・黒髪と黒い瞳。
・和服が似合う。
・礼儀正しい(?)。
・華道だけでなく、武道も嗜んでいる。
・成績優秀で、国内ならどんな大学にも行けるレベル。
入学してから数日が経ち、俺はクラスにも馴染めてきた日のことだ。
四月の朝の寒さに負けじと敷布団と掛け布団の間から出て、即座に布団を畳み、制服に着替えて部屋を出る。
「「あっ」」
運悪く隣の部屋から美竹蘭が出てくる。ほんっと、何で毎回毎回こんなにタイミングがいいんだ?
あいつは何も言わずに俺を横切って、先に朝食に向かう。こないだみたいな闘争心は朝っぱらから湧かないので、大人しく先を譲る。なぜか「フッ」と鼻で笑われた。確実に見下された。
「平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心」
最早魔法でも唱えれるぐらいの早口をした。それなのにイライラは募る一方だ。因みに、朝のパターンは3つある。
1、俺がイライラさせられる。
2、美竹蘭をイライラさせる。
3、両方ともイライラする。だ。
部屋が隣ということもあって、回避はできない。時間をズラそうと思ったら美竹蘭もズラして、結局鉢合わせた。美竹さんに部屋を変えてくださいと言っても「その内慣れるさ」の一点張り。
「慣れねぇよ」
結論、俺と美竹が顔を合わせると、平和という言葉は意味をなくす。
と、そこからは言葉を交わすどころか、顔すら合わせずに別々に学校に向かう。これももう日常化していた。
時は過ぎて学校、昼休憩になり、俺は入学式当日にできた友人と一緒に食堂で昼食をとっていた。美竹さん(母)が俺の分の弁当も作ってくれると言っていたが、そこまで迷惑をかけるのもどうかと思った。何でこうして毎日学食で済ませている。
無論、毎月親父からは生活費が講座に振り込まれている。それも高校生の息子に持たせるような額じゃない大金をな。だが俺がお金を引き落とすと逐一連絡がくる。『自分で稼いでみろ』ってな。バイトを禁止にしてるのは親父のくせによ。
「あの親父は息子を何だと思ってんだっての……」
そろそろ訴えてもいいんじゃないかと思っている。
ともあれ、友人達が真横で談笑していたので、思考を切り替えて「何の話してんだ?」と聞いてみる。無愛想かもしれないけど、男子の会話なんてそんなものだ。
「ああ、今日ライブハウスに行くんだ。よかったらカズも来ないか?」
どうでもいいが、俺のあだ名はカズだ。さらにどうでもいいが、今の声の主はモブのA君だ。
「ライブハウスか。誰が出るんだ?」
俺は音楽は割とよく聴くが、家柄もあり、ライブには行ったことはない。それにライブに行く程の関心は持ち合わせていない。が、人付き合いも大事だし、空気読めない奴認定されるのも嫌なので、着いて行こうか少し悩む。
「ああ、今日は何と言っても!ウチのクラスの美竹がギターボーカルやってるAfterglowが出るんだぜ!」
「っ!へ、へえ……美竹ってバンドやってたんだな」
なんでだろう、名前聞いただけでイライラしてきた。まあ、これで悩む必要は無くなった訳だ。
「やっぱ俺行かねーわ」
「お、そうか。結構上手くてこの辺りじゃ人気だぞ?」
「悪いが、京都から来た俺はそんな事情は知らん。また別の機会に誘ってくれよ」
結局、この日は1人で帰ることになった。他にも1人2人行かないと言った奴らはいたが、その理由は別の用事があったり、部活があったり。
よって、用事も何も無い俺は帰りに本屋に寄ってみた。俺はよく本を読む。本家にいた頃はゲームなんて触ったこともなく、暇な時はよく書庫に行ったものだ。なので暇潰しに入っただけだった。
しかし時間とは悪戯に過ぎていくものであり、本とは時間を忘れさせるものである。俺が本の世界から抜け出すことができたのは、実に2時間後のことだった。
「早く帰らないと、日が沈むな」
口ではそう言ったが、歩くペースは通常運転だった。
とまあ、その速度でも日没にまでには帰宅できたので褒めて欲しい。今では玄関まであと10Mほどのところまでになっていた。その玄関までたどり着いたので、引き戸を開けようとする。
「それにしても、今日は何もなかったな。放課後1人だったからか?」
そういえば、美竹蘭はライブだったっけ?もう日没前だし、終わって帰宅してるはずだ。
「ま、比較的静かな1日だったから良しとするか」
しかし、俺の考えが甘かった。
さて、俺は今、非常に焦っている。後ろから複数の話し声がしたのだ。その中には聞き覚えのある声がした。
美竹蘭だ。
恐らく彼女は、今ライブから帰ってきているのだ。それもメンバーと一緒に。俺は許婚がいる事は学校では言ってない。それは美竹も同じだ。
「あれ、おかしいな。疲れて幻聴でも聴こえてるのかな?よし、今日は寝よう」
ああそうだ。疲れている。俺は疲れているだけなんだ。だからこの幻聴と焦りは消え去ってくれよ!
と、こんな事を呟いたり考えなければ間に合っていたかもしれない。時既に遅し。背後から声を掛けられたのだ。
「あんた誰だ?」と。
女子らしからぬ勇ましい声で話し掛けられた。その人物は俺と大して身長は変わらず、赤く長い髪の持ち主だった。その上イケメンだった。
だが、その右隣りに
なるほど、やはり幻聴ではなかったな。現実逃避したかったんだ。許してくれ。それと、今の俺の気持ちを言葉にしよう。まあ、どっかで聞いたことあるかもしれないが、それこそ幻聴だ(暴論)。
「なんて日だ…」
和人「あのー、更新ペース遅い気がするんですが
蘭「まだ大した話数も投稿してないのに、これじゃ先が思いやられる」
桶狭間「大人の事情があるんスよ。大目に見てください」
蘭「大人って……」
和人「お幾つなんですか?」
桶狭間「女性に年齢を聞くなんて……。そんなキャラにした覚えはありません!」
和人「男ですよね⁉︎」
蘭「で、何歳なのあんた」
桶狭間「永遠の5歳っス!」
和人&蘭(思いっきり歳下じゃねーか‼︎)