで今ここで俺達のために死ねーーー!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

なんてことがあったな……

 

奴等ならありえるな

 

やばい、学校行く気が失せてきたぞ

 

しかも、くそ暑い……

 

最高気温が36度って天気予報で言ってたんだよな

 

はぁー、面倒くさい……

 

 

 

ちなみに私、上条当麻は今学校に向かっている。

 

なんで夏休みなのに学校に向かっているかというと……

 

 

……補習です

 

定期テストの時、テスト前日まで土御門達と夜までゲームして全然勉強してなかったんだよな……

 

そしたらな…死んだよ(泣)

 

んで罰として夏休み中の補習を受けることになった。

 

 

 

実は茜に勉強教えてもらってたんだけどあいつの目を盗んでこっそり遊んでたんだよな……

 

そしてそのことと今回の補習のことは茜には言ってない。

 

言ったらたぶん…あいつに殺される。

 

だから何も言わずこっそり行っている。

 

幸いにも夏休みだからあいつは学校には来ない。

 

このまま何事もなく終わればいいけどな

 

まさかあいつが学校にいるわけないよな!

 

 

 

( 学校付近交差点 )

 

なんか奏様が制服着てこっちに走ってくるのが見えますね……

 

上条さん、嫌な予感がしますよ。

 

奏「(ぜぇぜぇ)、あ、あらとうま。アンタ(ぜぇ)、やっぱりがっこうにいくのね(ハァ)。わたしのおもったとおりだわ……(ハァハァ)」

 

当麻「とりあえず、息整えてから喋れよ。めっちゃ息切れしてるぞ。」

 

 

奏「し、しかたないじゃない。あかねがいいかげんうざいんだもの(ハァハァ)。ち……、信号は赤か…」

 

 

当麻「そ、そうですかー。大変でしたねー」 汗ダラダラ

 

ま、まじか……。茜様も学校に向かっていらっしゃるのですか……。おわったな、俺

 

神様アンタは俺に何の恨みがあるんだよ

 

茜「置いてかないでってば~~!」

 

当麻「……いらっしゃいましたよ」 _| ̄|○ ズーン

 

奏「……そうね。はぁー、わかったから大声出さないで」

 

 

 

 

茜が俺達に追い付いたと思ったその時

 

 

 

 

 

茜「あっ」どたっ!

 

茜「いっつ……」

 

茜がつまずいて交差点に倒れてしまった。

 

当麻「おまえは……っ!!」

 

奏「え?」

 

 

 

そしてトラックがちょうど横から走ってきた。

 

おいおい!?あれスピード出しすぎだろ!?茜をひいちまうぞ!?

 

トラックの運転手も交差点で倒れた茜に気づいてブレーキ踏んでいるようだ。

 

キキィーン!!!!

 

ブレーキのかかる音がするがスピードが全く落ちない…

 

アレじゃ駄目だ!!

 

奏「茜!?」

 

茜「えっ…」

 

くそっ…!神様…、アンタを恨むぞ…!!

 

 

俺は躊躇いなく茜のすぐ横に飛び出した

 

 

倒れて座り込んでいる茜を抱きかかえ逃げようとするが、トラックがもうすぐそこまで迫っていた。

 

二人がそこから逃げるには時間が足りなさすぎるっ!

 

間に合わないと思った俺は茜をおもいっきり奏の所まで投げ飛ばした。

 

 

 

せめてお前だけでも……

 

当麻「くっ!」

 

茜「とうま~~~~!!!???」

 

 

 

ズドーンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな音がした

 

俺はトラックに轢かれたはず

 

なのにいつまで経っても来るはずの衝撃や痛みがない。

 

当麻「?」

 

不思議に思って、少しずつ目をあけていくと……

 

 

 

当麻「!?なんだっ……これ……………壁?」

 

俺のすぐ目の前に真っ黒い壁がそびえ立っていた。

 

コレが盾になってくれたおかげで助かった……のか…?

 

 

茜「とうま!!だいじょうぶ!?」

 

当麻「!」

 

茜の声がしたのでその方角に目を向けると

 

目尻に大量の涙を浮かべた茜と大きく息を切らし手をこちらに突き出した奏の姿が見えた

 

奏「ハァハァッ」

 

当麻「奏…お前が……」

 

助けてくれたのかと言葉を紡ごうとしたが遮られた

 

トラック運転手「おいおい!?危ないだろっ!!」

 

トラックの運転手か……

 

奏「……申し訳ございません。急に飛び出したりしてご迷惑をお掛けしました」

 

トラック運転手「!!あっ、えっと、いやぁ、まぁ……車も無事だったからいいry 奏「……ただ、あなたもかなり制限速度を越えていた様にうかがえました」 …………」

 

奏「彼やこの子にもしものことがあれば…、タダジャオカナイ(・・・・・・・・)ので以後お気をつけください」

 

 

トラック運転手「はっはいー!すっすみませんでしたーーーー!!」 ガク((( ;゚Д゚)))ブル

 

奏…顔怖いぞ…

 

 

当麻「奏、すまねぇ……。助かった」

 

奏「……」

 

当麻「?……奏?」

 

ぎゅっ

 

当麻「!?」

 

茜「え!?」

 

正面にいた奏が俺に抱きついてきた。

 

一瞬何が起こったのかわからなかった。頭がまっしろになった。

 

それにしても……やわらかい!!大きい!!それにとてもいい匂いが……

 

ゾワッ!!

 

と思ったがとんでもねぇ殺気を浴びたので冷静さを取り戻した。

 

あぶねぇー!?今の殺気はだれだ!?いや、それよりもこの状況を何とかしないと!!

 

当麻「えっと……、奏様。その………離れていただけると……ありがたいのですが……(大変名残惜しいですが……)」

 

奏「!?ご、ごめんなさい!」

 

そう言うとものすごい勢いで俺から離れた。

 

空気が気まずい……

 

奏は目線を反らして俺に目を合わせようとしない。顔が真っ赤に染まり、腕を抱えたままどこかそわそわしている。

 

時折、「あうっ…あうっ…」と声をもらしているのが聞こえた

 

すげー可愛いっ

 

奏、当麻「………………」

 

 

茜「…………あの!もういいでしょうか?」じとーっ

 

当麻「!?あ、あぁ」

 

茜「かなちゃんも急がないと学校に間に合わないよ?」

 

奏「え?あ、大変だわ!!早くしないと遅れちゃう!!先に行くわ!!」

 

やべ!?俺も補習に遅れる!!

 

走り去っていった奏に続こうとしたが……

 

当麻「この壁……どうするんだよ…」

 

車道を完全に封鎖しているあの黒い壁をどうにかしなきゃいろんな人の迷惑だよな……

 

…………あいつの能力で産み出されたものなら俺の右手(・・)でいけるか……?

 

とりあえず右手で壁に触れようとした

 

茜「ねぇ、当麻。これは私が何とかしとくから先に行ってていいよ」

 

当麻「えっ?でも……どうすんだ、これ?」

 

茜「うん!触った感じ…軽い素材でできてそうだし、私が邪魔にならない場所に移動させておく。駄目だったら事情を説明してパパ達にお願いするよ」

 

当麻「……………………わかった。でも無理はするなよ。お前だって学校に用があるんだろ?大変だったらすぐに俺にも連絡しろ。すぐに戻る」

 

茜「…うん、わかった」

 

ちょっと心配だけど、総一朗さんに任せれば何とかなるか?

 

俺は学校に向かって走っていく。

 

 

茜「あ、当麻!!ちょっと待って!!」

 

当麻「? どうした?」

 

茜「さっきはありがとう!」

 

当麻「……あぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( 補習終了後 )

 

ふぁー!おわったー!すっかり遅くなっちまった。

すげー疲れた~……いろんな意味でだけど

 

下駄箱で靴を履き替えて、校門まで歩いていると見知った顔の女子二人が校門前で立っているのが見えた。

 

当麻「何やってるんだ、お前ら?」

 

茜「あ!当麻だ!」

 

奏「!…………」

 

茜「一緒帰ろう!」

 

当麻「俺を待ってたのか?もちろん構わないぞ」

 

 

 

( 帰宅中 )

 

 

奏「……ねぇ、当麻」

 

茜「……かなちゃん?」

 

当麻「うん?どうした?」

 

奏「……ボソッ」

 

当麻「? 何だって?」

 

奏「……茜を助けてくれて本当にありがとう」

 

当麻「あー、そのことか。別に礼なんていらねぇよ。目の前で危ない目にあってるやつがいたら助けるのは当然だろ?ましてや茜ならばただ見てるだけなんてできるはずがねぇ」

 

 

茜「当麻…!」

 

奏「……後で茜にはしっかりと言いつけとくわ。本当にありがとう」

 

茜「うっ……」

 

当麻「だからいいって。そういえばあの時の壁って何だったんだ?」

 

奏「あれは強力な衝撃吸収材でできた塊よ。発明されるのは20年後ってところかしら?咄嗟の判断にしてはナイスチョイスだったでしょ?」

 

当麻「あぁ!あれのお蔭で俺も大ケガをせずに済んだ。あの時は本気で死ぬかと思ったからな」

 

茜「?……でも無駄に大きくなかった?いつものカナちゃんならもっと要領よく生成ー」

 

奏「いいから!帰るわよ!」

 

茜「あ!かなちゃん。あの壁っていくらお金を消費したの?」

 

奏「…………4000万」

 

茜、当麻「!?よ、よんせんまん!!」

 

当麻「ま、まじかよ!?4000万って……4000万…」 ブヅブヅ

 

俺、学校辞めて働いて稼がないととてもじゃないが返せないぞ……

 

お袋達になんて言おう………………

 

奏「別に返さなくていいわよ」

 

当麻「え?」

 

奏「(当麻が生きててくれればそれで……)」ボソッ

 

当麻「何って?」

 

奏「!何でもない!とにかくお金はいいわ。元はと言えば茜が飛び出さなければ良かった話よ。もし払うなら茜に払わせるわ」

 

茜「うっ……、本当にごめんなさい」

 

 

奏「だから当麻は気にしないで!」

 

 

当麻「……わかった。すまねぇ」

 

後日改めて総一朗さんのところに謝罪しに行った。茜を危険にさらしただけでなく奏に命まで救われたしな。

 

総一朗さん達は特に気にしてはいなかった。むしろ体を張ってまで娘を助けてくれてありがとうって感謝されその後しばらくご飯をご馳走してくれることになった。

 

茜と奏は注意されてたけどな

 

 

 

ともかく誰も死ななくて本当に良かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は明日か明後日かに投稿したいと思います。

次回もお楽しみに!

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